『蜜る月の話』


メインログ雑談ログ
PC1:宗像 陽菜(ムナカタ・ヒナ)(キャラシート)PL:侘助

PC2:巳六 針助(ミロク・シンスケ)(キャラシート)PL:カムリ

PC3:真壁 トラ子(マカベ・トラコ)(キャラシート)PL:おばけら

PC4:暮石 響(クレイシ・ヒビキ)(キャラシート)PL:ガントス


目次


【プリプレイ】

 

白く染められた象牙の塔に

甘くどろどろと愛が満ちる

優しい香りを肺に吸い込み

月に触れる手は冷えていた

忍術バトルRPGシノビガミ

『蜜る月の話』

GM:お待たせしました……お待たせしすぎたのかもしれません
GM:病院シノビガミ……やっていこうと存じまする
GM:まずは今回の戦いに参加してくれる医療従事者あらくれものどもの紹介だ!
巳六針助:ルビやば
GM:PC番号順にいかせてもらうぜ!
GM:まずはPC1……宗像さん!
GM:(キャラシート)
GM:自己を……紹介してもらおう!
GM:流派や得意技、背景のことを提示しておくとよいとされているんじゃ(シノビガミはかせ)
宗像陽菜:は~い
宗像陽菜:宗像 陽菜、30歳の医師で後期研修を終えたばかり
宗像陽菜:流派は麝香会総合病院に所属してま~す
GM:30歳の女医だ!
宗像陽菜:比良坂の女医なので忍法類は薬師閨や魔輪など味方の回復に優れてます
宗像陽菜:あとは戦国変調と変調を重ねながらファンブル値を上げてやらしく立ち回るのが得意
GM:流派ブックの力で実用性が出てきたヒーラー構成ですね!
宗像陽菜:患者さんに入れ込みすぎて忍び向いてないな~と日頃思いながら表の仕事に邁進してます
宗像陽菜:あ、あと高校生になったばかりの娘がいます
宗像陽菜:そんな感じ!
GM:ついでで出る情報がダンプカーくらい重い
GM:ではそんないやらしい(構成のこと)女医さん、宗像さんのハンドアウトはこちら!

・PC1の【使命】
あなたは「青望病院」に勤務している医師であり、「宵町ミツバ」という少女の主治医である。
治療には全力を尽くすつもりだが、難病の診断を受けたことで、ミツバ自身が厭世的になってしまっていることが問題だ。
快復には、患者の協力する意思が不可欠なのだが……。

【使命】宵町ミツバを快復させる。

宗像陽菜:ずっと病気に苦しんでつらいよね...っ
宗像陽菜:お姉さんがしっかり治すから!
GM:本当にお姉さんと言える年齢なのか…?
宗像陽菜:オバさんでも...いいよ♡
GM:ドキッ……
GM:よろしくお願いします!
宗像陽菜:よろしくお願いします~!
GM:それでは続きまして、PC2! 巳六くんお願いします!
GM:(キャラシート)
巳六針助:オス!
巳六針助:巳六・針助(みろく・しんすけ)。
巳六針助:宇賀品高校に通う高校生でしたが、現在はフリーのハグレモノをやってます。
巳六針助:ルルブに良く載っているような連中だと思ってください。学校は長いこと休学中です。
巳六針助:高校二年生の時に、自身が「恐怖される」ことで感染する異界の病、「狼憑き」を身に宿した忍であったことが判明。
巳六針助:「狼憑き」をめぐる戦いの末、治療薬の完成を友人に託し、表社会から姿を消しました。
GM:そうだったとは……!
巳六針助:その際に亡くしてしまった師匠や、一緒に戦ってくれた憧れの女性との離別を経て、影ながら人を助ける忍者としての活動を決意します。
GM:若くして重い感情を背負っているよ……!
巳六針助:とはいえ、かつての「蛹」だったころのような明るさや快活さはなりを潜め
巳六針助:金銭にこだわり、諧謔的で厭世的な一般ハグレモノのような振る舞いをするようになってしまいました。
巳六針助:誰かと似てますね。
GM:誰だろうなあ
GM:巳六くんが遭遇した事件の顛末は(『贈り狼の話』)に詳しいので、読もう!
巳六針助:性能もこなれており、基本的に【尖影】からの【黒絃】がメインウェポン。
巳六針助:4ラウンド後に射撃点が増える【飢渇】も合わせ、しぶとくいやらしく立ち回るぞ。
巳六針助:また、ハグレモノとしての戦闘経験を積み、【影写】という攻撃端末を操る戦い方も覚えました。
巳六針助:一人で戦う必要があったので、色々と器用になった……
巳六針助:とはいえ今回の使命は暇つぶしらしいし
巳六針助:そこまで大変じゃないでしょ!バカンス気分でゆっくりしようかな~
GM:構成が上達しているな~!
巳六針助:と言う感じで頑張ります!よろしくお願いします!
GM:継続PCなのでめちゃくちゃ背景持ってたりしますね
巳六針助:そう……この矢鳴ヤモリという人物に持った「絆」は一体……?
巳六針助:ついでに従者を強化する【しもべの訓練】や、ハグレモノ最強背景の一つである【切り札】で奥義破りもされにくくなっていますが
GM:誰なんだこの女性は……
巳六針助:まあ些細なことでしょう!
GM:そうだわね!
GM:ご認識の通り、今回は病院でゆっくり羽を伸ばす、そんな話になっております
GM:オダイジニネ!
巳六針助:休むぞ~~~~
巳六針助:オラッ漫画の差し入れしてくれよ
GM:そんな摩耗ボーイ巳六君のハンドアウトはこちら!

・PC2の【使命】
あなたは「青望病院」に入院している患者である。
任務によって負傷したあなたは、いくらかの期間をベッドの上で過ごすことになった。
傷はほとんど回復しているが、主治医からは入院を続けるよう厳命されている。
休養と思い、病院内を散策して時間をつぶすことにしよう。

【使命】暇をつぶす。

GM:擦れた性格が災いして負傷したが、治ったっぽいです
巳六針助:暇だ~~~~~~~
GM:主治医が安静にするよう文句を言ってくるけどぶらぶらしよう!
巳六針助:ぶらぶらします ワンピースとか全巻読むしナースコールも押しまくろう
GM:迷惑すぎる 点滴の中にエビ出汁入れられちゃうぞ
GM:ということでよろしくお願いします!
巳六針助:エビ揉め!
GM:続きましてPC③! 真壁さん! お願いします!
GM:(キャラシート)
トラ子:は~~い
GM:う お っ…………
GM:立ち絵の格がデカいので気圧されましたが負けない!
トラ子:新人ナースの~~~、トラ子で~~~す
トラ子:漢字では真壁虎子って書くよ~~
GM:気だるげね……大丈夫なのかしらこの子?
トラ子:成りたてだからまだまだヘマもするけど、お給料もらえるように頑張ってるよ~~
トラ子:とまあそれは表向きの話で~~
トラ子:ゆえあってここに潜入した忍者なんだよね~~
トラ子:ほんとかな~~?
GM:わからない……すべてが嘘かもしれない……
トラ子:なにやらここには幽霊がいるんだって~~、それの正体を探らないといけないの~~
トラ子:というわけでトラ子です
トラ子:鞍馬神流はバヨネットの忍、攻撃的な忍法で知られる流派ですが此度はやや防御、搦め手に偏ってるかもしれません
GM:おお バヨネットで絡め手とは……
トラ子:メインとなるは「自分で使うと果たしてコストに見合ってるのかと悩むことになるが使われると絶対ウザい」でお馴染みの【煉獄】
トラ子:こいつを振り回すために【剣気】でコストを確保、背景効果で【接近戦攻撃】もひとつ多めに持っています
GM:煉獄は自分より上のプロットのヤツの攻撃にチェインして先に殴る忍法だぜ! 驚異のコスト4!
トラ子:【接近戦攻撃】とかいう優秀忍法、なんぼあってもいいもんですからね
GM:ホンマですね
トラ子:というわけで幽霊探して夜の病院を徘徊します
GM:夜のナースコールも……?
トラ子:どうなるのか試してみる~~?
GM:へへへっ……
GM:怖いので一旦スルーして、そんなトラ子さんのハンドアウトはこちら!

・PC3の【使命】
あなたは「青望病院」にナースとして配属されている警備員である。
このような形で病院に潜入しているのは、「幽霊」の噂を確かめるためだ。
院内で「幽霊」に遭遇したという情報が相次ぎ、患者だけでなくスタッフの勤務にも支障が出ているらしい。
早いところ正体を突き止めて、依頼人の不安を取り除くとしよう。

【使命】「幽霊」の正体を確かめる。

トラ子:確かめるぞ~~
GM:全部言ってもらいましたが、幽霊の正体を探ろう!
GM:よろしくお願いします!
トラ子:よろしくね~~
GM:ラストのPC④は……キミだ! 暮石さん、よろしくお願いします!
GM:(キャラシート)
暮石響:ああ。
暮石響:暮石響(くれいし・ひびき)。あおぞら葬祭センターの従業員。
暮石響:言っちゃえば葬儀屋なのだ。
GM:これはクールそうな男性が来ましたね……
暮石響:几帳面で神経質、人の多い場所も苦手なので仕事は大体一人で行っているぞ。
GM:葬儀屋だからあんまり和気あいあいもしてなさそう(偏見)
暮石響:上からの評価はまあまあよい感じですが、残業は余程のことがない限り断っており、さっさと帰ってます。
暮石響:ハグレの務め人なんてこんなもんなのかもしれない。
暮石響:あおぞら葬祭センターは本病院の提携先なので、そのあたりでお仕事に呼ばれた感じだとおもっています。
暮石響:性能としてはわりかしシンプルですね。
暮石響:5プロ以上から瞬転+凶手を狙ってスペれたら気持ちよすぎだろ!がコンセプトです。
暮石響:人と関わることを避けた制約と誓約で得た【孤狼】の力でどうにかするぞ。
GM:な、なんと孤独な……
GM:【瞬転】はダイスの数を増やす極悪忍法だ!
GM:ダブルクロスやってるんじゃないんだぞ!
暮石響:かの【大権現】のおそろしさは身にしみていると思うがね フフ
暮石響:大体そんな感じだ
GM:オス! 背景で何か言っておきたいことはあるかな?
暮石響:あっ背景ね!
GM:特になさそうなので……っていうところだったよ シャイボーイ
暮石響:独創性という背景を持っているため、【奥義】の長所が取りやすくなっているぐらいかな。
暮石響:長所じゃねえや強みね!
GM:そうなのね~
暮石響:あとは最後の一撃がなんか使用できないぜ 敗北者だから
GM:死ななきゃ発動しないからノーデメリットみたいなものですね
GM:ではそんな枯れおじ(概念)の暮石さんのハンドアウトは……こちら!

・PC4の【使命】
あなたは「青望病院」と提携している葬儀屋である。
あなたが霊安室で一人仕事の手続きを進めていると、幽霊のような希薄な存在感の少女が現れる。
彼女はあなたに問いかけた。

『私の身体を知らない?』

【使命】「幽霊」に力を貸す。

GM:出てきます 幽霊
暮石響:チッ……
暮石響:病院だけならともかく……私の職場まで……ひいては私の仕事にまで影響が出たらどうするんだ
暮石響:見つけてやるからさっさと成仏するんだぞ
GM:優しい……のかも?
GM:バッチリ力を貸してあげてね! よろしくお願いします!
GM:というわけで、今回はこの4人で病院探索をしてもらいましょう!
GM:PC全員が中忍頭、どのような戦いになるのか……楽しみです
GM:GMはナケミンがお送りします。改めて、よろしくお願いします!
巳六針助:よろしくお願いします!命を懸けて戦います!
宗像陽菜:よろしくお願いします~!
暮石響:よろしくお願いします!
トラ子:よろしく~
GM:====

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【OP:巳六針助】

GM:──青望病院・個人病室
GM:大学附属である、地域に根差した大規模な医療施設だ。
GM:冬将軍も鳴りを潜め、うららかな陽気を感じられるようになった季節。
GM:白いカーテンが日差しを遮り、薄影を病室内に落としている。
GM:影の世界の住人であっても、闇医者ばかりを頼るわけではない。
GM:青望病院は忍者が用いる医療施設としても、ある程度名が知られていた。
GM:そしてこの静かな病室内にも、負傷の回復に努める一人の忍びの姿がある。
巳六針助:病室のベッドに身を埋め、あや取りをしている少年の姿。
巳六針助:蛇、蜘蛛、狼。
巳六針助:暗い影の絃は玄妙に形を変える。
巳六針助:病室わきの机には数冊の漫画本や着替え、飲料が転がっていた。
巳六針助:明らかに、長い病院生活に倦んでいる人間特有の散らかり方だ。
巳六針助:(……………………)
巳六針助:「暇だ」
巳六針助:「暇すぎる」
巳六針助:ごろりと病院のベッドに転がる。
巳六針助:あれから、一年ほどが過ぎただろうか。
巳六針助:巳六針助が「蛹」となり、そして同時に異界の病……「狼憑き」を宿す「人狼」だと解った、あの事件から。
巳六針助:記憶を取り戻すことはできた。だが、「蛹」としての人格と、「人狼」としての人格が混じり合い、
巳六針助:もはや巳六針助は、己の連続性を失っていた。
巳六針助:(暇なのは)
巳六針助:(好きなことが解らないからだ)
巳六針助:(手芸も、漫画も)
巳六針助:(ずっと好きだったはずだし、今も楽しいって感覚はあるのに)
巳六針助:(ひとごとだ)
巳六針助:ましてや、忍務すらも請けられない身では、余暇を満喫する方法すらもない。
巳六針助:(……ヤモさんとか、ヤツルさんだったら何ていうかな)
巳六針助:(この間蟹取ったのは楽しかったな……黒戸さんに教えてあげたら、うらやましがるかも)
巳六針助:(遊火丸さんは、あきれるだろうけど)
巳六針助:考えて、少し笑う。それから溜息を吐く。
巳六針助:もはや、自分が彼女たちと再会することはない。
巳六針助:自らそう望み、街を出て行ったのだから。
巳六針助:「狼憑き」。自らを恐れる者に、感染する異界のウイルス。
巳六針助:治療薬が完成するまで、陽の当たる場所には――いや、完成したとしても。
巳六針助:今更、どうやって日常に戻れると言うのだろう?
GM:表の世界に帰りたいという焦燥感……あるいは絶望からか、巳六針助は任務中に深手を負い、身体を休めていた。
GM:適切な治療の甲斐あり、今は身体に不調はない。問題があるとすればその心情と──妙に過保護な主治医だろう。
GM:カララ、と病室の引き戸が開けられる。
巳六針助:この病院が最悪な理由は、もう一つある。
巳六針助:(こいつだ)引き戸を見る。
十九里早藤:「やあ、入ったよ」後ろ手に閉めた扉をノックしつつ。
十九里早藤:「今日も大人しく床についていたようだね? 関心、関心」

十九里早藤:にっこりと笑う──あなたの主治医、十九里早藤である。
巳六針助:「オレ一人の入院代なんて、大した額にはならないだろ。十九里さん」
巳六針助:「早くベッド開けた方が良いんじゃねーの?」
十九里早藤:ベッドに近づき、腰かける。体重がマットレスに伝わる。
十九里早藤:「寂しいことを言わないでくれ。それに、病院については私の方が専門だよ?」
十九里早藤:「医者の言うことは聞くものだよ、少年?」
十九里早藤:巳六を指さし、クスクスと笑う。
巳六針助:舌打ちをする。
巳六針助:だから嫌いだった。
巳六針助:妙に厚かましい部分も、妥協をしない部分も、そのくせやたら過保護な部分も……あの人を思い出す。
十九里早藤:「納得してくれた? それならいいんだ」
十九里早藤:いうことを聞かせるのが楽しくてしょうがないという様子だ。
巳六針助:「医者の癖に、患者の供述を恣意的に運用するなよ」
巳六針助:「……なあ」
巳六針助:「心底うんざりしてるんだ。何でそんなにオレに構う?」
巳六針助:「あんたは腕がいい。待ってる患者も沢山いる」
巳六針助:「もっと、人のためになれるはずだ」
十九里早藤:「……私の専門、覚えてないみたいだね」
十九里早藤:「臨床心理士。セラピストと言えば伝わりやすいかな」
十九里早藤:「勿論、外科ぐらいなら見るけどね? 忍びだし」
十九里早藤:「それでも私が君を見舞いに来るのは。君の心はまだ傷ついたままだから」
十九里早藤:目を細める。
巳六針助:「……傷ついてる? おれが?」
巳六針助:低く呟く。
巳六針助:「そうだとしても、意味のない仮定だ」
巳六針助:「なあ、十九里さん……いや、先生って呼んだ方が良いか」
巳六針助:「取り戻せないものが多すぎるんだよ。この世には」
巳六針助:「忍びなら、失いながら生きるしかない」
巳六針助:「あんたほどの人間なら、解ってることだろ」
十九里早藤:「うん。実体験した哲学なんだろうね、少年」
十九里早藤:「私も失ったことがあるよ。とてもつらい。胸に穴が開いたような気持ちになる」
巳六針助:「……それは」言葉に詰まる。「悪い。人の心を、穿り返すような真似をした。……」
十九里早藤:首を振る。
十九里早藤:「君は優しすぎるくらいに、優しい子だね。それならこう言おうかな」
十九里早藤:「君との話は楽しい。日々の激務の中で私の癒しになっている」
十九里早藤:「だから、もう少しの間、ここで私の話し相手になってくれないかな」
十九里早藤:巳六の手に自分の手を重ねる。
巳六針助:「…………」息を呑む。「触るな・・・!!!!」
十九里早藤:「!」
巳六針助:手を振り払い、一瞬後に……呆然とする。
巳六針助:『一つ贈ろう。――罪の味を』
巳六針助:「ご」
巳六針助:手が震え、呼吸が早くなる。
巳六針助:一年をかけ忘れかけていた、師を自らの手で貫いた感覚が。
巳六針助:抱き止めた傍から、ゆっくりと失われていく柔らかな掌の感触が。
巳六針助:怯えた瞳で、十九里早藤を見る。
巳六針助:「ごめん」
巳六針助:(……立派な。立派な忍者になれなくて)
巳六針助:「ごめんなさい……」
巳六針助:壁に手を着くように立ち上がり、のろのろと病室を出ていく。
十九里早藤:「…身体を冷やさないようにね」
十九里早藤:背中に声を掛ける。
巳六針助:弱弱しく、頷く。
巳六針助:「……話して楽しいって、言ってくれたの。嬉しかったよ。ホントだ」
巳六針助:「次はさ……その価値がある奴に声をかけてあげてくれ」
巳六針助:扉が閉まる。
十九里早藤:扉を眺め……ベッドに視線を移す。
十九里早藤:体温の残るシーツに触れる。
十九里早藤:「……たくさん失ってきた。けど」
十九里早藤:「取り戻せたものだって、あるんだ」
GM:緊迫した部屋の空気は、春の暖かさに溶かされていく。

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【OP:宗像陽菜】

GM:──青望病院・個人病室
GM:広いベッドが置かれた病室。
GM:窓は開けられ、花の色合いを遠くに見ることができる。
GM:外の和やかな空気とは対照的に、病室内には無機質な医療機器が置かれている。
GM:規則的な心電図を示す電子音。点滴。緊急時に動作可能なベッド。
GM:私物の少なさは、この病室の住人の気力を象徴するようだった。
宵町ミツバ:「……」

宵町ミツバ:晒していた胸元を仕舞い、患者衣を整える。
宵町ミツバ:宵町ミツバ──この病室に留まっている患者だ。
宵町ミツバ:心疾患により入院する彼女は、毎日の診察を欠かさずに受けていた。
宗像陽菜:「ん、これで今日の診察はおしまい...頑張ったね」
宗像陽菜:長く下げたおさげを揺らし指先が細く柔らかい髪を撫でる
宗像陽菜:「どこか様子が変わったとか違和感はある...?」
宵町ミツバ:「いえ……いつも通りです」
宵町ミツバ:小さな声で答える。
宵町ミツバ:「いつも通り、深い息をするだけで、気分が悪くなります」
宵町ミツバ:「病状も変わらない、ということでしょうか」
宗像陽菜:「悪くなっていないよ...みたいな口当たりのいい言葉も言えるんだけど...」
宗像陽菜:「ミツバちゃんにフェアじゃないもんね...いつもの...する?」
宗像陽菜:折れてしまいそうな細々とした首に手をゆっくりと回す
宵町ミツバ:こくり、と首を倒す。
宗像陽菜:今にも砕けてしまいそうな躰を抱え抱きしめる
宗像陽菜:僅かに香る汗と香水の香り、そして規則的な心臓の鼓動
宗像陽菜:生きているという命の実感、触れ合いでのみ与えられる感覚だ
宵町ミツバ:「…ふっ……う……」
宵町ミツバ:大人しく鼓動に耳を傾ける。その手は微かに震えている。
宵町ミツバ:平静につとめているが、年端も行かぬ少女であることも事実だ。
宗像陽菜:「ミツバちゃんは自分で抱え込んじゃうから...物とかヒナ先生にもあたっても良いから」
宗像陽菜:「正直な気持ち教えて欲しいな...」
宗像陽菜:「1人で抱えるには病室は広すぎるもの」
宗像陽菜:細く、熱の通った指先が首筋をなぞる
宵町ミツバ:「ん…」
宵町ミツバ:身体を離し、視線を合わせるが……すぐに反らす。
宵町ミツバ:「怖い、です」
宵町ミツバ:何が、かは口にしなかった。
宗像陽菜:「うん...」
宗像陽菜:「大丈夫、きっと良くなる...」
宗像陽菜:震えた手に覆うように手を重ねる
宵町ミツバ:震えが収まるまで、そのまま手の熱を取り続けていた。
宗像陽菜:難病患者は何人も診てきた
宗像陽菜:難病という言葉は...あまりにも的確で無慈悲だ
宗像陽菜:その残酷さの前に気力が薄れ、今日を生きる気すらも奪う
宗像陽菜:せめて...明日を生きるための目的や理由が与えられたら
宗像陽菜:「...何かあったらナースコールを押してね」
宗像陽菜:「先生、すぐに駆けつけるんだからっ」
宵町ミツバ:「…はい」
宵町ミツバ:その表情は物憂げなままだが。
宵町ミツバ:あるいはその状態こそ、宗像との対話によって保たれている仮面なのかもしれない。
宵町ミツバ:「また明日……先生」
宗像陽菜:「ん、また明日ねミツバちゃん」
宗像陽菜:病巣を抉るために刃の下に心を隠す
宗像陽菜:それが麝香会...医忍に最も必要な素質だった
宗像陽菜:それができていないと...日々思い知らされている
GM:病室を後にする。長い廊下にも、春の陽気が差し込んでいる。
GM:清掃の行き届いたリノリウムの床だけが、冷たく足音を反響させていた。
GM:====
GM:NPCのハンドアウトを公開します。

・宵町ミツバの【使命】
よいまち・みつば。
青望病院の入院患者。
若くして心疾患を抱え、そのためか厭世的な傾向が見られる。

【使命】なし。

・十九里早藤の【使命】
とくり・さふじ。
青望病院に勤める女医。臨床心理士。
PC2の主治医を務め、動きたがる彼の様子をよく見に来ている。

【使命】PC2を安静にさせる。


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【OP:真壁トラ子】

GM:──青望病院・ナースステーション
GM:病棟の一階に設置されている、せり出した窓口のような形で廊下に面した空間。
GM:内部には複数の書類棚と、壁に設置された多くのランプが目を引くだろう。
GM:部屋番号に対応したランプは、ナースコールを押されると点灯し、看護師の注意を引くのだ。
GM:二十四時間体制で働く、患者の安全を守るための重要施設である。
GM:とはいえ昼下がりともなると、かえって緊張感は少ない。自然、駐在している看護師たちの世間話がBGMとなる。
看護師:「昨晩はコールが多くて大変だったのよ…」「あのスケベ議員?」
看護師:「いや、まだ高校生ぐらいの男の子」「あら~、不安なのかしら?」「そうかもねえ」
看護師:「セクハラ代議士、静かになってるの? 悪化した?」「そうじゃないの、なぜか突然ねえ……」
看護師:「あの子が担当してからって噂だけど……」ステーション内のある看護師に視線を向ける。
トラ子:端の椅子に座ってスマホをぽちぽちしていた看護師が顔を上げる。
トラ子:「あ~~~、せんぱぁ~い」
トラ子:「この教えてもらったちいかわちゃんのアプリですけど~~、ちょっとぉ、広告多くないですかぁ~?」
看護師:「えっ、ああ~」
看護師:「まあ無料だしそんなもんじゃない?」
トラ子:「そっかぁ、そんなものですよねぇ~~」にへらと笑う
トラ子:「あ~、議員のせんせーですけど~~」
看護師:(何を考えているか掴みづらい子よねぇ……)顔を見合わせる。
看護師:「えっ? なになに、やっぱりトラ子さんがなにかしたのぉ?」
トラ子:「またおいたをしだしたら~、私が担当変わりますよぉ~~」
トラ子:「ああいうの相手にするの慣れてるんで~~、以前キャバやってたんで~」
トラ子:という設定になってるのだ
看護師:「えーっ、頼れる~」
看護師:巧みな設定により看護師からの信頼も獲得しているだろう。
看護師:「ねぇねぇ、そういえば」
看護師:「トラ子さんは会ったことある? ”あれ”」
トラ子:「そうなんですよぉ~!」
トラ子:「私、会ってみたくてぇ~、今まで生きてきて一度も見たこと無いから、"あれ"」
トラ子:「深夜の見回りも増やしたのに道に迷っただけで終わったりぃ~~」
看護師:「結構複雑なつくりしてるわよねえ、この病院」
看護師:「じゃ、なくて、そうかぁ、会ったことないか~」
トラ子:「動画撮りたいんですよねぇ、絶対バズるじゃないですか~~」
トラ子:能天気に喋り続ける。
看護師:「ちょっとぉ、出会ったら不幸になるって言われてるのよ」
看護師:「ただでさえ病院なんて、気にする人も多いでしょう」
看護師:「”あれ”──幽霊に遭遇した、なんて噂があったらね」
トラ子:「え~~、死んだ人間よりフツー生きてる人間の方が強いじゃないですか~~」
トラ子:「不幸になるなんて気の持ちようですよ~~、病院ばっかりだから気が滅入ってるんですって~~」
トラ子:「ここは明るくバズって運気あげてきましょうよ~~」
看護師:「楽観的ねえ……」恐ろしい、というように身を震わせる反応が多数だ。
GM:「幽霊」。夜間の病院内で、人影が何度も目撃されているという噂である。
GM:いつも監視カメラの範囲外で遭遇され、語り掛けられたという話もある。
GM:警備員を雇っても解決せず、不安が蔓延し……患者だけでなくスタッフの勤務にも支障が出ているほどだ。
GM:スタッフ不足の解消のための補充要員、というのが、真壁トラ子の表向き雇用理由となっているが……
一般ナース:「休憩あがりましたぁ~」

一般ナース:ステーション内にまた看護師が入ってくる。一見して、どこにでもいる普通のナースといった様子だが……
一般ナース:その身のこなしから、見るものが見れば気づくだろう。彼女も同業者忍びだと。
一般ナース:「あ、トラ子どの~、これお願いしますね」
一般ナース:ファイリングが必要な書類を渡す。もちろんこれも暗号文だ。
GM:その内容は、青望大学附属病院のトップ──理事長室への招集である。
トラ子:「はーい」それを受け取って素早く目を通す。
トラ子:同時に、ナースコールのランプが点灯する。
トラ子:444号室、そんな部屋はこの病院には存在しない、だがそれを疑問に思う者はない、一部の者を除いて。
トラ子:それもまたこの病院で働く忍びが一般職員の眼を掻い潜る符牒、暗号なのである。
トラ子:「私行きますね~~」トラ子が立ち上がる。
トラ子:444号室の患者の様子を見に行く、という建前でナースステーションを出たトラ子はエレベーターに乗ると最上階のボタンを押す。
トラ子:まっすぐに歩を進め、病室と比べ随分としっかりとした扉の前に立つ。理事長室、規定されたリズムと回数でノック。
GM:重厚な扉がひとりでに開く。高級そうな応接セットが置かれた部屋が広がる。
GM:正面に置かれた椅子は窓を向いており、それがゆっくりと向き直る……
蜂須賀スズメ:「ホーッホッホッホ! お待ちしていましたわよ!」

トラ子:応接用の高級そうな革張りのソファに遠慮もなしに腰掛ける。
蜂須賀スズメ:「タイムイズマネー! 迅速な行動を心掛けてほしいものですわ~! トラ子さん!」
蜂須賀スズメ:蜂須賀スズメ。青望病院の新任理事長である、まだ若い女性だ。
トラ子:「は~~~ちっかれた、ズメちんもおつかれ」
蜂須賀スズメ:ボリュームの多い金髪をツインテールにしており、部屋の勢いにも負けない高飛車な空気が漂っているぞ。
トラ子:「トラ子さん、これでも寄り道せずに来たんだぜい」
トラ子:糖分補給糖分補給と言いながらガラスポットに入った琥珀色の砂糖をひょいひょいつまんでいる。
蜂須賀スズメ:「遠慮のない人ですこと! まあ、ワタクシの威光を恐れているようでは幽霊退治も務まりませんわね」
蜂須賀スズメ:「そう! 幽霊退治ですわよ!」
蜂須賀スズメ:バァン! 机を叩く。
トラ子:「それよそれ~~」
トラ子:「どうにもあちらさんがトラ子さんにブルっちまってるのか全然姿を見せねえでやんの」
トラ子:「幽霊探知機って経費で落ちる?アマゾンで売ってるの見つけたんだよねい」
トラ子:※マジで売ってるぞ!
蜂須賀スズメ:「落ちるわけないでしょうがッ! おばかさん!」
蜂須賀スズメ:「うぎぎぎ、幽霊が出るという口コミが広まれば病院の収益も減少……」
蜂須賀スズメ:「ワタクシの未来予想図もどどめ色に染まっちまいますわぁ~!」
蜂須賀スズメ:「あなたを怪異退治の専門と聞いて雇ったんですのよ! なんとかしてくださいまし!」
トラ子:「そりゃ姿が見えるんなら残らず撃っちまえるけどよぉ」
トラ子:「幽霊ってのはどうにも畑がニアミスじゃねいかい?陰陽師とか呼んだほうが良かったんじゃ?」人ごとのように首を傾げる。
トラ子:「ま、お銭のためにトラ子さんも精一杯やりますけどよ」
蜂須賀スズメ:「お願いしますわ! …実際のところ、なにか目星はついておりませんの?」
トラ子:「う~~ん」
トラ子:「トラ子さん普段、怪異ってぇ奴は野生動物かなんかの一種だと思って狩ることが多いわけな」
トラ子:「習性法則、そういうものに沿って痕跡を集め、罠を張り、ズトンと仕留める」
トラ子:「そういうのが通じない手合いは、高い知能を持っている、つまりは人間サマに近ぇわけだ」
トラ子:「こうも避けられる、何かの意志を感じるようじゃあ……理性のない怨霊じゃあねいで、案外正体タダの人間だったりするんじゃねえの?」
蜂須賀スズメ:「じゃあなおさら捕まえてくださいまし~~!」
蜂須賀スズメ:「時間がない……かくなるうえはローラー作戦を……」
蜂須賀スズメ:黄金の爪(※)を噛みながらブツブツと呟いている。
蜂須賀スズメ:※…インテリア
トラ子:「オイオイ、そんなことしたら患者さんが不安になってSNSに病院が幽霊騒動に躍起になってるって書き込まれちまうよう」
トラ子:「あ、ひとつ気づいたことがあってズメちんに伝えるつもりだったんだ」
蜂須賀スズメ:「! なんですの!?」
トラ子:「東棟2階の浴室だけどよぉ、お湯の出が悪くなってるんだわ、業者さん呼んでおくれよ」
蜂須賀スズメ:「幽霊に関係ある情報をよこしやがりなさい! この愚民がァ!」
蜂須賀スズメ:バァン! 机を叩く。
トラ子:「ひーこわ、じゃ愚民ちゃんはお給料のためにひいこら働きに戻るぜい」
トラ子:へらへら笑って立ち上がる。
トラ子:「幽霊、見つかると良いなあ」まるで人ごとのように言う。
蜂須賀スズメ:「ぐぐぐ……幽霊の正体を突き止めるまで戻ってこないでくださいまし!」
蜂須賀スズメ:「さっさと行く! タイムイズマネ―!」
トラ子:「まったく、怖い社長サマだぜ」まったく怖がる素振りも見せずに理事長室をあとにする。
トラ子:「しっかし、これでも別にサボっているつもりはねえんだがなあ」
トラ子:夜中の見回りはもちろん、道に迷ったと言い訳までして看護師の仕事の合間にあちらこちらを探し回ったものの収穫はゼロである。
トラ子:「正体見たり枯れ尾花ってね、案外マジでただの集団ヒステリーかなんかじゃねえの?」
トラ子:だとしたらこの件の解決は難しいだろう。
トラ子:「成功報酬は無しでもお給金が細々と出るだけでも良し、とするかぁ?」
トラ子:言ってブルリと震える。
トラ子:「このアタシが努め人じみた身分たあ冗談にもならねぇ、幽霊よりそっちのがよっぽど怖ぇや」
トラ子:「とっとと見つけて成功報酬ガッポリいただかにゃあな」
トラ子:そう言ってナースステーションに戻っていくのだった。
GM:====
GM:NPCのハンドアウトを公開します。

・蜂須賀スズメの【使命】
はちすか・すずめ。
青望病院の理事長。新しく就任したばかりであるという。
医療は専門ではないが、経営に関して優れた才覚を持つ。
病院経営に悪影響があると判断し、「幽霊」退治を専門家に依頼したようだ。

【使命】「幽霊」を退治する。


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【OP:暮石響】

GM:──青望病院・搬入口
GM:正面玄関とは別に位置する、車道からアクセスしやすい出入り口だ。
GM:救急車両用とも異なり、医薬品の搬入などに扱われている。
GM:あるいは、治療が必要なくなった人間を搬送するための空間だ。
一般ナース:「お待たせいたしましたぁ~」
一般ナース:ナースが出迎える。看護だけでなく、病院運営の内情に関わる人物なのだろう。
一般ナース:「”あおぞら葬祭センター”さん、ですね~。書類にサインを……」
暮石響:折り目一つないシャツに、きちとしたベストとネクタイを着用した男が、ゆるりと頭を下げてペンを持つ。
暮石響:「お世話になっております。“あおぞら”の暮石です」
暮石響:営業スマイルを浮かべてはいるものの、その眼には何の感情の色も浮かべてはいない。
暮石響:「暖かくはなってきましたが、まだまだ気候の変動が激しいようで」
暮石響:「こういった季節の変わり目は、私共も業務に忙殺されることがままあるのですが」
暮石響:「青望さんの方は、いかがですか」
一般ナース:「風邪で入診される方がやっぱり増えます~、今年は花粉症も多いみたい」
一般ナース:「ただ、不安なのは幽霊騒ぎですねぇ~。どうぞ~」扉を開き、院内に招き入れる。
暮石響:幽霊騒ぎ、とオウム返しに呟いて、案内されるがまま院内を進む。
暮石響:「入院されている患者様にまで噂が?」
一般ナース:「理事長さんは隠してますけどねぇ」
一般ナース:「患者さんもナースも、見たって人は増える一方で……人の口に戸は立てられませんね」
一般ナース:「あ、私が言ったのはナイショにしてくださいね?」
暮石響:ふ、と微笑んでこくりと頷く。
暮石響:「経営者の立場から考えれば、困りものなのは当然ですからね」
暮石響:「引いては、お互いの業績にまで影響が出るかも知れないのだから」
暮石響:「一刻も早く、成仏してくださるといいのですけれど」
暮石響:そんなものが本当に居れば、ですが、と後付しておく。
一般ナース:「あら、暮石どのは信じていませんか? 幽霊」
暮石響:僅かに彼女の方へ眼を向けてから。「まあ」
暮石響:「青望さんであれば、そういったものが出没しても、不思議ではないとは思いますが」
暮石響:「生憎、この仕事に就いてからというもの、そういった存在をお目にかかったことは無いので」
暮石響:「半信半疑と言った所ですか」
一般ナース:「センターさんでも会ったことがないんですね~」
一般ナース:「って、ウチもちゃんと退院される方もいますよ!」
一般ナース:「出没してもおかしくないなんて、失礼しちゃう~」
一般ナース:ぷりぷりとしている。
暮石響:「これは失敬」悪びれもせず。
暮石響:「長く続くようでしたら、専門家を呼んだ方がいいのかもしれませんね」
暮石響:「或いは、既に対処中、ないし対処済みかもしれませんが」
暮石響:「一刻も早い解決をお祈りしてますよ」
一般ナース:「は~い、ありがとうございます」
一般ナース:「あ、こちらの階段が地下階行きです」
一般ナース:「お帰りの際は搬入口に……何かございましたらナースステーションにおりますのでぇ~」
暮石響:「ご案内、ありがとうございました」
暮石響:彼女の背が見えなくなるまで頭を下げたままの姿勢の後。
暮石響:頭を上げれば、憂鬱そうな表情を浮かべた男の姿。
暮石響:は、と息をついてから、地下へと続く階段を降りる。
暮石響:僅かな明るさの非常灯に照らされた、其処へと続く場所に向かう度、徐々に冷たい空気が己の中に入っていくこの感覚は、嫌いではない。
暮石響:事前に知らされたパスワードを入力し、霊安室の扉を開ける。
GM:フロアの温度管理がされているのだろう。中にも冷えた空気が漂っている。
GM:無機質なベッドが二つ並ぶ。一つは空だ。
GM:そしてもう一つ。シーツの下には動かないふくらみがある。
GM:四角い布が頭部にかけられている姿。”彼女”が、あなたの仕事の対象であった。
暮石響:僅かにネクタイを緩め、袖口のボタンを外して捲くる。
暮石響:“依頼人”を自社の場所まで送り届ける為には、適切な手順を踏む必要がある。
暮石響防腐処理エンバーミングもその一つ。
暮石響:手に持った鞄をベッドの側に下ろして。仕事に取り掛かる前に、眼を閉じ両手を合わせる。
暮石響:安らかであれ、と祈っているわけではない。ただ単に、これが己が業務を始める前のルーティンであるというだけだ。
暮石響:ゆっくりと瞼を開き。そっとシーツを外してゆく。
暮石響:顔周りは特に慎重さが求められる。こういった経過を辿った人の身体というものは、思っている以上に脆く、壊れやすい。
暮石響:目立った外傷がないことを確認して。てきぱきと決まり切った処置を行っていく。
暮石響:額の汗を拭い、一息をついて時刻を確認。
暮石響:「時間通り」
暮石響:“青望病院”は提携先の病院の中でも、対応が迅速で丁寧だ。
暮石響:イレギュラーが発生しにくい分、己の仕事に集中できる時間が増える。
暮石響:この分なら、定刻通りに終わるだろう。
暮石響:そんな考えを思い巡らせながら、室内の洗面所でゆっくりと手を洗う。
GM:違和感のない、通常通りの作業だった。そこであなたが再び遺体に目を向けると。
幽霊の少女:セーラー服を着た少女が、遺体の顔を覗き込んでいる。

幽霊の少女:「……」
GM:つい先ほどまで、部屋の内に自分以外の気配はなかったはずだが……
暮石響:───いつの間に。入院患者?どうやって?パスワードは?
暮石響:様々な思考が頭の中で入り乱れる。
暮石響:然し、それ以上に。僅か、緩んでいたとはいえ。己に全く気配を察知させないまま、この場所に入り込んでいたという事実が。
暮石響:ふ、と男の姿が消える。
暮石響:常人であれば、次の間には。自分の眼前に、男が瞬間移動したような錯覚。
暮石響:少女の襟首目掛けて、手を伸ばす。
幽霊の少女:「ふぐおっ」
幽霊の少女:容易に捕まえられ、ぶら下がっている。
幽霊の少女:「は、離しなさいな……」
暮石響:「質問に答えてからだ」
暮石響:「どうやってここに?」
暮石響:己以上の手練れであるという可能性を、やや下げる。
暮石響:眼の前の少女に、脅威はあまり感じられない。
幽霊の少女:「うん…気になって」
幽霊の少女:遺体に目を向ける。
幽霊の少女:「もしかしたらって思ったの。病棟じゃ見つからないし…死んだ人かしらん、と」
幽霊の少女:「でも違ったね。骨折り損だよ」
幽霊の少女:お手上げ、という風に両手を上げて息をついている。
暮石響:「………」
暮石響:支離滅裂な事を話して、煙に巻こうとしているのだろうか。
暮石響:にしては、特段。全くの嘘をついているようにも見受けられない。
暮石響:「所属は?」
暮石響:“同類”であるのなら、何かしらの反応が伺える質問。
幽霊の少女:「……覚えてない」
幽霊の少女:ぱちぱちと瞬きを返す。嘘を吐いているとすれば平静な様子である。
暮石響:響くものはない。つまり。
暮石響:(嘘ではない)
暮石響:ならば、この状況はどういったことか。同じ忍びであるという可能性が消えた訳ではないが。
暮石響:自分に全くの気配を一切悟らせないまま、この場所に侵入した名うての実力者にしては、貧相な存在に見える。
暮石響:まして、ただの入院患者やその家族が、この場所にたまたま迷い込み、辿り着くこともないだろう。
暮石響:「………まさか」
暮石響:先程のナースとの会話が脳裏に浮かんでは消える。
暮石響:「お前、噂の幽霊か」
幽霊の少女:「そう呼ぶ人もおりますな」
幽霊の少女:「けど、幽霊と呼ばれるのは寂しいから」
幽霊の少女:「ジガちゃんって呼ばせてあげてもいいよ」
暮石響:初めて、そこで。彼女の顔をまじまじと見る。
暮石響:「………」
幽霊の少女:胸を張っている。ぶら下げられながら。
暮石響:ぶん、と彼女を投げ捨てるように放り出す。
幽霊の少女:「あべゃっ」
暮石響:「幽霊でもジガちゃんでも何でもいいから」
暮石響:しっしと手を払う。
暮石響:「さっさと私の仕事場から消えろ」
暮石響:「気が散るだろう」
ジガ:「こんな希薄な存在感の少女を放り出すとは……情けの無い男」
ジガ:鼻を押さえている。鼻血は出ていない。
ジガ:「さっき質問に答えたでしょう? 私の質問も聞いて」
暮石響:ネクタイを整え、身なりを正す。
暮石響:「何だ」苛々としながら時刻を確認する。まずい。既に2分も予定を狂わされている。このガキに。
ジガ:「うん。病院から出るためにね、探してるの」
ジガ:「私の身体。どこにあるか知らない?」
ジガ:鼻を擦り、じっと暮石の目を見て問いかける。冗談や嘘、といった様子ではない。
暮石響:「少なくとも此処には無いな」
暮石響:「生憎、検討もつかない。ここに派遣されるようになったのも、最近でね」
ジガ:「中途入社なんだ、大変だね、おじさんも……」
ジガ:憐れむような目線。
暮石響:「私を慮るなら、さっさと身体なんぞ諦めて成仏してくれ」
ジガ:「人生は長い自分探しの旅、ともいう……ジガちゃんの道連れにしてあげてもいいよ」
ジガ:「遠慮すんなって」暮石の肩を叩く。
暮石響:「殺すぞ……」もう死んでる。
暮石響:「探し物なら他をあたればいいだろう。病院関係者ならカルテだって保管している」
ジガ:うーん、と考え込み。
ジガ:「病院関係者は……怖いので」
ジガ:「ほどよく無関係そう、おじさん、ベリーマッチ」
暮石響:頭を抱える。5分経った。これ以上残業したくない。
ジガ:「協力してくれなかったら…言いふらしちゃうよ、狭い部屋でおじさんに暴行されたと…」
ジガ:鼻を押さえている。鼻血は出ていない。
暮石響:ここで探す探さないの討論はこれ以上無意味だ。
暮石響:今述べたような戯言が院内に広まるリスクもある。
暮石響:口封じをするのは容易いが……幽霊ともなれば。その結果がどうなるのか、自分にはわからない。
暮石響:つまり。
暮石響:「………」
暮石響:本ッッッ当に嫌そうな表情を向けてから。
暮石響:「プライベートで、貴様の手伝いをするつもりは毛頭ない」
暮石響:「然し。私は此処に通っての仕事がまだ数日ある」
暮石響:「その間の僅かな間。ほんッッッの少しの時間を」
暮石響:「お前に割いてやることは。………」
暮石響:「可能だ」ぎり、と歯噛みする。
ジガ:「ジガちゃんの名前の由来教えたげよっか」
ジガ:「自我が…」自分の胸を指さす。
ジガ:「強いから……!」そのまま腕を上げ、天井を指さす。
ジガ:「短い時間だけど、学びなさいな…」
ジガ:ふふん、と得意げに笑う。
暮石響:「そうなんだ。お先に失礼します」
暮石響:がちゃりと扉を上げ、振り返らずに霊安室を後にする。
ジガ:「待て待てどこへ行く…」ちょこちょこと後を追う。
暮石響:背にかかる声を耳にしながら階段を登ってゆく。
暮石響:悪態が喉まででかかった既の所で飲み込んで。
暮石響:心地悪い、温かな世界へと戻ってゆく。
GM:====
GM:NPCのハンドアウトを公開します。

・ジガの【使命】
「ジガ」と名乗る、希薄な存在感の少女。
記憶が無く、病院から出るために自分の身体を探しているという。

【使命】自分の身体を探す。

GM:====
GM:OPは以上になります。
GM:次からメインフェイズとなります……調査可能なハンドアウトは宵町ミツバ、十九里早藤、蜂須賀スズメ、ジガ。あとPCの【秘密】ですね。
GM:リミットは3サイクル。
GM:そして今回病院シーン表というものを用意しています。「BST」で振ることができる。
GM:このシーン表に関する追加のルールとして
GM:宗像先生は11:集中治療室、トラ子さんは4:ナースステーションをダイスを振らずに選択することが可能です。
宗像陽菜:!
GM:現時点でお伝えする情報は以上かな。何か質問はありますか?
宗像陽菜:大丈夫!
巳六針助:まだだいじょうV!ありがとうございます!
GM:ありがとうございます!
暮石響:大丈夫!
トラ子:おけ
GM:ありがとうございます!
GM:では……幽霊退治と参りましょう……
ジガ:うおおおお
ジガ:全員倒す
巳六針助:お前じゃい!!
宗像陽菜:血の気が多すぎる
暮石響:成仏しろ!
トラ子:わからせます
GM:====
GM:メインフェイズを開始します。
GM:第一サイクルを開始します。

【目次へ戻る】

【第一サイクル:巳六針助】

GM:登場希望と、シーン表をどうぞ!
GM:病院シーン表はBSTで振ることができるよ。
巳六針助:では、真壁虎子さんに登場をお願いします。
巳六針助:まずは感情を結びたい!
トラ子:はーい
巳六針助:シーン表も振ります!
巳六針助:BST
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 5[2,3] → 5) → ロビー。順番待ちの患者や見舞客で込み合っている中で、あるものを見つける。

巳六針助:ロビー!
GM:ロビビビビ
GM:====
GM:──ロビー
GM:ガラス戸で区切られた正面玄関から繋がるロビーは、ソファが多数置かれた待合所でもある。
GM:簡単な診療を受けるための患者がほとんどで、あまり入院患者が出歩くことはない。
GM:上下とも薄い緑を基調とした患者衣は、少しばかり目を引くだろう。
GM:ぽん、と待合番号が表示され、また一人が診察室に向かっていく。
巳六針助:「……」
巳六針助:患者衣の上に青いパーカーを羽織り、自動販売機の横に佇んでいる。
巳六針助:ぽーん。
巳六針助:『62 番で お待ちの ナカタ 様』
巳六針助:『35 番で お待ちの カトリ 様』
巳六針助:流れていく誘導のアナウンスをよそに、機械的にプルタブを開けようとする。
巳六針助:がちり。
巳六針助:手が震えて、上手く開かない。
巳六針助:もう一度。がちり。
巳六針助:もう一度。がちり。
巳六針助:もう一度。がちり。
トラ子:す、とその手の上に白く細い指が置かれる。
巳六針助:肩が跳ねる。
トラ子:それは針助の手のひらの中からするりと缶を盗み出し。
トラ子:プシュ、とプルタブを開ける音。
トラ子:この病院の看護師だった、担当違いなのか針助ははじめて見る顔である。
巳六針助:振り返る。現実とピントがずれたような瞳。
巳六針助:「あ……」
トラ子:女はゴクリと喉を鳴らし缶を一口呷ると、
トラ子:「あ”……」
トラ子:「やっちゃったぁ、開けてあげようと思ったのに、つい~~」
トラ子:困ったように言う。
巳六針助:「いや、困ってるの、オレなんだけど」
トラ子:「あのぉ、飲みますかぁ?」ふにゃふにゃ笑って缶を掲げる。
巳六針助:「いいよ……もう。アンタにやるよ」
トラ子:「あは~~、やっぱ駄目だよね~~、新しいの買ってあげるよ~~」
巳六針助:溜息を吐き、人工皮革のソファに座り込む。
トラ子:ぱたぱたと販売機まで走っていき。
トラ子:「え~~、売り切れ~~?これ最後??代わりのだとどれが良いです~~?」
巳六針助:「……」少しだけ、悩み。
巳六針助:「コーヒー」
巳六針助:「……甘いの」
トラ子:「コーヒーコーヒー……っと」
トラ子:ガコンという音、ぺたぺたとスリッパの音、そしてソファの沈む音。
巳六針助:醒めた眼でぱたぱたと走り回る看護婦を見ていたが。
巳六針助:「……ありがと」小銭を渡す。
トラ子:遠慮も無しに隣に腰掛けた女が「はい」と脳天気な声で缶を差し出してくる。
トラ子:「開けてあげよっか~~?手、悪くしてるの~?」
巳六針助:あのひともお金を大事にしていたから。自分もそうする。
巳六針助:今にして思うと、何かに縋らなければやっていられなかったのかも知れないが。
巳六針助:「……喋ったら、落ち着いたよ。さっきのは……発作みたいなもんだから」
巳六針助:「自分で開けれる」
トラ子:「いやいや、私はもうこれ貰っちゃったし、お金はいただけないよぉ」もう片方の手に握った飲みかけの缶をちゃぷちゃぷと揺らす。
巳六針助:ぐい、と缶を持って、プルタブを開ける。
巳六針助:「オレの…………その」
巳六針助:少し迷って。
巳六針助:「大切な人が、お金には厳しかったから」
巳六針助:「受け取っといて」
トラ子:「へ~~、じゃあゴチになるねぇ~」あんまり興味無さそう。
トラ子:「しかしキミぃ、浮かない顔だねぇ、病院は嫌い~~?」
トラ子:「って好きな人いないよねぇ~~」
トラ子:言って、自分で笑う。
巳六針助:「……」無言の肯定。「さっさとやることやって、出て行きたいと思ってるよ」
巳六針助:「もうほとんど治ってるんだ。なのに、医者に、余計な気を遣わせる」
トラ子:「だよねぇ、退院なんて早ければ早いほど良いんだらね~~」
トラ子:「でも焦っちゃ駄目だよぉ、ちゃんと休むのも大事なんだからねぇ~~、月並みですけど~~」
巳六針助:「……あんた、優しいんだな」
巳六針助:「そんな奴が」
巳六針助:「なんで忍者なんかやってる?」
トラ子:「そうだよぉ、ナースはみぃんな優しいんだから~~、ってこれ死語だっけ、コンプラ?」
トラ子:首を傾げる。
巳六針助:「とぼけるなよ。一般人に物を取られるような鍛え方はしてない」
トラ子:「え~~、あんなに隙だらけだったのにぃ?」
巳六針助:「それは……」否定はしない。「ちょっと調子が悪かっただけだ」
トラ子:「ふぅん、まあ患者さんだものね~~、どうして入院したのぉ?」
巳六針助:「……忍務で少ししくじっただけだよ」コーヒーに口を付ける。「もうほとんど治りかけだから、長い休みみたいなもんだ」
トラ子:「私はね~、単にそんなキミみたいな子を気にかけただけだよ~~」
トラ子:「この病院ね、"キミみたいな患者"をちょっとばかし受け入れてるんだよぉ」言外に、だから自分のような看護師が存在するのだと語っている。
トラ子:「だからこれは下心裏心無しのぉ、単なるナースの真心で~~す」
巳六針助:ぽーん。アナウンスが呼ばれ、患者の列が進んでいく。
巳六針助:「……あんたを見てると、昔のオレを思い出すよ」
巳六針助:「世間知らずで、バカっぽくて、損得なんて考えてなくて」
巳六針助:「……それでも、多分、”良いやつ”にはなれてたんだと思う」
巳六針助:「そう言ってくれた人がいた」
巳六針助:訥々と、零すように呟く。
巳六針助:「あんた、名前は?」
トラ子:「ん」胸を突き出す、胸元に装着されたネームプレート。
トラ子:真壁虎子。と記されている。
トラ子:「トラちゃんって呼んでもいいよ~~」
巳六針助:「何だよ、それ」顔をしかめて。少し笑う。
巳六針助:こちらも、入院着の安っぽいポリ製のネームプレートを出して。
巳六針助:「巳六針助。六つのへびが、針で助けるって書く」
巳六針助:「……さっきは。声かけてくれて、助かった。トラ子さん」
巳六針助:と言う感じで、真意を隠す《隠形術》で感情判定をしたいと思います。
トラ子:真意を隠しているのぉ~~??
巳六針助:はあはあはあ
巳六針助:これから丸裸にされるかも……
巳六針助:2D6>=5 (判定:隠形術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

巳六針助:っしゃい
GM:おおっ お見事!
巳六針助:感情表!
GM:では感情表を振りましょうね! ドキドキ!
トラ子:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)

巳六針助:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

巳六針助:当然共感だ。
トラ子:じゃ、怒りで❤
巳六針助:この絆欄にある矢鳴ヤモリと言う人のことはよく解らないが……
巳六針助:ああっ!?!?!?!?!?
トラ子:なんか、よくわからないけど……背後で守護霊が……
トラ子:何をいじけてるんだこのガキャあって囁いてくるような……来ないような……
トラ子:よくわかんないけど
巳六針助:www
巳六針助:====
巳六針助:「……トラ子さん。もし、良かったら」
巳六針助:「一つだけ、頼み事できないかな」
トラ子:「ん~~、なあに?プルタブだったらいつでも開けてあげるよぉ~~」
巳六針助:「プルタブは自分で開けるよ! さっきみたいに男にホイホイ触るなよな」
トラ子:「えー、それは無理だよぉ、私のお仕事何だと思ってるの~~?」
巳六針助:「いや……そうだけど……そういう意味じゃなくて……」
巳六針助:「解って言ってるだろ、あんた」
巳六針助:頬杖を突く。
トラ子:「何のこと~~~?」
巳六針助:「……そのさぁ! この病院、オレみたいな患者も結構来るんだよな」
トラ子:「それで儲けるつもりみたいだからねぇ~~」
巳六針助:「もしも、矢鳴ヤモリって患者が来たら」
巳六針助:「これ」
巳六針助:手持ちの忍具、兵糧丸をトラ子さんに譲渡します。
巳六針助:「渡しといて」
トラ子:「え、やだ」
巳六針助:「え……」
巳六針助:なんで?という眼で見てます。
トラ子:「だってぇ、人には男に触るなって言っておいて自分は他の女の話するのぉ~~?」
巳六針助:「いや……ヤモさんは別に、オレの女ってわけじゃないし……」
トラ子:「んひ」
トラ子:「かわいいですね~~、うそうそ、おっけー」からかうように言って、針助の手から兵糧丸を取り上げる。
巳六針助:「……別に、男に触るなって言ったのも、独占したいとかじゃなくて」
巳六針助:「優しくしてくれたあんたに、危ない目に遭って欲しくないからだよ」
巳六針助:「男でも女でも……」
巳六針助:「ここまで言うつもりなかったんだからな。マジで」
トラ子:「護ってくれるんだぁ」
巳六針助:「まも……」
トラ子:「男の子だねぇ~~~~」
トラ子:「でえも、心配ご無用」
トラ子:「ここは病院なんだから~~、ここの中じゃあ私がキミを護ってあげる方だよ~~」
トラ子:「何かあったら、いつでもコールを頂戴ね~~」
巳六針助:「……どいつもこいつも、お節介ばっかり」唇を尖らす。
巳六針助:「わかったよ。何かあったら、その時は頼む」
巳六針助:「……暇な時はさ」
巳六針助:「話し相手になって貰っても良いかな。気が紛れる気がする」
トラ子:「良いよお、デートしようね~~」
巳六針助:「デ……」絶句する。「……そう言う所だぞ、マジで!」
巳六針助:立ち上がり、病室の廊下をずんずん歩いていく。
トラ子:「お大事に~~」手をひらひらと振って見送る。
巳六針助:だが、その足取りは、心無しか軽くなっているように見えた。
巳六針助:(……あの時)
巳六針助:白い手に、触れられた時。
巳六針助:震えが止まったような気がした。それは、死を思い出させるものではなく、
巳六針助:自分の知る人のそれと、似通っていたからではないのか。
巳六針助:『――次は死んでるよい』
巳六針助:(……そんなわけないか)
巳六針助:(死んでるとしたら、オレの方だ)
巳六針助:静かに、病棟へと戻って行く。

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【第一サイクル:暮石響】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
GM:病院シーン表はBSTでふれるぞい。
暮石響:陽菜先生に出てもらおうかな。
宗像陽菜:は~い
暮石響:病院シーン表をふりますよ
暮石響:BST
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 2[1,1] → 2) → 霊安室。地下特有の湿った空気が、生気を奪うような感覚がある。

暮石響:なんてことだ
宗像陽菜:ピッタリの場所すぎる
GM:いきなり一ゾロ出してる……
GM:ジガちゃん出す?
暮石響:出てもらったほうがいいな。
GM:は~い ありがとうございます
ジガ:しょうがないなあおじさんは
GM:====
GM:──霊安室
GM:地下に続く階段は、患者の目につかないように隠されている。
GM:病院内の構造の複雑さから、風の流れも澱むのだろう。周辺の空気は年中同じような温度を保っている。
GM:階段を下りるたびにひやりとした空気が頬を流れる。
GM:「霊安室」と掲げられた白いプレートは、不釣り合いなほど綺麗に拭かれていた。
暮石響:「お忙しい中、お時間を頂き申し訳ございません」
暮石響:「本来であればこちらから足を運ばなければならないのに」
暮石響:この場所まで連れ立った女性に向けて頭を下げる。
宗像陽菜:「いえいえ~、ですが響くんがこんなに困ってる顔をしてるの初めて見ちゃいました」
宗像陽菜:普段と変わらないように見えるが見知った仲だからこそ僅かに滲んだ疲労はかなりのものだと伺える
暮石響:「そう見えますか」仕事中は努めて感情を表に出さないよう心掛けてはいたのだが。
暮石響:決して悪い人ではないが。あまり得意ではないタイプの人間だな、と心中で呟いて。
暮石響:「何と言えばいいのやら……」口を濁して。
暮石響:「宗像先生は、その。昨今、この病院に纏わる“幽霊”の噂を耳にしたことは?」
宗像陽菜:「看護婦さんの間でよく耳にしますね」
宗像陽菜:「患者さんが不安がられるので何度かは注意したのですが」
宗像陽菜:「う~ん...外部の響くんの耳にも入ってるなら.....もうちょっと強く言わないとですね」
宗像陽菜:「それがどうかしたんですか?」
暮石響:「………」荒唐無稽な話を、今から己が述べなければならないのか。
暮石響:脳裏に浮かぶ“ジガ”の、のほほんとした笑顔に殺意を覚えながら口を開く。
暮石響:「信じられないかもしれませんが」
暮石響:「私、ここで出会ったのです。あたかも、自分が幽霊であると宣った少女に」
暮石響:今も、どこかで見ているのだろうか。病院関係者は怖い、と口にしていたことから、何処かで隠れて様子を伺っているのかもしれない。
暮石響:彼女の外見の特徴をそれとなく宗像先生に伝えます。
暮石響:「バカバカしい話ですが。今申し上げた特徴に、心当たりなどは」
宗像陽菜:普段通り目を細め浮かべた微笑はそのままに
宗像陽菜:「響くん、ちょっとかがんでもらっていいかしら?」
暮石響:僅かに首を傾げて。「はい」
宗像陽菜:こつん、と額が触れる
宗像陽菜:清涼タブレットのような涼やかな吐息が僅かにかかる
暮石響:「………」
暮石響:「あの。先生?」
宗像陽菜:「平熱、いたって健康ね...なら譫妄って線は消えるけど」
宗像陽菜:「ふふっ、ごめんなさい...あんまり響くんが凄いこと言うものだから念のため.......ね?」
暮石響:「………」
暮石響:脳内でジガの首を締めている。
暮石響:「いえ。当然の疑いかと」
宗像陽菜:「キミ、冗談は言わないし仕事は早く終わらせたい人でしょ?」
宗像陽菜:「だからこういう......自分の業務に直結しない事を言うとは思わなかったから」
宗像陽菜:「ん、信じるよ...幽霊の事」
宗像陽菜:「特徴とか私は詳しいことは何も知らないのだけれども...手伝ってあげましょう」
宗像陽菜:むんっ、と胸の近くで拳を握り込む
暮石響:やや釈然としなさそうに頷いて。「助かります」
暮石響:「先ほど、先生が仰られたように。長い事、“この病院は出る”のような噂が続けば」
暮石響:「お互いの業務に支障が出るでしょう。一刻も早く解決を目指したいのですが」
暮石響:「彼女が言うには、自分の身体を探し回っている、とか」
暮石響:「こういった院内の情報に詳しく、かつ……あまりこのような事を口外しなさそうな人間は、多くありません」
宗像陽菜:「ふ~ん、という事は響くんの頼れるリストの上位には入ってるんですね~」
宗像陽菜:「そうですね、私も過去のカルテを当たってみましょう」
宗像陽菜:「連絡先はRineで大丈夫です?」
宗像陽菜:スマートフォンを取り出し振って連絡先を交換する機能をいじりながら
暮石響:「構いません。ありがとうございます」頭を下げて。
暮石響:「それと」鞄の内から、包装されたお菓子の箱を取り出して。
暮石響:「このような場所で大変恐縮ですが。こちら是非、後ほど同僚の皆様で召し上がっていただければ」
暮石響:地元でも有名な、鳥を模したお饅頭の詰め合わせだ。
宗像陽菜:「あら、ありがとうございます...ナースの皆喜ぶと思います」
宗像陽菜:「(結構チョイス可愛いんだな~)」
暮石響:黄金色の包みと同じ、金色の眼の色に。僅かに光が浮かぶ。
暮石響:彼女がそれを手にした瞬間、包装紙の裏側に綴った文字が、ふと消える。
暮石響:というところで……判定をさせていただくぜ
GM:ナニッ
暮石響:宗像陽菜さんの秘密を抜いちゃうぞ~
宗像陽菜:えぇ~~!?
暮石響:指定特技は隠蔽術だ!
GM:よいでしょう! 判定どうぞ~!
暮石響:2D6>=5 (判定:隠蔽術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

暮石響:いいぜ
宗像陽菜:つ、強すぎる
GM:お見事! では宗像先生の【秘密】を送っちゃうぜ!
GM:送り ましたん
暮石響:いただきました~
宗像陽菜:せっかくだから私の居所も上げちゃおうかな
暮石響:どうして!?
宗像陽菜:連絡先交換したし...ミドルで戦闘起こったらね
宗像陽菜:頼る気です
暮石響:助力するのはやぶさかではないが
暮石響:仮に勝者になっても戦果で私から感情結ばせないみたいな確約はほしいかもだな~
暮石響:でも貰えるんなら貰っておくか。
宗像陽菜:いいよ!
宗像陽菜:孤狼、消えるのしんで~からな
暮石響:じゃあなんか30歳子持ち女性の【居所】もゲッツしました
GM:オーケーです!
GM:では〆のロールをどうぞ!
GM
暮石響:霊安室を軽く見回す。
暮石響:信じる、とは述べてもらったものの。幽霊の実在を証明するのなら、彼女の前で自己紹介でもしてもらったほうが手っ取り早いのだが。
ジガ:「……あっ」
宗像陽菜:「あっ」
ジガ:そろりとベッドの陰から這い出ていた所を見つかった。
ジガ:「い、医者だーっ」
ジガ:「謀ったな、おじさん!」
宗像陽菜:「非常に活力に溢れていますが...彼女が?」
ジガ:ベッドの陰から威嚇している。
暮石響:「お察しの通りです」眉根を寄せる。
暮石響:「固く閉じられたこの扉を開けることなく、この部屋に入り込む芸当は」
暮石響:「少なくとも、ただの子どもではあり得ない」
ジガ:「私を売ったのね! その女医とねんごろになるつもりなの!」
ジガ:「いつまでも子どもだと思ってたら痛い目見るわよ!」
暮石響:「また死ぬか?」
暮石響:額に青筋を立てる。
宗像陽菜:「響くん?!」病院での態度と全く違う一面に驚愕
ジガ:「あなたを殺して私もしんじゃららーっ!」
ジガ:腕をぐるぐる振り回しながら暮石にタックルを仕掛ける。
暮石響:がしっと頭を掴み、ぎりぎりと締め付ける。
暮石響:「実体もあります」
ジガ:「あぎぎぎぎ」
宗像陽菜:「なん、か...情報がいっぱいっぱいでおばさんパニックになっちゃった...」
宗像陽菜:「え~っと...ひよこ食べる?」包装から取り出した菓子をネコに餌付けするように差し出す
ジガ:「! …たべる」
暮石響:(食べられるのか……)
ジガ:菓子を奪い、頬張る。
宗像陽菜:(食べられるんですね...)
ジガ:「甘いですな、勝利の味じゃ」
ジガ:「気に入りましたよ、おばさま。あなたはいいお医者さんです」
宗像陽菜:「ふふっ、気に入ってくれてなにより」
宗像陽菜:「響くん、この子可愛いですね」
暮石響:「そうですか?」遺憾の意。
暮石響:「まあ……気に入ってくれたのであれば良く……」
暮石響:「無いですね。最終的には消えてもらうんですから」
暮石響:「協力して貰っている立場ではありますが……あまり情を移しすぎないほうが良いかと」
宗像陽菜:「ん~、あんまり本職の人にお説教はしたくないけど」
宗像陽菜:「葬儀屋さんがそういう心構えじゃよろしくないんじゃないかしら?」
宗像陽菜:微笑は変わらず、無防備で秘密も所在も何もかもが隙だらけのまま
宗像陽菜:少し憤懣な表情に変わり指先が胸に触れる
暮石響:「葬儀は」
暮石響:「死者のためにあるものではない、というのが私の持論です」
暮石響:「生者が。これからの人生を歩んでいく為に背負った重荷を、少しでも軽くするための儀式」
暮石響:「同じでしょう。私も、あなたも」
暮石響:霊安室の扉を開ける。
暮石響:「死者を救うことは出来ないのだから」
宗像陽菜:「それは目の前の死者をないがしろにしていい理由にはならないわね」
宗像陽菜:ニコニコしたまま少女を撫でる
ジガ:「おう…テクニシャン」
宗像陽菜:「なにせ目の前にいるんですもの...ね~♪」
暮石響:そうしていると、まるで姉妹みたいだな、と口には出さずに。
ジガ:「まあ響くんのいうことにも一理あるよ。元気出せって」
ジガ:話が分かっているのかいないのか、上から目線である。
暮石響:眼を閉じて、深く息を吐く。
暮石響:生きているとか、死んでいるとか。
暮石響:そういう所と全く関係がなく。
暮石響:単に己は、この少女とはこのまま、反りが合わないのだろうな、と思った。
暮石響:死ぬまで。

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【第一サイクル:真壁トラ子】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
GM:病院シーン表はBSTで振れると言われているんじゃ
トラ子:どうしよっかな~~、依頼人に裏がないか探るか幽霊の秘密かってとこかな
トラ子:シーン表見て決めよっかな
トラ子:BST
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 3[1,2] → 3) → 医薬品倉庫。冷えた暗室の中で、秘密の言葉が囁かれる。

GM:あってかトラ子さんは一応ナースステーション選びもできたね
トラ子:ここでいいよい
GM:了解です!
トラ子:折角周囲に誰もいないシーンを引いたので幽霊を捕まえるぜい
暮石響:ジガ いろいろあったけど 楽しかったぜ
暮石響:元気でな
GM:おおっ 了解です!
巳六針助:おお!
ジガ:そんな……
トラ子:ジガちゃんと響さんに出てもらおっかな
暮石響:エエ!?
巳六針助:なにっ
暮石響:し、死にたくない
トラ子:ジガ捕まえて締め上げるから成仏させられそうになってるとこになんか来る感じで
暮石響:一応感情は結びませ~んwみたいな言質だけもらっていいすか?
トラ子:結ばない結ばないw信用しなってww
暮石響:なら安心かあ……
GM:契約順守のルールがあるぜ!
暮石響:じゃあやんやするね
GM:====
GM:──医薬品倉庫
GM:物言わぬ薬剤が整然と並べられた暗室と、その前には医療器具の在庫が集められた倉庫がある。
GM:使用済みの器具を洗浄業者に引き渡すため、搬入口とも一部直結した空間は、外気が流れ肌寒い。
GM:医薬品たちが取り上げられる日を待っている姿は、どこか不安げな様子にも見えた。
トラ子:暗い部屋に無機質な電子音が響く
トラ子:「むむ、EMFメーターに反応あり……そこだ!!」
トラ子:手元のゴースト探知機は自費で手に入れたものだ、この前はゴミ箱に、その前は植木鉢に反応していた。
トラ子:「破ァッ!!」
トラ子:プロ野球選手もかくやという綺麗なフォームで腕を振り抜く!
トラ子:掌からショットガンじみた勢いで放たれたのはかの霊峰喜麻拉亜で採掘された霊験あらたかな岩塩である!
ジガ:「あじぁっ!!」
ジガ:棚の間から悲鳴が上がる。
ジガ:「な、なぜバレた……棚の間に潜んでいると……!」
トラ子:「ヒットぉ!」すかさず足元の網を構える!
トラ子:晴明神社のしめ縄で編まれた投網をプロの漁師もかくやという綺麗なフォームで投げ放つ!
トラ子:生活費が底をつきて漁港で拾った網を修繕し、日々の糧を得ていたあの時期の苦い記憶が今実を結んだのだ!
トラ子:確かな手応え!急いで抑え込む!
ジガ:「にゃああああん」
ジガ:「理由を、理由を聞きたい」
ジガ:トラ子の身体の下でもぞもぞと蠢いている。
ジガ:「ここまでされる謂れはない!」
トラ子:「ハハハとうとう捕まえたぞ!成功報酬!」
トラ子:「ええと、なんまいだぶ、はんにゃーはーらーみーたー、いや聖書とかの方が良いのか?」
トラ子:「オマエ何か特定の宗教に入ってたりする?」もがく幽霊に質問
ジガ:「たすけて響くん……あなたのかわいい子が……」
ジガ:「うーん、無宗教ですな」
ジガ:じたばた。
トラ子:「じゃあ般若心経でいいか、坊主がよく葬式で読むし……」
暮石響:何やら騒がしい。聞き慣れてしまった叫び声が聞こえてきたことにため息をついて。
暮石響:倉庫の扉を開ける。
暮石響:「………」
トラ子:「さあ、現世の無念を手放しこの世へ別れを告げなあ!介錯してやるよい!」医療用ノコギリを高々と掲げている!
暮石響:仏頂面で二人のくんずほぐれずの様を見下ろしている。
ジガ:「やだぁ! ノコギリはやだぁ!」
ジガ:「ああっ、響くん! 今はその仏頂面が仏に見える!」
ジガ:「文字通り、な」
ジガ:じたばた。
暮石響:「お邪魔しました」
暮石響:扉を閉じようとする。
トラ子:「何奴ッ!?」
トラ子:「幽霊に会うては幽霊を斬る……」
トラ子:「仏に会うては仏を斬る!」
トラ子:「今宵のトラ子さんは報酬に飢えておるんだが?!」
暮石響:「報酬」
暮石響:顎に手を当てる。
暮石響:「そうか。既に“対処中”だったのか」
トラ子:「簡単な人払いの結界は済ませてあるんだ、それを超えてくるなんてアンタも同業だろい?」
トラ子:「だが一足遅かったねい、獲物は早い者勝ちだよ!」
ジガ:「どっちが私を獲るか。高みの見物と洒落こもうか……」
ジガ:「私を巡って争わないでなんてベタなことは言ってあげないよ!」
暮石響:「このまま見物と洒落込むにはやぶさかでなさすぎる……」
暮石響:ぐるぐると頭が回り、思考が高速する。
トラ子:「首根っこ押さえつけられた状態で大物だなぁこの幽霊……」
暮石響:「何やら誤解があるようですが」
暮石響:「私は、最終的にそいつがどのような末路を辿ろうが、一向に構いません」
暮石響:「然し。今消えて貰っては困るのです」
トラ子:「んだとぉ?」
ジガ:「素直じゃないですな」フゥーン……と鼻息。
暮石響:「察するに、あなたはその道のプロだ」
暮石響:「ただ、私がやめてくださいと懇願しても、聞く道理は全く無い」
トラ子:「そだねい」
暮石響:「で、あるならば」鞄からさらに包みを取り出してみせる。
暮石響:小判型にデザインされた最中の詰め合わせだ。
暮石響:見るものが見れば、それが……僅かに中身より、膨らんでいることに気づくだろう。
暮石響:「猶予をいただけませんか」
トラ子:「あ、これはどうもご丁寧に」両手で恭しく受け取る、モノを卑屈に受け取り慣れている。
暮石響:七色に光っているように見えるぞ。
トラ子:「おお、こいつは結構な輝きで」
暮石響:「数日以内に、こちらの仕事は終わる見込みなので」
暮石響:「どうか、ご一考のほどを」
トラ子:「まあこんなもんに買収されたわけじゃねえけどよ、どうやらアンタは話がわかるようだし、トラ子さんも多少は応じてやろうてなもんだな」
トラ子:「でも、その仕事ってのは何なのさ、コイツが悪霊じゃない保証は?」
トラ子:網の中を指さして
トラ子:「ま、それも今見てみりゃいいか」
トラ子:懐から事前に買い込んであった各種御札を取り出す。
暮石響:目を細め、興味深そうにその様子を伺っている。
トラ子:付属の説明書をブツブツと読みながらそれを網に貼り付けていく。
トラ子:《罠術》でジガの秘密を調べます、用意が良いのだ。
GM:よいでしょう! 判定どうぞ~
トラ子:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[3,5] → 8

暮石響:プロやな──────
GM:危なげないぜ。では送ります!
トラ子:げっちゅい
GM:感情で巳六くんにも共有されますね。
GM:送りました!
暮石響:可能だったら女と女の情報交換しませんか?
巳六針助:うおーっ
トラ子:ちょとまてね
トラ子:おっけー、こいつは交換よしと判断だ
暮石響:じゃあ陽菜先生のひみつとトレードすっぺ
暮石響:わたるんなら女医のあられもない秘密が公開情報になっちまうな
トラ子:すっぺ
GM:交換了解です!
GM:そうか、宗像先生は早くも全体公開ですね
宗像陽菜:早いって!
トラ子:それもまたシノビガミ

・PC1の【秘密】
あなたは、ミツバの罹っている心疾患が重篤で、治療不可能であることを知っている。
だがそれは“現代の”医療のみを用いた場合の話だ。
忍びの世界の技術は、歴史を十数年先取りしているとも言われる。
青望病院に厳重に管理されているという『医療技術』を扱うことができれば、快復の望みはあるはずだ。
表の世界の住人に対し、忍びの技術を用いるのは禁忌であるが……。

あなたの【本当の使命】は、『医療技術』を用いて宵町ミツバを治療することだ。

暮石響:いただきました
トラ子:じゃあやってくぜい
GM
トラ子:札に込められた術が正しく機能したのか、動きを止めた幽霊が己の【秘密】を機械的に喋りだす。
トラ子:「うお、こわ」自分でやってて自分でちょっと引いてる。
暮石響:「便利なものだ」
ジガ:「ジガガガガ」
トラ子:その様子をトラ子と響は最後まで見届けて――
トラ子:「ふぅむ、なるほどなあ」
トラ子:「こうなると、こっちもちょいと事情が変わってくるのかもねい」
トラ子:「お兄さんの望み通り、猶予をくれてやるよい、調べたいことも増えたしな」
暮石響:感謝の言葉を述べて頭を下げる。
暮石響:「暫くは、院内で顔を合わせることもあるでしょう」
暮石響:「また機会があれば、お話でも」
トラ子:「あーー、それなんだがな」
トラ子:「次会うときは"初対面"だ、あとその時疑問に思うことがあっても聞かないこと、よろし?」
トラ子:獲物を前に思わずこの病院内での役を忘れ、ここまで素で喋ってしまった事を今更気にしているのだ。
暮石響:ふ、と笑い。己の名刺を、傍の段ボールの箱に置いておく。
暮石響:「落とし物は、どうぞご随意に」
トラ子:「おっと、この部屋の片付けもあるし、ゴミは拾っておかないとなあ」にやりと返す。
トラ子:そう言って網を解き、部屋から「こんなに仕掛けてあったのか?!」という量の心霊グッズを回収していく。
ジガ:「解放された」
ジガ:「じゃー響くんはもう行くけど、おねえさんに聞いてもいい?」
ジガ:「私の身体、どこにあるか知ってる?」
トラ子:「知らないねえ」
トラ子:「お嬢ちゃんが雇ってくれるって言うならついでに探しといてあげてもいいけどよ」
ジガ:「響くん…あれ買って…」袖を引く。
暮石響:「私はお前の父親じゃない」
トラ子:「あれ……」
ジガ:「しゃーねい、我慢してやりますか」
ジガ:「がんばってね、お掃除」
トラ子:「あいよ、オマエもトラ子さんが報酬受取る前に誰かに捕まったりするなよぉ」
トラ子:そう言って掃除に戻る。
トラ子:(して、だ……)
トラ子:(幽霊騒ぎを解決してほしいのか、あのガキが欲しいのか)
トラ子:(真意がどこにあるのやら、ああ、まったく面倒だねい)

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【第一サイクル:宗像陽菜】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
GM:BSTを振ると病院シーン表が出るというウワサ……?
宗像陽菜:は~い、登場希望は巳六くんだけどどうかな?
巳六針助:呼ばれちゃあ仕方ねえ……出ます!
宗像陽菜:漢だよ...あんた
宗像陽菜:bst
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 8[2,6] → 8) → 中庭。病院関係者やリハビリ患者が、身体を伸ばしている。

GM:OK
GM:====
GM:──中庭
GM:コルク素材で舗装された道に、丁寧に管理された花壇が四方に配置されている。
GM:春の芽吹きの中庭は、憩いの場として病院関係者からの評価も高い。
GM:陽光からほのかに熱の残るベンチは、人肌のような温度を感じさせるだろう。
巳六針助:ベンチに座り、花壇に植わう花々を眺めている。
巳六針助:入院着の上に羽織ったよれよれの青いパーカーに、黒いマスク。
巳六針助:深く青い瞳は、花々の向こうを映しているようで、虚のように暗かった。
巳六針助:黒いカナル型の無線イヤホンからは、周囲を拒絶するように小さく音楽が聞こえてくる。
宗像陽菜:がさり、と後方で音がする
宗像陽菜:いくら周囲の世界を遮断しての忍びの五感が捕えてしまう後方への気配
巳六針助:老人のように振り返る。
巳六針助:高速機動に移る必要はなかった。院内で目にした相手だったからだ。
宗像陽菜:「わ、キミパーソナルスペース広いねぇ」
宗像陽菜:「病院なのにピリピリしてる...となりいいかな?」
巳六針助:「……」
宗像陽菜:購買で買った安いハムカツサンドをぶら下げる
巳六針助:無言でひと一人分、座る位置をずらす。
巳六針助:「最近は」
巳六針助:「高校生くらいの患者を世話するのが流行ってるの」
宗像陽菜:「ん~~~?、職業病かな」
巳六針助:「……宗像先生、だっけ」ネームプレートに目をやる。
宗像陽菜:「そういうキミは巳六くんでしょ...早藤せんせが話してた子」
巳六針助:「……十九里先生、落ち込んでなかった?」
巳六針助:「ひどい態度を取った」
宗像陽菜:よいしょ...と隣に腰を下ろし、不意に口から出た言葉をふさぐように口に手を当てる
巳六針助:「むぐ」
宗像陽菜:「全然だよ~、むしろ健全な患者の態度だって感じだったよ」
宗像陽菜:「やっぱり話に聞いた通り優しい子だ」
巳六針助:「患者にべたべた触るのも流行ってるのかよ……」
巳六針助:「……本当に優しい奴は」
巳六針助:手から逃げながら言う。
巳六針助:「人から貰ったものを、もっと大事にできる」
巳六針助:「優しさも、教えも、守りたいって言って貰えたことも」
巳六針助:咳払い。「……悪い。何話してるんだろうな。初対面の人に」
宗像陽菜:「退院したそうって聞いてたけどキミは違うね」
宗像陽菜:「自分に優しくしてもらえる価値がないって思ってる」
巳六針助:「そうだよ」
巳六針助:かすれた声で笑う。
巳六針助:「でも、それでいいんだ。きっと……オレに長く関わると、皆不幸になる」
巳六針助:「宗像先生も、あんまり喋らない方が良いよ」
巳六針助:「多分、患者に入れ込むタイプだろ。あんた」
宗像陽菜:「うわぁ~、よく見てるなぁ......そんなにわかりやすい?」
巳六針助:「他の先生の管轄に手出してる時点で、そうだろ」
宗像陽菜:「アハハ...そうかも」
宗像陽菜:「ちょうどキミくらいの歳の子がいてね~~放っておけないなって」
宗像陽菜:「おばさんのお節介」
巳六針助:溜息を吐く。「あんたの担当してる患者も、そうか?」
巳六針助:「宵町ミツバ」
宗像陽菜:陽だまりの陽気に当てられたのか気だるそうにシャツの第一ボタンを外す
巳六針助:気まずそうにシャツから目線を切る。
宗像陽菜:薄くミルクと汗とバニラの香りが立ち込める
宗像陽菜:「うん、自分の子とおんなじ歳を生きてる子が不自由だとさ...やるせないね」
宗像陽菜:「どしたのぉ?」
巳六針助:「無防備すぎる」
巳六針助:「はっきり言うけど……目のやり場に困る」
巳六針助:「この病院の連中って、皆そう言う感じなのか?」
巳六針助:「もうちょっとしっかりしてくれ。困るから」
宗像陽菜:「や~らし、干支一回りも違うのに」
巳六針助:「それも信じられないけどね」
巳六針助:ハムカツを一つ受け取り、頬張る。
宗像陽菜:「悪いけど...君はしばらく出られないなぁ」
巳六針助:「……美味い。ありがとう」
巳六針助:「……なんで?」
宗像陽菜:「体は万全、遅れは取らないって思ってるでしょ?」
巳六針助:「でも心が、って話なら」
巳六針助:「聞き飽きてる」
巳六針助:冷えた声色。
巳六針助:「そうやって、いつ治るかもわからない”自分”を甘やかして」
巳六針助:「一番大事な時に、動けなかったらどうする?」
巳六針助:「忍者には、戦うべき時がある。あんたも解ってるはずだろ」
巳六針助:「宵町ミツバを治したいなら、そうする必要がある。違うか?」
宗像陽菜:「そうだね...でもキミは全然ダメ、その戦うべき場所で貰った命もこぼしちゃうもん」
宗像陽菜:指先がツンっと額を押す
宗像陽菜:速度は無かった、見えてもいた、ただ対応すべき間がずれた
巳六針助:呆然と額を抑える。
巳六針助:(何だ……今のは)
巳六針助:(そういう術か? 高速機動の間合をずらして、相手に対応を過誤させる)
宗像陽菜:「これ...術でも何でもないよ」
宗像陽菜:「ただ、君の呼吸に合わせてデコピンしただけ」
巳六針助:「……」顔を歪める。「そこまで、病人か。オレは」
宗像陽菜:指先が手の甲を撫で、袖の内側を軽く掻く
巳六針助:吐き出された声は、半ば諦めたような響きを伴っていた。が、
巳六針助:「んおっ」
巳六針助:突然の刺激に、肩を震わせる。
巳六針助:「え……エッチ!」
巳六針助:「何やってんだよ、いきなり!」
宗像陽菜:「1人でぶすぅ~って閉じこもってるからちょっと揶揄ってみただけ」
宗像陽菜:「こういう自責とか焦りみたいな症状を直すにはどうすればいいかわかる?」
巳六針助:病気じゃない、と言おうとして。
巳六針助:……ようやく、遅れて現状を追認する。
巳六針助:項垂れて首を振った。
巳六針助:「本当は、昔のオレみたいに戻りたい」
巳六針助:「でも、どうすれば良いか解らないんだよ。……色々なものを、なくしてしまった」
宗像陽菜:「巳六針助くん.....キミは自分の愛し方を忘れちゃったんだね」
宗像陽菜:「忍者になる前の自分、好きなもの、好きだった人...それは自分が変わってもずっと同じ場所にあるの」
宗像陽菜:「だから...ゆっくり取り戻していこ?」
巳六針助:「……」見えない糸を手繰り寄せるように、何度も手を開閉する。
巳六針助:「『信念に従え』」
宗像陽菜:「キミの信念?」
巳六針助:「……って、オレの先生から教えて貰った言葉なんだけどさ。基本を忘れてた気がする」
巳六針助:首を振る。
巳六針助:「オレさ、ちょっと変でさ」
巳六針助:「『蛹』だったころのことと、『忍者』だったころのことが曖昧なんだ。境界がわからなくなってる」
巳六針助:「『蛹』のオレは、何も壊れて欲しくない、って思ってた」
巳六針助:「でも、自分のせいで、全部だめにしちゃって」
巳六針助:「……今は、わからない」
巳六針助:「ただ、昔良くしてくれたひとが」
巳六針助:「元気でいてくれればいいな、と思ってる」
巳六針助:「でも、こんなのは、信念なんて呼べないよ」
宗像陽菜:「呼べるよ」
巳六針助:「そうなのかな」
宗像陽菜:「自分の大事なものを護る、それは任務に身を投じる忍びにとってはとてもとても我儘で」
宗像陽菜:「とても情け深い想いなんじゃないかな」
宗像陽菜:「........実感できない?」
巳六針助:「わからない」唇を噛む。「オレが守れたものって、ないからさ」
宗像陽菜:「ならここからは先生のお仕事だ」
宗像陽菜:「キミはちゃんと大切にされてる...ここにいていいんだって思ってもらわないとね」
宗像陽菜:夏の日差し、汗と制汗剤、うっすらと混ざるミルクの香り
宗像陽菜:指先が重ねるように触れ...
宗像陽菜:九ノ一の術で感情判定します
巳六針助:うおおおお
GM:よいでしょう! 判定どうぞ!
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功

巳六針助:ヒャア!
巳六針助:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

宗像陽菜:et
ShinobiGami : 感情表(4) → 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)

GM:成功ですね! 感情表を振るヨロシ
巳六針助:共感で取ろう。流石にマイナスで取る理由ないだろここは……
宗像陽菜:忠誠で取ります、必ず治すからね!
巳六針助:ええ人や
GM:OK!
宗像陽菜:じゃあ、薬師閨するね
巳六針助:www
GM:うんうん、それは彼女さんが悪いね
GM:判定どうぞ~
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

巳六針助:おい!
GM:ギャーッ
宗像陽菜:おやぁ~、おかしいなァ
宗像陽菜:神通丸使用! トレードだ!
GM:振り直しどうぞ~
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功

巳六針助:おおっ
宗像陽菜:1、1交換だけど...ファンブルよりいいだろ
宗像陽菜:兵糧丸1つ得ます
GM:そうですね……!
GM:では、〆をどうぞ~
GM
宗像陽菜:指先が少年の口唇に触れ...顔が近づき.....
宗像陽菜:「...............キミ、ハニートラップ訓練受けた?」
巳六針助:瞳が。
巳六針助:黒く、深い網のような線条に、塗り潰されている。
『人狼』:「――」
『人狼』:瞳の奥の奥。黒い、少年のような、狼のような、人のような、獣のような、
『人狼』:影が。ゆっくりと、手を上げる。
『人狼』:あなたに、指をさし。
巳六針助:「っ、」
巳六針助:「っぐ!!」
巳六針助:思いきり、あなたを突き飛ばす。
宗像陽菜:指先がその獰猛な口内に差し入れられ、舌をなぞり
宗像陽菜:「きゃんっ」
巳六針助:「はっ……はっ、はっ、はっ、ぜひっ、ひっ、」
巳六針助:引きつるような呼吸。
巳六針助:「はは、は……だから」
巳六針助:「だから言っただろ!!」
巳六針助:「こうなるんだよ、オレは!!」
宗像陽菜:「行為をする時に我を忘れちゃう....ところ?」
巳六針助:「な……」
宗像陽菜:「悪いけど、私達は隠忍の人たちも担当することはままあるの」
宗像陽菜:指先に絡んだ唾液を赤い舌が舐めとる
巳六針助:「あんた……」
巳六針助:「……何なの?」
巳六針助:困惑と、わずかに安堵が入り混じった表情で尋ねる。
宗像陽菜:「忍びで...お医者さん」
宗像陽菜:「主治医じゃないけどキミ、にも善くなって欲しいと思ってるそれだけの医忍かな?」
巳六針助:「……」苦々し気な顔で、頷く。「わかった」
巳六針助:「善くなる。ように……頑張るよ」
巳六針助:「そう言う気持ちを、ありがたいと思わないわけじゃないんだ」
宗像陽菜:「よろしい」
巳六針助:いい加減学習した、と締めくくる。
宗像陽菜:「それと、くノ一のやり口を親しい人に教えてもらった方がいいよ」
巳六針助:「えっ?」
巳六針助:「今そう言う話してた?」
宗像陽菜:「キミ、びっくりするぐらい隙だらけだもん」
宗像陽菜:少し揶揄うようにしてくしゃりとサンドイッチの包装を丸める
宗像陽菜:巳六針助、真っ直ぐな性根故に忍びの現実に打ちのめされている子供
宗像陽菜:快復はそう遠くないな...と確信した

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【第一サイクル:マスターシーン①】

GM:登場するのは……巳六針助くん!
巳六針助:で 出ましゅ
GM:====
GM:──病室。
GM:日が傾き、気温が下がり始めた中庭を後にする。
GM:足音が軽く響く。自らに割り振られた病室に戻る。
GM:扉を開くと、彼女が待ち構えていた。
十九里早藤:「──ああ、おかえり」
巳六針助:足取りは軽い。真壁虎子との交流や、宗像陽菜の言葉が、身体のつかえを取ってくれていた。
巳六針助:「……ただいま、十九里先生」
十九里早藤:橙の逆光に照らされて、紫の瞳が浮き上がっている。
巳六針助:「さっき、さ」
巳六針助:「最低な態度取って、ごめん。心配してくれたのに……」
巳六針助:「ちゃんと善くなれるように、頑張ってみるよ」
巳六針助:「あんたの言うこと、少しだけ解った気がするから」
巳六針助:ベッドに腰かける。十九里早藤の方をみた。
十九里早藤:「そう?」
巳六針助:とろりと溶けた夕日に、紫の飴玉が浮かんでいるようだった。
十九里早藤:「嬉しいな、少年。お姉さんのことをわかってくれたんだねぇ」
十九里早藤:「ああ、でも……誰にそんなことを聞いたの?」
巳六針助:「……宗像先生だよ。あと……変なナースともちょっと話した。真壁さんって言う……」
十九里早藤:「だめだよ」
巳六針助:「……先生?」
十九里早藤:ベッドに片足を乗り上げる。
十九里早藤:「巳六……少年。だめ。あれは病院の外の人だから」
十九里早藤:「君は、私との会話で気づかなきゃいけないんだ」
巳六針助:外。病院の外とはどういうことだ?
巳六針助:宗像陽菜は、辛うじて理解できる。彼女は”方法”を探している。
巳六針助:だが、真壁虎子の目的は? あの月の満ち引きじみた妖幻のこなしは、確かに見覚えが――
十九里早藤:「考えちゃだめ」
巳六針助:そこまで考えたところで、強引に思考を振り切る。
十九里早藤:身体を寄せる。
十九里早藤:甘い香りがする。燻した香草のような、舌先の痺れる。
十九里早藤:「私を見るんだ、少年」
巳六針助:「十九里、先生」体が強張る。怖い。煙草の匂い。
十九里早藤:「私だけを」
十九里早藤:忍法、【盗人萩】を使用します。
十九里早藤:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

巳六針助:彼女の、瞳を見る。密に濡れた、月のようなふたつの瞳を。
十九里早藤:成功。巳六針助が真壁トラ子に対して抱いている「共感」の感情を、失わせます。
十九里早藤:そして自らに対して「共感」の感情を獲得させます。
巳六針助:あああああああ!?!?!?
十九里早藤:気づいた時には、唇が離れている。
十九里早藤:不思議と、昼に病室で会話したような抵抗は、無かったかもしれない。
巳六針助:パズルのピースが嵌まったような、そんな感覚があった。
巳六針助:懐かしい、とさえ感じる。
十九里早藤:記憶が渦巻く。ロビーで飲んだジュースの味。
十九里早藤:十九里の香りは、それに似ている。
十九里早藤:懐かしい。
十九里早藤:「…ねえ、少年」
十九里早藤:頬を緩める。そこには安堵が見て取れる。
巳六針助:熱に浮かされたように、十九里早藤に身を寄せている。
十九里早藤:「今日は早めにお休み。季節の変わり目は、体調を崩しやすいから」
巳六針助:「い」喉を鳴らす。「嫌だ」
巳六針助:「一緒に……いて、欲しい」
巳六針助:白衣の袖を引く。零れるように、声が出る。
十九里早藤:「おや? 甘えんぼさんだね」
十九里早藤:ベッドに腰かけ直す。
巳六針助:「怖い夢を見るんだ」
巳六針助:「寝るまででいいから」
十九里早藤:「もちろん、いいよ」
十九里早藤:「私は君の主治医で」
十九里早藤:「君の、味方だから」
十九里早藤:シーツを捲る。香りが舞う。
巳六針助:ジュースをくれた人のことを。あの時、ビルの屋上から見た景色を。思い出そうとする。
巳六針助:どろりと記憶が溶ける。甘く辛い煙草の香り。何も考えられない。
巳六針助:脳味噌がとろけるように、甘く、熱かった。
巳六針助:眼を閉じる。
巳六針助:(……だめ、だ)
巳六針助:(■■さん――)
十九里早藤:体重をかける。柔らかな感触が思考を潰す。
GM:日は落ちつつあった。
GM:====
GM:第一サイクルを終了します。
GM:第二サイクルを開始します。
GM:サイクル開始時、???が【妖魔工学】の効果を発動。
GM:【死霊粉】(基本174p)を獲得します。

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【第二サイクル:宗像陽菜】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
宗像陽菜:は~い! 出たい人がいたら一緒に出ても大丈夫!
GM:宗像先生は職業効果で11:集中治療室も選択できるよ。
宗像陽菜:特権もあるんだ
巳六針助:感情修正必要かも知れないし一応データだけ出ておくか
宗像陽菜:わ~いありがとうございます
宗像陽菜:では職業効果で11を選択、ミツバちゃんも同行おねがいできますか?
宵町ミツバ:出ましょう
宗像陽菜:かわいい...
宵町ミツバ:というか……私が集中治療室に出るというのは……
GM:ではシーン表の効果を貼りますね
GM:11:集中治療室。急患者が運び込まれたようだ。無事快復するだろうか……。シーンプレイヤーは《医術》で判定を行う。成功すると「兵糧丸」を1個獲得する。失敗すると持っている感情一つをランダムに選び、プラスとマイナスを反転させる。
宗像陽菜:...........スゥ~
宗像陽菜:今回はミツバちゃんに手術の様子を見てもらって...判断する感じのシーンにします
宗像陽菜:この子もちゃんと治すからね...ミツバちゃんも信じてほしいな
GM:なるほどね! ではまずシーンの判定を行っていただきましょうか
宗像陽菜:は~い! 医術判定します
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:医術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

巳六針助:アヤッタネ
GM:お見事!
宗像陽菜:やった!
GM:では宗像先生は兵糧丸を1個獲得です。
宗像陽菜:いただきます...手術完了です
GM:====
GM:──集中治療室
GM:滅菌処理エリアの先にある、他の設備にも増して無機的な空間。
GM:ガラス窓の向こうには目を閉じた患者の姿がある。
GM:患者の親族であっても許可なしには立ち入り禁止の、医療の最前線とも言うべき現場だ。
宵町ミツバ:「……」
宵町ミツバ:滅菌服を身に着けた少女は、今はガラス窓の外側にいた。
宵町ミツバ:治療を続けるならば、いずれ内側に向かうことになるだろう。
宗像陽菜:縫合糸が切られ、最後の処置が完了する
宗像陽菜:周囲の助手が汗を拭おうとするも制止し、処置室から出て少女の下に
宗像陽菜:「手術は成功...あとはあの子の気力しだいかな」
宗像陽菜:「不安になるかもしれないし今もここに連れてきてよかったかわからないけど」
宗像陽菜:「一回見てほしかったんだ...貴女が身体を預ける人の姿の事を」
宵町ミツバ:「は…い」
宵町ミツバ:息を吸う。胸を押さえる。
宵町ミツバ:「ごめんなさい。こんなことまで」
宗像陽菜:そっと隣に座り腕を回し抱き寄せる
宵町ミツバ:「私には…気持ちが無いのに」
宵町ミツバ:びく、と肩を震わせる。
宗像陽菜:「大丈夫...ゆっくり、呼吸じゃなくて私の体温に集中して」
宗像陽菜:「呼吸って本来は意識しなくていいの...苦しくてずっと気になるなら別の事に意識を向けて」
宵町ミツバ:す、は、と浅い呼吸を繰り返す。
宵町ミツバ:「先生、先生は」
宵町ミツバ:「あの人…手術を受けていた人を、治せると思っていますか」
宗像陽菜:「............うん」嘘だ
宗像陽菜:医者は身体を開き、病巣を抉り、治療する
宗像陽菜:しかしできるのは後押しで、どうしようもない症状の患者は山ほどいる
宗像陽菜:「私が執刀したんだもの...絶対良くなる」
宗像陽菜:患者の前で弱気な心は決して見せない
宗像陽菜:それは刃の下に置き、隠し通すものだ
宵町ミツバ:「私にも?」
宵町ミツバ:目を見据える。その瞳は憔悴しているが、抜身の刃のような鋭さがある。
宵町ミツバ:「私に手術をした後でも、同じ言葉が、言えるんですか」
宵町ミツバ:胸を押さえる腕に、力が入っている。
宗像陽菜:「いえるよ」
宵町ミツバ:「…!」
宗像陽菜:迷わずに、言葉を出す
宗像陽菜:「ミツバちゃんは絶対に良くなって、美人さんになっていっぱい恋をするの」
宗像陽菜:「そうしてここにいた時間よりも多くの人生を積み重ねるのよ」
宗像陽菜:抱き寄せ、自分に体重を委ねるようにして身体を重ねる
宵町ミツバ:「……は、い」
宵町ミツバ:「ごめんなさい。試すようなことを言いました」
宗像陽菜:「えぇ~、そんなことしてたの~?」
宗像陽菜:「悪い子だなぁ」指先がぷにぷにと頬を付く
宗像陽菜:「そうだ、ミツバちゃんが退院するまで預かっててほしいものがあるんだ」
宵町ミツバ:「? なんでしょう」
宵町ミツバ:指先にされるがまま、首を傾げる。
宗像陽菜:自分の薬指についた銀の輪っか、さしたる装飾もないそれを外して握らせる
宗像陽菜:「先生の大事なお守り、ミツバちゃんに持っててほしいな」
宵町ミツバ:「これって、え」
宵町ミツバ:「結婚指輪ではないですか?」
宗像陽菜:「ん、私の大切な過去で...人生の一部」
宗像陽菜:「今は指も細くて大きすぎるけど似合うようになる日が来る」
宗像陽菜:「付けてみる?」
宵町ミツバ:戸惑いながら、曖昧に頷く。
宗像陽菜:つまんだ指輪を少女の指に寄せ、嵌める
宗像陽菜:大きくサイズも合わない装飾品を見て頷く
宗像陽菜:「......これからだね」
宵町ミツバ:「……心配です。失くして、しまわないか」
宵町ミツバ:指輪を撫で、そっと握り込む。
宗像陽菜:「.....呼吸、もう苦しくないね」
宗像陽菜:苦しく辛い病が息を吸い、吐くたびに痛みを伝える
宗像陽菜:それを忘れさせるのはそれよりも意識を向けるべきものしかない
宗像陽菜:九ノ一の術で秘密を調べます
GM:なるほど……判定どうぞ!
GM:+1修正をあげましょう
宗像陽菜:わ~い!
宗像陽菜:2D6+1>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 9[4,5]+1 → 10 → 成功

宗像陽菜:診察...成功です
GM:お見事! ではミツバの秘密を宗像先生と、感情共有でミロピに送ります!
巳六針助:ウオーッ
宗像陽菜:受け取って針助くん...
宗像陽菜:キミも”共犯者”だから
巳六針助:ヒエッ
GM:送りましたん
宗像陽菜:確認しました....
巳六針助:受け取りました。なるほどね~~
GM:では他に処理が無ければ……〆をどうぞだよ
GM
宗像陽菜:「大丈夫、信頼できるミツバちゃんだから預けたの」
宗像陽菜:「治っても....もし治らなくても」
宗像陽菜:「ミツバちゃんの事を大切に思ってるから」
宗像陽菜:「あんまり気負いすぎてもダメよ」
宗像陽菜:そう額に口付けを落とし抱きかかえる
宗像陽菜:刻限は日々、迫っている
宵町ミツバ:「はい……先生」
宵町ミツバ:少し息を吐き、身体を預けた。

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【第二サイクル:暮石響】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
暮石響:は~い
暮石響:予約していた暮石です。十九里先生のカウンセリングをお願いします。
巳六針助:ほああ
十九里早藤:今日はずっと少年の見舞いをしていたかったのに……
十九里早藤:仕事なら仕方がないね
暮石響:仕事しろ!
暮石響:というわけでシーン表を振るというか できればなんか普段のお仕事をしている場所とかでやってみたいな~みたいな気持ちがあるのですが
暮石響:そういうのも大丈夫です?
GM:あっは~い いいですよ
GM:診察室にしましょうか
暮石響:ですね!
GM:====
GM:──診察室
GM:デスクの上のPCには、診療データが複雑に表示されている。
GM:無機的な部屋の中で、柔らかな色合いのベッドはちぐはぐな印象を与える。
GM:臨床心理士である十九里早藤の診察室は、空いているようだった。
GM:あるいはそうなるよう、仕組んでいるのだろう。
暮石響:「少し、心地が悪いですね」背筋をぴんと伸ばし、椅子に腰掛けたまま。
暮石響:「失敬、十九里先生の対応やこの場所に問題があるというわけでなく」
暮石響:「単に、仕事上で付き合いがあるという方にこういった……」
暮石響:「カウンセリング、のようなものを受けるのは初めてなもので」
十九里早藤:「あは、そういうの、気になっちゃいますよね」
十九里早藤:対して、深く椅子に体重を預けている。
十九里早藤:「お時間いただいてしまいますけれど、別の先生を呼びますか?」
十九里早藤:「少しでも、付き合いがある人の方が、話をした後はすっきりする……こともあるけど」
十九里早藤:「暮石さんはどっちかな」目を細める。
暮石響:「そこまでお手を煩わせる訳には参りません」嘘ではないが、本音でもない。
暮石響:ただ単に、これ以上待ちぼうけの時間を割くのが御免なのである。心療内科を頼ってやってくる人々の数は、予想以上に多かった。
暮石響:「よければ、このままご相談させてください」
十九里早藤:「そうですか? それなら…早速」
十九里早藤:「何が気にかかっていますか?」
十九里早藤:「ゆっくりで結構です。小さな違和感でも……」
暮石響:目線を下げたまま閉口して。やがて、ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
暮石響:「夢を」
暮石響:「よく見るんです。今までに、見たことがない類の」
暮石響:「………十九里先生には」
暮石響:「大切にしている方はいらっしゃいますか?」
十九里早藤:「……ええ、いますよ」
十九里早藤:「夢に出てきたこともあるくらい」
十九里早藤:「暮石さんの夢には?」
暮石響:「じっと。私を見つめているんです」
暮石響:「私を見ていることは、わかる。彼が───或いは、彼女が」
暮石響:「私にとって、家族のような存在だったことも」
暮石響:「けれど、その顔を思い出すことが叶わない」
十九里早藤:「そうだったんですね…」
十九里早藤:「暮石さんは、どう思うのでしょう」
十九里早藤:「恐ろしい? 思い出せないことが、寂しい?」
暮石響:「………」ぶるり、と肩を震わせて。
暮石響:「夢から覚めるのは」
暮石響:「決まって、“奴”を。この手で縊り殺した瞬間です」
暮石響:「どう思うか。この感情が……恐怖なのか。悔悟なのか。憤怒なのか」
暮石響:「はたまた、別のものなのか」
暮石響:震えた手で口元を塞ぐ。
暮石響:「私には、わからないんです」
十九里早藤:頷いている。
十九里早藤:「繰り返しそういった光景を見るのは、心も疲れるでしょう」
十九里早藤:「その方の意思は、私には知ることは叶いませんが」
十九里早藤:「どうか、ご自分に原因があるとは思わないで」
十九里早藤:「精神とは、時に事実よりも鋭い刃になることがあるのです」
十九里早藤:「ゆっくり呼吸をして、確かめていきましょう」
暮石響:すう、はあ、と何度目かの深呼吸をした後。
暮石響:「ありがとうございます。このような事を人に吐露するのは初めてだったので」
暮石響:「意外と、気が楽になるものですね」
暮石響:片手を差し出す。
暮石響:「十九里先生さえ、よろしければ」
暮石響:「また、こういった時間を私に割いて頂くことは可能でしょうか」
十九里早藤:「ええ。もちろん」
十九里早藤:「診療時間内であれば、お応えします」
十九里早藤:手を握り返す。
暮石響:「おっと」
暮石響:手と手が触れ合った瞬間、ばちり、と互いの手に軽い痛みが走る。
暮石響:「申し訳ございません。纏いやすい体質なもので」
十九里早藤:「きゃっ」
暮石響:常であれば、説明するまでもなく。静電気によるものであると認識するであろう、その微弱な放電が。
暮石響:影の世界に生きる住人にとっては、それは互いに交わされるシグナルとなり、知られざれる秘を暴く光となる。
暮石響:というわけで判定します!十九里先生の秘密に判定だ。
暮石響:《召喚術》かな。
GM:よいでしょう! シノビガミで電気っていったら《召喚術》!
GM:判定どうぞ!
暮石響:2D6>=5 (判定:召喚術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

暮石響:よっしゃ~
GM:お見事! では十九里早藤の【秘密】を暮石さんにだけわたすよ~
暮石響:あばいちゃえ~
GM:送りました!
暮石響:ふうん……
GM:ではよければ〆をどうぞ!
GM
十九里早藤:「それじゃあ、漢方をお出ししておきますね」
十九里早藤:「毎朝食前に飲んで……どうかいたしましたか?」
十九里早藤:暮石の表情を覗き込む。
暮石響:視線が交差する。
暮石響:相も変わらず、口元には張り付いたような笑みを浮かべたまま。
暮石響:その瞳には、何の感情も宿っていない。
暮石響:「いえ。少し」
暮石響:「憂鬱だな、と。この後も仕事が控えているので」
十九里早藤:「そうでしたか……」
十九里早藤:「もし時間の都合がよければ、待合で休んでいかれますか?」
暮石響:「それには及びません」
暮石響:椅子から立ち上がり一礼をした後。踵を返し扉に手をかけた所で。
暮石響:「もし」
暮石響:「十九里先生。あなたが」
暮石響:「愛を注ぐに値する存在。その顔を……存在を」
暮石響:「忘れてしまったら、あなたは如何されますか」
十九里早藤:「……」
十九里早藤:微笑んでいる。
十九里早藤:「難しいですね。存在を忘れたら、何かをすることもできませんから」
十九里早藤:「だから、思い出せるようにしておきます」
十九里早藤:「どこかへ行ってしまわないように、刻み付けて」
暮石響:顎に手を当てる。
暮石響:「参考にします。では」
暮石響:失礼します、と呟いて部屋を出る。
暮石響:院内。忙しなく歩き回る人々の中を、幽鬼のように歩んでいく。
暮石響:夢など見たことはない。これまでも、これからも。
暮石響:ただ。最後に述べた彼女の言葉が。
暮石響:「それが出来れば、苦労はしない」
暮石響:瞳の奥。暗い炎を宿らせながら。男の姿はふと消える。

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【第二サイクル:真壁トラ子】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
GM:職業効果で4:ナースステーションもえらべるらしいよ。
トラ子:ここは依頼人に真意がないかどうか確認しておくかー
トラ子:ズメちんに出てもらおう
蜂須賀スズメ:モチロン価値のある情報を掴んできたんでしょうねェ~!
蜂須賀スズメ:出ますわ
トラ子:あとは感情修正のために針……感情?
GM:感情は……もう……
トラ子:じゃあいらないね!そこで見てな!!
巳六針助:オア……
巳六針助:僕の感情どこ?ここ……?
GM:トラ子さんに寂しい思いをさせやがって……!
巳六針助:お前お前お前お前!!!
トラ子:まだ交流してないPCもいるけどそこまで焦らなくてもいいか、あるだろ……機会(油断)
トラ子:ではシーン表は、振ります
トラ子:BST
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 2[1,1] → 2) → 霊安室。地下特有の湿った空気が、生気を奪うような感覚がある。

GM:オス! ジメジメしてんな
GM:====
GM:──霊安室
GM:暗く湿った匂いが鼻につく。この部屋を仕事場としている人間は、今はいないようだ。
GM:ベッドに寝ている人型だけは、変わらず形を保っている。
GM:どこまでも生命力を感じさせない、静まった空間のままだ。
蜂須賀スズメ:「死の匂いが充満していますわァ~~~~ッ!!!!!」
蜂須賀スズメ:「掃除が行き届いてないのかしら!? でもこんなところにカネかけても役にたちゃしませんわ!」
トラ子:「無駄に生の匂いに満ちた声だねい」
蜂須賀スズメ:「こんなドンヅマリに高貴なるワタクシを呼んで……時間と空間を同時にドブに捨てさせるおつもりですのォ!?」
トラ子:「似合わないったらありゃしない」
トラ子:「まあまあ、時間ってのは無駄にしてこその人生だぜい?」
トラ子:「この白かんりとうでも食べて落ち着いて」何故か壷に入ったそれを手渡す。
蜂須賀スズメ:「無駄にしても大差のない人生を送る塵芥が……いただきますわ!」
蜂須賀スズメ:棒状のそれを頬張る。遠慮はしない!
トラ子:「呼び出したのは報告しろって言われたからだぜ~~」
トラ子:「ようやく幽霊をこの眼で見ることに成功したからねい」
蜂須賀スズメ:「ウグッ……ゴホッ、なんですってぇ~~!?」
蜂須賀スズメ:せき込み、粉っぽいものを吐き出して詰め寄る。
トラ子:「まあ逃げられちまったけどよ、一歩前進だな」
蜂須賀スズメ:「逃がしたのね……! まあでも、確かに進みましたわね!」
蜂須賀スズメ:「その根性を少しは認めてあげますわ~! ホーッホッホ!」
トラ子:「そいで、改めて確認なんだけどよ」
トラ子:「元々トラ子さんは妖魔の退治屋だ、"あれ"も退治しちまって良いんだろ?捕まえろとか言わねえよなあ」
蜂須賀スズメ:「……モチのロンですわ!!」
蜂須賀スズメ:「どうせ雑魚妖魔か何かでしょう! バーっとやっておしまいなさい! バーっと!」
トラ子:「モチのロンと来たものか、嘘ついてるようにゃあ見えねえな」
トラ子:「おっと気を悪くしないでくれよ、色々あってな、依頼人を疑るクセができちまってるんだ」
トラ子:「仕事のルーチンワークだと思ってくれや」
蜂須賀スズメ:「…それで? あなたの方こそ、問題はありませんの?」
蜂須賀スズメ:「このままずるずると、逃げられてしまった……では、示しがつきませんわよ!」
蜂須賀スズメ:「早く捕まえなさい! 一刻も! ハリーァッ!」
トラ子:「いくつかあるが、そのうちの一つは今解決するぜい」
トラ子:そう言って懐から取り出したしたのは、今回の仕事の契約書である。
トラ子:それを素早くヒトガタに折る。中央に蜂須賀スズメの署名が来る形で、だ。
トラ子:スパアン、と眼の前の雇い主の額にそれを叩きつけ。
蜂須賀スズメ:「はぢゃい!」悲鳴。
トラ子:「せいっ!」
トラ子:九字を切る。術式が発動し、紙に書かれた「蜂須賀スズメ」の文字がミミズのようにのたくり、隠された意図を紡ぎ出す。
トラ子:《暗号術》で判定!
GM:いいですね! 判定どうぞ!
トラ子:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 12[6,6] → 12

GM:もしかして……感情判定か……?
トラ子:秘密を抜くんだよい!!
GM:チッ 完璧に秘密を抜くことができました!
トラ子:こんな時に出やがって、ノルマを果たした気になるんじゃねえぞいクリ神さまよい
GM:ええと……感情共有は……なしか……
トラ子:そのようだねい……
巳六針助:なんでやろなあ
GM:送りましたわん
トラ子:受け取り~~の
トラ子:ふむふむ、なるほどな~~
トラ子:じゃあやってくぜい
GM:アイ!
GM
トラ子:事が終わるやいなや額のヒトガタをスッと取り上げて、そのまま懐に雑に突っ込む。
トラ子:「ふぅむ……」
蜂須賀スズメ:「なにしやがるんですのこの愚民がァ~~!?」
蜂須賀スズメ:ツインテールが怒髪天を突いている! まさに鬼のようなシルエットだ
トラ子:「おっとこりゃ失敬、いや~~調査に必要なもんでな、許してくれい」悪びれもせずに笑う
蜂須賀スズメ:「な!に!が! わかるって言うんですの!」
蜂須賀スズメ:「なんですの!? おまじないですの!?」
蜂須賀スズメ:「そんなら貴様の脳天にも札束をぶち込んでその緩い脳ミソを鍛え直して差し上げましてよ!?」
トラ子:「まあまあ、これでも収めて怒りを沈めてくれよ」
トラ子:そう言って取り出したのは……最中の箱だ、中身は何故か半分ほど空になっているがその七色の輝きは依然そこにある。
トラ子:おまけに空いた空間にひとつなにかこう手痛い失敗やり直してくれる忍具めいたものが詰まっている。
蜂須賀スズメ:ピクッ!とまゆげがわずかに動く。
蜂須賀スズメ:「ほう…ほう…?」
トラ子:「へへ、おでーかんサマ……ここはこいつでどうかひとつ」
トラ子:ズメちんに神通丸を進呈するぞよ。
蜂須賀スズメ:受け取ります!
蜂須賀スズメ:「ふぅ~ん……あなたも権力者への態度というものがわかってきたようですのね……」
蜂須賀スズメ:「いいでしょう……従順な猟犬には、ワタクシも育成を惜しみませんわよ」
蜂須賀スズメ:「とっておきなさいな」
トラ子:「ははー」ヒレフシ
GM:真壁トラ子さんにある情報が受け渡されました。
トラ子:ほほ~~ん
GM:では改めて〆をどうぞ!
GM
トラ子:(ふぅむ、しかし込み入ってやがる)
トラ子:(見つけて、殺して、御駄賃貰い、全部それなら話が早いんだがねい……)
トラ子:(時間がいるな、眼の前のおねいちゃんにはやきもきさせちまうだろうが……まあいいか、チョロそうだし)
トラ子:「ま、見てなさいな一度見つけたからにゃもう、と言いたいとこだがアンニャロ逃げ足だけは速いと来た」
トラ子:「誠心誠意やらせてもらうが、今日の明日の話ってわけにゃいかなそうだ」
トラ子:「まあなに、どっしりかまえて果報を待ってておくれな」
トラ子:そう言うとトラ子は霊安室を後にする。
トラ子:そうしていつもの見回りのクセでスムーズに施錠する。
蜂須賀スズメ:「フンッ……! いいでしょう。少しばかり鼻の利く猟犬を見定めさせてもらいますわ」
蜂須賀スズメ:「雄弁は銀、沈黙は金……時には黙して待つのも良いでしょう……」ガッ。
蜂須賀スズメ:「……」
蜂須賀スズメ:「ワタクシの黄金道ロード・オブ・ゴールドを妨げるものはすべて、排除されるのですわ……」ガッ。
蜂須賀スズメ:ガッガッガッ
蜂須賀スズメ:「……ンキィィイイ~~~~~ッッ!!!!」

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【第二サイクル:巳六針助】

GM:登場希望とシーン表をどうぞだよっ
巳六針助:登場希望は暮石響さん。
巳六針助:シーン表もふるぞ。
巳六針助:BST
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 12[6,6] → 12) → 理事長室。高級そうな応接セットや調度品が並ぶ。医学書などは置かれていない。

巳六針助:何でいるんだよ
暮石響:ククク バレたようだな
GM:ちょうどなぜか理事長室が無人だから……
暮石響:この暮石が次の理事長の座を狙っていたことに
GM:ハッ!
暮石響:感情結ばないなら出るぜ
巳六針助:面白そうだし理事長室でやるか
巳六針助:感情はもちろん結びません!
暮石響:よかろう クックック
GM:====
GM:──理事長室。
GM:新しい理事長が就任してから、最も雰囲気が変わったのはこの部屋だろう。
GM:やたらと金で装飾された調度品が置かれ、重厚な一枚板のデスクは底知れない威圧感を放つ。
GM:代わりに、医学に関する書籍などは奥深くに押し込められているようだが……
GM:現在のところ部屋の主は不在であり、それらを観測しているのは二人の男だけであった。
巳六針助:窓の外から中庭を見ている少年。
巳六針助:あなたが来たことをみとめて、黒いカナル型のイヤホンを外す。
巳六針助:「……呼びつけて悪かったね。あおぞら葬祭の、暮石さんだっけ」
巳六針助:「調べものをするにはちょうどいい場所だ」
巳六針助:「趣味は本当に最悪だけど……」
暮石響:入室した後、理事長本人の姿が見えないことを確認し。僅かに首を傾げる。
暮石響:「また、妙な所に呼び出したものだ」
巳六針助:金々絢爛の調度を見て、胸焼けした拍子を浮かべる。
巳六針助:「他の忍びと何やらコソコソやってるみたいでね。当分戻らないよ――それに」
巳六針助:理事長室に備え付けられている、監視カメラのモニター。
巳六針助:その配線に、黒い絃が絡まっている。
巳六針助:ということで、自身の絃を病院内の監視機器に張り巡らせていた《潜伏術》で
巳六針助:暮石さんの秘密をまずは抜きます。
暮石響:イヤ~ン
GM:スピーディだ! 判定どうぞ~
巳六針助:2D6>=5 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

巳六針助:しゃいっ
GM:お見事!
GM:暮石さんの【秘密】を巳六くんと、感情共有でトラ子さんに渡すね~
巳六針助:あと宗像先生にもね!
巳六針助:公開じゃないかこれ?
GM:あっそうか
GM:公開ですね
暮石響:そうなるな…
GM:【秘密】おしゃべり!

・PC4の【使命】
かつてあなたには、戦友と呼べる一人の忍びがいた。
任務だけでなく、色恋の相談にも乗るほどに互いを信頼した友人だった。
しかし、その恋人が死亡したことを契機に戦友は失踪してしまう。
彼の足取りを長年追っていたあなたは、青望病院に「院長」がその人物である、という情報を掴み、潜入していたのだ。

幽霊の少女を見たあなたは、戦友がこの場所にいることを確信する。
少女の姿は、かつて見た戦友の恋人に瓜二つだったのである。

あなたの【本当の使命】は、「院長」の真意を探ることだ。
ただし、表の【使命】も【追加の使命】として扱う。達成した場合功績点1点。

巳六針助:====
巳六針助:ぎゃ っ
巳六針助:モニターデスクから影の糸を引き抜き、呑み込む。
巳六針助:ごくり。
巳六針助:影会座が扱う【黒絃】は、忍びの女の髪を練り上げたものだとも言われている。つまり、本質的には人造の妖魔だ。
巳六針助:よって、このように扱うこともできた。
巳六針助:「……悪いね。交渉する前に、あんたのことを調べさせてもらった」
巳六針助:「『院長』を探してるなら、おれと目的は同じだな。安心したよ」
巳六針助:首を振る。
巳六針助:「単刀直入に言う。十九里早藤の情報をくれ。……あんたのことだ。無関係に診察に行ったわけじゃないよな?」
巳六針助:「こっちも、いくつか渡せる情報がある。例えば、『幽霊』の……」
巳六針助:そこまで言って、言葉を止める。
暮石響:気を払っていたからこそ、視認出来たその業の速度と技術に舌を巻き。
暮石響:この少年が、その年齢で潜ってきた修羅場が、並のものではなかったことを暗に察する。
暮石響:ふう、と息を吐いて。「“同じ”?」
暮石響:「同じだと?はは。笑わせるなよ」
巳六針助:「……」
暮石響:お前が奴の何を知っているのか、という言葉を飲み込んで。
暮石響:「……ま」
暮石響:「仮にそうだったとして。それを私が信じる根拠は無いに等しい」
暮石響:「その年齢で、その位まで練り上げた事は驚愕に値するが」
暮石響:「時を選ぶべきだったんじゃないのか。私の中で」
暮石響:「お前の脅威度は跳ね上がってしまったぞ」
巳六針助:(まずいな)交渉のイニシアチブを握っているのはこちらではないということを、暗に察されている。
巳六針助:動揺による、判断の居着きファンブルを狙えると思っていた。通り一遍の忍びなら、先程の示威行為で既に決着が着いていたはずだ。
巳六針助:(修羅場を潜って来たのは、どっちだ?)
巳六針助:息を吐く。
巳六針助:目の前の男は、「ひとり」で完結している。自身のように、ひととの繋がりに縋らない、本物の忍だ。
巳六針助:「それでも」
巳六針助:「それでも、今じゃなきゃならなかった」
暮石響:意を伺うようにその眼を覗き込む。
巳六針助:「十九里早藤に何か・・をされた」
巳六針助:「忘れちゃいけないものを、忘れさせられた……そんな感覚だ。経験があるからな」
巳六針助:「あんたは一人だから強い。だが、同時に一人であることが弱点だ」
巳六針助:「このままだと、お互いが誰が敵で誰か味方も解らない状態で戦うことになる」
巳六針助:「……交渉する気がないなら帰ってくれていい。だが、おれの言ってることが少しでも正しいと思ったら」
巳六針助:「……あの人のことを教えてくれ」
巳六針助:「嫌なんだ。もう」
巳六針助:「誰が敵かも解らずに、ひたすらに壊し続けるのも」
巳六針助:「それで、死ぬほど後悔するのも」
暮石響:腕を組み、僅かに思案する。
暮石響:ここまでが“振り”だとしたら大したものだ。生憎、己にそういった手腕で同情を引こうというのであれば愚策だが。
暮石響:状況の混沌に乗じ、己の使命を達成するという手段が手っ取り早いと考慮していたことは事実。
暮石響:然し。
暮石響:「“十九里早藤”はこの病院の“院長”について何かを隠している」
暮石響:「その為か、はたまた別の目的があって。お前の記憶に蓋をしたのかは私の預かり知らぬ所では無いが」
巳六針助:「……」目を細める。
暮石響:じろり、と少年を睨む。「私の心中に土足で入り込み、それを奪っていったお前の手腕は認めてやってもいい」
暮石響:ふ、と男の手が消える。
巳六針助:「――」
暮石響:次の間には、何かを摘むような仕草の後。
暮石響:「“黒絃”か。気に食わん連中だ、全く」
巳六針助:男を、驚愕の瞳で見上げる。
巳六針助:掴もうと思って掴めるわざではない。その程度には、練り上げてきたという自負がある。
暮石響:彼が使っていた極細の“髪”、その一本がばちり、と焼き切れると同時。お互いの“意図”が絡み合う。
巳六針助:事実、長い時を生きた妖魔にも通じたものだったが――あまつさえ、それを逆用される!
暮石響:というわけで
暮石響:ミツバちゃそのひみつと十九里先生のひみつを交換しようじゃないかのコーナーだったかな?
巳六針助:イエス!!
GM:は~い
巳六針助:こちらからは暮石さんにミツバちゃんの秘密を渡すね。
暮石響:十九里先生のほうは公開になるのかな?
巳六針助:こちらの感情伝播先は当然なし。
GM:そうですね! 人間スピーカー巳六針助
巳六針助:十九里先生の方はなるはず!
巳六針助:でかい声でしゃべります!!
暮石響:巳六“怪文”針助

・十九里早藤の【秘密】
実は十九里早藤は、記憶を封じる催眠術を用いている。
複数の忍びが同じ空間にいれば、流派の対立による争いの危険がある。
病院内の治安を守るため、危険性のある人物にはその使命を忘却させるための術をかけているのだ。

かつて青望病院には、「院長」が中核となり、秘密裏に『医療技術』を開発する研究チームが存在していた。
十九里もまた斜歯忍軍から出向し、研究室の設立に協力した人物である。
研究室は「研究記録①~③」の情報を知っている人物でなければ入れないよう、入り口が隠蔽されているのだ。
数年前にチームは解散し、十九里自身も研究室に入ることはできなくなっているが……彼女にとってはどうでもいいことだった。

十九里早藤の【本当の使命】は、巳六針助を病院に留まらせることだ。

十九里早藤に戦闘を仕掛けて勝利すると、催眠術が解け、特定のキャラクターの【秘密】が更新される。
・(キャラシート)

GM:送り ましたん
暮石響:ミツバうけとりました!
巳六針助:====
巳六針助:――ば ちっ
巳六針助:意図が混線し、交錯する。その一瞬。
巳六針助:電気信号による、莫大な情報が頭に流れ込んだ。
巳六針助:「……っづ、」頭を抱える。ふらふらと壁に凭れかかる。
暮石響:心配する素振りすら見せず、無表情にその様を見届けて。
巳六針助:「そっちは……はは」
巳六針助:「お気に召す情報だった?」
暮石響:「私の目的はとっくにご存知なんだろう?」
暮石響:ふん、と鼻を鳴らし。
暮石響:「患者を救うのは俺の仕事じゃない。お門違いだ」
暮石響:背を向けて扉をゆっくりと開ける。
暮石響:「誰が敵であろうが」
暮石響:「私の邪魔をするなら、容赦はしない」
暮石響:「後悔出来るのは、生きている内だけだ」
巳六針助:「……そうだな」
暮石響:「私の仕事を増やすなよ。影絵座」
巳六針助:「あんたは」
巳六針助:「そういうあんたは今、生きてる・・・・のか?」
巳六針助:「……後悔は、確かに……生きている内しかできないよな」
巳六針助:「じゃあ、一人っきりで友達を探すことだけに人生を使ったあんたは」
巳六針助:「もう死ぬことすらできないんじゃないか?」
巳六針助:「……それでもさ」眉を顰める。
巳六針助:「友達に会いたいって気持ちは、よくわかるよ」
巳六針助:扉から出ていくあなたを見送る。
暮石響:「やはり」
暮石響:「お前と私は、違うよ」
暮石響:可笑しそうに微笑んだ後。「道に逸れた男に、共感を覚えるような真似をするのは。自身の弱さを曝け出しているのと同じだ」
暮石響:「今のうちに止めておけ。お前……」
暮石響:「忍びに、向いてないよ」
暮石響:ぽつりとそれだけ言い残し、ふと消える。
巳六針助:「……」そんなことを言われたのは。「久しぶりだな」
巳六針助:ぐしゃりと髪を掻き上げる。
巳六針助:調度の鏡面に移ったのは、歪んで幼く見える自分。
巳六針助:取り戻したかった自分が映っていた。

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【マスターシーン②】

GM:──個人病室
宵町ミツバ:「……」
宵町ミツバ:開いたカーテンから、僅かに夕日が差し込む。
宵町ミツバ:手のひらの上に乗せた銀の輪が、きらりと反射している。
宵町ミツバ:「…きれい」
宵町ミツバ:薄く微笑む。リングを優しく握り、
宵町ミツバ:「ごぼ」
宵町ミツバ:喉元から熱が零れる。
宵町ミツバ:赤い色が視界に映る。手首とシーツを染める。
宵町ミツバ:血を吐いたと理解した。指輪が汚れなくて良かった、と思った。
宵町ミツバ:ナースコールが響く。
GM:====
GM:以降、宵町ミツバの登場するシーンは11:集中治療室となります。
GM:宵町ミツバの病状は悪化しているため、セッション終了時までに治療が行われない場合は、相応の状態になります。
GM:====
GM:第二サイクルを終了します。
GM:第三サイクルを開始します。
GM:====

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【第三サイクル:宗像陽菜】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
GM:11:集中治療室も選択できますよ。
宗像陽菜:登場希望は全員で! せっかくの話し合いの場ですしなんかそれっぽいのをダイスに委ねます
GM:全員だってぇ~ いいですね!
巳六針助:出るぞ!
暮石響:いきま~す
トラ子:シュババ
宗像陽菜:お前らっ
宗像陽菜:心が一つになったなら自ずと相応しいシーンは決まる
GM:シーン表はBSTで振れるんじゃ
宗像陽菜:bst
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 9[4,5] → 9) → 屋上。冷たい風が吹きすさび、何かを運んでくるような予感がする。シーンプレイヤーは《香術》で判定を行う。成功すると「神通丸」か「遁甲符」を1個獲得する。失敗すると集団戦ダメージ1点を受ける。

巳六針助:えっすごい
暮石響:おっ
GM:いい感じの集合ポイントですね~
GM:ではまずシーン表の処理を行ってもらいましょう
宗像陽菜:は~い、実は隣の目標値6だ
宗像陽菜:2D6>=6 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 7[3,4] → 7 → 成功

宗像陽菜:っし!
GM:危なげないぜ。
GM:では神通丸か遁甲符を選んで1個獲得してね。
宗像陽菜:神通丸を選択します
GM:宗像先生だいぶ忍具富豪になってんな……
宗像陽菜:大分裕福になってます...みなぎる
GM:====
GM:──屋上
GM:一夜明け。
GM:まだ日も上がりきらない時間。屋上のタイルには底冷えする硬質さがある。
GM:通常出入りは禁止されているが、入れさえすれば人目のない空間ということでもある。
宗像陽菜:ずっと昔にやめたはずのタバコを口に含む
宗像陽菜:久方ぶりの刺激は喉に刺さり少しむせながら紫煙を吐き出す
宗像陽菜:「やはり来てくれましたか」
宗像陽菜:未だ姿を見せぬ気配3つ、呼びかける
トラ子:「暗号に香を使うのは古風ですね~~~」
トラ子:ガチャリと、まるで休憩時間に一休みといった様子で一人の看護師が屋上への扉をくぐる。
トラ子:ギギ、と錆びた音を立ててそれが閉まり。
トラ子:「良いんですか~~、こんな無差別に、私が敵だったらどうするんです~~?」
トラ子:間延びした口調だが内容は穏やかではない
宗像陽菜:「それは困っちゃうな...もし見逃してほしいってお願いしたら許してくれる?」
宗像陽菜:にこやかに、両手を後ろに組み朗らかに返す
宗像陽菜:忍び特有の無機質な毒気の一切ない、無垢な表情
トラ子:「幸い今は休憩時間ですからね~~、時間外労働はあんまりしたくないので場合によっては見逃しちゃうかも」
巳六針助:「――なら」鉄柵の下から。
巳六針助:ひょこりと顔を出す。「安心して顔出せるな……」
巳六針助:「うへへ」……何故か引きつるような笑み。
トラ子:「こらこら、安静にしてなきゃ~~」
巳六針助:宙返りして、屋上に着地する。
トラ子:「やんちゃだな~~も~~~」
巳六針助:「……ごめん。でも、今は……大丈夫な気がするんだ」
巳六針助:「ちゃんと治ろうって思えてきた」
巳六針助:「だから、あんたの呼び出しにも応じたんだ。宗像先生」
宗像陽菜:「ん、迷いは吹っ切れたんだね」
巳六針助:「……どうかな。でも、出来ることをしたいって思ってる」
巳六針助:「あんたのお陰かもね。……暮石さん」
暮石響:「ふん」
暮石響:ややあってから、まるで始めから其処に居たかのように現れた男が苛立たしそうに鼻を鳴らす。
暮石響:「病人なんだろ。ベッドの上で大人しくしていた方がよかったなどと私に思わせるんじゃないぞ」
巳六針助:「任せてよ」引きつるように笑う。「……全部を治せるなんて思っちゃいない」
巳六針助:「だけど、ちょっとでもマシな結末にしてみせる」
巳六針助:「そのためには、十九里先生と……」言葉を切って。「戦う必要があるかも知れない」
巳六針助:「オレたちを呼んだのも、そのことなんじゃないの? 宗像先生」
宗像陽菜:「そうだね、十九里早藤は催眠術で記憶を消している」
巳六針助:「……」引っかかるものがあるように、トラ子を見ながら話に耳を傾ける。
宗像陽菜:「心当たりがいる人るなら話が早いね」
トラ子:(なるほどねぇ)その視線に気づいていないかのように。
宗像陽菜:「私達はそれぞれの思惑で動いているけど共通してるのは互いに情報や...判断材料が足りないんじゃないかな」
宗像陽菜:「だからそれぞれリスクを抱えながら符牒を読み取り来た...そうでしょ」
宗像陽菜:三者三葉、それぞれを見て確信を持ち言葉を紡ぐ
暮石響:「十九里早藤が“何か”を隠蔽しているのは間違いないでしょう」
暮石響:「それぞれの目的を達成する上で、あの女が“壁”になっている可能性は高い」
巳六針助:表情が曇る。
巳六針助:「……そうだね。暮石さんの言う通りだと思う」
トラ子:「ん~~~、でも私は所詮雇われですしぃ、お二人ほど切実な感じじゃないんですよね~~」暗に、焦りが出てるぞという指摘。
宗像陽菜:「あら、雇われてるならそれこそ中途半端な仕事はできないんじゃないかな」
宗像陽菜:「それこそ...目の前の疑心で腕が動かないなら目の前で掻っ攫われちゃうかも」
宗像陽菜:指先がつぅ...と針助の手の甲をなぞる
巳六針助:穏やかにその手をどける。
巳六針助:「宗像先生。大丈夫だよ」
巳六針助:「……ねえ、真壁虎子さん」
トラ子:「雇われてるからこそ迂闊にリスクは踏めないわけですよぉ、火中の栗に手を突っ込まなくても別のものを食べれば良いんですからね~~」
巳六針助:眼鏡の奥の瞳を、見る。
トラ子:「ん~~~?」
トラ子:そこではじめて針助の顔を見る。
巳六針助:「オレ、あなたに何か、大事なものを貰った気がするのに」
巳六針助:「ぽっかり穴が開いてるんだ。……月がなくなったみたいに」
巳六針助:「十九里先生が奪った気持ちって、多分あなたのことだ」
巳六針助:「何か、大事な約束をしてたんじゃないかな。オレと、トラ子さんの、二人で」
巳六針助:「……もし、よければ」
巳六針助:「それを取り戻すのに協力してくれるってのじゃ、だめかな」
トラ子:「それを私に言ってどうするんですかぁ?もう一回頂戴っておねだり?それとも慰めて欲しいんですぅ?」
トラ子:「忍び、向いてないんじゃないですか~~?」
巳六針助:「そうだよ」
巳六針助:目線を外さない。
巳六針助:「無理して自分の心を殺そうとしても、上手くいかなかった」
巳六針助:「でも、それでいいんだよ。おれは普通の奴だったんだ」
巳六針助:「……だから、自分の心のままに、物事を決めることができる」
巳六針助:「慰めて欲しいし、取り戻したいよ。大事なものを貰ったんだから」
巳六針助:「助けてくれ。トラ子さん」
トラ子:「私は、タダ働きはしませんよぉ~~?」
巳六針助:顔を歪める。「金! は……ないけど。それ以外のことなら……できる範囲で……」
トラ子:「そうだなぁ、じゃ、ここで得られた情報に、おつりが出たら」
トラ子:「その分だけは、働いてあげてもいいかなぁ~~」
巳六針助:綻ぶように笑みが出る。
巳六針助:「……ありがとう」
巳六針助:「宗像先生。……ちょっとはマシになれてるかな?」
宗像陽菜:「忍びとしては0点ですね」
宗像陽菜:笑みを浮かべたままズバリと切り捨てる
巳六針助:「うわっ」
宗像陽菜:「女心と......とにかく女の子との経験を積みましょう」
宗像陽菜:「トラ子ちゃんもちょっと困ってそう...と味方ではないので明け透けに言ってしまうヒナ先生なのでした」
暮石響:(既知の間柄だったか)
暮石響:二人の姿を交互に見た後。浮かんできた余計な思考を切り裂いた。
トラ子:「まあ同僚だしね~~、忍びだって知ったのは今さっきだけどぉ」心を読んだかのように己と女医を見比べた響に答える。
巳六針助:「まともな女性と関わる機会がなかったんだよ……」ぼやく。
宗像陽菜:「さて、閑話休題はここまでとして」
宗像陽菜:「私の提案は2つ、まず1つは十九里早藤の所在の提供」
宗像陽菜:「仲良しに一緒に...なんて言いません、各自自由なタイミングでどうぞ」
宗像陽菜:「もう1つは...もし有用な情報を私に提供していただけたら施術を情報1つにつき1度無償で行いましょう」
宗像陽菜:「敵味方がハッキリした後でもです」
宗像陽菜:秘密をくれたら兵糧丸を使うタイミングで魔輪の対象としてその数だけ回復の対象にしますという提案
宗像陽菜:「皆さん、いかがでしょう」
巳六針助:「オレはいいよ。……ちょうど、宗像先生に教えてあげないといけないことがあった」
巳六針助:「ここに来る途中に、集中治療室を見てきたよ」
巳六針助:「……もっとマシな結末が必要なのは、あの子だってそうだろ」
巳六針助:そう言って目を閉じる。言いたいことは言ったという姿勢。
宗像陽菜:「み、みんなの前でハッキリ言うなぁ....」
巳六針助:「隠して何か状況が良くなるわけじゃないからね」
宗像陽菜:ぼのぼのみたいな汗をかきながら苦笑い...あるいはそれも演技なのかもしれないが
トラ子:「暴いて状況が悪くなることもあるよぉ」
トラ子:「例えば今、キミはそこの女医の弱点を私に無料で教えてくれたわけだねぇ~~」
トラ子:「それから、誰かにとってのマシな選択が……他の誰かにとっては最悪のものだったりする」
トラ子:「だったりする、というか世の中はだいたいそうなってるんだなぁ~~」
トラ子:「だから、あまり隙を見せないほうがいいよぉ、向いてないなりにやっていくんだったら、さ」
暮石響:「初対面にしては」ふ、と笑う。「お優しいことだ」
トラ子:「白衣の天使サマだからね~~」
巳六針助:「……悪かったよ、よくない癖だ。反省する!」
暮石響:「私とて。好んで自らの秘を晒し、弱みを露わにすることは望んでいない」
暮石響:「しかし……何処ぞの“ハグレ”の手腕により、晒された私の目的を」
暮石響:嫌味ったらしく。
暮石響:「達成するために、現状では手詰まりなのは事実。故に」
巳六針助:物凄く苦いものを呑み込まされたような顔をしている。
暮石響:「宗像先生。あなたの支援のみが目的というわけではないが」
暮石響:「この情報は、あなたが知っておくべきものだと私は思う」
暮石響:「あなたが、真に医者であるのなら」
暮石響:私が調べたわけではないジガの秘密を宗像先生に渡しちゃおっかな~w
宗像陽菜:「響くん...」
巳六針助:うおおおおお!!
宗像陽菜:ありがとう...っ
宗像陽菜:くださいっ、ワン! ワン!
GM:は~い ジガの【秘密】は全体公開ですね

・ジガの【秘密】
ジガのことを詳しく調べたが、身元に繋がる情報は一切出てこなかった。
だが一つだけ、「研究記録」と称されたデータを所持していた。
この【秘密】を見たPCは「研究記録①『花接ぎ』」を獲得する。

研究記録と、その情報を持っていたことから、ジガは“臓器提供者”として連れられた人物なのではないだろうか。
彼女自身も、その目的を受け入れているように見えるのは、何らかの処置の結果なのだろうか。

今のところ、ジガの【本当の使命】は、自分の命の使い道を探すことだ。

・研究記録①『花接ぎ』
この情報はいつでも公開することができる。
『花接ぎ』は、青望病院の「院長」が開発した『医療技術』である。
概要は以下の通り。

・内臓疾患を持つ患者に対し、臓器提供者の臓器だけでなく、生命力を移植する医療忍法である。
・被術者は生命力を賦活されることにより、現在の症状によらない急速な回復が見込める。
・生命力の移植過程に処置が施されるため、拒否反応や血液型相違といった課題も解決している。

・臓器提供者は死亡する。
・肉体的不備の無い脳死患者・仮死状態の患者を提供者として施術を行った際には、術式は効果を発揮しなかった。
「生命力」の定義には、提供者の意思が重要であると想定される。

宗像陽菜:「ジガちゃん...やっぱりあの理論は...」顎に手を当て思案していたが
宗像陽菜:「あっ、ごめんね! 自分の世界入ってた」
巳六針助:「……あんたの”友達”、とんでもないことを考えてたみたいだな」暮石さんに。
暮石響:瞑目したまま黙り込む。
宗像陽菜:「確かにこれは大きな前進だけど...キミは良いの?」
宗像陽菜:「ジガちゃんは面影だけだとしても思うところはあると私は.....」
暮石響:「それを踏まえて」
暮石響:「幾つかまだ、腑に落ちない点があります」
暮石響:「そもそもジガを名乗るあの“幽霊”は。とうに死んだ筈なんです」
暮石響:「“臓器提供者”として連れて来られた疑いがある人物と」
暮石響:「ここがイコールになるのかは疑問ですね」
巳六針助:「……本当の”臓器提供者”は、他に居るかも知れないってことか」
トラ子:「あやふやな材料を元に推測を立てても非効率だよねぇ~~」
巳六針助:頷く。「十九里先生の研究してた記録は、まだ完全に集まったわけじゃないし」
トラ子:「というわけで、ここで商談なのだけど~~」
巳六針助:「『目的のものは戦って勝ち取れ』か……ん?」
トラ子:「私、それの続きを持ってるんだよねぇ~~」
宗像陽菜:「えぇ!?」
トラ子:響の持ち出した研究記録のコピー、それを指さして。
暮石響:僅かに眼を見開いて。
暮石響:「どこで?」
トラ子:「何を驚いてるのさ~~、元々はそれだって私が探し出したんだよ~~~」
巳六針助:(……ここまで黙ってたのは)
トラ子:「幸い幽霊ちゃんが見つからないおかげでこの病院には詳しくなっちゃったしさ~~」
巳六針助:(自分の情報の価値を”吊り上げる”ためか!)
巳六針助:その交渉の手腕に感嘆し。遅れて、そのやり方に微かな既視感を覚える。
トラ子:「書類にあった目次から考えて、欠けている章はおそらくあとひとつ」
トラ子:「その最後の断章が見つかった時、私に差し出すこと、それが約束できるんなら見せてあげてもいいよぉ~~」
巳六針助:議論を錯綜させることで”波”を作り、それを纏めようとする敵対者によって、要点が結ばれた段から……
トラ子:「安い取引なんじゃないかなぁ、どうやらふたりとも喉から手が出るほど欲しそうだし」
巳六針助:”要点”を持っていると、吊り上がった情報の価値による取引を仕掛ける。
トラ子:「それに……」チラリと針助を見る。
トラ子:「キミも、たぶんね」
宗像陽菜:「う~ん、一本取られちゃったなぁ」
宗像陽菜:「交渉事が苦手な私は従うしかないけど...響くんはどうかな」
暮石響:「………言葉を返すようだが」
暮石響:「その条件を飲んだ事が、私にとって“最悪の選択”にならない保証はない」
トラ子:「でも、あなは火中の栗に手を出すほどに飢えている」
暮石響:「増して。あなたの目的に対し、私は現時点でこれだと確証できる情報は持ち合わせていない」
トラ子:「美味しい話に、リスクはあってしかるべきだよねぇ~~」
暮石響:眉を顰めて舌を打つ。
巳六針助:観察に徹する。巳六針助は暮石響の秘密を調べられた・・・・・のではない。
巳六針助:彼の情報統制が完璧だからこそ、拙い揺さぶりをかけるために調べざるを得なかった・・・・・・・・・・のだ。
暮石響:「良いだろう」
暮石響:「十九里早藤に情報を吐かせる」
巳六針助:だが、その孤独な守りを……真壁虎子は、情報の一つでかいくぐって見せた。
暮石響:「その前提で、私は暫く消える」
暮石響:「こんな術を扱う女だ。罠の一つや二つ、張っていてしかるべきだ」
トラ子:「毎度あり~~~」
暮石響:「“イレギュラー”には私が対応してやろう」
トラ子:「で、キミは……返事がないようだけど、もしかして傍観者のつもり?」
トラ子:ぎょろりと、針助を見る。
トラ子:柔和な表情、しかしどこか怖気を誘う。
巳六針助:恐怖があった。久しく、他人にだけは抱かなかった感情が。
トラ子:「駄目だなあ、こういうこと言われる前に動かないと、私だって無料で教えてあげられる分は限りがあるんだよぉ?」
巳六針助:考える。真壁トラ子のやり方と、暮石響の対応を。
巳六針助:その上で、慎重に口を開く。
巳六針助:「……研究の記録は、オレも欲しい」
巳六針助:「でも、暮石さんの言う通り。トラ子さんを敵じゃないって信じきれたわけでもない」
巳六針助:「……オレは、多分トラ子さんと大事な約束をしたけど。でも、妄信と信頼は違う」
巳六針助:「だから」
巳六針助:息を吐く。
巳六針助:「一度、二人きりで話をしたい」
巳六針助:……巳六針助が出来ること。それは、自分自身であること。
巳六針助:「そこで、あんたがどういう奴なのか見極めたい」
巳六針助:自分の”人柄”という価値を見出し、それを吊り上げることを選択した。
トラ子:「デートの約束覚えてくれてたんだぁ」
トラ子:「じゃ、商談成立ってなわけでぇ」
巳六針助:「デ……」頬を赤く染める。「じゃあもういいよ、それで!」
トラ子:研究記録②を公開します。
GM:了解です。研究記録②『開発履歴』が公開情報になります。

・研究記録②『開発履歴』
この情報はいつでも公開することができる。
秘密の研究チームが開発した医療技術について、総括的に記されている。
データが意図的に破損されているようだ。
詳細は以下の通り。

#00『██』:[開発凍結]
【情報破損】

#01『ライカン』:[開発停止]
妖魔ウイルスによるミーム情報の伝達・記録計画。
主任研究員の離脱・試料アンプルの盗難により、開発続行が困難。

#02『花接ぎ』:[記録中]
【情報破損】を利用した移植医療。
目的に十分ではないが、開発余地あり。『██』の利用は【情報破損】。

#03『未完』:[開発放棄]
渡来人の技術を改変した、損傷の少ない死体を脳死状態まで回復させる技術。
『花接ぎ』への利用を見込まれていたが、コストに見合わないと判断。
死体は海外マフィアへ売却。

巳六針助:呻くように唸る。
巳六針助:「……『ライカン』」
巳六針助:「憂野ユチカか……!!」
宗像陽菜:「...知っているの?」
トラ子:「だから言ったでしょぉ、いい取引だったねぇ~~」
巳六針助:「……オレの病気にも関わることだ。宗像先生……」
巳六針助:「掻い摘んで説明すると、『ライカン』はオレの”特効薬”だった。それ以上は言えない」
巳六針助:「重要なのは、『ライカン』も『花接ぎ』も『未完』も」
巳六針助:「全部、根っこが」屋上を踏みしめる。「”ここ”から来てるってことだ」
宗像陽菜:「青望医療技術開発チーム...その遺産が世に出て被害者を出し続けてる」
宗像陽菜:「それは...うん、ダメだよ.........知らなきゃ」
宗像陽菜:「放っておけないなんて青臭い言葉...忍びっぽくなくて言いたくないんだけどさ」
宗像陽菜:「キミのせいだよ?」
巳六針助:瞳を見据える。「いくらでも、オレのせいにしてくれていいよ」
巳六針助:「理由なんて、後からついて来る。あんたの信じたことをやるんだ、宗像先生」
巳六針助:「……トラ子さんの言う通りだ。皆マシな結末を探してる」
巳六針助:「だったら、最後にぶつけ合うのは心しかないだろ」
宗像陽菜:「ぅあ...................はいは~い、お話もまとまったしそろそろお開きにしよ」
トラ子:「おやおや、情報が売れたのはいいんだけどさ~~」
宗像陽菜:薄っすら耳に紅がさしながら手を振って終割の合図
トラ子:「私の調べた2つをお披露目してそれで終わりなの~~?」
トラ子:「おつりが出なきゃ、手伝えもしないよぉ~?」
宗像陽菜:「勿論、正当な対価は準備してあるわ」
宗像陽菜:腕に鷹...忍鳥と呼ばれるそれは外部勢力によるものだ
宗像陽菜:病院内の探り合い、閉鎖環境だからこそ生まれる意識の盲点
宗像陽菜:すなわち、雇われの調査機関による助力だ
宗像陽菜:経済力で居所を抜きます
宗像陽菜:修正ちょうだい!
GM:判定どうぞ~
巳六針助:あげます +1
宗像陽菜:2D6+1>=5 (判定:経済力) 医師は儲かるんだ
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[2,4]+1 → 7 → 成功

GM:浪漫があるなあ
巳六針助:アヤッタネ
GM:では十九里早藤の【居所】でよろしいですね?
トラ子:ゴージャスな鷹
宗像陽菜:は~い!
GM:ではゲットしておいてね。感情共有で巳六くんにも渡ります。
宗像陽菜:そしてトラ子さんと響くんにも渡します
巳六針助:アヤッタネ
暮石響:いただきます~
トラ子:むしゃむしゃ
宗像陽菜:そして...大切なことを忘れてました
宗像陽菜:弱点、派閥の効果で情報判定したシーン終了時に集団戦受けるかチェックがありました
宗像陽菜:ミツバと今回ので二回!
GM:そうだったね
GM:弱点背景のことはよく忘れるから……しかたないね
GM:じゃあ集団戦チェックしてもらいましょうか
GM:得意分野である謀術からランダムに特技を選んでもらいましょ
GM:RTT4
ShinobiGami : 謀術分野ランダム特技表(4) → 『謀術』罠術

宗像陽菜:2D6>=6 (判定:調査術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 6[2,4] → 6 → 成功

宗像陽菜:っしゃ
GM:RTT4
ShinobiGami : 謀術分野ランダム特技表(9) → 『謀術』九ノ一の術

宗像陽菜:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

宗像陽菜:派閥、何するものぞ
暮石響:す、すごすぎる
巳六針助:すげ~~~
GM:これが……スーパードクターH!
宗像陽菜:腕が良ければ派閥は黙らせられる(ぎゅっ)
宗像陽菜:あとは裏での相談の結果、巳六くんにミツバちゃんの情報を話していただき、締めにいきましょう
GM:は~い じゃあミツバの情報も全体公開ですね
巳六針助:では、早速トラ子さんに宵町ミツバの情報を渡します。

・宵町ミツバの【秘密】
実は、ある高名な剣術家の家系に生まれ、家を継ぐことを期待された人物である。
しかし自分には才能がないと感じており、彼女の記憶の中にあるのは、敗北し責められる自分の姿ばかりだ。
治るかもわからない闘病生活の厳しさと、治ったとしても苦しい未来が続く不安に挟まれ、彼女は希望を見いだせないでいる。

宵町ミツバの【本当の使命】は、生きる目的を見つけることだ。

この【秘密】を獲得したPCは、いつでもマスターシーン「診察」を開始することができる。
このシーンでは感情判定を行うが、「治療方法」に関する情報を提示できなければ、判定にはマイナス3修正がつく。

トラ子:なるほどね~~
GM:では〆をどうぞ~
GM
宗像陽菜:「うん、やっぱり手が足りないときは人の手を借りるに限るよ...」
宗像陽菜:札の束を忍鳥に握らせ放つ
巳六針助:(金あるな……いいな……)
宗像陽菜:「それじゃあ、協定は締結......みんなとお話しできてよかったわ」
巳六針助:「ああ。後は――」
巳六針助:す るり
巳六針助:真壁虎子の背後を抜ける。その刹那。僅かに手が触れ合う。
巳六針助:「……」
巳六針助:黒い絃が、二人の影と溶け合い。潜り込んだ。
巳六針助:「渦中で会おう」
巳六針助:「あと、トラ子さんは……その」
トラ子:毎度あり、と音もなく口が動く。
巳六針助:「デートの約束。よろしく!」
巳六針助:屋上の扉を開け、階段の奥へと消える。
トラ子:「ん~~~~、調子に乗っちゃって」
トラ子:困ったように頭を掻いて屋上を後にする。
暮石響:「………」先ほど真壁さんから提示された記録を食い入るように見つめた後。
暮石響:「何を」
暮石響:「やっているんだ」
暮石響:それだけ呟き。吹きすさぶ風と共に、男の姿は消えている。
宗像陽菜:真っ直ぐに突き進むもの、脚を出さずに忍ぶもの、苦悩と辛苦と共に這い進む者
宗像陽菜:それぞれの道行きがぶつからぬよう日登らぬ屋上で少し願う
宗像陽菜:自分の歩みは...
GM:====

【目次へ戻る】

【第三サイクル:巳六針助】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
巳六針助:登場希望は十九里早藤。
巳六針助:【居所】を持っているので、戦闘を仕掛けます。
巳六針助:シーン表もふるぞ。
巳六針助:BST
ShinobiGami : 病院シーン表((2D6) → 6[3,3] → 6) → 一般病棟。人気のない清潔な廊下。目当ての人物とすれ違うかもしれない。

GM:了解です。乱入希望者はいるかな?
巳六針助:目当ての人物とすれ違った
宗像陽菜:希望します!
GM:了解です~
トラ子:おっと乱入。
GM:はいはーい
GM:====
GM:──一般病棟。
GM:朝の傾いた日差しが、人気のない廊下を白黒に区切っている。
GM:しかし、白と黒のすれ違う狭間にこそ、彼らの戦場がある。
十九里早藤:「……やぁ、少年」
巳六針助:こつん。
十九里早藤:「朝から元気だね。私は……低血圧なぐらい、だけど」
巳六針助:こつん。
巳六針助:廊下に足音が響く。
巳六針助:昼と夜の境の、僅かな隔てのように。
十九里早藤:「抱き枕が無くなったものだから、よく眠れなかったよ」
巳六針助:あのとき。自身が決定的に変質した戦いで贈られたものは、この病院に端を発していた。
巳六針助:「……十九里先生。ずっと、言おうとしていたことがあるんだ」
巳六針助:「オレはあんたに、何もしてない」
巳六針助:「貰った好意に見合うだけのものを、何も贈ることができていない」
巳六針助:瞳の奥。狼のように、鋭い眼光があなたを見据える。
巳六針助:人と獣の境の、幽かな違いのように。
巳六針助:「なのに、先生はあたたかかった」
巳六針助:「あなたがいなくなってよく眠れなかったのは、オレも同じだ」
十九里早藤:「……」
十九里早藤:「そういう、カッコいい言葉はさ」
十九里早藤:「”補助輪”なしで走れるようになってから言うものだよ、少年」
十九里早藤:息を吐く。少年の背後を見据える。
十九里早藤:「いいんだ、私が贈りたいように贈るだけだから」
十九里早藤:「私以外から受け取らなければ、それで」
巳六針助:「理由のわからない好意を、理由も話さずに押し付けるのか?」
巳六針助:「……補助輪くらい許してくれないか。オレだって、病人なんだから」
巳六針助:「あんたが……あんた”たち”が、散々言ってきたことだ。そうだろ」
十九里早藤:「私はずっと、走るな……安静にしなさいと言ってる」
十九里早藤:「話を聞かない癖は、」
十九里早藤:髪を掻き上げる。その手には銀の注射器が握られている。
十九里早藤:「変わらないね」
十九里早藤:刻印されている文字が見て取れる──”lycan”。
十九里早藤:首に突き刺した。
巳六針助:祈るように糸を垂らす。構える。
巳六針助:「悪いけど、オレのそういう癖は、病気みたいなもんで……」
巳六針助:「死ぬまで治らないらしい」
巳六針助:――高速機動が、開始された。
GM:====
GM:【第一ラウンド】

 【第一ラウンド】
 ・宗像陽菜   生命力7/7 器・体・忍・謀・戦・妖・遊意1/1
 ・巳六針助   生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・真壁トラ子  生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・十九里早藤  生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖

GM:プロットお願いします!
GM:このタイミングで使用する忍法がある人は宣言してね。
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
トラ子:ナイヨ
巳六針助:【影分身・零式】を使用します。
宗像陽菜:ない!
十九里早藤:ナイ
トラ子:なぬ~~?!
巳六針助:ついにハグレモノ最強忍法を覚えたぞ!!
GM:ではミスターシンスケだけプロットを二つ選んでいただきまして……
GM:皆プロットは決まったかな?
宗像陽菜:零式だと!?
Tekey:宗像陽菜がダイス目を変更しました。(秘匿)
宗像陽菜:決まったぜ
十九里早藤:OK
Tekey:トラ子がダイス目を変更しました。(秘匿)
トラ子:おっけ
GM:ミロピは決まったかい
巳六針助:ん~ちょっと待ってね
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
巳六針助:お待たせしました!プロット装填!
GM:OK
十九里早藤:ではこのタイミングで【覚怪】を宣言。
トラ子:おっと、割り込むぜ
十九里早藤:キャラクターを一人選び、プロットを予測するよ。
巳六針助:なにっ なんだあっ
GM:おおっ
宗像陽菜:技巧!
トラ子:【射絶】を使用!
GM:むっ!
GM:【覚怪】は使用の判定が無いよ!
トラ子:そーなの?!
巳六針助:【覚怪】すごいな~
宗像陽菜:機忍で取ってるだけだからあるってだけか!
GM:そうなんすよ 【影分身・零式】と同じで
GM:回数制限がある代わりに判定が不要な【サトリ】って感じですね
GM:コストも安いです
トラ子:あ、ほんとだ、ないじゃんこいつ!
トラ子:しょうがね~な~(すごすご)
十九里早藤:引っ込んでな! 泥棒猫!
トラ子:は??
宗像陽菜:どの口がいうか
十九里早藤:【覚怪】の対象はお前だよ!
巳六針助:www
巳六針助:やばいよやばいよ
十九里早藤:プロットは……1を宣言じゃ~!
巳六針助:ヒョエ~~~
GM:では、皆様プロットオープン!
Tekey:トラ子がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:宗像陽菜がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「3」です。
トラ子:ひゃはははは~~~
巳六針助:プロットは3を選択。
十九里早藤:躱したか……!
巳六針助:えらいっ
宗像陽菜:えらい!
十九里早藤:ではこのタイミングで
十九里早藤:奥義を使用。
巳六針助:!?
宗像陽菜:エ?!
トラ子:なんだとぉ
十九里早藤:『秘め罰』。指定特技《記憶術》の追加忍法!!
宗像陽菜:追加忍法だと!?
巳六針助:患者はお前じゃ!!!!!!
十九里早藤:使用するのは…【時転】!
十九里早藤:判定に成功すれば、このラウンドの行動順をプロット1からにする!
巳六針助:運命の巻戻士だとォ~~~~!?!?!
十九里早藤:御釘衆の流派忍法だけど、奥義改造巡らしの効果で入れているよ。
トラ子:にゃんだとぉ
十九里早藤:ちなみに弱みは回数制限。
宗像陽菜:テクニカルな女よ
十九里早藤:では判定しちゃおっかナ……
巳六針助:メインだから弱みもほぼ踏み倒せる……!
トラ子:おうっと、今度こそやったるぞ!!
巳六針助:あっ!まさか!
十九里早藤:ナニッ
宗像陽菜:この構えは!
トラ子:【射絶】させろ!!させろさせろさせろ!!!(ばたばたばた)
巳六針助:うお~~~!!エッチなナースの面会【射絶】だああああああ!!!
GM:【射絶】どうぞ!
トラ子:うおーー!やったる!《手練》で判定!目標5!
トラ子:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[2,6] → 8

巳六針助:やったあああああ
トラ子:むいっ!判定-2の修正でいっ!
十九里早藤:厄介な……!
十九里早藤:出せないわけないだろう! 目標値7が!!!!!!!
十九里早藤:2d6-2>=5
ShinobiGami : (2D6-2>=5) → 12[6,6]-2 → 10 → スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)

十九里早藤:おらああああああああ
宗像陽菜:てめっ
トラ子:嘘だろお前
巳六針助:これマジ?
GM:では【時転】が通り、このラウンドの行動順が逆転します。
巳六針助:だがそこでスペシャルを出したのが貴様の運の尽きよ……!
巳六針助:無駄スぺを呪うんだなあ!!はあはあはあ
十九里早藤:ここからずっとスぺするよ♡
巳六針助:たしゅけて下さい……
トラ子:ありえないはなし!

【時転】
→<プロット1>
(十九里)
<プロット2>
(トラ子)
<プロット3>
(巳六)
<プロット5>
(宗像)

GM:プロット1、十九里から行動!
十九里早藤:まず、【妖魔工学】で獲得した【死霊粉】を使用。
十九里早藤:器術に穢れを受け……妖魔化をします!
巳六針助:あっ!おい!こら!
宗像陽菜:ぺってしなさい!
十九里早藤:静脈注射だよ
トラ子:ヤク決めろ!!決めるな~~!!!
十九里早藤:NMT
ShinobiGami : 新異形表(5) → 業魔態。妖魔化している間、戦闘中、各ラウンドに使用できる忍法のコストの合計が、自分のプロット値+3点になり、装備忍法の【揺音】(基本 p85)を修得する。

宗像陽菜:馬鹿者!
巳六針助:おぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
トラ子:おい!!
十九里早藤:むっ これなら……
十九里早藤:続いて、【変形】!
十九里早藤:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

十九里早藤:成功、【接近戦攻撃】を【土竜吼】に変更します。
巳六針助:変なことすな
十九里早藤:そのまま特例修得した【土竜吼】で攻撃。対象は……
十九里早藤:当たりそうな方にしよう。少年♡
十九里早藤:コストはたった今3増えたので足りています。判定!
十九里早藤:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

巳六針助:ギャ!
十九里早藤:成功! 回避は《掘削術》です。
巳六針助:うおおおお回避します!!
巳六針助:2D6>=10 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 8[2,6] → 8 → 失敗

巳六針助:無理に決まってんだろハゲ!
十九里早藤:では接近戦ダメージ1点を受けな!
十九里早藤:そして攻撃が成功したので、私はプロット3に移動する。
巳六針助:しょうがねえな……クソ~!これはやりたくなかったが……!
巳六針助:奥義を使用します。
トラ子:おお!
宗像陽菜:!?
巳六針助:■奥義
《『巳針・窮』》
指定特技:《手錬》
効果:絶対防御/くらまし/防御低下
演出:超人的な影糸の操作により、空間を縫製・切断することで絶空の防御圏と為す。
かつては幻術によりこれを為していたが、影の糸のみで奥義を発動できるようになり、技の玄妙さも増した。

GM:何ーっ
巳六針助:これで接近1を軽減、無傷!
十九里早藤:なんてことだ……!
巳六針助:はあはあはあ 1ラウンド目から奥義使わせやがって……!
GM:ではプロット2、トラ子さん! おねがいします

【時転】
<プロット1>
(なし)
→<プロット2>
(トラ子)
<プロット3>
(巳六、十九里)
<プロット5>
(宗像)

巳六針助:おっぱいがでかくて優しくて巳六くんのことを大好きって言ってくれるエッチな女医じゃなかったら許さない所だったぜ
宗像陽菜:あまりにも都合のいい存在
十九里早藤:少年、大好きだよ♡
巳六針助:ウググググググ
トラ子:ほいほい、んじゃ【接近戦攻撃:兵糧術】、対象は無論そこの3プロに移動してきた女医
トラ子:何もなければ命中いくぜい
巳六針助:いっけ~~!!
十九里早藤:どうぞ!
トラ子:《兵糧術》で判定、目標5
トラ子:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[4,4] → 8

巳六針助:しゃあああああ
十九里早藤:ぐぐぐ
十九里早藤:目標値9とか絶対避けられる
十九里早藤:2d6>=9
ShinobiGami : (2D6>=9) → 12[6,6] → 12 → スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)

十九里早藤:ほらね
宗像陽菜:おい!
宗像陽菜:教えはどうなってんだよ!
トラ子:は???
巳六針助:何すかこれ
十九里早藤:これが……医学の力だ
GM:特に振り直しなどなければ……
宗像陽菜:私はない...
GM:なさそう
トラ子:なし
GM:ではプロット3行きましょうか

【時転】
<プロット1>
(なし)
<プロット2>
(トラ子)
→<プロット3>
(巳六、十九里)
<プロット5>
(宗像)

GM:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 94

巳六針助:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 40

十九里早藤:先手を取った
巳六針助:アカーン!!!
十九里早藤:しかしデータミスにより攻撃手段が残っていないのだ!
十九里早藤:皆も変形を取るときは気をつけようね
トラ子:はーい
巳六針助:はあはあはあ
十九里早藤:というわけで巳六くんの手番どうぞ~
宗像陽菜:”学び“だ
巳六針助:【黒絃】で十九里先生を攻撃。その攻撃に【尖影】を載せます。
巳六針助:回避修正にマイナス2が付く優れモノだぞ。命中判定失敗したら自分になぜかダメージが来るが……
巳六針助:もしよければ感情修正をどなたかお願いしたいッス
宗像陽菜:まかせて!
宗像陽菜:感情を1投げるよ
トラ子:あげよう
巳六針助:やったあああああ
GM:相殺された?
トラ子:wwww
巳六針助:コラ!
GM:www
宗像陽菜:敵か味方かなぞのナース
トラ子:しょうがないなー、あげない❤
GM:チッ
巳六針助:はあはあはあ 判定行きます
トラ子:駄目だぞー❤ちゃんと指定しなきゃ
GM:まず【尖影】の判定かな
巳六針助:指定特技は……《分身の術》!!
巳六針助:あっそうだ尖影いかないと やります
巳六針助:2D6>=5 (判定:手練)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

巳六針助:よし 続いて黒絃の判定!指定特技は《分身の術》。
GM:宗像先生の+1修正を忘れるな!
巳六針助:2D6+1>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 4[1,3]+1 → 5 → 成功

巳六針助:ヒョ…………
GM:あぶなくて笑う
巳六針助:オラ!成功!
巳六針助:尖影の効果で回避-2じゃ!!
十九里早藤:《分身の術》は……目標値10!
十九里早藤:-2入れたらスペのみじゃん!
十九里早藤:これは……余裕
十九里早藤:2d6-2>=10
ShinobiGami : (2D6-2>=10) → 7[3,4]-2 → 5 → 失敗

十九里早藤:はい
巳六針助:くたばりゃ!!!接近1点じゃ!
十九里早藤:ぐええ~
十九里早藤:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2

十九里早藤:体術が消えて……戦闘脱落
巳六針助:ハアーッ
GM:では続けてプロット5、宗像先生の手番ですが……
宗像陽菜:やらないよ~!
宗像陽菜:飛ばし!
GM:OK
GM:ラウンド終了時、自主脱落する人は?
宗像陽菜:私は脱落して上げてもいいよ♡
トラ子:ま、当てたのはミシンボーイだしトラ子さんは落ちるよ~~
GM:モテてる
巳六針助:ありがとう先生……トラ子さん……
巳六針助:僕、勝者になります
宗像陽菜:おめでとう(スマブラのような拍手)
巳六針助:戦果はどうしようかな~
巳六針助:決めました。十九里先生が【宝器】で獲得したプライズを頂きます。
十九里早藤:ああ~っ そんな、少年……
巳六針助:その【時転】は没収じゃ!!
十九里早藤:私の大切なモノを奪うのかい……♡
巳六針助:ご、ごめん……
GM:では奥義の情報を渡しておきますね~
GM:正確なルールだと感情共有されるのだろうが、追加忍法なので内容は巳六クンにだけ渡します
巳六針助:んぽ……んぽ……
GM:え~、そして
GM:十九里早藤に戦闘で勝利したため、催眠術が解け、特定のキャラクターの【秘密】が更新されます。
巳六針助:はあはあはあ ここよ
GM:チョットマッテネ
宗像陽菜:どうなる...?
GM:送りましたぜ
GM:====
十九里早藤:「は ぁあ あ ……」
十九里早藤:首の注射器を抜くと、瞳が赤く煌めく。
十九里早藤:妖魔ウイルス……それと制御剤を掛け合わせた薬剤だったのだろう。
十九里早藤:僅かな逡巡の内に。開いた右腕には、宙に浮かぶ香炉のようなものを携えている。
十九里早藤:「『廻れ』──」
巳六針助:(そうだ――彼女が研究室の人間なら)
巳六針助:(持っていない道理がない。『ライカン』……だが、それで何をするつもりだ?)
トラ子:「おおっと」二人だけのはずの戦場に、新たな声が混じる。
トラ子:「流石にはしゃぎすぎだい、阿婆擦れめ。そんなモノ・・・・・持ち出して来たとあっちゃあ見逃せないねい」
トラ子:天井板と共に女が落下してくる。
巳六針助:「――」振り返る。”いる”ことを、察してはいた。だが、この擦れた口調に……気だるげで、微かに嗜色を帯びた喋り方は。
トラ子:その掌には小さな四角い鉄の塊が握られている。
十九里早藤:「はぁ…? ……巳六くんに近づく、意地汚い女じゃないか」
十九里早藤:不満を露にする。右の瞳がぴくぴくと動く。
トラ子:コンパクトな拳銃、耐久性と威力を犠牲に小型化が施されたそれは、それらを犠牲にして尚人を殺傷するに有り余る力を持っている。
トラ子:認識阻害の術式が施された眼鏡を投げ捨てる、精密な射撃には邪魔な代物だ。
トラ子:「意地汚いたぁ鏡を知らねいらしい、呆れてものも言えねえや」
巳六針助:後ろを、向けない。
トラ子:パン、と乾いた音。十九里早藤の動きを正確に潰す軌道の、計三発。
巳六針助:その瞬間、致命的な隙を晒すことになると――理解してしまったからだ。
十九里早藤:「なら口を閉じてなよ。言葉まで汚いんだからさ」
十九里早藤:ぐるりと香炉が回る。
十九里早藤:甘い匂いがする。肺を灼くような、蕩ける煙の香り。
巳六針助:戦闘に集中する。しなければならない。だが。
十九里早藤:「病院の中で……何日……過ごした……?」
十九里早藤:声が遅くなる。体感時間が歪む。
巳六針助:先程もたらされた事実を認識するまでの、動揺が。病室で嗅ぎ慣れた、あのとろとろとした甘い匂いが。
十九里早藤:「私の……香りを……吸っているのだから」
十九里早藤:「もう手遅れだよ」
巳六針助:一緒に話したこと。あや取りに付き合ってくれたこと。美味しいお菓子を買って来てくれたこと。悪夢を見る時に、一緒に寝てくれたこと。
巳六針助:脳が痺れる。高速機動で既に優位に立っていたにもかかわらず、時間を逆回しされたように周囲の風景が鈍化する。
十九里早藤:催眠、と気づいた時には、真壁トラ子の上をすり抜け。
十九里早藤:地面に水平に立つ・・・・・十九里の掌底が、巳六針助の眼前に迫っている。
十九里早藤:「おやすみ。いい夢を」
巳六針助:巳六針助が、そのわざに応えることはできない。
巳六針助:ならば。
『人狼』:「――」
『人狼』:瞳の奥の色が、黒く。どこまでも黒く染まる。
巳六針助:一年に及ぶ修行の成果として、巳六針助は己の中の獣を多少なりとも飼い慣らす術を覚えていた。
巳六針助:最大の特徴は、自身が妖魔ウイルスのキャリアであること。
巳六針助:つまり、『狼憑き』ウイルスは――相手を”恐怖させることができる”宿主に寄生しなければ、そもそも効果を発揮しない。
巳六針助:よって、ある一定の条件下によって。『狼憑き』は宿主を守るために行動する。その条件とは。
『人狼』:「み」
『人狼』:「しん」
『人狼』:が      おう           !!!!!
『人狼』:空間が吠えた。絶真空の矩形が影の絃によって裁断・縫製され、気付けば十九里早藤はでたらめな方向に激突していた。
十九里早藤:「なッ……!」
十九里早藤:必中の一拍。それを外されたことに衝撃を覚える。
巳六針助:特異な感覚質による、影の絃を通じた空間の裁断と縫製。忍びとしての巳六針助が持つ、最鋭にして最堅のわざである。
巳六針助:「……っ、く、そっ」
巳六針助:だが。
巳六針助:「動け」
巳六針助:そこまでだった。
巳六針助:「動けっ、動け、動けよっ」
巳六針助:手が震える。影の絃を取り落としそうになる。
巳六針助:……『人狼』が宿主を反撃する条件。それは、相手のことを『自分が恐怖させられない人間』だと認識すること。
巳六針助:つまり、極めて単純な話だ。相手に、深い情を抱くことだった。
十九里早藤:「……ああ」
十九里早藤:ゆっくりと歩み寄る。赤い瞳が薄く細められる。
十九里早藤:「私のことを……攻撃したくないのかな」
十九里早藤:「正解だよ……君は安静にしなきゃいけないんだ。ずっと、ずっと」
十九里早藤:甘い匂いがする。
巳六針助:「くそっ、くそ、くそ!」腕を握りしめる。みしみしと骨がきしむ。
巳六針助:「あんたを……あんたをやらなきゃいけないんだ!!!」
トラ子:「あーあ、不格好ったらねぇや」つまらなさそうな声。
トラ子:「助けてやろっかい?アタシが、あの女を、代わりに、やってやろうかい?」
トラ子:少年を見据える女の眼が細められる。
トラ子:「護って頂戴と、言ってみるかい?」
巳六針助:脳のどこかが、ぷつんと切れた音がした。
巳六針助:「……どいつも、こいつも」
巳六針助:「人の記憶も気持ちも、都合よく玩具みたいに……!」
巳六針助:「オレはただ、昔みたいに、戻りたいだけだ」
巳六針助:「……善く・・なりたいんだよっ!!」
巳六針助:「――助けてくれ!!先生・・!!」
宗像陽菜:ふと、両手が耳元を覆う
宗像陽菜:「本当は人の患者に手を出すのはダメなんだよ...?」
宗像陽菜:甘い香りを上書きするような別の香り
宗像陽菜:日差し、汗、中庭、ミルクのような香り
宗像陽菜:唇より奥に触れた指の感触、味
宗像陽菜:それらは”保険”だった
宗像陽菜:十九里早藤の薬術に対する解毒剤
宗像陽菜:「十九里先生...セカンドオピニオンを頼まれるなんて」
宗像陽菜:「九ノ一として情けないね」
宗像陽菜:薬効が廻る、乱された時間が正しく回る
巳六針助:張り詰めて千切れそうだった神経が、緩和するのを感じる。体内の見当識が正される。
十九里早藤:「宗像…先生」
十九里早藤:眉を顰める。
十九里早藤:「頼んでいません。巳六くんは私のもの、私の患者です!」
宗像陽菜:「でも...針助くんは私に頼んだんだよ?」
宗像陽菜:「いつもはもっと”巧く”やれてたのに...そんなに入れ込んじゃったの?」
宗像陽菜:穏やかな言葉が感情を逆撫でる
宗像陽菜:妖魔ウィルス、制御剤、それらのカクテルが脳に巡ったまま冷静さを削いでゆく
十九里早藤:「…っ 五月蠅い!」
巳六針助:その、”穴”を。
巳六針助:「――【千鳥縫ちどりぬい】」
巳六針助:見逃すほど、巳六針助という忍びの腕は錆びていない。
巳六針助:無造作に影の絃が香炉を掠めた。次の瞬間には縫うように糸を巻き付け、破壊している。
巳六針助:鈍重な攻防に比して、決着は呆気ないほどに一瞬だった。
巳六針助:「……十九里先生。あんたは、オレを治したいのか、ずっとここにいさせたいのか、どっちなんだよ」
十九里早藤:「うあっ……」
十九里早藤:破壊の余波で膝をつく。
巳六針助:絃を巻き取る。
十九里早藤:いつの間にか、周囲を覆っていた煙が晴れていく……消毒液の匂いが戻ってくる。
十九里早藤:「そんな、そんなの、決まってるじゃないか」
十九里早藤:「両方だよ……! ここに居れば、研究を続けることができる」
十九里早藤:「いずれウイルスも治せる! それまでゆっくり休んでいれば……表の世界にも戻れる」
十九里早藤:笑みを浮かべる。それはどこか卑屈なものだ。
巳六針助:ぐしゃりと顔を歪める。
十九里早藤:「こちらを選ばない意味はないだろう!? こんな戦いから離れて、私の元にいるだけでいいんだ!」
トラ子:「あんなぁ……」
トラ子:面倒くさそうに言う。
十九里早藤:「それだけで私は……! お願いだ、置いていかないで……!」
トラ子:「そういう話、もういっぺんやってて、終わってるんだよい、そこの小僧」
トラ子:「アンタさ、周回遅れなんだよ」
トラ子:言って、興味をなくしたように視線を外す。
十九里早藤:「……知らないくせに。彼の描いたものも」
十九里早藤:「巳六くん、君の本質を一番知っているのは私だ」
十九里早藤:煙が晴れていく。
十九里早藤:「もう一度、よく考えてくれ……!」
巳六針助:晴れていく煙を、醒めた眼で眺めている。
巳六針助:「十九里先生が見てるのは」
巳六針助:「昔のオレだろ」
巳六針助:踵を返す。
巳六針助:「もう、『忍者』のオレも、『蛹』のオレも、いなくなったんだ」
巳六針助:「だから、やりたいようにする。ただのハグレモノの、巳六針助として」
巳六針助:「………………」
巳六針助:「でも」
巳六針助:「あんたと一緒に寝る時は、悪い夢を見なかった」
巳六針助:そう言い残して、アンプルと香炉を持ったまま――廊下の奥に消えていく。
十九里早藤:「…………ぐっ」
十九里早藤:「う、うぐっ、ぐぅぅうう…………!」
十九里早藤:呻き声は、小さくなり聞こえなくなる。
宗像陽菜:うずくまった同僚の背中をさする
宗像陽菜:そうして共に見送りしばらく残った

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【第三サイクル:マスターシーン③】

GM:【第三サイクル:マスターシーン】
GM:──集中治療室
GM:宵町ミツバに割り当てられた、重厚な機械に囲まれたベッド。
宵町ミツバ:「……」
宵町ミツバ:呼吸器を当てられた彼女が、薄く目を開く。
宵町ミツバ:わずかな覚醒。顔色は白く、生気を感じさせない。
宵町ミツバ:「…誰?」
:視線の先には、男が立っている。
:長い黒髪、褐色の肌。女性と見紛うような美貌。
:ミツバが知る由は無いが、野性的ながら深く繊細な芳香を漂わせる。
:「お医者様だよ、お嬢様」
宵町ミツバ:「……」
:「辛いだろうね。早く楽にしてやればいいものを……」
:「僕も静観しているつもりだったのだが、事情が変わってしまった」
:機材をいくつか操作する。すると、内部から書簡が現れる。
:『花接ぎ』と記されているようだ。
:「旧い友人が訪ねて来るものだから。土産の一つでも用意しておこうと思ってね」
:「どうだろう? 預かってもいいかな?」
宵町ミツバ:「……」恐らく、自らの治療に関わるものなのだろう。
宵町ミツバ:目を閉じる。
宵町ミツバ:「はい……私には……」
宵町ミツバ:「わかりません……」
:頷く。
:「おやすみ。また後で話そう」
:懐中時計を取り出し、書簡と共に懐に仕舞った。
GM:====
GM:以降、マスターシーン「診察」を発生させることはできなくなります。
GM:???がプライズ『花接ぎ』を獲得しました。
GM:====

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【第三サイクル:真壁トラ子】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
GM:4:ナースステーションも指定できますよ。
トラ子:んじゃ折角出てないしステーションバーをやるよ
トラ子:生の映画だよ(ぐびぐび)
巳六針助:良い空気吸ってんじゃね~~~
トラ子:登場希望は巳六針助、以上
巳六針助:登場します。
GM:は~い シーン表の効果はこちら
GM:4:ナースステーション。看護師たちが慌ただしく院内の状況を見守っている。シーンプレイヤーは「情報屋」(基本p235)の効果を持つエキストラをシーンに登場させることができる。
GM:まあ……不要じゃろう エキストラはな
トラ子:そんな激強効果あったんだ、今更だけど
GM:====
GM:──ナースステーション
GM:入院病棟の一角。部屋を見渡せるようにせり出したエリア。
GM:数人の看護師が常駐し、世間話に花が咲いていることもある。
GM:しかしひとたびナースコールが重なれば、迅速に人手が割かれていく。
GM:人跡だけが残る部屋内の壁から、コールを示すランプの名残が消えた。
トラ子:「……」
巳六針助:ナースステーションの天井裏。真壁虎子を見つめる、一つの視線がある。
トラ子:ごそごそと、デスクの中から瓶を引っ張り出す。
巳六針助:見ていることを、隠そうとしているわけではない。忍びの五感であれば、押し殺した息遣いは聞こえるだろう。
トラ子:先のウイルス禍によって消毒用アルコールが市場から消えかかった際、酒造所が殺菌に使えるという名目で作り出し世に出た商品がいくらかある。
トラ子:これはそういうものの一本で、結局使われることはなく備品室の奥に眠っていたのを目ざとく見つけたのだ。
巳六針助:「……?」天井裏の息遣いに、僅かに困惑の色が浮かぶ。
トラ子:自販機で買ったトマトジュースとそれを徐ろにコーヒーポットに注いて割り箸でステア。
トラ子:私物のマグカップに注ぐと徐ろにあおる。
巳六針助:「ちょ、ちょっと!」
巳六針助:「何やってんの!」
巳六針助:がたん!
巳六針助:天井裏から、たまらずといった具合で少年が転がり落ちて来る。
トラ子:「お、出てきやがった」驚いた風も無しに言う。
巳六針助:「あ……」遅れて、気付いたように辺りを見渡し。そそくさとナースステーションの物陰に隠れる。
トラ子:「ハ、面白くもねえ事が多すぎる、呑まずにやれるってかよ」言って二口目をあおる。
トラ子:「それで、病人がこんなとこに何しに来たん?おしめでも換えてほしい?」
トラ子:赤ら顔、胡乱な目つきで言う。
巳六針助:「仕事中に呑むなよ。お腹壊すぞ」持っていた暗黒カクテルを引っ手繰る。
巳六針助:「……面白くないってのは」
巳六針助:「この病院のこと? それとも……」
巳六針助:「また、会えたことなの」
巳六針助:「――ヤモ・・さん」
トラ子:「こら、返せ、そりゃちゃんと呑めるんだよ、お酒屋さんが作ってるんだぞ」やる気無さそうに宙を掻く
巳六針助:最後の言葉は、掠れていた。
トラ子:「ハ、鈍いガキだ、ようやくかよ」
巳六針助:「ごめん。オレ、全然気付けなくて」
巳六針助:「……また生きて会うことになるなんて、思ってなかったから」
トラ子:「こんな玩具にアッサリ騙されやがって、修行が足りてねえんじゃねえの?」言って、認識阻害の術式が組み込まれた眼鏡をデスクに置く。
巳六針助:「師匠の所から逃げ出しちゃったから」
巳六針助:息を吐く。
巳六針助:言って、あなたの瞳を見た。
トラ子:「そうかい?ヤモさんはそうは思ってなかったぜ、キミの動向は定期的に追っていたからねい、金を積んでよ」
巳六針助:「な」その目線が揺れる。
巳六針助:「なんだよ、それ」
巳六針助:「……」言葉に詰まる。
巳六針助:自分と、やっていることが――まるきり同じだったからだ。
巳六針助:金を積み、時には自らが忍として動き、方々から。矢鳴ヤモリの助けになるように、手を回していた。
トラ子:「何がおかしいんでい、キミはアタシの"獲物"だろうがい」
トラ子:「大口叩いたあれこれを反故にして、この世に害成すようならぶっ殺してやる責任ってやつがあらぁ」
トラ子:「んだってのによぉ、キミと来たらまぁ……」
トラ子:つかつかと部屋の隅の針助に近づき。
巳六針助:ぐ、とあなたを見上げる。挑みかかるような、それでいてどこか疑うような視線で。
トラ子:「シッ」今はその身体を万全に動かせないものの、鞍馬神流の元天才剣士の技術を以て針助の足をアッサリと払う。
巳六針助:「あっ」常の技の冴えもない。あっさりと、不可解な拍を置いて飛んできた足払いに体勢を崩す。
トラ子:流れるようにその両方を膝で押さえつけるように馬乗りになると、その頭を両の手でがっしりと挟み、顔を近づける。
トラ子:「なんだそのザマは、無様ったらありゃしねえ」
巳六針助:「っ、ちょ、ヤモさん!」息を呑む。じたばたと足掻こうとするが、身体のちからが巡るツボを根本的に掌握されている感覚があった。
トラ子:「あれだけ格好つけて飲み込んで狼を飼いならすことも出来ず、おまけに変な女の匂いを複数べたべた着けてよ」
トラ子:「ハ、何よりこんなのに負けたって事実が情けなくて涙が出てくらァ」
巳六針助:「……」言い返さない。その事実が、何より雄弁な肯定だった。
巳六針助:「そうだよ。だから……」
巳六針助:「だから、善くなりたいんだ」静かに言う。
トラ子:「あ?やれんのか?なあ、オイ、さっきだってよ、結局美人の女医に可愛らしく助けを求めちゃってよ」
トラ子:「やっぱり、ヤモさんに護られてた方が良いんじゃねえか?」
トラ子:「いいぜぃ、今からだってやり直してよ」
トラ子:「てめぇの四肢を潰して糸も通らねえ部屋に閉じ込めて飼ってやるよい、それの治療法が手に入るまでな」
トラ子:「真面目に働きゃそんくらいの金わけは無ぇ」
トラ子:「そんでてめぇの狼が誰かを食っちま心配なんてこれっぽちもすることなく安心して暮せば良い、軟弱者にゃ魅惑の提案じゃねえか?オイ」
巳六針助:「それは……」諦めたように、目を閉じる。
巳六針助:「……」
巳六針助:「良い提案だ」
巳六針助:「――って、言ってたと思う」
巳六針助:「ちょっと前までのオレなら」
巳六針助:――絃が。
巳六針助:天井から伸びた絃が、矢鳴ヤモリの肘に巻き付いている。
巳六針助:力点を僅かにずらす。その一瞬で、巳六針助と矢鳴ヤモリの位置は裏返った。
トラ子:「……ふぅん、それで」
巳六針助:きわめて繊細なわざと力を擁する技術は、それゆえに横やりにも弱い。
トラ子:その様子を無感動そうに見つめて。
巳六針助:黒い髪が、紗幕のようにあなたの視界を覆っている。
トラ子:「こっからどうしてくれんだよ、童貞小僧は」
巳六針助:「……ずっと前から思ってたけどさ」
巳六針助:「自分から敵を作るような言い方、やめてくれよ」
巳六針助:「……こうなってみて、ヤモさんの気持ちがやっとわかったんだ」
巳六針助:「本当に死にたくなるほど辛いのは、絶望することじゃなくて」
トラ子:「ハ、忍びとはとても思えねえ言葉だな」
巳六針助:「絶望した後にも、ずっと生き続けないといけないことだったって」
巳六針助:ぽたり。
巳六針助:矢鳴ヤモリの胸元に、涙が落ちる。
トラ子:「……」
巳六針助:「だから、自分で守ったって言えるものがほしい」
巳六針助:「自分と……自分と関係ないところで、ずっと痛い目や辛い目にあったりしないで」
巳六針助:「幸せでいてほしい…………」
トラ子:「好き勝手言いやがって……」
巳六針助:「でも」
トラ子:「アタシはな、人殺しの化け物なんだよ」
巳六針助:手に力を籠める。
トラ子:知らないくせに…いや、言っていたことが事実ならもうとっくに調べあげられているのかもしれない、それでも。
トラ子:「そんなモノが、いっちょ前にお天道さんの光を浴びて良いわきゃねえだろ」
トラ子:だから、夜の闇に忍ぶのだ。
巳六針助:「でも、そんなんだから」
巳六針助:「オレも、ヤモさんも、病人なんだろ」
巳六針助:「太陽の光を浴びなきゃダメなんだよ」
巳六針助:「無駄だって解ってたって、今更遅くたって、そんなこと関係ない」
トラ子:申し訳ありません、もうしません、人は今後食べません、皆さんのためになることをしますと嘯いて、必死に額を地べたに擦り付けて生きていくしか無いのだ。
巳六針助:「オレだって」
巳六針助:「オレだって、師匠を殺した」
巳六針助:「ヤツルさんは死んじゃったんだ。もうどこにもいない」
トラ子:「は、アイツも忍びだ、覚悟の上で、人でなしだ、それに自業自得さ」
トラ子:「んなもん、殺しに数えられるかよ、童貞小僧」
巳六針助:純朴な表情が、苦痛に満ちて歪む。
トラ子:無論、そんなものは欺瞞でしかない。
トラ子:しかし、夜の闇ではその欺瞞がまかり通る。
トラ子:「だからよ、キミはまだ戻れるんだぜ」
トラ子:そうしたら、師と呼ぶあの女を本当の意味で悼むことも許されるだろう。そういう意味を込めて言う。
巳六針助:……暗がりに燃える、煙草の炎。唇の柔らかい感触。ゆっくりと崩れていく体。アスファルトに乾いて濡れた血の色。
巳六針助:瞳が揺れる。
巳六針助:だが。
巳六針助:手に籠った力が抜けることはない。
巳六針助:「さっき、十九里先生が言ってたことを、そのまま言うなんて」
巳六針助:「なんで」
巳六針助:「なんで、そんなに優しいんだよ」
巳六針助:「望月ヤナリ」
巳六針助:「……あなたの言ってることは、周回遅れ・・・・だ」
トラ子:「……」
巳六針助:「オレは、ちゃんと苦しむよ。ヤツルさんを殺したぶんまで」
巳六針助:「そうした方がいいって、オレが信じてるからだ」
巳六針助:「でも、ヤモさんだって苦しんでるじゃないか」
巳六針助:「何も気にしてない人殺しの化け物は」
巳六針助:「自分が化け物だなんて言うわけないだろ」
巳六針助:「……後悔してるんだ。だから、自分が守ったものがほしい」
巳六針助:望月ヤナリ。かつて裏巌流の名家に産まれ、試しの儀を血の海に変えた乱心の天才。
巳六針助:彼女の陰と月の気をもちいるわざがその思想と兵器の源流を汲んでいると気付いたのは、随分後になってのことだった。
巳六針助:「……オレだって、後悔してる。もう一度、自分の心で正しいと思えることがしたい」
巳六針助:「だから」
巳六針助:声が震える。
巳六針助:「オレが、ヤモさんを守る」
巳六針助:……そして。
巳六針助:「……ヤモさんも、オレを守ってくれないか」
巳六針助:――『トラ子:やっぱり、ヤモさんに護られてた方が良いんじゃねえか?』
巳六針助:それは至極、単純な結論で。
巳六針助:突き詰めれば、傍にいたいという。
巳六針助:ただそれだけの、ささやかでみじめな贈り物だった。
トラ子:「ハッ……」
トラ子:「周回遅れたぁ言ってくれるな、それはその通りだがキミが背中から声をかけられてるのは不格好にずっと足踏みしてたからだ、違うかい?」
巳六針助:力なく頷く。
巳六針助:「……そうだよ。色々な人が力を貸してくれて、やっと立ち直れたんだ」
巳六針助:「オレ一人じゃ何もできなかった」
トラ子:「何だがいっちょ前に"俺は変わってしまった…"って悩んだ顔してるがよ」
トラ子:「ちっとも進歩してねえ」
トラ子:「まるで変わってねえ・・・・・・
トラ子:だから、だから取り返しなんて全然つくのに。
トラ子:まだ、戻れるのに。
トラ子:正しいこと?真っ当な人の道に、陽の光の中に帰ること以上に正しいことなんてあるわけないのに。
トラ子:「お断りだよ、馬鹿野郎」
トラ子:この化け物を救おうだなんて間違ったことを望んでいるのに、正しいことをしたいだなんて虫が良すぎるのだ。
トラ子:「ガキが、忍びでいたいんなら大口叩く前に成長しな」
トラ子:「てめぇがそんなに我が儘言うならよ、守ってなんかやるもんか」
巳六針助:「な」呻く。「なんだよ……」
巳六針助:「こっちが、どんだけ」
巳六針助:「どんだけ、あなたが恋しかったか……!」
トラ子:「変わらねえよ、てめぇのなかの危険な狼から、カタギの連中を守ってやらにゃあ」
トラ子:「眼を離したりなんかしねえ、ずっと見張っててやる」
巳六針助:言いかけて。息を呑む。
トラ子:「そんでよ、少しはモノになったらよ、はもっとマシな言葉で口説くんだな」
巳六針助:手から力が抜ける。矢鳴ヤモリの身体にまとわりついていた絃がほどけた。
巳六針助:放心したように、あなたの身体に倒れ込む。
トラ子:「……あ?」
巳六針助:「……ご、ごめん」
巳六針助:「ずっと……もう会えないと思ってて」
巳六針助:「気張ってたし、正直ヤモさん抑えるだけでもギリギリだったから」
巳六針助:「何か……一気に力抜けちゃって……」
巳六針助:「ずっと」
巳六針助:「ずっと、会いたかった」
巳六針助:「……ありがとう」
トラ子:「ハ、可愛いことを言いやがって、甘えさせてやろうか?」両手を広げる。
巳六針助:耳元で、ぽつぽつと。祈りに似た言葉が落ちる。
巳六針助:「……」
巳六針助:少し、迷っていたが。
巳六針助:「ごめん。今だけ」
巳六針助:ぽすり、と。矢鳴ヤモリの身体に抱き着く。
トラ子:「まったく、ほんと成長してねぇでやんの…」
トラ子:その頭を柔らかな指先が撫ぜる。
巳六針助:「……それでもいいよ」
トラ子:「ヤモさんを守るってんならよ、頼もしくなってもらわにゃあだぞ、バカ小僧」
トラ子:「次甘えて来たら、今度こそ本当に四肢を潰してやるからな」
トラ子:言葉とは裏腹にその手つきは優しい。
巳六針助:「う……」慌てて手を離す。「わかったよ! そっちこそ寂しくなっても知らねーからな」
トラ子:「ヤモさんにはお酒があるから寂しくはねいよ」
巳六針助:「仕事中に呑むなっつってんだよ」
巳六針助:言って、噴き出す。
巳六針助:「……ねえ、ヤモさん」
巳六針助:「オレ、今度からはずっとヤモさんの傍にいるよ」
トラ子:「この程度で業務に支障をきたすヤモさんじゃねいよ」言って、立ち上がる。
トラ子:「ああ、良いぜ、ずっと見ててやるよ、そんで、失格ならぶっ殺す」
巳六針助:一気に表情がげんなりしたものに変わる。
トラ子:「安心しな、その後も一緒にいてやるからよぃ」
巳六針助:「………………」
巳六針助:「……えっ?」
巳六針助:遅れて、その意味を理解して。やっと顔が赤くなる。
巳六針助:「し……仕事の話するぞ! 仕事の!」
トラ子:「おう、仕事の話だな」
巳六針助:「そうだよ。この病院のことを調べて、ちゃんと”決着をつける”」
トラ子:「じゃあ、そのためにも"情報"を集めないとな」
トラ子:言って、針助に密着する。
巳六針助:「まだ、呑津毬温泉の事件は終わってない……」呟く。恐らくは、あなたのしたいことが解っているのだろう。
巳六針助:「いいよ。ヤモさんなら」
トラ子:「そうか?じゃあ遠慮なく」
巳六針助:す、と掌を重ねる。
巳六針助:「渡すものがある。これは真壁トラ子との約束だ」
トラ子:言って、トラ子……否ヤモリが針助の首筋に歯を突き立てる、鋭い痛みが走るだろう。
巳六針助:同時に、「研究記録③『埴神』」を公開します。
ヤモリ:喉を伝う生暖かい鉄から情報を読み取る。ヤモリは鉄に対して強い引力を持つ忍びであるから。
ヤモリ:《刀術》で判定をします、【秘密】をヌきます。
GM:は~い 判定どうぞ
巳六針助:吸血ASMRされちゃうよ~~~
ヤモリ:目標5、ここで失敗したらウケるな
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[2,6] → 8

巳六針助:しゃいっ
GM:危なげないぜ。
巳六針助:では研究記録③も公開するぜ!いいよなGM!
GM:では巳六針助の【秘密】をヤモリさんに送りつつ
GM:研究記録③を公開しますね~

・研究記録③『埴神』
この情報はいつでも公開することができる。
『埴神』は、青望病院の研究チームが開発したクローニングに関する『医療技術』である。
記録は抹消され、ある研究員の記憶にのみ残っていた。
詳細は以下の通り。

・保存処理がされた検体「A」の遺伝子情報からクローン体「B」を生成し、青年期まで生育、ポッドにて保存。必要に応じて「B」を起動する。
・上記プロセスは妖魔工学を利用したオペレーティングシステムによって統合管理されており、半自動で稼働を続ける。
・予知能力を持ち、比良坂機関の運営に重要な人的資源である「A」─“巫女”の安定供給を目的とする。
・ポッドから出た「B」の生存期間は数か月程度の試算である。

[追記]
・テスト起動を複数回実施するも、「B」には自我が発生しないという事象を確認。
・大脳部に電極を設置し、外部刺激による意思決定を行わせるも、「A」としての予知能力は確認されず。
開発凍結を判断。

[追記]
・「B」を『花接ぎ』に使用したところ、術式は効果を発揮した。
・臓器提供技術としての運用を検討。
──これは生きているだけの人形である。

GM:送ったよ。
GM:そして、このシーンで
GM:真壁トラ子さんの正体が……矢鳴ヤモリであったことが判明した!!!!
巳六針助:な、なんだってえ~~~~~!!!
ヤモリ:そうだったんだ
GM:巳六くんの【絆】の対象がセッションに登場したということで
GM:感情の獲得を認めましょう!
巳六針助:はい!矢鳴ヤモリに「愛情」を獲得します!
巳六針助:ヤモさん!好きッス!
ヤモリ:ふ~~~ん、それにしちゃずいぶんとよろしくやってたようじゃねいか
巳六針助:今からはヤモさん一筋だよ♡
GM:では〆をどうぞ~
ヤモリ:そ、そんなんで誤魔化そうたって
ヤモリ:ではいくぜい
ヤモリ
ヤモリ:「…そういうことかい」顔を離し、ヤモリが言う。
巳六針助:「い、いきなり首吸わなくたっていいだろ」
巳六針助:「痕残っちゃったじゃん」
ヤモリ:二人の間に渡された赤い糸の橋を拭って、思案顔。
巳六針助:首を掻きながら唇を尖らせて。
巳六針助:「……そうだよ。だから、決着をつけなきゃならない」
ヤモリ:「は?何を生娘みたいなことを言ってるんだよ」
ヤモリ:「ま、せいぜい頑張んな」
ヤモリ:「こちらにもこちらの事情があるんだ、まずはそいつを片付けないといけねえからよ」
ヤモリ:「その後でまだ生きてたら……そんで情けなくお願いできたら助けてやるよい」
巳六針助:「……それって、あの変な理事長に関係あるの?」
ヤモリ:「いんにゃ、それとは別口だ」
巳六針助:「わかった。ヤモさんがそう言うんなら、必要なことなんだろ」
ヤモリ:「別にそんな"悪い"事じゃあねえからいちいち心配するんじゃねえぞ」
巳六針助:頷く。「最初の時も、ヤモさんさ」
巳六針助:「結局オレのこと守ってくれたもんね!」
巳六針助:言って、笑う。
巳六針助:穢れを知らない蛹のような、屈託のない笑みだった。
ヤモリ:「調子のいいヤツ……」
巳六針助:「でも、大変なことになったら、今度こそ呼んでくれよ」
巳六針助:「そん時は、また助けるから。オレだってさ」
ヤモリ:「ま、そうと決まれば」言って、コーヒーポットを引っ掴み、赤い液体を一気に飲み干す。
ヤモリ:「もうひと働きしますかい、っと」
巳六針助:「……じゃあ、また・・ね。ヤモさん」
巳六針助:手を振りながら、何故か糸を伝ってごそごそと天井裏に戻って行く。
巳六針助:あとあんまそれ飲まない方が良いと思うよ、とかなんとか言い残しつつ、その声も消える。
ヤモリ:「ああ、また・・な」聞こえないほどの小さな声でそれに応えて。
ヤモリ:【セカンド・オピニオン】を要請するぜ。
巳六針助:?!?!?!
GM:了解しました。マスターシーン「セカンド・オピニオン」を開始します。

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【第三サイクル:マスターシーン④】

GM:──ナースコールを示すランプが点灯する。
GM:ランプが示すのは、宵町ミツバが収容されている病室だった。
GM:彼女は昏睡状態にあったはずだが。あなたはそこに向かう。
GM:病室の前で、見覚えのある男とすれ違う。
「院長」:「やぁ、トラ子くん……だったかな?」
ヤモリ:「よう、もうコソコソ隠れないでいいのかよ」
「院長」:「いや、外回りの仕事を済ませてきただけさ」
「院長」:「それより、起こしておいた・・・・・・・」病室に目線を向ける。
ヤモリ:「ふぅん……」
「院長」:「患者に術式を説明することインフォームドコンセントは大事だろう?」
「院長」:「君は主治医ではないが、その役割を果たしてくれるはずだ」
「院長」:「また後で」余裕をもって歩き去る。
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(3 → 3)
ヤモリ:「ハ、立派なお医者サマ気取りだこと……てめぇはただの狂人だよい」既に立ち去ったその背に小さく声をやり、病室の扉を開ける。
宵町ミツバ:「……」
宵町ミツバ:ベッドの上で状態を起こした少女が、扉に目を向けて数度瞬きをする。
宵町ミツバ:「あっ。こんにちは……」
宵町ミツバ:昏睡していたとは思えない、明瞭な受け答え。
宵町ミツバ:しかし、忍びの目で見れば、それが「施術」によって齎された一時的な回復だとわかるだろう。
ヤモリ:「よう、ずいぶんと元気そうじゃねえか」
宵町ミツバ:「はい、不思議です。お医者様が、少し話す時間をくれると」
ヤモリ:「そうだな、そりゃあ結局"少し"の空元気だ」
宵町ミツバ:「はい、少しの間だけですので……手短に」
宵町ミツバ:「……あなたは、望月ヤナリさん。間違いないでしょうか?」
GM:真壁トラ子であり、矢鳴ヤモリと呼ばれる女。その”かつての名”を少女は口にした。
ヤモリ:「その女は死んだよ、そう聞かされてたろい?」
ヤモリ:無感動に応える。
宵町ミツバ:「”死んだ”と、”死んだも同然”には、大きな違いがあるみたいです」
宵町ミツバ:「私も、このような有様ですが、まだ死んではいません」
宵町ミツバ:「……そして、望月の家も」
宵町ミツバ:あなたの瞳を見据える。
ヤモリ:その視線を鬱陶しいものとするように目を細める。
宵町ミツバ:「もっと根本的な、一時的でない快復の術を持っていると、お医者様は仰いました」
宵町ミツバ:「この死んだも同然の私ですら、快復の見込みがあるのだと」
ヤモリ:「なぁ、アンタ、生きたいか?」
ヤモリ:「ってそんな質問はねえわな、当然だ」
ヤモリ:「ええと、あれだ、他人を食い殺したらその生命を長らえることができるとしたら」
ヤモリ:「アンタはそれをするかい?」
宵町ミツバ:「それは……しないと、思います」
ヤモリ:「そうかい、そりゃいい、"人"の答えだ」
ヤモリ:「"人"なら、アタシの出来る範囲でアンタを護ってやれるよい」
宵町ミツバ:「ですが……ですが私が永らえさせたいのは、自分ではないんです」
宵町ミツバ:「”家”です。望月家には、当主となる者が必要です」
宵町ミツバ:「そしてそれは」息を吸う。
宵町ミツバ:「私よりも、当代一の剣士と呼ばれた、あなたが相応しい」
宵町ミツバ:「望月ヤナリさん。私ですら治るというのです」
ヤモリ:「……」
宵町ミツバ:「あなたの肉体の損傷・・・・・・・・・も、また治せるはずです」
ヤモリ:「笑えねえな」
宵町ミツバ:「どうか、あなたの力をお貸しください」
宵町ミツバ:「虫がいい話とは理解しているつもりです! しかし」
ヤモリ:「お嬢ちゃん、望月の家はあの女とともに死んだんだよ」
ヤモリ:「お月さまから落っこちた化け物のちからに頼ったその時から、約束された滅びだったのさ」
宵町ミツバ:「それでも、まだ、残っている者は」
宵町ミツバ:「まだ生きている者を、どうか、助けてあげてください」
ヤモリ:はぁ、と大きく息を吐く。
ヤモリ:「家の名前なんてなくてもな、人は生きていけんだよ」
ヤモリ:「人のために生きるのが人ってもんだ」
ヤモリ:「本気で家のために生きてるってんなら、そいつは勘違いをしているか、"人でなし"かのどちらかだ」
ヤモリ:「前のにつける薬はあるかもしれねえが、後ろを助けてやる義理なんてどこにもねぇんだよ」
宵町ミツバ:「……」
宵町ミツバ:手が震える。
ヤモリ:「アンタは、他に手段を知らねえだけだ」
ヤモリ:「自分が幸福になれる手段って奴が、それだけだと信じてやがる」
ヤモリ:自分も、そうなっていたかもしれない。
ヤモリ:全てを失ったあの時、たったひとつの糸が垂らさせたなら、それを手繰る存在がどれだけ邪悪でもそれに縋っていた、そういう可能性。
ヤモリ:「死にかけだろうと、まだ生きてるんだ」
ヤモリ:「その命はもっと楽しいことに使いなよい」
宵町ミツバ:「ふぅっ、そんな……」
宵町ミツバ:「わたしの、いのち、は……」
宵町ミツバ:か細い声は、潰されたようにかき消えていく。
GM
GM:このマスターシーンでは、シーンの内容に従って、矢鳴ヤモリさんは【本当の使命】を選択することができました。
ヤモリ:できたんだ
GM:GMの想定では、
・『花接ぎ』により、ミツバを治療し、望月家を継がせる。
・『花接ぎ』により、自らの肉体の損傷を治し、望月家を復興させる。

GM:以上の2つを用意していました。
ヤモリ:あら~~
GM:しかし、これ以外の形もあり得るとも思っていました。
GM:ミツバの行く末について、【本当の使命】を決定し、秘匿で宣言していただければと思いますが、いかがでしょうか?
ヤモリ:ヤモさんが決めちゃうのかい?
ヤモリ:こいつぁ責任重大だねぇ
GM:そうですね。シーンはここで終了して
GM:次回開始までに決めていただければ……
ヤモリ:わかったぜい
GM:ありがとうございます。

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【第三サイクル:暮石響】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
暮石響:え~とシーン表なのですが
暮石響:研究資料って全員が全部手元にあるって認識なんですけど
暮石響:これって研究室に行くぞ~!みたいなことはできるんでしょうか?
GM:実はできないのだ
暮石響:ほほう
暮石響:クライマックス突入時のイベントなのかな?ともあれ……
暮石響:そういった情報がまだもってない秘密に記載されてあるのかな……という想定をしており
暮石響:ある程度そのあたりの情報がないとこれからどうすればいいのか?の描写がちょっとしづらいんですよね。
暮石響:なので……一旦全員呼ぶぜ。
宗像陽菜:は~い!
ヤモリ:うい
巳六針助:出る!
暮石響:本来であればロールを行ってから情報の受け渡しなりをしたほうがいいのは承知なんですが……
暮石響:ルール上、ここで情報の受け渡しってできるのだったかなあ
GM:あ~ まあいいですわよ!
GM:最後のシーンだしね
暮石響:イエ~イ ありがとうございます
暮石響:じゃあ……俺に渡した方がいいような情報を持ってる人~!✋️
暮石響:助けてくださ~い!
宗像陽菜:実は私の秘密の保有具合は響くんと同じなんだよね...
ヤモリ:んもー、しょうがねいな、巳六針助の【秘密】を渡すぜ
GM:はーい
暮石響:いいんだよ陽菜 今日のパチ代さえくれれば
暮石響:やった~ありがとうございます!
宗像陽菜:もう...いつも通り一万円でいいんだよね♡
GM:送りました!
暮石響:うけとりました
暮石響:どうすっかな……
暮石響:まあ……時間はかかるかもだが 全員シーンになっちまう気がするなこりあ……
暮石響:シーン表をふります。
巳六針助:ッスね~~
暮石響:ST
ShinobiGami : シーン表(12) → 太陽の微笑みがあなたを包み込む。影の世界の住人には、あまりにまぶしすぎる。

暮石響:ぽかぽか
暮石響:中庭とかですかね?
GM:そうしましょうか!
暮石響:オネシャッス
GM:====
GM:──中庭
GM:穏やかな昼下がり、と言える静かな時間が流れている。
GM:中庭には花が咲き、生命力があふれるているようだ。
GM:一種の日常でありながら、病院という建物の中では忘れてしまう光だ。
GM:褐色のタイルの上に影が落ちる。
暮石響:警備服に身を包んだ初老ほどの男が中庭をゆっくりと歩んでいる。
暮石響:すれ違う院内の患者ひとりひとりに、人の良さそうな、朗らかな表情を浮かべて挨拶を何度か交わした後。
暮石響:やがて目についたベンチに腰掛ける。ばちん、とした音と、焦げるような匂いが微かに辺りに漂うと同時。
暮石響:「………」身綺麗な格好をした、仏頂面の男が。ただじっと地面を見つめていた。
暮石響:屋上での宣言通り、男は身を潜めて情報の収集にあたっていた。
暮石響:人の目を忍び行われた、一般病棟での闘い。
暮石響:そして。
暮石響:集中治療室の傍を通りがかった際に目にしたのは。あの胡散臭いナースの格好をした忍びと。
暮石響忘れもした・・・・・男の姿。
暮石響:「十中八九、既知の間柄ではない」誰にでもなく呟いて。
暮石響:「冗談のような話だが。今の奴はいち流派を束ねる首魁であり」
暮石響:「表に顔を出す暇など無い。この私がこの情報を掴み取るまでに、どれだけ歳月を費やしたか」
暮石響:「或いは、奴の気まぐれかもしれない」
暮石響:「然し、或いは。お前が隠している秘は」
暮石響:「私の最も欲する情報に、近づくための手がかりになるかもしれない」
暮石響:「“真壁トラ子”……ふざけた名前だ」
暮石響:「矢鳴ヤモリと呼んだ方がいいか?」
暮石響:《潜伏術》で判定します。
暮石響:対象は……トラ子!いや……ヤモリ!貴様の秘密だァ!
GM:了解です! 判定どうぞ!
暮石響:2D6>=5 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

暮石響:やった~
GM:おみごと! では贈ります!
ヤモリ:ふはは
GM:情報交換?とかあったらしてね
暮石響:うけとりま
暮石響:ううう~~~~ん
暮石響:陽菜さんに公開したいナ~ けど今の院長の真意がな……
宗像陽菜:響くん!
宗像陽菜:響くんの納得いく方向でいいからね
ヤモリ:うむ
暮石響:あ~でもそうだ 俺は……
暮石響:幽霊に力を貸す ことも使命なんだよな
暮石響:こうなってくる以上……やっぱ全員に関係してくる話の気がするな
暮石響:やばかったら後で謝るので
暮石響:ミシンくんとヤモさんの秘密を陽菜さんに渡して公開しちゃっていいですか?
ヤモリ:別に了解を取る必要はないぜい、お好きになあ
GM:暮石さんのシーンだからね~
GM:じゃあ公開しましょう!
暮石響:じゃあもうしよう 公開!
暮石響:オープンリーチ上等だよこの野郎!

・PC2の【秘密】
あなたは青望病院が、麝香会総合病院の息がかかった研究機関であると知っている。
病院としての活動を笠に、人体実験を行い、非人道的な医療技術を開発しているという情報を得た。
あなたはその正体を突き止め、技術を破壊するために、負傷を装って病院に潜入したのである。

あなたの【本当の使命】は、非人道的な『医療技術』を破壊することだ。

・巳六針助の【秘密】(更新)
あなたはかつて、青望病院の秘密の研究チームに所属する医療研究者であった。
チームの目的は「妖魔工学を利用した延命治療技術の開発」である。
あなたもまた、思考に憑りつく妖魔ウイルスを制御し、患者との意志疎通を可能にする技術『ライカン』を開発した。

しかし、研究を主導した「院長」は、徐々に医療倫理から外れた研究をしているとあなたは感じていた。
対立は激化し、ついにあなたは「院長」──麝香院悦楼と戦い、敗れた。
戦いの余波を受けてチームは解散し、研究に関する記憶をあなたは封じられたのだ。
あなたは「研究記録③『埴神』」を獲得する。

あなたの【本当の使命】は、『埴神』を破壊することだ。

この【秘密】を見たPCは、自分がシーンプレイヤーであるドラマシーンに、マスターシーン「トリアージ」を発生させることができる。
このマスターシーンでは情報判定が行われる。
このマスターシーンが発生すると、クライマックスのエネミーが「麝香院悦楼」に変更され、クライマックスフェイズに突入する。

・PC3の【秘密】
あなたは依頼人である青望病院の“理事長”から、もう一つの目的を与えられている。
その内容は、病院で秘密裏に管理されている『医療技術』を護衛することだ。
秘伝の忍法書でもある『医療技術』は様々な難病を快復させる力があり、それを求めるスパイが常に潜入しているのだという。
機密情報だからといって、詳細な隠し場所も知らせずに護衛に就かせるのは、多少気にかかるが……

あなたの【本当の使命】は、『医療技術』を保護することだ。

・真壁トラ子の【秘密】(更新)
かつてあなたは、鞍馬神流に連なる『望月家』という剣術流派にて、当代最強の剣士と謳われていた。
しかしある不始末のために、今まで通りの剣術を扱えないように肉体に傷をつけられ、家を放逐されたという過去がある。

そして、宵町ミツバもまた、望月家の後継者候補であったことをあなたは知っている。
彼女は生来の病弱さから、継承権は無いに等しかった。
しかしあなたの放逐に伴って実力者が次々と失われ、ついにはミツバに白羽の矢が立ったのである。
家のことはもはや捨てた過去だ。しかし衰退する望月家にしがみつくミツバには、興味がある。

あなたはいつでもマスターシーン「セカンド・オピニオン」を開始することができる。
シーンの内容に従って、あなたは新しい【使命】を獲得する。

→選択した【使命】:『花接ぎ』を破棄する。

宗像陽菜:ありがとう!
巳六針助:やりな!
GM
暮石響:予め送っておいた符牒。場所と時刻を記したそれに遅れることなく揃った三者三様を眺めながら、ため息をつく。
暮石響:「私の目的は……お前たちのそれとは少々趣が異なる」
暮石響:「結論から言えば。私の中で、“宵町ミツバ”の存在は」
暮石響:「あの男が興味を示している人物であるということ。それ以上でもそれ以下でもない」
巳六針助:目の前の植え込みから、ひょこりと顔を出している。
巳六針助:「あの子、やっぱり……ヤモさんとこの子だったのか」
巳六針助:「オレがミツバちゃんの秘密を渡したのは」
ヤモリ:「別に必死こいて隠してたわけでもないんだがよ……だが言うだけはあるじゃねえか、一人のもの探しは上手なようだ」
巳六針助:「……あの子に助かって欲しいと思ってたからだよ。ヤモさんと境遇が近かったから……」
巳六針助:「でも、あんたの友達が」
巳六針助:「『院長』――麝香院悦郎が、ミツバちゃんに何か良くないことをしそうって言うなら」
巳六針助:「どうにかしなきゃいけないと思ってる」
巳六針助:「暮石さんは、どうしたい?」
ヤモリ:「良いことをするつもりなんだろうさ、院長本人的にはよ」
暮石響:「奴の非人道的な行いを咎めるために、私はむざむざこんな場所まで赴いたつもりはない」
暮石響:「そこまでの義理はない。お前たちにもだ。私が動くのは、あくまで私のためだ」
暮石響:「その結果───お前たちと、道が交わろうが違えようが」
暮石響:「私は一向に構わない。ただ」
暮石響:ちらり、と白衣に身を包んだ女性に目を向けて。
暮石響:「これ以上、目も当てられない乱戦になるのも御免だがね」
暮石響:「宗像先生。宵町ミツバを救う手立ては……」
宗像陽菜:「わたし、は...」
宗像陽菜:ベンチで俯き押し黙っていたがせっつかれるように掠れた声が漏れる
宗像陽菜:「言うつもりだったの...ミツバちゃんに"うちの子にならない?"って」
宗像陽菜:「残業で疲れて...コンビニで買ったスイーツを三人で食べながらドラマ見て一緒の時間をたまに過ごして」
宗像陽菜:「響くんの言いたいことはわかる...花接ぎは命の価値を明確化しちゃういけない技術だってコトも」
宗像陽菜:「ジガちゃんが...それに適してる事も」
宗像陽菜:「でも...私は言えない」
宗像陽菜:「息をするだけで苦しくて、明日の希望すらなかった子がようやく前に進めるように覚悟を決めたのに諦めてなんて」
宗像陽菜:「..........言えないよ」
ヤモリ:「別によ」
ヤモリ:「言やいいじゃねえか、"うちの子にならない?"ってよ」
ヤモリ:「コンビニのスイーツだってよ、『医療技術』なんてもんがなきゃ食べちゃ駄目なもんなのかよ」
ヤモリ:「若い身空で病で散る、たいそうな不幸だがよ」
ヤモリ:「ありふれた不幸だ。上等な最後だよ、人喰いの末路なんかよりよっぽど上等だ」
ヤモリ:「おまけに、アンタみたいな想ってくれる優しい奴だっているんだ」
ヤモリ:「それでもとびきりの不幸だって思いたいなら、まあかまわねえけどよ」
巳六針助:頷く。
巳六針助:「……それに、宗像先生は、オレのことだって助けてくれたじゃないか」
巳六針助:「オレがあんな風にひどいことをした、十九里先生の傍にだっていてくれた」
巳六針助:「あんたは優しい人だ。やりたいようにやったって、それはきっと誰かのためにしようとしたことだ」
巳六針助:「……だからこのまま『医療技術』に全部を賭けたって、オレは責めない。責められるわけない」
巳六針助:「逆に、今ヤモさんが言ったように、ミツバちゃんに人間としての命を全うして貰うことだって、オレは止めない」
巳六針助:「……要は、『医療技術』以外で助かる方法が見つかればいいんだ。オレは最後までそれを探してみる」
巳六針助:「だから、宗像先生は自分の信じたことをやってくれ」
宗像陽菜:「みんな....」
巳六針助:拳を打ち鳴らす。
巳六針助:「オレだって昔は、医者の端くれだったんだから」
巳六針助:「わかるんだ。あんたの気持ちは……」
ヤモリ:「ま、気持ちは自由だ」
ヤモリ:「生き延びたい、幸福になりたい、大事に思うやつを助けたい……例え何を犠牲にしても・・・・・・・・
ヤモリ:「そう思うのはフツーの事だ、恥ずかしいことなんかじゃねえ」
ヤモリ:「だが、本当にやっちまうなら話が違う」
ヤモリ:「てめえのために、ひとの命を食い散らかすならそれはバケモノだ、アタシはそういう風に世界を見ている」
ヤモリ:宗像陽菜を、真っ直ぐに見据える。
巳六針助:……そうだ。彼女は一度、外ならぬ化け物に”成った”。放浪の伝聞の中でさえ、そのことが窺い知れた。
ヤモリ:「そういうものを、狩るのがアタシの仕事さ、ただそれだけだい」
巳六針助:だからこそ、敵対者がそのような化け物としての自我を得た時は……誰であろうと、躊躇なく狩り取るだろう。
宗像陽菜:「大丈夫だよヤモちゃん...やる事はもう決まってるから」
ヤモリ:「ふぅん?」
宗像陽菜:「”みんな善くなる”」
宗像陽菜:視線を受け止め、少しバツの悪そうに笑う
暮石響:「ところで」
暮石響:「“そういうもの”っていうのは。こいつも範疇なのか」
暮石響:先ほどからベンチの下で隠れ、聞き耳を立てていた幽霊少女(隠れたつもりが尻が丸見えであった)の尻を、軽く蹴ってやる。
ジガ:「アジャシ!」
ジガ:「か、かわいいお尻が! ジガちゃんの!」
ジガ:転がり出てくる。
宗像陽菜:「ジ、ジガちゃん!?」
巳六針助:「だ……」
巳六針助:「誰!?!?」
巳六針助:「いや、そうだ、”幽霊”だ! こいつ!」
巳六針助:じたばたしている。
ジガ:「むっ……バレてしまっては仕方ない」
ヤモリ:「そういうもの、ねぇ」
宗像陽菜:(そっか、ミシン君は会ってなかったんだ)
ジガ:片目を隠すポーズ。
ヤモリ:「なあ、キミよ、覚えてるか?"バケモノの条件"ってやつ」ジガから針助へと視線を動かす。
ジガ:「幽霊のように存在感が希薄な少女……ジガちゃん!」
巳六針助:「覚えてるよ」目線を向ける。「世の中に害をなすもの」
ヤモリ:「ああ」
巳六針助:「そいつが良い奴か、悪い奴かは関係ない」
ヤモリ:それは、ただ単に凶暴だとか、悪意を持ってるとか、危険なちからを持っているかとか
ジガ:「なんかシリアスだ」おずおずとベンチに座り直す。
ヤモリ:そういうことではないと、ヤモリは考えている。
ヤモリ:バケモノというものは、世界に害をなすもの。
ヤモリ:『ここでの世界ってのは多勢のことさ、お天道様の下で生きるカタギさまのことだよ』
ヤモリ:『動物園でタイヤ使って遊んでる熊にだって、人の肉を簡単に腑分けするちからがある』
ヤモリ:『それがバケモノになるのは、血の味を知ったその瞬間だ』
ヤモリ:『医療技術』は甘い血の誘惑だ、そもそもあんなものがあるから無いはずの悩みを罪悪感という刃に変えて自傷する羽目になる。
ヤモリ:「どう見たってただのガキでしょうがよ、そいつは」
暮石響:「………」
暮石響:「ただのガキなら……二度殺すまでもない」
暮石響:長い沈黙の後。僅かに瞑目し、深く息を吐く。
暮石響:「そうか」
暮石響:「なら……いつ消えるかも定かではない、このガキに」
暮石響:「在ること無いことを吹聴され、困るのは私だ」
暮石響:「結局、尻拭いをするのは私だ」
暮石響:ジガに視線を向ける。
ジガ:「……なんざましょ」
暮石響:此処に来るまでに、伝えられる限りの情報はこの少女にも伝えている。
ヤモリ:「ハ、アンタ、それが仕事だろう?」ニヤリと笑う。
ヤモリ:葬儀屋、この世を通っていった人間の、最後の尻拭い。
暮石響:“己の命の使い道”。その問いを投げかけたのは、つい先程のことだ。
暮石響:ふん、と腹立たしそうに鼻を鳴らす。
暮石響:「私に“仕事”をさせたければ、今すぐにでもやってやる」
暮石響:「お前の境遇に同情をしてやれるほど、私は立派な人格者ではない」
暮石響:「だが。貴様の身体を見つけてやる代わり、お前はただ黙って俺の前から消える」
暮石響:「そういう取引ならば、既に承諾したつもりだ」
暮石響:「こう言い換えてもいい。“お前に力を貸す代わりに、俺の要求も飲め”」
暮石響:「仮初の命。使い道は決まったのか」
ジガ:「…ううん」
ジガ:首を横に振る。
ジガ:「だってジガちゃん、目覚めたばかりだよ」
ジガ:「命の使い道なんて言われても、オトナでもわからないんじゃないかしら」
ジガ:「うーんと、だからねー」
ジガ:白いラインが入った襟を摘まむ。──黒のセーラー服。
ジガ:「まずは勉強したいかな。目指すは東大ですわ」
巳六針助:「学校……」
巳六針助:「……そうだよな。学校、行きたいよな」
ジガ:「そうそう。響くんわかる? 東大の理Ⅲってのがあるんだよ」
ジガ:「ジガちゃん行けっと思うんだよね~」
ヤモリ:「すごい自信だねぇ……」
暮石響:「合格率知ってるのか?」
宗像陽菜:「ふふっ、そうだよね...命は使うものじゃないもん...どう生きるか...だよね」
ジガ:「なんすか、生暖かい視線」
暮石響:くく、と喉を鳴らす。
暮石響:「“花継ぎ”をどう扱おうが、私の知ったことではないが」
暮石響:「ジガ。お前との会話は、頭が痛くなる」
暮石響:「いつまでも、私の後ろに引っ付いている暇があるなら」
暮石響:「もっと歳が近くて、話の合いそうな。同年代のガキと喋れ」
ジガ:「……それが響くんの”要求”なの?」首を傾げる。
ジガ:「変わってんぜ」
暮石響:「好きにしろよ」ぶっきらぼうに言い放って席を立つ。
巳六針助:「暮石さん……素直じゃないってよく言われない?」
ヤモリ:「キミは素直すぎるけどな、もちっと忍べよ」
宗像陽菜:「あはは...皆良いところがあるってことで」
暮石響:禁忌とされた医療技術。その野望を打倒せんと挑まんとするもの。
暮石響:自らの信念のため、最後の最後まで足掻き、救いの手を差し出さんとするもの。
暮石響:己の生命の使い道を、未だ見つけられないままのものに、夢の中で夢を見るもの。
暮石響:様々な思惑が交差する中。それでも、己が己に課した使命。
暮石響:それを裏切るつもりはない。一様に、忍びであるのなら。
暮石響:問いだたさなければならない。
暮石響:“奴”の真意を。それだけが、今此処に。私が在るべき理由なのだから。
暮石響:では……
暮石響:更新された巳六針助くんの秘密に記載された、「トリアージ」の宣言をします。
GM:了解しました。マスターシーン「トリアージ」を開始します。

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【第三サイクル:マスターシーン⑤】

GM:──地下へと続く階段を降りる。
GM:「研究記録」を集めたところ、研究室の入り口を見つけるルールは明らかになった。
GM:だが、元の入り口を知っている人間でなければ、やはりそこに向かうことは難しかっただろう。
GM:「霊安室」という新しいプレートが蛍光灯を反射している。
GM:開いたベッドが二つ並ぶ。
GM:そもそも、ジガの出現を感じ取れなかったのは、ここが入り口だったからだ。
GM:九界、と呼ばれる場所がある。現世と幽世の境であり、生死が曖昧な空間。
GM:霊安室で白い布を被り、周囲を曖昧にする。
GM:研究記録に従い、短い祈りの言葉を思い浮かべる。
GM:複雑なことは無い。ただ罰当たりかもしれない。
GM:その忌避感だけが錠前となっている。それが秘密の研究室の入り口だった。
ジガ:「…もういいよー」
ジガ:頭の布を降ろす。
ヤモリ:「こんなところに隠れてたのか、道理で見つからないわけだ」
ヤモリ:周囲を見回す。
GM:周囲は先の見通せない暗闇だった。小さな蝋燭が点々と、道を作っている。
暮石響:「考えたものだ」
宗像陽菜:「どう、ミシン君...懐かしい感じはするかな?」
暮石響:「手順を知らなければ、倫理観が忌避して絶対に行わないだろう、こんなもの」
ジガ:「すごいでしょ」自慢げ。
巳六針助:頷く。「覚えてる。まず、地下は九界……黄泉に呪術的に近い」
巳六針助:「そこに仕掛けられた、霊安室って認識に、倫理から外れた禁忌を解く手順」
巳六針助:「呪術的な要素が嵌合しあって、部屋自体が”幽霊”みたいな状態になってるんだ」
巳六針助:「いるのに、いない……”あるのに、ない”」
巳六針助:「そういう場所だったし」譫言のように呟く。
巳六針助:「ここを作ったやつも、そういう仕掛けが大好きな奴だった」
宗像陽菜:(そして、入室の回数を重ねる度にメンバーの中で禁忌が”作業”へと認識が変わってゆく...嫌だなぁ)
暮石響:だろうな、と心の中で呟いて。蝋燭の後を追うように歩く。
巳六針助:「だから、あんたしかいなかったんだ。暮石さん」
巳六針助:「ヤモさんにオレのことを話すように頼んだのは……」階段を降りながら。
巳六針助:「あんたが一番、隠れるのも、情報を探すのも上手いし」
巳六針助:「何より、禁忌したいを扱うのに一番慣れている」
暮石響:「おだてるつもりなら、相手を間違っている」振り返らずに。
暮石響:「“そいつ”とだけにしておけよ。ま」
暮石響:「此処で“盛られる”のは御免だがな」
巳六針助:「……」
巳六針助:「……!?!?」
巳六針助:歩いたまま愕然とするという器用なことをやっている。
GM:騒がしい声が反響し始める
GM:いつの間にか階段は終わり、簡素な木製の扉が現れている。
ジガ:「この奥にベッドがあるの。お上がりなさいな」
ジガ:ギィ、と軋むような音を立てて扉を開くと。
ジガ:「ヒュッ」
ジガ:扉の奥に引き込まれる。
巳六針助:「あ、おい! 待てって!」
巳六針助:扉を開け、不用心にその後に続き――その動きが、止まる。
ジガ:「う、ああ……」
「院長」:「やあ」
「院長」:ジガの顎を押さえて、褐色の肌の男が立っている。
「院長」:「久しぶりだね、巳六くん」
巳六針助:「――」目を細める。
巳六針助:「久ぶりスね、悦楼サン」

「院長」:褐色の肌、女性と見紛うような美貌。
「院長」:怜悧な瞳を向け、歯を見せて笑う。
GM:「院長」改め、麝香院悦楼のハンドアウトを公開します。

・麝香院悦楼の【使命】
じゃこういん・えつろう。
比良坂機関の下位流派「麝香会総合病院」の首魁。
高級娼館でもある病院は政財界とのパイプとなり、比良坂機関をも支配する野望があるとすら言われている。
青望病院にて、秘密の研究チームを主導していた。

【使命】『医療技術』を保護する。

麝香院悦楼:「さて、まずはここまで来てくれてありがとう」
麝香院悦楼:じっとジガを見つめる。そして手を放す。
ジガ:「おおおおお」
ジガ:カサカサと離れる。怯えている様子だ。
巳六針助:「暮石さん、頼む」
巳六針助:後ろに続いている暮石響に、ジガを任せる。
暮石響:彼を見る眼には、何の感情の色も見えてこないだろう。
暮石響:ただ。暗い炎のような揺らめきだけが、そこには在る。
麝香院悦楼:「僕の目的が気になっているとは思う。だが、それは一旦置いておこう」
麝香院悦楼:懐から『花接ぎ』を取り出す。
GM:『花接ぎ』のハンドアウトを公開します。

・『花接ぎ』の【概要】
このプライズに【秘密】はない。
青望病院にて秘密裏に開発された医療技術『花接ぎ』について記された秘伝書。
情報隠匿のため、一度内容を読んでしまうと消滅する機能を備えている。
難病を治療しうる、最先端の術式のようだが……

クライマックス終了時にこのプライズを所持しているキャラクターは、『花接ぎ』の術式を身に着けることができる。

巳六針助:「そいつは」
巳六針助:「そいつは……」
巳六針助:「この世にあっちゃ、いけないものだ……!」ぎり、と歯軋りする。
麝香院悦楼:「君たちは、宵町ミツバと、ジガ……彼女たち二人の行く末を左右する手段を巡っていたと思う」
麝香院悦楼:「難しい問題だ、巳六くん」
麝香院悦楼:「しかし『花接ぎ』は、究極的には移植医療だろう」
麝香院悦楼:「これを以て、救えない命から救える命を創り出す」
麝香院悦楼:「技術自体を否定するのは理性的ではないよ」
麝香院悦楼:「それは、宗像くんも理解していると思っているが、どうかな」
宗像陽菜:「.........そうですね」
宗像陽菜:「どんな形であれ技術自体に罪はありません...これを基により安全でローリスクな手段が生まれる可能性も否定できません」
麝香院悦楼:「ああ、そして」
麝香院悦楼:「現状、宵町ミツバを救う手段はこれ以外にない」
麝香院悦楼:「非常に残酷な宣言だ、巳六くん」
麝香院悦楼:「『花接ぎ』を否定することは、宵町ミツバの生存の否定に等しい」
巳六針助:息を、大きく吸う。吐く。影の絃を握りしめる。
ヤモリ:「さっきから……聞いてりゃ」
ヤモリ:「ごちゃごちゃと馬鹿らしいったらありゃしない」
ヤモリ:「技術に罪はないだ?理性的だ?」
巳六針助:「……ヤモさん……」
ヤモリ:「救えない命?救える命?聞いて呆れらぁ」
ヤモリ:「大の大人がガキを殺すことが罪じゃなかったらこの世の何が罪だってんだ」
ヤモリ:「そいつに『理性的』ってラベル貼りゃ言い訳が通ると思ってるならそんなの全部獣の戯言さ」
麝香院悦楼:「……」目を伏せる。
麝香院悦楼:「……罪だから? 今すぐ裁いておしまい、が正解か?」
麝香院悦楼:「ダメなことはダメ、と思考停止するのが正義だと言っているように聞こえるね」
ヤモリ:「ひひひ、こりゃあおかしい」
ヤモリ:「獣が獣に説教してら、おまけに自分のことを人間サマだと思ってやがる」
麝香院悦楼:「医学的には、豚の臓器を人間に移植する例もあるがね」肩をすくめる。
巳六針助:「お前」
巳六針助:零れるように。
巳六針助:「解ってんのかよ」
巳六針助:「人が死ぬんだぞ」
巳六針助:「それを巡って、沢山の人が死んで……」
巳六針助:「これからも、死ぬんだぞ」
巳六針助:「あの子は学校へ行きたいって言ったんだ!!」
巳六針助:「オレと同じだ!人間だ!」
ヤモリ:「やめとけや、豚と人との区別もつかねえケダモノだ」
巳六針助:「構うな!」
巳六針助:「『医療技術』だって言うんなら……」
巳六針助:「一人でも多くの人を救ってみせろよ!」
巳六針助:「あんたのやってることは、命の選別トリアージでしかないんだ!」
麝香院悦楼:「その通りだ」眉を顰める。
麝香院悦楼:「僕に言わせれば、君たちこそ自分を人間だと思っているのか疑わしい」
麝香院悦楼:「医療の現場に限らない。”よくある不幸な話”で、日々いくつの命が失われているか」
麝香院悦楼:「選別しなければ、救えるものも救えない」
麝香院悦楼:「選びもせずに多くを救えなど、神様にでもなったつもりなのか?」
麝香院悦楼:息を吸う。
麝香院悦楼:「……だが、それが”良識ある意見”なのだろう」
麝香院悦楼:「宗像くん、君に訪ねよう」
麝香院悦楼:「君は宵町ミツバに『診察』をしなかった、『花接ぎ』という治療方法を知っていながら」
麝香院悦楼:「彼女を治したいならば、その不安を取り除くのも主治医の役目だったはずだ」
麝香院悦楼:「迷っていたのかい? それならば……」
麝香院悦楼:「君は今、どちらに立つ?」
宗像陽菜:「患者の不安を取り除くのも私の仕事だから...」
巳六針助:「……!」目線を、宗像陽菜に向ける。
宗像陽菜:「説明責任を果たせば...ずっと誰かの命を背負う事実を長い人生で負わなきゃいけないんです」
宗像陽菜:「それは...”健康"ではありません」
宗像陽菜:「でも...ヤモちゃん、ミシン君、響くん」
宗像陽菜:「ごめんね」
宗像陽菜:ぞわりと、むせかえるような”病気”がせりあがるのを感じる
巳六針助:「う」ごぶ、と口の端からこみ上げるものがある。
宗像陽菜:呼気に含めば命に届くそれは、目の前の女医を起点として湧く
巳六針助:どす黒い血液だ。手の震えが止まらない。
宗像陽菜:忌避感、近づきたくないと意識が反射すると同時に離れ男のそばに佇む
宗像陽菜:「私は...医者として救うと誓う」
巳六針助:覚悟をしていなかったわけではない。
巳六針助:宗像陽菜が自身の信念に殉ずるなら、避けられなかった結末だ。それでも……
宗像陽菜:医忍の誓い、それは医師ではなく忍びの大元に誓う医師の誓約
宗像陽菜:自身の流儀を「救いを求める者の命と秘密を守る」に変更します
GM:変更を認めます。
ヤモリ:「あーあ、人殺し共がどいつもこいつもごちゃごちゃ言い訳しやがって」
麝香院悦楼:「……」宗像を一瞥する。
ヤモリ:「どうしてヤモさんみたいに、自分がバケモノだって認めらんないもんかね」
麝香院悦楼:「さて、時間を取らせたね」
麝香院悦楼:「術式の前には、方針決定が重要だから理解してくれ」
麝香院悦楼:前へと踏み出す。
麝香院悦楼:眼鏡の奥で、その瞳は強い熱を有している。
麝香院悦楼:「また会えて嬉しいよ、暮石」
暮石響:つう、と口元から黒い液体が垂れる。彼女の術が効いていなかったわけではない。
暮石響:震えすらおくびに出さす、ただ無心であらんと、耐えていただけだ。
暮石響:「最近は忍びの間で。私には理解できないセンスの名を名乗る趣味でも、流行っているのか」
暮石響:「“麝香院悦楼”」ぽつりと呟いて、冷ややかに微笑む。
暮石響:「俺の中で死んだ男の名を、もう一度語るつもりはない。故に、お前のことは“麝香院”と呼ぶが」
暮石響:「話を伺っている限り。お前たちは、何か勘違いをしている」
暮石響:或いは、既に勘づいたものもいるかもしれないが。と前置きをしてから。
暮石響:「この男は決して。人の生命を救うべく、医の道を志した聖人君子などではないし」
暮石響:「ましてや、ただ単に人の生命を弄ぶだけが趣味の外道というわけでもない」
暮石響:「ただ。その取り繕ったような笑みの浮かぶ下には」
暮石響:「どろどろに渦巻き、肥大しきった“野心”が在るだけだ」
麝香院悦楼:「再開の挨拶がそれかい、悲しいね」
麝香院悦楼:「僕たちはもう”最近の忍び”とは呼べないだろう。よほど古株と言っていい」
麝香院悦楼:「階級も上がる。責任も増える」
麝香院悦楼:「”野心”──上を目指さなければ、後進に託すこともできない」
麝香院悦楼:「一人で生きて一人で死ぬ。逸れ者には理解できないだろうがね」
暮石響:「群れを率いる獣の理屈を、私に説いても無駄だ」
暮石響:「……お前と問答をしに来たつもりはない」
暮石響:「此処に私が足を運んだのは。己の中の邪魔な“しこり”を消すことのできる、良い機会だと思ったまでだ」
麝香院悦楼:「整形外科を希望なら、紹介文を書いてやってもいいが」
麝香院悦楼:「僕の周りを嗅ぎまわるのは金輪際やめにしてもらいたい」
麝香院悦楼:「ここに、死者はいない」
GM:ではここで、マスターシーンを開始した暮石さんには情報判定を行っていただくことができます。
暮石響:はい!
暮石響:じゃあ……探るぞ。麝香院悦楼の秘密を……
暮石響:大丈夫か?取り返しつかなくないか?(自問自答)
宗像陽菜:負けるな...頑張れ...
GM:大丈夫! 自分を信じて!(マスコットキャラ)
暮石響:やったる!
暮石響:絶対に本音を聞いてみせるぞという
暮石響:《意気》で判定を行いたいとおもいます。
GM:いいでしょう!
GM:+1で判定をどうぞ!
暮石響:旧友♥
暮石響:2D6+1>=5 (判定:意気)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 10[4,6]+1 → 11 → 成功

暮石響:出目調子ずっといいなこいつ
GM:やりましたね!
GM:では……麝香院悦楼の【秘密】は、実は公開情報になります!
巳六針助:なにっ
暮石響:ヤバ情報だったらどうしよ♥
GM:ガンバ♡

・麝香院悦楼の【秘密】
拡散情報。
研究チームを結成した目的は、単なる延命治療ではない。
真の目的は「死者の蘇生」である。

かつて忍医であった麝香院には、比良坂機関の巫女である女性、桐壺ミツキという恋人がいた。
しかしミツキは、国益のために荒ぶる神に命を捧げる贄となり、死亡した。
彼女を取り戻すという研究のため、麝香院は隠れ蓑として麝香会総合病院を設立したのだ。

病院は下位流派と呼ばれるほどに成長したが、研究は成果を上げなかった。
自らが医療倫理に反した行いをしているとは感じていた。研究チームの解散も、これ以上先に進むことを恐れたためだった。
麝香院は開発を凍結し、ミツキの遺伝子複製のためだったはずの装置『埴神』は、未完成の臓器複製技術として記録を抹消した。

ジガの存在は、そんな麝香院の自己防衛を破壊する出来事だった。
『埴神』の不具合によって産まれたのであろう彼女は、あれほど研究しても持ちえなかった自我を有しており──そして、ミツキとは別人だった。
ジガの存在は、「目的のために無関係の命を捧げさせる」、麝香院の罪そのものなのだ。

麝香院悦楼の【使命】は、忍医であり続けるために、【秘密】を知る者をすべて倒し、ジガを殺害することだ。

クライマックス戦闘には『埴神』、および産み出された「B」が参加する。
各ラウンド終了時に「B」が戦場に存在していない場合、新しい「B」が戦場に1体追加される。

GM
GM:九界は実と虚が曖昧な空間だ。
GM:暮石の強い意志が反響し、まるで鏡のように、麝香院の意志──秘密を映し出す。
GM:そこには、『埴神』を開発するに至った過去が描かれていた。
暮石響:“実”である己がその手で手繰り寄せたものが。この場にいる同じ立場の人間の内にするりと入り込んでくるような感覚がある。
暮石響:「……検体「A」」ぼそりと呟く。
暮石響:「死者はいないだと。どの口が言うんだ、全く」
暮石響:「常夜根暗女どもが知れば、唯ではすまないだろうに」
暮石響:事実、『埴神』の被検体である比良坂の巫女───桐壺ミツキは既に死亡している。
暮石響:彼女を救うため、と己の中で定義付けしていた倫理に反する実験が。
暮石響:“ジガ”の存在により、根本から引っくり返されようとしたことを知った時の、彼の衝撃は。己にはとても推し量ることはできまい。
暮石響:「この秘密を知ってしまった今。私達の口を封じてどうなる」
暮石響:「今のお前が抱えている自己矛盾をすべて消し去るには、最終的に待っているのは、何よりも身近な人物の抹消だ・・・・・・・・・・・・
暮石響:「巳六針助のように。催眠を以て自己の記憶の改竄でも図るか?」
暮石響:は、と笑い飛ばす。「そんなものは、忍医としてのお前のプライドが許す筈もない」
暮石響:「お前の計画は、既に破綻しているんじゃないのか。麝香院」
麝香院悦楼:「ああ、ぼくは赦されない」
麝香院悦楼:「それでいい。僕が僕を苛み続ければ」
麝香院悦楼:「一度諦め、捻じ曲がったとしても」
麝香院悦楼:「僕の計画は死者の蘇生の達成に他ならない」
麝香院悦楼:唇の端から息を漏らす。
麝香院悦楼:「計画の障害である君たちを切除する。それだけだ」
暮石響:「私は」
暮石響:「今の職場からは人付き合いが悪いと、敬遠されている。昔と同じように」
暮石響:「そんな私でも。私だからこそ、一度繋がりを持ってしまった対象への想い入れというのは」
暮石響:「日増しにこうも強くなるものかと。幾度も後悔した」
暮石響:「お前に肩入れをしてやりたいという気持ちは。私の中で砂粒ひとつくらいは、未だに残っているのは事実なんだ」
暮石響:紺色のネクタイをゆっくりと外し。
暮石響:「だが。私は忍びだ」
暮石響:「貴様が殺害せしめんとするガキは。大学に行きたいなどと宣いやがった」
暮石響:「そこまで見守る義理は無いが。依頼は依頼だ」
暮石響:鞄から、折りたたまれたジャケットに袖を通し。暗色のネクタイを締め直す。
暮石響:「忍びとして。かつての友として。この暮石響が」
暮石響:「花を手向けてやろう」
麝香院悦楼:「君は昔も、そうだった」
麝香院悦楼:「義理の無いこと、付き合わなくてもいいことに、時間を割いてくれたね」
麝香院悦楼:「君の善意に報いたい……そう思うよ」
麝香院悦楼:装飾品を取り外す。
麝香院悦楼:「38。何の数かわかるかい?」
麝香院悦楼:「一年に、”国益のため”消費される巫女の人数だ」
麝香院悦楼:「僕が調べた限りの情報だ。実態はさらに上回るだろう」
麝香院悦楼:上着を脱ぎ棄て、白衣を取り出す。

麝香院悦楼:「君たちは……僕たちは。既に数多の人間を喰い物にした、その上に立っているに過ぎない」
麝香院悦楼:「僕に花など捧げるな」
麝香院悦楼:白衣に袖を通す。
麝香院悦楼:「彼女たちに命を捧げるべきは、僕たちの方なんだ」
麝香院悦楼:「美しい花が咲くためには、僕のような蜜蜂も重要なのさ」
GM:====
GM:マスターシーン「トリアージ」が行われたため、クライマックスフェイズに突入します。

【目次へ戻る】

【クライマックスフェイズ】

GM:──研究室
GM:扉の奥は、天井の高い一室であった。
GM:壁の上部から天井までは、六角形を敷き詰めたようなラインで区切られている。
GM:この区画が生育ポッドなのだろう。それらは胎動しているようにも見えた。
麝香院悦楼:「待たせてしまったね」
麝香院悦楼:天井を見上げている。その瞳には、慈しむような光がある。
GM:ぶうん、と、機械が駆動する音がした。
GM:ごうん、ごうん
GM:大型の機械──天井に釣り下がるような形で設置されていたそれが、あなたたちの前に姿を現す。

『埴神』:「……」
『埴神』:巨大な人体と昆虫類を組み合わせたような”それ”が、麝香院の隣へ降りる。
麝香院悦楼:『埴神』の頭部に当たる、包帯で巻き付かれた箱のようなパーツを撫でる。
麝香院悦楼:「彼女は起きるのに時間がかかる。しばらく凍結させていたから」
麝香院悦楼:「不躾だが、時間を稼がせてもらったよ」懐中時計を放る。
麝香院悦楼:「さて、問答は先ほど済ませたが」
麝香院悦楼:「これでもまだ、戦う意思はあるかな……」
麝香院悦楼:低い声で、『埴神』に囁く。
『埴神』:ぶぅん、と羽音のような機械音がして。
『埴神』:どちゃっ、と水気のある落下音が響く。
巳六針助:(……『青年期まで生育、ポッドにて保存。必要に応じて「B」を起動する』)
巳六針助:(『保存処理がされた検体「A」の遺伝子情報からクローン体「B」を生成し』――)
『埴神』:3対のマニュピレーターが落ちてきた物体に、布を被せる。
「B」:「う、あ」
「B」:「うるるる…」

「B」:物体はもぞもぞと立ち上がる。ジガとよく似た、少女の姿をしていた。
「B」:側頭部のアンテナのようなパーツが点滅する。
巳六針助:(……『大脳部に電極を設置し、外部刺激による意思決定を行わせるも、「A」としての予知能力は確認されず』)
「B」:「うあ」「ぶるる」「えつろぉ」
「B」:どさ、どさ、どさ。
「B」:凍結保存されていた「B」たちが、目覚め始める。
暮石響:「おい」部屋の隅にいるジガに声を飛ばし。
暮石響:「あれもどうにかしろ、とまでは聞かないぞ。そんな余裕は無い」
暮石響:「見たくなければ、眼を閉じて丸くなってろ」
ジガ:「う、うう……」
ジガ:戸惑いながら、しゃがみこんでいる。
ジガ:「でも、見てなきゃ悪いような」
ジガ:「私のことなのに……」
暮石響:「好きにしろよ」
暮石響:「それがお前の戦いだと言うのなら。私は止めやしない」
暮石響:ばり、と掌に雷光がはしる。「邪魔だけはするな」
巳六針助:(やる気だ。暮石さんは……)
ジガ:青い顔で頷く。
巳六針助:(あの人だけは、絶対にぶれない。どっか、ヤツルさん師匠とも似てる)
巳六針助:短く、息を吸う。吐く。
巳六針助:「……一つだけ、聞いておきたいことがある」
巳六針助:「悦楼サン。あんた、鬼衆ヤツルの死体を、どうにかしたよな」
巳六針助:「あの人への命令は、結局麝香院から来てた。忍の死体を取引できる権限だって、ここが一番強い」
巳六針助:「……生きることも死ぬことも、散々弄んで」
巳六針助:「今更怖くなったから、全部なかったことにしたいって?」
巳六針助:「……あんた、とんだ理想主義者・・・・・だよ」
麝香院悦楼:「……彼女を派遣したのは、僕だよ」
麝香院悦楼:「美しい女性だった。一本の刀のように」
巳六針助:「………………」
麝香院悦楼:「誰かの理想に殉じることが彼女の信念だった」
麝香院悦楼:「君の言葉を、彼女に聞かせてあげたいね」
巳六針助:「戦う理由」髪を掻き上げる。「もう一つ増えた」
巳六針助:「あんたをぶん殴って、死体の場所を聞き出す。二度と妙なことに使われないようにな」
巳六針助:「……元のかたちに直してやる。生きることも、死ぬことも」
巳六針助:薄青いパーカーに、黒い絃が通る。青く、忍び装束じみた紺に色が変化していく。
巳六針助:羽化のように。
ヤモリ:「っかんないねぇ」白けたように言う。
ヤモリ:「奪うことなんて、あたり前のことだろうが、そいつが生きるってことだ、今更ピーピー言うかよ」
ヤモリ:「好き勝手にやってたらケダモノと一緒だから、互いに奪いすぎないようにって頑張るのが人間サマってもんだ」
ヤモリ:「”国益のため”消費される巫女の人数なんざ未練たらしく数を数えて、やることがこれと来たもんだ」
ヤモリ:「やらせた国に一矢報いることも出来ずに、出来たことといやご覧の有様だ」
ヤモリ:「一番弱くて楽な相手を殺して、何やら理屈が通った気でいやがる」
ヤモリ:「アタシも喋り過ぎだな、言ってもどうせ通じやしねえ」
ヤモリ:言って、ゆらりと構えを取る、徒手空拳の身であるが剣気が迸る。
麝香院悦楼:「今のはよい言い訳だったと思うよ」
麝香院悦楼:「人を救うこともできずに。殺すことだけ考えていればいいと悟ったフリをするのは、さぞ単純な世界だろうね」
麝香院悦楼:手を構え、甲を向ける。
麝香院悦楼:「さて、あなたは?」
ヤモリ:「それ以上喚くなよ、みっともなさが増すだけだぜ」それを最後の返答とする。
宗像陽菜:「ひどいなぁ...どっちに付くか聞いておいて最初から裏切るつもりだったなんて」
宗像陽菜:「ずっと嘘をつき続けてたからかな...貴方はずっと自分の嘘に捕らわれ続けてる」
宗像陽菜:「犠牲になる巫女のためって言うならどうして私達の最後の目標を”死者の蘇生”になんて定めたのかな」
宗像陽菜:「これは...対処療法でしかないよ」
麝香院悦楼:「ああ。その通りだ」
麝香院悦楼:「僕は隠れ蓑として病院を作ったが、結果として権力を得ることにもなった」
麝香院悦楼:「それで比良坂に働きかけ、荒ぶる神を鎮める別の方法を研究して」
麝香院悦楼:「誰も傷つかない未来を築けばいい」
麝香院悦楼:「そしてその目的の達成まで、巫女は死に続ける」
麝香院悦楼:「わかるだろう? ”今”苦しみを救えるのは、対処療法しかないんだ」
麝香院悦楼:「それとも」
麝香院悦楼:「僕と”未来”に賭けてくれるかい? 宵町ミツバを諦めてね」
宗像陽菜:「ずっと未来を見てる院長先生は嫌いじゃないけど...その過程でジガちゃんを殺したら貴方の心は救われない」
宗像陽菜:「だから...花接ぎと皆の健康のために」
宗像陽菜:「私は誰とも組まない」
宗像陽菜:「全員...かかっておいで」
GM:忍びたちの視線が交錯する。
GM:使命のため、悲願のため、納得のため。終わりを迎えなければならない。
GM:──高速機動が、開始された。
GM:====
GM:まずはエネミーのキャラシートを公開。
GM:・麝香院悦楼
(キャラシート)

GM:・『埴神』
(キャラシート)

GM:・「B」(データは「屍忍」を使用)
(キャラシート)

GM:麝香院は忍法【裏経費】の効果により、サイクル数と同じ…3個の「お金」を所持しています。
GM:【裏経費】は比良坂機関の秘伝忍法ですが、下位流派の首魁は秘伝忍法の修得が可能です。
GM:階級は中忍頭だけどね。
暮石響:へ~
巳六針助:なるほどねえ
GM:『埴神』は生命力12点。奥義を二つ所持。
巳六針助:おい!!
GM:妖魔工学によって作られているため、妖魔としても扱います。
GM:戦闘開始時のエネミーは「麝香院悦楼」、『埴神』、「B」が2体。
GM:麝香院の【秘密】に記載の通り、各ラウンド終了時に「B」が戦場に居なければ、「B」が1体追加されます。
GM:「B」は麝香院悦楼の従者として扱います。
GM:そして、エネミーに対する勝利条件ですが
GM:「麝香院悦楼」の戦闘脱落になります。
GM:『埴神』のみ戦場に残った場合は、行動を行いません。あくまで麝香院が指揮しているためですね。
暮石響:なるほどねえ!
巳六針助:全てを理解しました
巳六針助:とりあえず麝香院野郎をぶっ倒せばいいってことだよなあ!!!
宗像陽菜:相手はヒョロガリあんちゃんかよ、楽でいいぜェ~~!
巳六針助:行くぞ……ほまえらっ!
GM:ガラが悪い。
GM:戦場は平地になります。何か質問はありますか?
宗像陽菜:私は大丈夫!
暮石響:大丈夫かな~
巳六針助:全てを理解しました
GM:OK!
ヤモリ:だいじょぶ
GM:それでは、クライマックス戦闘を開始します。
GM:====
GM:【第一ラウンド】

 【第一ラウンド】
 ・宗像陽菜   生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・巳六針助   生命力7/7 器・体・忍・謀・戦・妖・遊意1/1
 ・真壁トラ子  生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・暮石響    生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・麝香院悦楼  生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・埴神     生命力12/12
 ・B①      生命力4/4
 ・B②      生命力4/4

GM:プロットをお願いします! このタイミングで使う効果がある人はそちらもどうぞ
『埴神』:奥義を使用します。
Tekey:暮石響がダイス目を変更しました。(秘匿)
暮石響:奥義!?
巳六針助:【影分身・零式】を使用します。
巳六針助:?
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ヤモリがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
『埴神』:『キサガイヒメは刮げ集め』。《憑依術》で修得した【黄泉神】です。
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
暮石響:こいつマジ?
Tekey:宗像陽菜がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
『埴神』:強みは願い。完全成功としても使える効果。
宗像陽菜:ほげーー!?
『埴神』:弱みは【大いなる怒り】。使用時に変調を受ける効果。
巳六針助:おい!!メリットじゃね~か
巳六針助:何が弱みだ!!
『埴神』:1D6 プロット決定
ShinobiGami : (1D6) → 6

Tekey:ヤモリがダイス目を変更しました。(秘匿)
『埴神』:プロット6に屍忍を1体呼び出します。
『埴神』:この屍忍は命中判定が自動成功になる代わりに、回避判定は自動失敗になり、1点でもダメージ受けると脱落します。
暮石響:6かよしかも~~~~
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
ヤモリ:んーーーよし
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:OK
宗像陽菜:OK
巳六針助:プロット装填。
『埴神』:あ、受ける変調を決めます
『埴神』:WT
ShinobiGami : 変調表(2) → マヒ:修得している特技の中からランダムに一つを選び、その特技が使用不能になる。この効果は、修得している特技の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《身体操術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。

『埴神』:1D7
ShinobiGami : (1D7) → 1

『埴神』:《身体操術》にマヒを受けました。
暮石響:プロOK
GM:ヤモリさんプロットOK?
ヤモリ:よしだよ
GM:OK
GM:GMは『埴神』→麝香院→「B」の順で公開しますね
GM:ではオープン!
Tekey:暮石響がダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:宗像陽菜がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:ヤモリがダイスを公開しました。出目は「2」です。
GM:ではプロット6、1D100で行動順決定しましょう!
「B」:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 69

暮石響:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 21

→<プロット6>
(暮石、B(黄泉神))
<プロット4>
(麝香院)
<プロット3>
(宗像、巳六、埴輪、B②)
<プロット2>
(トラ子、B①)

「B」:ムン
「B」:【接近戦攻撃】を暮石さんに!
「B」:命中判定は自動成功。《身体操術》!
暮石響:回避を試みます。
暮石響:SG#5>=8 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=8) → 8[3,5] → 8 → 成功

暮石響:よけちゃった
「B」:う~~ん
「B」:【連撃】! 今回だけ赦して
「B」:もう一回【接近戦攻撃】!
巳六針助:おい!こら!
暮石響:【連撃】判定いらないじゃん!いい忍法じゃねえか
暮石響:SG#5>=8 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=8) → 11[5,6] → 11 → 成功

暮石響:よけちゃった
巳六針助:これマジ?
宗像陽菜:すげーーー!
「B」:か、かてないよぉぉ……
ヤモリ:やるじゃん
「B」:行動終了です……
宗像陽菜:ガキには強いぜ
巳六針助:っぱ暮石響なンだよなァ~~~~
暮石響:手番もらいます。
暮石響:【瞬転】するぞ。成功すればこのラウンド間はダイス3つ振れるようになるよ。
暮石響:SG#5>=6 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=6) → 11[5,6] → 11 → 成功

暮石響:成功。
巳六針助:うっひょ~~~!!
GM:出目が強い
宗像陽菜:どうなってんだよこれは!
暮石響:続いて【凶手】をするぞ。スペ値2減少。指定特技は刀術、修得していないので目標値は6だ。
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 8[2,3,3] → 8

暮石響:3,3で成功。あぶない。
GM:【孤狼】のおかげだね!
暮石響:オレ コロウ オマエ クウ
暮石響:では【雷電】。目標は麝香院。
暮石響:《召喚術》で判定だ。
麝香院悦楼:スペシャルが出せるかな?
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 8[1,3,4] → 8

暮石響:ざんねん。
暮石響:3,4で判定自体は成功。
暮石響:紫電があるので射撃2、マヒかな。
麝香院悦楼:回避するよ!
麝香院悦楼:2D6>=8 (判定:毒術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 10[4,6] → 10 → 成功

巳六針助:コラ~~~!!
ヤモリ:すなーー!
麝香院悦楼:ヨシッ
宗像陽菜:オイ―――!
暮石響:こりゃ無理だ。以上。
GM:ではプロット4、麝香院。

<プロット6>
(暮石、B(黄泉神))
→<プロット4>
(麝香院)
<プロット3>
(宗像、巳六、埴輪、B②)
<プロット2>
(トラ子、B①)

麝香院悦楼:【毒炉】を使用。
巳六針助:出やがったよ
麝香院悦楼:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

暮石響:ホホ
麝香院悦楼:オワッ……
宗像陽菜:っしゃおい!
ヤモリ:ひひひ
麝香院悦楼:流石にまずい! 自前の神通丸を使用!
巳六針助:おほほほほww
巳六針助:こら!!
ヤモリ:こらこら❤
麝香院悦楼:裏経費以外で持ち込んだ忍具はこれだけだから…
麝香院悦楼:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

麝香院悦楼:はぁはぁはぁ
巳六針助:チィーッ
麝香院悦楼:このラウンドの終了時、戦闘に参加しているキャラクター全員は《毒術》で判定を行い、失敗するとそのシーンの間「マヒ」の変調を受ける!
暮石響:やや!!!!
麝香院悦楼:ラウンドだけだしマヒもシーンが変わると切れるんだが……手番を消費しないのがいいところだ。
巳六針助:ヤダ~~~~~ッ!!!
宗像陽菜:こやつめ...
ヤモリ:こらこら❤
麝香院悦楼:というわけでさらに行動。奥義を使用。
暮石響:クライマックス戦闘のためにあるかのような忍法
巳六針助:こ こいつ
麝香院悦楼:『アナフィラキシー・ショック』。《毒術》のクリティカルヒット/くらまし/術式開示。
宗像陽菜:くらくり!?
暮石響:【術式開示】!なるほど
巳六針助:終 わ り だ
麝香院悦楼:既に服用させておいた毒をもう一度与え、致命傷を与える技さ。
麝香院悦楼:対象は…1で宗像、2で巳六にしよう
麝香院悦楼:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

巳六針助:ギャッ
麝香院悦楼:宗像くん、君だ!
麝香院悦楼:ただし術式開示の弱みがついているため
宗像陽菜:え~~!?
麝香院悦楼:初見で奥義破りが可能!
ヤモリ:せんせー!!
巳六針助:やぶる!
宗像陽菜:やぶったらーよ!
暮石響:やぶるぞ~
GM:破る人は全員宣言してね
巳六針助:宗像先生!
ヤモリ:しょうがねい、破るぜ
巳六針助:感情修正ちょうだい!
宗像陽菜:あげます!
巳六針助:僕毒術近いので
宗像陽菜:みんな...!
ヤモリ:《罠術》代用、目標6
暮石響:《毒術》は目標値6。くらましで8。
GM:感情もいい具合に回っておる
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 10[4,6] → 10

暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 14[3,5,6] → 14

宗像陽菜:2D6-2>=6 (判定:医術)
ShinobiGami : (2D6-2>=6) → 10[4,6]-2 → 8 → 成功

暮石響:5,6で成功。
宗像陽菜:成功!
巳六針助:2D6-1>=6 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (2D6-1>=6) → 7[1,6]-1 → 6 → 成功

巳六針助:ちょうど成功!
暮石響:毒に詳しすぎる 我ら
GM:皆破るねぇ!
GM:流石病院卓だ…
ヤモリ:陰キャは毒に詳しい
麝香院悦楼:行動は以上。
暮石響:今陰キャつったか!?
宗像陽菜:ワタシチョットドククワシイ
巳六針助:きついっぴ
GM:では次は…プロット3

<プロット6>
(暮石、B(黄泉神))
<プロット4>
(麝香院)
→<プロット3>
(宗像、巳六、埴輪、B②)
<プロット2>
(トラ子、B①)

GM:1D100どうぞ~
『埴神』:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 72

巳六針助:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 90

「B」:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 74

宗像陽菜:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 38

GM:ミロピからですね
宗像陽菜:早すぎるって!
巳六針助:ホホホ……
巳六針助:では、まず奥義を使用します。
暮石響:奥義!?
巳六針助:■奥義
《『秘め罰』》
指定特技:《記憶術》
効果  :追加忍法/巡らし/回数制限

GM:ナニッ!?
宗像陽菜:!?
巳六針助:使用する忍法は~~~~!?!?!
GM:それは…【宝器】の効果で十九里早藤から奪った奥義!
巳六針助:・【主変】/間合:1/コスト:1
自分の手番に使用。シーンに登場している(戦闘中であれば間合内にいる)従者のキャラクターを一人目標に選ぶ。
目標の主人の修得している特技からランダムに選び判定。
判定に成功すると、そのシーンの間、目標は自分の従者になる。
目標が主人に対して何らかの感情を修得していれば、指定特技の判定にマイナス2の修正がつく。
この効果で自分の従者にできるのは、1シーンに二体までである。

暮石響:NTRやんけ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤモリ:寝てから言え!
巳六針助:十九里先生!見ててくれよ!
巳六針助:対象は同プロ内の「B」②!
巳六針助:この場合、従者の主人は麝香院でよろしいかな?
GM:そうなります!
GM:では麝香院の特技からランダムに一つ選ぶ。
GM:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2

GM:《拷問術》が【主変】の指定特技になります!
暮石響:遠すぎんか?
巳六針助:遠
巳六針助:まあこれは打ち得の手だし通ればラッキーくらいの感じでね
GM:こればっかりは…運なんで
巳六針助:2D6>=8 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 10[5,5] → 10 → 成功

暮石響:こいつマジ?
巳六針助:まあ成功するんすけどねww
GM:嘘やろ?
ヤモリ:ひひ
暮石響:よ!日本一!女泣かせ!
巳六針助:ということでB②はワシの従者じゃ……
宗像陽菜:すっげ
「B」②:私……巳六さんのオンナになります♡
巳六針助:更に俺のバトルフェイズはまだ終了していないぜ!!
GM:そしてこの【主変】とか言う忍法、攻撃手番を消費しない
暮石響:べんりだなあ
巳六針助:続いて使用するのは【影写】!
GM:ヒェ~~~
巳六針助:間合内のキャラクターの忍法を一つコピーした「傭兵」(ハグレp46)を間合内に呼び出す。
巳六針助:対象は「埴神」。
巳六針助:まずは指定特技《幻術》で判定だ。
巳六針助:2D6>=5 (判定:幻術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[5,5] → 10 → 成功

GM:出目廻ってるねぇ!
暮石響:つよい
巳六針助:成功。プロット2に「傭兵」を呼び出す。
巳六針助:そしてコピーする忍法は……【影肢】!
GM:ヒョイ~~~~
暮石響:対象が埴神ならプロットは3になるのかな?
GM:そうですね。
巳六針助:あっそうだ 3ですね。
GM:プロットの最後手番に行動してもらいましょうか。
巳六針助:ついでにここが使い時だろう。背景効果「しもべの訓練」を使い、呼び出した「傭兵」の生命力を一つ増やすぞ。
巳六針助:手番以上!
GM:カチカチ
GM:では続けてB②ちゃんの手番ですね。
「B」②:巳六サマ♡ 誰を攻撃しましょうか?
巳六針助:良い子だな~♡
巳六針助:じゃあそこの……麝香院クンを【接近戦攻撃】で殴って貰おうか。
「B」②:かしこまりました♡
巳六針助:【痛打】も使っちゃいな!
「B」②:はい♡
「B」②:2d6>=5 【痛打】
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功

巳六針助:偉いぞ~
GM:あ、正確には【痛打】目標値7だ なぜか持ってないから
巳六針助:ヒョ ……
「B」②:2d6>=5 【接近戦攻撃】
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

巳六針助:っしゃい!!!
暮石響:やりますねえ!
麝香院悦楼:回避! 目標値10!
麝香院悦楼:2d6>=10
ShinobiGami : (2D6>=10) → 9[3,6] → 9 → 失敗

宗像陽菜:こわいんじゃい!
巳六針助:やったあああああああ
ヤモリ:ギャハハハ
麝香院悦楼:むっ……「お金」を1つ使用!
麝香院悦楼:達成値1上昇!
巳六針助:テメ~~~~!!!
暮石響:金さ!金さえあれば何でも出来る
ヤモリ:薄汚い金持ちが~~~!!!
麝香院悦楼:ハハハ これが院長の財力というものだ
宗像陽菜:カネ金金!恥ずかしくないのか!
「B」②:巳六サマどうしましょう? 【連撃】で仕留めますか?
巳六針助:ここはやっちゃいな!高プロにいるものは……ダイスを振らせれば振らせるだけいい!
「B」②:はい!
巳六針助:いつかは4を出すだろう
「B」②:【連撃】! 判定はなし!
「B」②:【接近戦攻撃】!
「B」②:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

巳六針助:こいつめちゃくちゃ有能だな
「B」②:今度は【痛打】なしですが、あたれーっ
麝香院悦楼:2d6>=10
ShinobiGami : (2D6>=10) → 6[3,3] → 6 → 失敗

麝香院悦楼:ぐっ……
暮石響:うまい!うまい!うまい!
巳六針助:金を使っても当たるまい イ~ヒッヒ
宗像陽菜:ええぞ~!
麝香院悦楼:受けるしかないな…プロット2のB①に【かばう】を使用させるぞ。
「B」①:痛い! 遺体だけに
暮石響:?
GM:はい
GM:では続けて
巳六針助:よくやったぞB2
『埴神』:行動します。【外縛陣】を使用。
巳六針助:狂う!狂う!
ヤモリ:犯罪ですよ
『埴神』:対象はPC全員と傭兵、それと自分!
暮石響:間合5、イカれすぎ
宗像陽菜:こらーー!
『埴神』:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

『埴神』:成功! 《傀儡の術》で回避をどうぞ。
『埴神』:【試練】の効果で回避にはマイナス1修正です。
暮石響:傀儡は隠蔽術から7、【試練】で目標値8。
巳六針助:ヤロ~~~
ヤモリ:《暗号術》代用、目標7+1
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[2,6] → 8

暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 9[1,3,5] → 9

『埴神』:自分は回避を放棄します。
宗像陽菜:九ノ一の術代用、目標6+1
宗像陽菜:2D6-1>=6 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6-1>=6) → 6[1,5]-1 → 5 → 失敗

暮石響:3,5で回避。
宗像陽菜:え~ん
巳六針助:分身の術で代用、-1で目標値7。
巳六針助:2D6-1>=6 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6-1>=6) → 3[1,2]-1 → 2 → 失敗

巳六針助:あっやべ
暮石響:巳六ー!
宗像陽菜:みろぴ!
巳六針助:神通丸!!
GM:振り直しどうぞ~
巳六針助:いや、待て
GM:傭兵の回避もこちらでさせてもらうか 目標値8にマイナス1修正
GM:2d6-1>=8
ShinobiGami : (2D6-1>=8) → 8[3,5]-1 → 7 → 失敗

GM:ニャン
暮石響:おしり
巳六針助:やっぱ残刃とか喰らったらまずいし振りなおそ
巳六針助:2D6-1>=6(判定:分身の術)
巳六針助:2d6-1>=6
ShinobiGami : (2D6-1>=6) → 3[1,2]-1 → 2 → 失敗

GM:ふふ
巳六針助:これマジ?
暮石響:ヤメロ~
巳六針助:なすすべもない。喰らいます
『埴神』:では命中した方には集団戦1接近戦1を受けてもらいましょう。
巳六針助:ほげえええええ
宗像陽菜:デカすぎます!
『埴神』:背景【梟雄】の効果で、自分が受ける集団戦だけ戦国変調にします。
巳六針助:遊意のスロットが死んだ!
ヤモリ:女にうつつを抜かしすぎたな
『埴神』:GWT
ShinobiGami : 戦国変調表(6) → 野望:この変調を受けた者は、命中判定にプラス1、それ以外のあらゆる行為判定にマイナス1の修正がつく。この効果は累積しない。サイクルの終了時に、《憑依術》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

『埴神』:野望を受けました。生命力11
ヤモリ:げぇー
宗像陽菜:おい!
巳六針助:ぎゃ~~~~
暮石響:あんまりうれしくない
GM:受けた人は変調表WTも振ってね!
宗像陽菜:wt
ShinobiGami : 変調表(2) → マヒ:修得している特技の中からランダムに一つを選び、その特技が使用不能になる。この効果は、修得している特技の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《身体操術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。

巳六針助:生命力は6に。変調もふりま
巳六針助:WT
ShinobiGami : 変調表(1) → 故障:すべての忍具が使用不能になる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《絡繰術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

宗像陽菜:え~ん!
GM:傭兵くん振るよ
GM:WT
ShinobiGami : 変調表(6) → 呪い:修得している忍法の中からランダムに一つを選び、その忍法を修得していないものとして扱う。この効果は、修得している忍法の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《呪術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。

暮石響:う わ あ ぁ あ ぁ あ ぁ あ
巳六針助:ギャハハ!忍具は使い切ってるぜ!
GM:1D4 傭兵くん
ShinobiGami : (1D4) → 1

GM:【接近戦攻撃】が消えました、巳六さん!
巳六針助:接近戦攻撃ならまだマシ!
宗像陽菜:1d6 麻痺エリア
ShinobiGami : (1D6) → 3

巳六針助:お前はとにかく撃ちまくれ!
宗像陽菜:調査術消えた!
GM:全体的にそこまでの被害ではないか
宗像陽菜:1d6 ダメージ
ShinobiGami : (1D6) → 2

ヤモリ:【外縛陣】を今すぐやめてください!そうして真面目に生きるのです!
宗像陽菜:体術受け!
GM:OK
巳六針助:そんな忍法持ってたらなあ!将来……色々と良くないことが起こるぞ!!
GM:それでは宗像先生の手番!
巳六針助:助けてライダー!!!
宗像陽菜:行きます
宗像陽菜:埴神に対して診殺を行使します
暮石響:先生!
暮石響:《調査術》が!
GM:先生ェ!
宗像陽菜:ちょ、直前に兵糧丸使用!
ヤモリ:しぇんしぇえ……
暮石響:やったハァハァ
麝香院悦楼:ではそこにチェーンさせてもらうよ 【魔薬】!
暮石響:このハゲ~~~!!!
巳六針助:「(スラング)」「(放送禁止用語)」
麝香院悦楼:お金を一つ消費し、その忍具の効果を無効化!
宗像陽菜:これ、忍具の効果は無効されますが
宗像陽菜:魔輪の効果は無効化されますか?
GM:あ~~~
GM:ど……どうなんだ!?
ヤモリ:魔輪の効果で回復してるのか、効果を拡大してるのかですよね
GM:【魔輪】の効果は通せる裁定にします! 今回はね
宗像陽菜:ありがとうございます~!
巳六針助:ナケチャン……ありがとう……
宗像陽菜:では傭兵くんの呪い解きますか
巳六針助:あ、呪いは解かなくてもいいよ
巳六針助:こいつの本体は銃躙だから……
巳六針助:治すなら遊意スロットの方補充してくれた方がありがたいかも
宗像陽菜:あ、ではそっちで!
宗像陽菜:癒えね...
巳六針助:うおおおおエッチな女医の力が流れ込んでくる!
巳六針助:遊意スロットを回復して以上。
宗像陽菜:どうしよっかな~~
宗像陽菜:しょうがない、やろうか
宗像陽菜:奥義使用
GM:何ッ!?
暮石響:奥義!?
暮石響:つい……?
宗像陽菜:■奥義
《胎海境》
指定特技:憑依術
効果  :惟神・漂流神/なし/なし

巳六針助:うわあああああああ惟神!?!?!?
GM:実質追加忍法だぁあああああ
暮石響:お前はこっちや
宗像陽菜:冷血を追加、さらに自分以外のファンブル値+1するよ
ヤモリ:お前の血は何色だぁ~~~!!
宗像陽菜:んでもって、ハチャメチャに暴れたラァ!
宗像陽菜:動員! 雑踏に戦場を変更し...毎ラウンド終了時に故障が発生しうる罠術を強いる!
巳六針助:おい!
暮石響:雑踏は~~~
ヤモリ:こらこら❤
GM:ハチャメチャに 暴れ野郎
暮石響:甲ですか?乙ですか?
宗像陽菜:ファンブル値が上がる雑踏です...
暮石響:終わりだ…
GM:甲のほうやね
宗像陽菜:全員...死ぬドス
宗像陽菜:判定!
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:経済力)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

ヤモリ:ああ
巳六針助:アホ!
GM:完璧さ 余裕綽々
巳六針助:うおっ
ヤモリ:【射絶】つっこもうか悩んでた、ごめんね
GM:あらま
ヤモリ:まあいいや、通りな!
宗像陽菜:先振っちゃった!宣言したら振り直しでも大丈夫よ!
GM:振り直しでもいいって!
ヤモリ:いいのぉ?じゃあ…
宗像陽菜:かなり...大きく戦場が変わるから
宗像陽菜:来いぜ! 来いぜ!
ヤモリ:《手練》判定、目標5
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 7[3,4] → 7

巳六針助:通った!
ヤモリ:【射絶】、判定-2
宗像陽菜:ウス
宗像陽菜:2D6-2>=5 (判定:経済力)
ShinobiGami : (2D6-2>=5) → 7[2,5]-2 → 5 → 成功

宗像陽菜:おら!
暮石響:やるじゃん
GM:通した!
GM:では戦場が雑踏:甲になるね。
宗像陽菜:そして以上
ヤモリ:くそー
GM:ラウンド終了時の処理が増えつつ……
GM:傭兵くんの手番です!
暮石響:頭がおかしくなる!
傭兵:ハア~~~~
宗像陽菜:あ、追加する忍法は冷血です
GM:あ、どうも
宗像陽菜:ミロク君以外に対するダメージ1上昇だ
傭兵:ここは後顧の憂いを断つか……
傭兵:ヤモさんを守ろう。プロット2の「B」①に対し、【銃躙】で攻撃だ。
宗像陽菜:そういえば
宗像陽菜:今ファンブル値は2上がってるから一応、エツローにも刺さりやすくはなってるという情報を
宗像陽菜:一応言っておくね!
巳六針助:はは~~~ん 良いことを聞いた
巳六針助:次はあっち狙うか
傭兵:ということで砲術で判定!
GM:どうぞ~
傭兵:2D6>=5 (判定:砲術)1回目
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

傭兵:2D6>=5 (判定:砲術)2回目
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

GM:なぜか傭兵はエラッタで《砲術》を失ったから二回目の判定は失敗だね
GM:《火術》からの代用判定になっているね
巳六針助:ああっ!?!?
巳六針助:エラッタ知らなかったけどそうだったんだ
暮石響:目標値7、ナーフの極み
GM:しかし……判定に失敗しても……?
傭兵:しょうがねえな~~~
傭兵:《影肢》を使用します。命中/回避判定を3回まで振り直せる!
傭兵:2D6>=7 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 7[3,4] → 7 → 成功

傭兵:心の強さでもう一回!ここで打ち止めです。
「B」①:回避します。
傭兵:「B」①は回避しな!《砲術》だよ!
「B」①:2d6>=8
ShinobiGami : (2D6>=8) → 10[4,6] → 10 → 成功

「B」①:私は誑かされませんからね…
傭兵:クソが代
傭兵:傭兵太郎の手番は以上!
GM:ではプロット3終了!
GM:出目3を2回出していた巳六くんは逆凪になってください!
巳六針助:アア~~ッ
GM:プロット2、1D100お願いします

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(暮石、B(黄泉神))
<プロット4>
(麝香院)
<プロット3>
(宗像、巳六(逆凪)、埴輪、B②、傭兵)
→<プロット2>
(トラ子、B①)

「B」①:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 86

GM:ヤモリさん1D100振ってね~
ヤモリ:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 97

巳六針助:あっ
GM:ではヤモリさんから行動どうぞ!
ヤモリ:うーん、2Bが動くの怖いけど院長がいい位置にいるんだよなぁ~
ヤモリ:いざとなればミシン奥義もあるしここはゆるしておくれや
「B」①:1Bです! あの子と一緒にしないで!
ヤモリ:ああ、1か、ごめんなぁ
宗像陽菜:心の柔らかい部分踏んじゃった
ヤモリ:というわけで【野分】、目標院長。
巳六針助:NTRは人間関係を破壊する
巳六針助:うおおおおおお
ヤモリ:《刀術》判定、プロットがちょうど2離れてるので回避に-2だぜい
GM:判定どうぞ!
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[2,6] → 8

巳六針助:ナイシュッ
ヤモリ:おうよ、接近1に【後の先】乗って射撃+1
麝香院悦楼:目標値が8 マイナス2か…
巳六針助:やっぱ後の先やばいって
麝香院悦楼:2d6-2>=8
ShinobiGami : (2D6-2>=8) → 4[1,3]-2 → 2 → 失敗

麝香院悦楼:グワーッ逆凪!
巳六針助:っしゃあああああああ
暮石響:ファンファンウィーヒザ
宗像陽菜:しゃ!
麝香院悦楼:ここは…自分のライフで受けるよ。
暮石響:マヒと故障確定なのヤバすぎない?
麝香院悦楼:いや…流石にかばってもらうか
ヤモリ:そいつがあったか
「B」③:ふええ……プロット6から【かばう】宣言します……
暮石響:黄泉神から生み出されたB3!
「B」③:2点受け、脱落です……
巳六針助:あっこいつ 1点のBちゃんを
GM:行動は以上かな?
ヤモリ:以上
巳六針助:はあはあはあ
GM:【黄泉神】で生み出された屍忍は1点でも受けると脱落してしまう かよわいいきもの
「B」①:では私が動きます!
「B」①:【痛打】【接近戦攻撃】を逆凪している巳六ミシンに!
「B」①:2d6>=7 【痛打】
ShinobiGami : (2D6>=7) → 7[2,5] → 7 → 成功

巳六針助:相棒を寝取ったから怒ってるのか!?
巳六針助:ぐあああああああ
「B」①:成功! 【接近戦攻撃】!
「B」①:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

「B」①:成功です!
「B」①:怒ってなんかいません!
「B」①:でも接近戦2点受けてください! がぶがぶ!
巳六針助:し 死にたくない
ヤモリ:しょうがねえなあ
巳六針助:えっ?
ヤモリ:ここはいいタイミングだ、ヤモさんに任せな
ヤモリ:護ってやるぜ、不甲斐ねえ小僧をな
巳六針助:や 矢鳴ヤモリ………………
ヤモリ:【奥義:カベトラ】特技《手練》。絶対防御/流し(対象プロット3位内を目標に射撃1)/防御低下(減少値-1)
巳六針助:な 流し!?!?
ヤモリ:この感じを見るとこいつは撃つ回数増やしたほうがお得そうだぜ
GM:流しは射撃戦ダメージを軽減したときの効果なので今回は発動しないね
ヤモリ:というわけでダメージを取り除いて、そのまま撃ってきたやつに返すぜ
ヤモリ:あ、そかそかそだったな
ヤモリ:んじゃ無効のみだな
巳六針助:ヤモさん……結婚しよう
「B」①:では防がれます、おのれ巳六ミシン~~~!
ヤモリ:もっと成長してから言いな
「B」①:ムキーッ
GM:ではプロット2も終了し、ラウンド終了時
GM:まず【毒炉】行きましょうか 全員《毒術》で判定!
暮石響:F値……+2!?
暮石響:ありえない話し!!!!
宗像陽菜:み、ミシン君...感情ください
GM:これ多分先に判定した方でファンブルしたら後の方も自動失敗だよ
麝香院悦楼:逆凪なので受ける
暮石響:《毒術》は目標値6だが孤狼込みでF値7です…
巳六針助:か、感情あげる……
宗像陽菜:ありがとう~~!
『埴神』:振ります 目標値6
『埴神』:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 4[1,3] → 4 → 失敗

『埴神』:マヒを受けました
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 7[1,3,3] → 7

宗像陽菜:医術で目標値6の感情で5だ!
暮石響:最悪、神通丸。
巳六針助:うおおお
宗像陽菜:2D6+1>=6 (判定:経済力)
ShinobiGami : (2D6+1>=6) → 8[3,5]+1 → 9 → 成功

ヤモリ:《罠術》代用目標6
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 6[1,1,4] → 6

暮石響:きついよ~
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 6[2,4] → 6

ヤモリ:あっぶねい
巳六針助:2D6>=6 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 6[1,5] → 6 → 成功

巳六針助:はあはあはあはあはあ
暮石響:結局故障食らうんなら抱えててもしょうがないな。
GM:巳六くん逆凪!
巳六針助:ああっ!?
暮石響:もう一個持ってます。神通丸。
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 9[2,2,5] → 9

GM:準備がいい!
巳六針助:えらい!
暮石響:これマジ?
宗像陽菜:えらす!
暮石響:ファンブルです…
宗像陽菜:暮石さん...
GM:【孤狼】なのに……!
ヤモリ:がう……
「B」①:一応振ります
巳六針助:もうグチャグチャだよこの戦場
暮石響:出目低すぎるッピ
「B」①:2D6>=10 (判定:身体操術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 7[2,5] → 7 → 失敗

傭兵:傭兵も振るワン
傭兵:2D6>=9 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=9) → 7[3,4] → 7 → 失敗

傭兵:もう助からねえよ
暮石響:マヒくらいま~す。
暮石響:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4

傭兵:マヒくらいます
暮石響:《意気》ですが……
『埴神』:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 1

巳六針助:マヒを喰らいます……
暮石響:このあと故障控えてるのでさっさと使うね。
『埴神』:《分身の術》です
暮石響:兵糧丸。忍具3つめですが、経験点で忍具3つかかえてました。
巳六針助:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 2

暮石響:変調直します。
麝香院悦楼:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 4

巳六針助:うげ~~~潜伏術
麝香院悦楼:《医術》です
傭兵:1d3
ShinobiGami : (1D3) → 2

「B」①:1D3
ShinobiGami : (1D3) → 3

傭兵:隠形術に食らいます
「B」①:間違えた 振り直し
「B」①:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 2

「B」①:《隠形術》です
GM:それでは次に
GM:【動員】です
暮石響:凪なので故障いただきます。
麝香院悦楼:故障を受ける。
『埴神』:故障を受けます。
宗像陽菜:使用者以外なので対象外です
巳六針助:検証の結果……巳六針助には効果なし!
「B」①:忍具持ってないし受けます
巳六針助:もう故障してるからね
ヤモリ:なんなんだよ!
傭兵:特にないのでこっちも受けます
B②:こちらも受けるよ~
GM:こっち振るのヤモリさんだけかい!
GM:あ、B②の【毒炉】忘れてたね
ヤモリ:どうなってんだよ!
B②:そうじゃん!振るね!
「B」②:2D6>=10 (判定:身体操術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 5[2,3] → 5 → 失敗

「B」②:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

ヤモリ:《罠術》は持ってる良い、目標5
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 7[2,5] → 7

「B」②:《身体操術》が消えました、巳六サマ♡
巳六針助:終わりだ……
GM:では過酷な第一ラウンド終了!
GM:====
『埴神』:ぶぅうん、と駆動音がする。
『埴神』:『生育システムを急速活性します』
『埴神』:『コード入力をお願いします』
麝香院悦楼:「『キサガイヒメは刮げ集め』」
麝香院悦楼:システム音声に回答する。
『埴神』:『承認されました』
GM:ゴポ、と壁のポッドが更に開く。
GM:生暖かい水が溢れ、さらに「B」の検体が現れる。
巳六針助:(何を――)思考速。音速。(する気だ)高速機動を開始すると同時に、検体が現れているのが視認できる。
「B」:「ぶ、ああ」
「B」:「あああああ!」
「B」:先に産み出された個体よりも、更に未成熟に感じる細い手足。
「B」:それを振り回し、最も近くにいた敵──暮石に、「B」の群れが殺到する。
宗像陽菜:「新造された...でもこれは...」
暮石響:ヒトに至ること叶わなかった者たちの群れの手によって、男の姿が揉みくちゃになって消える。
暮石響:「多いな」
巳六針助:「ッ暮石さ――」
暮石響:その光景を、たった今。その場に居た筈の男が、眉根を潜めて眺めている。
巳六針助:「ん……?」
暮石響:フロアの床には、焼け焦げた靴の痕が残っていた。
麝香院悦楼:「煙のような男だ」
麝香院悦楼:「足が速い癖に、死者に纏わりついてくる」
巳六針助:(弾速……いや、光速水準での動きに”慣れ過ぎてる”)焼け焦げた靴跡を見る。
麝香院悦楼:「少しは熱を失っていることを、期待していたのだがね」
暮石響:「“足の早そうなもの”を扱っているのはそちらだろうに」
暮石響:「此処はお前の研究発表会じゃないんだ。高みの見物を決め込めるほど、楽な相手か?」
麝香院悦楼:「院長というものには、指揮も求められるんだよ」
麝香院悦楼:「B、連撃を続けろ──そいつを自由にさせるな。楽じゃない」
「B」:「うあああ」
麝香院悦楼:「そして、僕の仕事はこっちだ」
麝香院悦楼:地を蹴り、貫手を構える。目標は──宗像。
麝香院悦楼:麝香院悦楼の通り名を、「毒匠」と言う。
麝香院悦楼:その右手にわずかでも貫かれれば、致命的な負傷クリティカルヒットを受けることを、宗像は知っている。
宗像陽菜:されど、窮まった技をさばくのに注視すれば潜ませた毒がどこから来るか
宗像陽菜:その想定に思考のリソースを大幅にそがれる____故に受ける
宗像陽菜:わき腹を掠める、浸透した毒が致命的な反応を....”起こさない”
麝香院悦楼:「アナフィラキシーを起こす……そういう狙いだったんだが」
宗像陽菜:「過剰免疫反応、それは我々の持つ防衛本能によるものであれば...最初から削ぎ落せばいい」
巳六針助:(免疫学的機序反応の……”逆”か!)
宗像陽菜:免疫不全症、それはとある性病で引き起こされるが宗像陽菜はそれを意図的に引き起こす
麝香院悦楼:「優秀な女医だ。我が病院に所属していることが喜ばしいね」
麝香院悦楼:奥義を受けられるが、素早く仕切り直す。
麝香院悦楼:「方針を変えようか」
巳六針助:化学反応を抑えることができるということは、起こすこともできるということだ。
麝香院悦楼:発汗により、大気中に甘やかな香気が満ちる。
麝香院悦楼:吸気により感覚の鈍麻を引き起こす。そういった仕込みだ。
宗像陽菜:「ッ、ダメ...みんな呼吸を!?」
巳六針助:(肌を出してたのは”仕込み”か!)
巳六針助:(こいつ、どんだけ戦い慣れてやがる……!)
麝香院悦楼:「安心したまえ。循環不全で死ぬ前に」
巳六針助:堪えきれないほどの痺れに襲われ、糸を取り落とす。高速機動がほつれる。
麝香院悦楼:「単純質量で、圧し潰されるだけだ」
「B」:また別の少女の一陣が、現界した少年を取り囲む。
「B」:「うあああっ!」
巳六針助:赤い、鬼の角のような電極が目端をよぎる。視界が赤く燃える。
巳六針助:「こんなもんで……玩具みたいに、人を生んだり殺したりしやがって!」
巳六針助:「こんなもんが……あるからっ!」
巳六針助:接近されたということは、即ち巳六針助の射程圏内・・・・に入っていたということだった。
巳六針助:角じみた電極を《幻術》を交えた《手練》にて抜き去り、
巳六針助:開いた片手で、十九里早藤が用いていた”香炉”を投げつける。
巳六針助:煙が爆ぜ、「B」に与えられていた外部刺激を消去する。『ライカン』の応用技術。
巳六針助:「オレの心を……皆に貸す! だから、皆も……!」
巳六針助:絃が電極の隙間に入り込む。脳神経の配列を繋ぎ直し、見当識を取り戻させる。
巳六針助:同じくして、背後から――影の兵団が、立ち現れる。
麝香院悦楼:(管理権限に割り込まれた? 巳六くんがこの精度のクラックを? ──馬鹿な)
巳六針助:当然、十九里早藤の真似事をすれば無事では済まない。
麝香院悦楼:「…十九里め、『埴神』にバックドアを残していたな」
巳六針助:「ぶっ」人形師じみて、一つの意識で複数の身体を操ることによるフィードバック。粘膜から夥しい量の流血が始まる。
巳六針助:だが、怯まない。「むなっ……像、先生! 量には……量だ!!」
巳六針助:「畳みかける! 【矢・絃やつる――きゅう】!」
巳六針助:巳六針助の黒絃を纏った、糸の人形たちが――低速高速の散弾そのものとなって、麝香院に体当たりを仕掛ける!
麝香院悦楼:「……」こめかみを押さえる。
麝香院悦楼:ピッと、身体の表面に光のラインが走る。
巳六針助:「――」
「B」:「がううっ」
「B」:別の個体が身体を痙攣させると、激しく跳躍する。
「B」:人形同士がぶつかり合い、衝撃を相殺する。
麝香院悦楼:「…ふぅ」
麝香院悦楼:「脳波による操作は、やはり負担が大きいね」
巳六針助:(多……)制御が、手の内から離れていく。(すぎる。仕込みの数が)
麝香院悦楼:「だが、無駄な傷を受けずに済んだわけだし、肉体改造はしておくもの、といったところかな」
宗像陽菜:ぽーん。
宗像陽菜
宗像陽菜:不意に、場違いな館内放送が流れる
宗像陽菜:隔絶されたこの研究室にあるはずの無い音が響いた
宗像陽菜:『ムナカタ先生、ムナカタ先生。ヒル様がお見えです。至急、オ迎エクダサイ』
宗像陽菜:『繰リ返シマス、し急、オ迎エクダサ........イ』
宗像陽菜
宗像陽菜:どろり___と生暖かい何かに塗れ衣服が肌に張り付いたかのような錯覚
宗像陽菜
宗像陽菜:____周囲の風景は変わらない
宗像陽菜:されど、その身に感じる籠った熱が、息苦しさが、その湿度が
宗像陽菜:錯覚にすぎないとしても五感以外の感覚が訴える
宗像陽菜:ここは既に肉の宮の裡に在るのだと
宗像陽菜
宗像陽菜:「随神カムナガラ
宗像陽菜:「胎海境・包血宿月産命宮たいかいきょう・ほうげつしゅくげつさんみょうぐう
宗像陽菜
宗像陽菜:神気が、立ち込める
宗像陽菜:「院長、花接ぎはもらいます」
宗像陽菜:「でも...使うのは私の命です....それで、この技術は今代限りとさせていただきますから」
宗像陽菜:ずっと悩んでいた、どうやって救うか、何を差し出すか
宗像陽菜:多分、ミシン君は止めに来る...響くんも...ヤモちゃんも恐らく
宗像陽菜:故に、自身が確実な勝利を確信した今告げる
宗像陽菜:混戦の中で自身の勝利の道筋が定まった今
麝香院悦楼:溜息をつく。
麝香院悦楼:「君は向いていないと思っていたが、これほどとは」
麝香院悦楼:「医者が患者のために死んではいけないよ」
麝香院悦楼:「それは次の患者を救う可能性をゼロにするということであり」
麝香院悦楼:「医者の使命の放棄だ」
宗像陽菜:「あら、でも貴方は拾ってくれるって言いましたよね?」
宗像陽菜:「零れてしまう、捧げてしまう”私達の命”を」
宗像陽菜:「それでもやはり癇に障りますか? 昔の人を思い出しそうで」
麝香院悦楼:「ああ、実に気に喰わないよ」
麝香院悦楼:「捨てさせないために、拾ったのだから」視線は冷たい。
宗像陽菜:ぞふり
宗像陽菜:足元に縋りつく無数の未熟児が室内に満ちる
宗像陽菜:蛭子神は水子の神でありこの地には無数の棄てられた不具の命が蟠る
宗像陽菜:それらは一様に目の下に二つの黒子が刻まれていた
麝香院悦楼:「……進め」
麝香院悦楼:「命を選別する。それが僕の使命であり、技術だからだ」
麝香院悦楼:脚を踏み鳴らす。
「B」:「えつろぉ」
「B」:未熟児を掻き分け、三度人の群れが襲う。
巳六針助:「B」に、自分を庇わせることは――できない。彼女たちを操ったフィードバック以上に、
巳六針助:巳六針助の心が、今しがたのやりとり全てに追いついていなかった。
巳六針助:最初からわかっていたことだ。
巳六針助:「B」以外の誰かが、生きる意思そのものせいめいりょくを差し出す。それ以外に、根治の方法はない。
巳六針助:他ならぬ巳六針助が気付き――そして、宗像陽菜から「花接ぎ」を奪ってでも、やろうとしていたことだった。だが。
巳六針助:(本当に)
巳六針助:(本当に……それが、正解なのか?)
ヤモリ:「なんかよ、不思議に思ってたんだよなあ」
ヤモリ:混戦をじっと、見定めていた女が口を開く。
ヤモリ:「あの時急に神にでもなったつもりか?って言い出してよ、びっくりしちゃったんだよねぇ」話は通じない相手だと見ている、伝える気はない、だからこれはただの独り言だ。
ヤモリ:「だって、そんな要素あったか?こっちの話に、ああ、腑に落ちたぜい」
ヤモリ:「不安になりすぎ・・・・・・・だろ、聞いてもねえのに言い訳しやがって」
ヤモリ:「命を選別するたあ大層なプレッシャーだろうが、こうもボロが出てちゃ流石に可愛そうだねい」
ヤモリ:ひゅう、と息を飲む。
ヤモリ:はじめに、宗像陽菜が放った毒気、続けて麝香院悦楼が流した毒気、共にたらふく吸い込んだ。
ヤモリ:しかし、ヤモリの身体はそれによって循環不全に陥ることはない。
ヤモリ:何故なら、そんなも循環不全には、もうとっくになっている。
ヤモリ:過去に受けた損傷で動かぬがらくた同然の身体を、月鉱の引力にてむりやりに、肉と血を巡らせているだけの存在。
巳六針助:(――”死人”は、病気にならない!)
ヤモリ:手刀を作る、その身に流れる魔隕鉄をほんの少し右手の爪先に集め――
ヤモリ:【奥義、裏巌流月鉱剣、壁虎】
ヤモリ:「ッ――!!!!!」吐き出した呼気が大気を震わす。
ヤモリ:古代より、舌打ちは魔や災厄を打ち払う祓いの仕草である。
ヤモリ:家を守る壁虎の舌打ち、裏巌流月鉱剣の守りの剣、その秘奥が一つは災いそのものを切り払う。
ヤモリ:手刀での空への斬撃と同時、「B」と名付けられた童の群れが、まるで足を石にでも取られたように蹴躓き、地べたへ倒れ込む。
巳六針助:(攻性防御……あの時からずっと、ヤモさんも鍛え続けてきたんだ)首を振って。
巳六針助:「ヤモさんありがとう! 助かった!」
ヤモリ:「まだだねい」
ヤモリ:裏巌流は寄せては返す潮(うしお)の剣。返しの剣は既にその手の内にある。
ヤモリ:稲妻の如き速度で手刀が振り戻される。
ヤモリ:鞍馬神流において【野分】と呼ばれる忍法、それは速い話が『飛ぶ斬撃』であり、その高みに至る忍びはそう多くはない。
ヤモリ:「ペラペラ喋って、隙だらけだよい」
ヤモリ:目標は、麝香院悦楼。
「B」:身体を痙攣させると、斬撃に飛び込む。
「B」:「ぎぃっ……!」
「B」:ばたばたと倒れていく。
麝香院悦楼:「教えてくれてありがとう」
麝香院悦楼:再びの仕込み。いまだその肉体は傷を受けていないようだ。
ヤモリ:小さく舌打ち、そして視線をずらすと
ヤモリ:「陽菜先生よぉ」
ヤモリ:「アンタは優しく善良な人間だ、――だった」
宗像陽菜:声をかけられ、びくりと肩が震える
ヤモリ:「今のアンタの選択は、悪党のものだ」
ヤモリ:「てめぇの勝手な都合で、周囲に不幸を撒き散らす」
ヤモリ:「どこまでも悪い――"人の答え"だ」
ヤモリ:バケモノの条件、それは――
ヤモリ:「いいじゃねえか、最悪だが、筋が通っててよ」
宗像陽菜:「....ありがとねヤモちゃん」
ヤモリ:「とはいってもヤモさん、アンタにアレをくれてやるつもりはないんだなぁ」
ヤモリ:「だからせいぜい頑張んな」
宗像陽菜:「ハッキリ言ってくれて...ちょっと救われた」
宗像陽菜:「自分の心を守るために、皆も家族も悲しませるけど.........うん」
宗像陽菜:「私も譲らない」
GM:====
GM:【第二ラウンド】

 【第二ラウンド】
 ・宗像陽菜   生命力5/6 器・・忍・謀・戦・妖
  →マヒ《調査術》
 ・巳六針助   生命力7/7 器・体・忍・謀・戦・妖・遊意1/1
  →故障、マヒ《潜伏術》
 ・真壁トラ子  生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・暮石響    生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
  →故障
 ・麝香院悦楼  生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
  →故障、マヒ《医術》
 ・埴神     生命力11/12
  →故障、マヒ《身体操術》《分身の術》、野望
 ・B①      生命力3/4
  →故障
 ・B②      生命力4/4
  →故障、マヒ《身体操術》
 ・傭兵     生命力1/2
  →故障、マヒ《隠形術》、呪い【接近戦攻撃】

GM:プロットお願いします。使用する効果がある人はそちらもどうぞ。
GM:「B」②のプロットはミロピにしてもらうぜ。
Tekey:宗像陽菜がダイス目を変更しました。(秘匿)
巳六針助:しゃあっ
Tekey:ヤモリがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ヤモリがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:暮石響がダイス目を変更しました。(秘匿)
『埴神』:奥義を使用します。【黄泉神】
『埴神』:指定特技は《憑依術》。奥義破りをする人は宣言どうぞ。
宗像陽菜:奥義破ります
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
暮石響:やぶるよ~
巳六針助:やぶる!
ヤモリ:やぶるぜい
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:憑依術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

GM:ではみんなで判定どうぞ~
暮石響:SG#2>=6 (判定:呪術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=6) → 7[1,6] → 7 → 成功

ヤモリ:《暗号術》代用目標8
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 12[6,6] → 12

GM:あっスぺ
ヤモリ:おおっとぉ、でも減ってねえんだよなあ
巳六針助:2D6>=8 (判定:幻術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 4[1,3] → 4 → 失敗

巳六針助:アー
暮石響:幸先よし
『埴神』:奥義は通らず。【大いなる怒り】の効果で変調を受けます。
『埴神』:WT
ShinobiGami : 変調表(6) → 呪い:修得している忍法の中からランダムに一つを選び、その忍法を修得していないものとして扱う。この効果は、修得している忍法の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《呪術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。

Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
暮石響:【試練】消えてたも~~~!
ヤモリ:きえろーー!!
『埴神』:1D7
ShinobiGami : (1D7) → 4

ヤモリ:ここからいなくなれーーー!!
巳六針助:お前お前お前
『埴神』:【影肢】ですね
暮石響:まあまあ
巳六針助:よし
宗像陽菜:まぁ、良いでしょう
GM:ではプロットOKかな?
ヤモリ:おっけー
巳六針助:プロット装填!
GM:NPCはOK
宗像陽菜:OK!
暮石響:OK
GM:では……オープン
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:ヤモリがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:宗像陽菜がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:暮石響がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「2」です。
GM:「B」②がプロット3、傭兵くんが2だね
巳六針助:イエス!
GM:ではプロット5、暮石さんからどうぞ!

【戦場:雑踏】
→<プロット5>
(暮石)
<プロット4>
(宗像、麝香院)
<プロット3>
(巳六、埴輪、B②)
<プロット2>
(トラ子、傭兵、B①)

暮石響:は~い
暮石響:【瞬転】するぞ【瞬転】するぞ【瞬転】するぞ
暮石響:孤狼と雑踏で差引ファンブル値は5だ。
GM:絶対成功しますわ
巳六針助:あ!!!待った!!!
暮石響:は~い
巳六針助:このタイミングで再び奥義を使います。
GM:おおっ これはまさか……
巳六針助:■奥義《『秘め罰』》。指定特技は《記憶術》の追加忍法!
巳六針助:最後の【主変】でB①を対象二回目のNTRを狙う!破る連中はおられるか!
宗像陽菜:やぶらないよ~!
ヤモリ:ぶらなーい
GM:【主変】の使用タイミングは自分の手番だね。
巳六針助:あっそうか プロット公開時は時転じゃん
巳六針助:すべてを忘れて下さい 申し訳ありません
巳六針助:暮石さんごめんね!
暮石響:おっけ~
GM:では改めて暮石さんどうぞ!
暮石響:じゃあ判定するね~
暮石響:SG#5>=6 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=6) → 6[2,4] → 6 → 成功

暮石響:あぶね
巳六針助:ヒィ~~~~~
GM:【瞬転】マーン
暮石響:続いて【凶手】。目標値6。
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 12[3,4,5] → 12

暮石響:4,5で成功。
暮石響:【雷電】します。対象は麝香院。
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 9[2,3,4] → 9

暮石響:なかなかでないぜ。しかし3,4で成功だ。
麝香院悦楼:《毒術》から8。
麝香院悦楼:2d6>=8
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[1,6] → 7 → 失敗

暮石響:ホホw
麝香院悦楼:む、そうくるか…ならば
巳六針助:お前故障してたよなァ~~~~~
麝香院悦楼:【毒飼】を使用。この忍法はいつでも使用できる。
麝香院悦楼:生命力を1点消費し、すべての変調を回復する。
暮石響:やめろ~~~!
巳六針助:はにゃ??
宗像陽菜:毒が落ちちゃう!
麝香院悦楼:体術を潰して、故障とマヒを治し……
麝香院悦楼:最後のお金を使用して、達成値+1だ。
暮石響:う~~~ん
ヤモリ:金ぇ~~~~~!!!!
巳六針助:チクショ~~!チッキリ使い切りやがって!
GM:なにかありますかい!
暮石響:やっとこう。
暮石響:【奥義】するぞ。
巳六針助:あっ!?
GM:何ッ!
ヤモリ:つい
暮石響:『消灯』《変装術》/判定妨害/驚き+くらまし/最低速度+妨害分野
宗像陽菜:なぁっ?!
巳六針助:うおおおおおおおおお!!!!
麝香院悦楼:ぐわああっ!?
ヤモリ:fu~~~~!
暮石響:驚きは出目を振り直すことができない効果。妨害分野は私が修得している特技のみに使用できる効果だね。
暮石響:というわけで、出目の6を1にしちゃうぞ。
巳六針助:オホホホ……
麝香院悦楼:く~~っ 振り直しもできなければ……逆凪確定か!
麝香院悦楼:このダメージは受けよう、後の追撃がミスる可能性もある!
暮石響:とくになければ麝香院に射撃2とマヒがおそいかかるぞ。
麝香院悦楼:戦術妖術を消し、マヒを受ける。
麝香院悦楼:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2

麝香院悦楼:あわわ~《拷問術》が~
暮石響:いまいち。
暮石響:手番以上やけん!
GM:ではプロット4! 1D100どうぞ
宗像陽菜:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 63

麝香院悦楼:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 84

【戦場:雑踏】
<プロット5>
(暮石)
→<プロット4>
(宗像、麝香院(逆凪))
<プロット3>
(巳六、埴輪、B②)
<プロット2>
(トラ子、傭兵、B①)

麝香院悦楼:先手をいただいた。
巳六針助:こいつ……
麝香院悦楼:逆凪していてはこれしかないな。奥義クリティカルヒットを暮石に!
暮石響:やめましょうよ!!
麝香院悦楼:指定特技は《毒術》! くらましで奥義破りにはマイナス2修正だ!
暮石響:やぶります!
巳六針助:奥義破り。
宗像陽菜:破るよ!
GM:破る人は宣言してね 男同士の戦いだし他の人は手を出さなくてもいいんじゃないか?
巳六針助:感情修正は取っておこう……
ヤモリ:やぶやぶ
宗像陽菜:同じく
暮石響:くらまし込みで目標値は《潜伏術》から8。
GM:じゃあ…みんなで破るがいいよ!
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 9[1,3,5] → 9

暮石響:3,5で成功。
ヤモリ:《罠術》代用目標6+2
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 7[2,5] → 7

ヤモリ:イチタリヌ
宗像陽菜:医術代用6+2
巳六針助:2D6-2>=9 (判定:手練)
ShinobiGami : (2D6-2>=9) → 2[1,1]-2 → 0 → ファンブル

宗像陽菜:2D6-2>=6 (判定:医術)
ShinobiGami : (2D6-2>=6) → 5[1,4]-2 → 3 → 失敗

暮石響:巳六!?
巳六針助:あっ
宗像陽菜:あぁ?!
暮石響:陽菜!?
巳六針助:助けてライダー!!!!
GM:二人逆凪しましたね…
ヤモリ:この子大丈夫なのかしら
暮石響:逆凪ラウンドけ?
宗像陽菜:自分の凪に負ける...
暮石響:陽菜さんは同プロか…
宗像陽菜:でも今は...大丈夫なはず
麝香院悦楼:奥義破りは唯一暮石だけか…!
麝香院悦楼:行動は以上。
宗像陽菜:じゃあいくよ!
宗像陽菜:まずは兵糧丸でマヒ回復
宗像陽菜:魔輪欲しい人~~!
暮石響:わたしは大丈夫かな。
巳六針助:はい!潜伏術の麻痺を治したいです!!
宗像陽菜:お姉さんが回復してあげる♡
宗像陽菜:マヒ回復です
巳六針助:やった~~~
宗像陽菜:そしてちょっとイビっとくか
巳六針助:えっ?
GM:宗像先生のマヒは《調査術》だけだったね
宗像陽菜:です、調査術のマヒ回復
宗像陽菜:奥義発動/胎海境 憑依術で破れる
巳六針助:凪だ武
『埴神』:ピン持ちですし破りに挑戦します。
宗像陽菜:多分、忍法がしゅうとくできるわけではないけどスペシャル値を-1下げる効果を使うよ
暮石響:なら通すかな~
GM:他に破る人はいなさそうかな?
GM:宗像先生もう一個忍法習得できますよ 漂流神のやつなら
宗像陽菜:?!
宗像陽菜:なら...縁魔を得ます
『埴神』:奥義破りしますね。
『埴神』:2d6-1>=5
ShinobiGami : (2D6-1>=5) → 8[2,6]-1 → 7 → 成功

『埴神』:成功です。
宗像陽菜:こら~~!
巳六針助:なめてんじゃねえぞ!こら!
宗像陽菜:では本命、院長に診殺します
麝香院悦楼:ヒェーッ
麝香院悦楼:私は…院長だぞぉぉおお!
巳六針助:やれやれやれやれ
宗像陽菜:ほほほ、毒飼中毒になりなさい
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:調査術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

麝香院悦楼:くー
宗像陽菜:これで変調分(最大3)ファンブル値上昇だ!
宗像陽菜:あと機会兵団も撃っちゃお
麝香院悦楼:【機械兵団】はマズい!
宗像陽菜:対象は院長!
宗像陽菜:判定します
GM:どうぞ~
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功

麝香院悦楼:逆凪で回避不可……【冷血】の効果で集団戦2点受ける。
巳六針助:グッド
宗像陽菜:戦国変調を2つも付けます
麝香院悦楼:梟雄だこのひと!
宗像陽菜:1回目!
宗像陽菜:GWT 戦国変調
ShinobiGami : 戦国変調表(3) → 猛毒:この変調を受けた者は、戦闘に参加した時、ラウンドの終了時にサイコロを1個振る。その目が奇数だったら、【生命力】を1点減少する。この効果は累積する。サイクルの終了時に、《毒術》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

宗像陽菜:2回目!
宗像陽菜:GWT 戦国変調
ShinobiGami : 戦国変調表(2) → 火達磨:この変調を受けた者は、ファンブル値が1上昇し、ファンブル時に1点の接近戦ダメージを受ける。この効果は累積する。シーンの終了時に、この効果は無効化される。

宗像陽菜:キヒ――!キモチ―――!
巳六針助:エグすぎ
宗像陽菜:これでファンブル値は一気に上がったね
麝香院悦楼:的確に痛い変調だ…!
宗像陽菜:これで終わり!
麝香院悦楼:回避判定のファンブル値+4 雑踏込で+5か…
麝香院悦楼:プロ1でF値6?
巳六針助:シノビガミの数字じゃないだろ
GM:ではプロット3の行動に行きましょう!
暮石響:わらちゃった
GM:1D100どうぞ!
巳六針助:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 83

『埴神』:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 88

B②:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 73

【戦場:雑踏】
<プロット5>
(暮石)
<プロット4>
(宗像(逆凪)、麝香院(逆凪))
→<プロット3>
(巳六(逆凪)、埴輪、B②)
<プロット2>
(トラ子、傭兵、B①)

『埴神』:では動きます。
巳六針助:やめやめろ!
暮石響:座ってろ!
宗像陽菜:やめなさい!
『埴神』:呪いで【影肢】が封じられ、命中判定が不安定です。
『埴神』:奥義を使用します。
『埴神』:『ウムギヒメは乳汁を塗る』。願い/大いなる怒りの改造を施した、指定特技《地の利》の【山神】です。
『埴神』:【山神】は本来生命力を回復させる効果の【惟神】ですが
『埴神』:願いの奥義改造により、完全成功として使用。
『埴神』:【外縛陣】の命中判定を自動成功させるものとして扱います。
巳六針助:ホ…………
『埴神』:【外縛陣】の対象はPC全員と傭兵。
ヤモリ:ホイホイ、【煉獄】あげる
巳六針助:ヤモヤモ~~♡
GM:うわーっ 判定どうぞ
ヤモリ:《罠術》5
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 12[6,6] → 12

暮石響:?
GM:!?
巳六針助:しゃああああああ
宗像陽菜:!?
ヤモリ:なんだぁこいつ
ヤモリ:いやでも攻撃じゃないからダメージは増えないね残念
『埴神』:生命力10点になります。
巳六針助:タフすぎる
『埴神』:命中判定の処理が終了したため、【大いなる怒り】の効果で変調を受けます。
暮石響:TOUGH
『埴神』:WT
ShinobiGami : 変調表(3) → 重傷:命中判定、情報判定、感情判定を行うたびに、接近戦ダメージを1点受ける。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《生存術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

宗像陽菜:っしゃ
巳六針助:よしよし
『埴神』:重傷です。命中判定は終了しているのでこのタイミングでは発生しません。
暮石響:今【朽気】で何点だこれ
『埴神』:では、【外縛陣】の回避をお願いします。
巳六針助:凪です。
宗像陽菜:凪ってるヒナよ~~!
『埴神』:マヒ・呪い・故障・野望・重傷の5種類
暮石響:アホしね
ヤモリ:《暗号術》代用7
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[3,5] → 8

宗像陽菜:こいつ、生かしておけない
暮石響:【試練】は…?
暮石響:-5?
『埴神』:【試練】で回避にマイナス5修正、【朽気】で接近戦5点追加です
暮石響:終わりだ……
ヤモリ:あったねぇそんなのぉ
暮石響:一応回避しますね。
ヤモリ:-5じゃないんだよ-5じゃ
巳六針助:死ぬ死ぬ死ぬ
GM:一応傭兵くんも回避してみようか…スぺとかでるかも……
『埴神』:失礼、【外縛陣】の指定特技は《傀儡の術》ですね
傭兵:2D6>=8 (判定:第六感)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 5[1,4] → 5 → 失敗

傭兵:アホ死ね
暮石響:目標値7だけど修正込で目標12だなこれ。
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 8[2,2,4] → 8

暮石響:無理で~す!
『埴神』:では命中した方には集団戦1点、接近戦5点を……与えます。戦国変調にしようかな。
ヤモリ:流石に奥義だね、自分に【絶対防御】
巳六針助:あっ待って
「B」②:巳六サマ♡ 私がおりますよ♡
巳六針助:ミシンくんまだ奥義情報こいつらに通ってないから
巳六針助:ヤモさんを守るので、なるべくダメージが少ないうちに麝香院を仕留めて欲しい
暮石響:煉獄あるもんな
巳六針助:こっちは最悪……かばわせる!
ヤモリ:んーじゃあ、ヤモさんの奥義はミシンくんに投げておこう
巳六針助:や ヤモさん
巳六針助:ということで奥義を使用します。
巳六針助:『巳針』。《幻術》の絶対防御/くらまし/防御低下。対象は矢鳴ヤモリ。接近3点を軽減。
暮石響:奥義破りとかの処理が終わってからこっちのダメ決定でいいかな?
GM:そうしましょう。
暮石響:OK どちらもやぶりません。
GM:ヤモリさんの奥義の指定特技はなんでしたっけ?
ヤモリ:《手練》
『埴神』:奥義破りです 《罠術》から9
『埴神』:野望で-1が入ります
巳六針助:はあはあ
『埴神』:2d6-1>=9
ShinobiGami : (2D6-1>=9) → 7[2,5]-1 → 6 → 失敗

巳六針助:うおおおおおおおおお
ヤモリ:んむ
『埴神』:奥義破り失敗。
ヤモリ:絶対防御/流し(対象プロット3位内を目標に射撃1)/防御低下(減少値-1)で同じく3軽減だねえ
B②:残りの接近2はこっちがかばう!
GM:あ、もう完全に二人だけで
GM:了解デ~ス
暮石響:じゃあ5点食らうね~
GM:普通に頭数減る方がきつそうだけど大丈夫?
ヤモリ:気軽に食らう点数じゃないのよ
宗像陽菜:私は死んじゃうからもし大丈夫なら軽減ほしいかも!
B②:ああ~そうじゃん
宗像陽菜:かばうか
B②:今宗像さんにいなくなられるのはきついので
暮石響:陽菜先生兵糧もうない?
宗像陽菜:あるけど...ダメージ受けてる人ほぼいないから
B②:B②が宗像先生を庇おう。何点ほしい?
暮石響:確かに もったいないか。
宗像陽菜:魔輪で響くんをこの後回復したほうがいいかも
GM:かばうに何点とかないです
GM:全て受けます
暮石響:OK 素で受けるぜ
B②:あっなるほどね
暮石響:接近ダイスふるね。
GM:そして傭兵くんはDEATH……と
暮石響:5d5ってなんだ??初めて振るw
暮石響:5d5
ShinobiGami : (5D5) → 21[2,4,5,5,5] → 21

傭兵:しにまんた
暮石響:忍術生きてる~~~!!!
宗像陽菜:真っ直ぐに断ちクリ受けた値
GM:残る1分野を決めたほうが速そう
GM:忍術生きててよかったね!
暮石響:忍術以外ぜんぶ消えます。
GM:ヤモリさんと巳六くんは接近2点お願いします。
GM:そしてみんな戦国変調1点も受けてね!
暮石響:GWT
ShinobiGami : 戦国変調表(1) → 催眠:この変調を受けた者は、戦闘に参加したとき、戦闘開始時、もしくはこの変調を受けたときに【生命力】を1点減少しないと、その戦闘から自動的に脱落する。この効果は累積しない。サイクルの終了時に、《意気》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

暮石響:www
宗像陽菜:こんにゃろーー!
GM:wwww
宗像陽菜:GWT 戦国変調
ShinobiGami : 戦国変調表(3) → 猛毒:この変調を受けた者は、戦闘に参加した時、ラウンドの終了時にサイコロを1個振る。その目が奇数だったら、【生命力】を1点減少する。この効果は累積する。サイクルの終了時に、《毒術》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

暮石響:すみません……
宗像陽菜:催眠成人男性...
暮石響:魔輪貰っていいですか………(土下座)
巳六針助:遊意がまず消えるので、残りの1d6
巳六針助:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1

ヤモリ:GWT
ShinobiGami : 戦国変調表(2) → 火達磨:この変調を受けた者は、ファンブル値が1上昇し、ファンブル時に1点の接近戦ダメージを受ける。この効果は累積する。シーンの終了時に、この効果は無効化される。

巳六針助:軽い!
巳六針助:GWT
ShinobiGami : 戦国変調表(3) → 猛毒:この変調を受けた者は、戦闘に参加した時、ラウンドの終了時にサイコロを1個振る。その目が奇数だったら、【生命力】を1点減少する。この効果は累積する。サイクルの終了時に、《毒術》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

ヤモリ:まあ低プロ侍だからな
宗像陽菜:兵糧丸で猛毒回復! 魔輪を響くんに!
巳六針助:おええええええええ
暮石響:ありがとうございます……
ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 5

GM:ヤモリさん接近2点もお願いします!
ヤモリ:1d5
ShinobiGami : (1D5) → 5

暮石響:妖術回復して、催眠の効果は妖術で受けます
巳六針助:埴神お前マジでこの野郎……
『埴神』:ブゥーン
ヤモリ:戦術妖術
『埴神』:では行動は以上になります。
巳六針助:ファンブルなんスよね
GM:巳六くんはパスみたいですね…
ヤモリ:なんでこんなことに……
巳六針助:ちくしょ~~~~!!ここから取れる行動が何もない!
ヤモリ:ここからでも入れる保険、ないねぇ
「B」②:しかし私はまだ生きております、巳六サマ♡
巳六針助:B②!
「B」②:どういたしましょうか♡ ちなみに《身体操術》がマヒしていますので【接近戦攻撃】の目標値7♡
巳六針助:今F値4か……
巳六針助:陽菜セン!相談なんですが
巳六針助:麝香院を殺さないとマジで全員死ぬので
巳六針助:もしよければ…………魔輪で2Bの麻痺を治して貰ってもよろしいですか……(土下座)
宗像陽菜:いいよ!
巳六針助:駄目そうなら接近戦で普通に殴ります
宗像陽菜:最後の兵糧丸...使います
巳六針助:せ……先生!
巳六針助:スーパードクター陽菜!
宗像陽菜:私は体術回復! 魔輪を2Bちゃんに!
「B」②:元気百倍!
巳六針助:2B!麻痺を回復しろ!
暮石響:ええのけ!?
「B」②:身体が滑らかに動くようになりました!♡
巳六針助:そして接近戦攻撃で麝香院野郎を攻撃だ!
暮石響:しかし痛打込ならいい火力でるか!
「B」②:【痛打】も使用しましょうか♡
巳六針助:頼みます……
「B」②:はぁい♡
「B」②:2d6>=7 【痛打】
ShinobiGami : (2D6>=7) → 4[1,3] → 4 → 失敗

巳六針助:だめか!
「B」②:ファンブル……ですが同時行動、まだ動けます♡
巳六針助:よし!接近戦攻撃だ!
「B」②:2d6>=5 【接近戦攻撃】
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

宗像陽菜:しゃぁっ
麝香院悦楼:回避できない! 接近1点受ける……!
巳六針助:偉いぞ2B!!
ヤモリ:命もないのに、殺し合う
麝香院悦楼:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 6

麝香院悦楼:消えているので、忍術を消す。
巳六針助:チィーッ 運のいいやつ……
「B」②:行動終了です♡
「B」②:さようなら、巳六サマ……♡
巳六針助:ありがとう2B……
巳六針助:死ぬな!
GM:ではプロット3は以上。
GM:プロット2、1D100お願いします。
ヤモリ:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 91

「B」①:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 92

【戦場:雑踏】
<プロット5>
(暮石)
<プロット4>
(宗像(逆凪)、麝香院(逆凪))
<プロット3>
(巳六(逆凪)、埴輪)
→<プロット2>
(トラ子、B①)

ヤモリ:やるじゃん
巳六針助:ギギギ
「B」①:褒められても嬉しくありません!
「B」①:あなたも……巳六針助も……許さない!
巳六針助:ウワーッ
「B」①:【接近戦攻撃】をヤモリに!
「B」①:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

ヤモリ:お、凪にいかないんだねい
「B」①:馬鹿にしないで!
ヤモリ:《手練》代用、目標6
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 2[1,1] → 2

ヤモリ:wwww
巳六針助:うわああああああああ?!?!
宗像陽菜:こんなことある?!
暮石響:同プロでよかった~って思うわけ
「B」①:ははっ 当たりましたね!
ヤモリ:あ、これ燃えるか
GM:火達磨もあるね。
ヤモリ:やばー
GM:振り直しは……無い感じかしら
ヤモリ:あっても自力じゃ無理だねえ、背景効果で
GM:あそっか!
ヤモリ:というわけで1d6
ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3

ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4

GM:さらに火達磨ぶんで接近1点かな
ヤモリ:忍術謀術
「B」①:行動は以上です!
ヤモリ:兵糧丸で謀術を回復しておくぜ
ヤモリ:そんで同時行動【野分】、目標院長
巳六針助:いけーっ
ヤモリ:《刀術》5
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 7[3,4] → 7

暮石響:ナイスゥ!
巳六針助:よっし!!
宗像陽菜:よし!
麝香院悦楼:回避はできない……B①に【かばう】を使わせる。
ヤモリ:接近1射撃1
「B」①:残り3点です……生命力1で耐えます。
巳六針助:ンギィ~~~
GM:では、ラウンド終了時
GM:猛毒の判定と……ヤモさんは【動員】も振りますか
ヤモリ:おうおう
ヤモリ:このために回復しといたんだからよ
ヤモリ:目標5
GM:あっごめん 凪だったね
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 7[2,5] → 7

ヤモリ:そうだったわ!
ヤモリ:じゃあもう一個も使っておこ戦術回復
GM:プロ2で凪してる事態があまりないからね……
GM:イイヨー
麝香院悦楼:猛毒ダイス振るよ
麝香院悦楼:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2

巳六針助:こっちも猛毒振ります
ヤモリ:これで忍具は空だぜ
麝香院悦楼:不発
巳六針助:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 6

巳六針助:あぶね~~~
GM:宗像先生は……回復済みか
GM:ではラウンド終了!
宗像陽菜:そうなのです!
GM:====
GM:【第三ラウンド】

 【第三ラウンド】
 ・宗像陽菜   生命力6/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・巳六針助   生命力5/7 ・体・忍・謀・戦・妖・遊意0/1
  →故障、猛毒
 ・真壁トラ子  生命力4/6 器・体・・謀・戦・
  →故障、火達磨
 ・暮石響    生命力1/6 ・忍・
  →故障
 ・麝香院悦楼  生命力2/6 器・・謀・
  →故障、マヒ《拷問術》、猛毒、火達磨、【診殺】(F値+3)
 ・埴神     生命力10/12
  →故障、マヒ《身体操術》《分身の術》、呪い【影肢】、重傷、野望
 ・B①      生命力1/4
  →故障

GM:プロットお願いします。
『埴神』:【黄泉神】を使用します。
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
宗像陽菜:破ります
ヤモリ:プロットオッケー
『埴神』:《憑依術》で奥義破りする方はどうぞ。
巳六針助:プロット装填。
巳六針助:この段階は凪らないよね?
GM:凪らないです!
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
暮石響:やぶる。スペのみ。
ヤモリ:ヒョーイ 目標8
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
ヤモリ:破るぜ
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
巳六針助:やぶる!
GM:では皆様どうぞ!
宗像陽菜:2D6>=5 (判定:憑依術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

暮石響:あっうそ
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
宗像陽菜:えへへ...
巳六針助:2D6>=8 (判定:幻術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[3,4] → 7 → 失敗

暮石響:目標値10でした。
暮石響:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 8[3,5] → 8

GM:えーこのタイミングでは凪らないので
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 6[1,5] → 6

暮石響:失敗!
巳六針助:ぎゃ~~~~~!!!
GM:当然1ゾロはファンブル扱いです
宗像陽菜:神通丸使用!
GM:どうぞ!
GM:感情とかなくても大丈夫かい
宗像陽菜:この感じだと欲しいかも
巳六針助:感情1あげるね
宗像陽菜:ちょうだい!
宗像陽菜:ありがとう~!
ヤモリ:リマインド回想の存在もだあね
宗像陽菜:ただ、これ以下は正直ファンブルチェックだからいこう
宗像陽菜:2D6+1>=5 (判定:憑依術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[2,4]+1 → 7 → 成功

宗像陽菜:おらぁ!
巳六針助:ナイシュッ
暮石響:やった~!
麝香院悦楼:くっ……
巳六針助:ハア~~~~~~
『埴神』:【大いなる怒り】受けます
『埴神』:WT
ShinobiGami : 変調表(4) → 行方不明:メインフェイズ中、自分以外がシーンプレイヤーのシーンに登場することができなくなる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《経済力》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

『埴神』:いいですね。
巳六針助:クソが~~~!!!
巳六針助:これで接近6け?
Tekey:暮石響がダイス目を変更しました。(5 → 4)
暮石響:開示しちゃった
GM:回避マイナス6接近6集団1 全体攻撃
Tekey:暮石響がダイス目を変更しました。(秘匿)
宗像陽菜:狂ってる
暮石響:こっちにしておこう。
巳六針助:「(放送禁止用語)」
GM:NPCはプロットOK。
巳六針助:こちらもOK
暮石響:プロOK
Tekey:宗像陽菜がダイス目を変更しました。(秘匿)
宗像陽菜:これで!
GM:ヤモさんもオッケだね ではオープン!
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:宗像陽菜がダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:暮石響がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:ヤモリがダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。

【戦場:雑踏】
→<プロット6>
(宗像)
<プロット5>
(麝香院)
<プロット4>
(巳六、暮石)
<プロット3>
(埴神、B①)
<プロット1>
(トラ子)

GM:なにっプロット6
巳六針助:やるのか!?
宗像陽菜:へへへ...命張るよ
GM:一応聞いておきましょう 巳六くんは【時転】します?
巳六針助:しません!!
巳六針助:したらBADEND
GM:くっ
GM:ではプロット6、宗像先生どうぞ!
宗像陽菜:は~い!
宗像陽菜:奥義発動/胎海境 憑依術で破れます
ヤモリ:やぶらず
巳六針助:破らない
宗像陽菜:効果は魔縁の獲得とファンブル値1上昇
暮石響:う~ん……
巳六針助:くるっとる
麝香院悦楼:破らない……!
『埴神』:破りましょうか
暮石響:ファンブル値上げるなら破るしかないのだが……
暮石響:チョットマッテネ
暮石響:はにかむくんに託すか。
暮石響:やぶらない。
『埴神』:託されました。
宗像陽菜:エツローのクラゲ成功しやすくなっちゃうよ!
巳六針助:凪れ凪れ凪れ凪れ
『埴神』:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

『埴神』:成功です
暮石響:こわいでめ
巳六針助:すぞ……
宗像陽菜:バカっ
ヤモリ:こやつめははは
宗像陽菜:では機会兵団します
宗像陽菜:対象は麝香院悦楼
宗像陽菜:自動成功です
麝香院悦楼:回避判定放棄
巳六針助:チィ~~ッ
麝香院悦楼:戦国変調2つかな? 受けよう
宗像陽菜:なら戦国変調にっつもつけちゃう!
ヤモリ:怖がらずにやってみようよぉ
麝香院悦楼:GWT
ShinobiGami : 戦国変調表(6) → 野望:この変調を受けた者は、命中判定にプラス1、それ以外のあらゆる行為判定にマイナス1の修正がつく。この効果は累積しない。サイクルの終了時に、《憑依術》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

宗像陽菜:GWT 戦国変調
ShinobiGami : 戦国変調表(5) → 残刃:この変調を受けた者は、回復判定や忍法、忍具の効果によって【生命力】を回復できなくなる(変調を回復することはできる)。この効果は累積しない。サイクルの終了時に、《拷問術》の判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

暮石響:【冷血】あるよね?
GM:【冷血】は攻撃のダメージ上昇だからね!
暮石響:あそっか!
暮石響:残刃だ~~~!!!!!!
GM:集団戦2点になっているのだ。
宗像陽菜:そうなのだ、変調はちょうど2だしこれで!
麝香院悦楼:だが生き残った!
ヤモリ:残刃引いたのでかくない?
巳六針助:はあはあはあはあ
暮石響:うまい!うまい!うまい!
宗像陽菜:はぁ...はぁ...
宗像陽菜:封じたぞ、以上!
巳六針助:ナイスすぎ!!
GM:ではプロット5。

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(宗像)
→<プロット5>
(麝香院)
<プロット4>
(巳六、暮石)
<プロット3>
(埴神、B①)
<プロット1>
(トラ子)

麝香院悦楼:【毒飼】を使用。
麝香院悦楼:器術を消費し、変調をすべて回復。
麝香院悦楼:そして……【虹海月】。
麝香院悦楼:対象はB①。
暮石響:あああ
巳六針助:ほげげげえげ
暮石響:【射絶】のうちどころさん?
宗像陽菜:助けてくれ~~悟空~~!
暮石響:どうなんだ?
麝香院悦楼:!? や、やめろ
ヤモリ:悩むな、キミらがここでかたをつけられるかどうかだね
暮石響:F値と込みで撃つあれなのか ちょっと計算がすぐにできない
麝香院悦楼:F値は雑踏の+1のみだから6だね
宗像陽菜:だね
宗像陽菜:回避総受けクンなだけ
麝香院悦楼:だから……出目7が必要なのは変わらないか
暮石響:診殺そうか、回避判定だけか
GM:なさそうかな?
ヤモリ:となるとやっぱなしでいいよねい
暮石響:ですね。
麝香院悦楼:では振るよ。
麝香院悦楼:2d6>=7
ShinobiGami : (2D6>=7) → 7[3,4] → 7 → 成功

麝香院悦楼:成功!
ヤモリ:こいつ~~~!
暮石響:う~ん見事
宗像陽菜:響くん~~!
麝香院悦楼:故障とマヒを吸い取り、生命力を2点回復させる……!
宗像陽菜:奥義、奥義で殺して!
巳六針助:クソ~~~~
暮石響:妨害分野だからね~
暮石響:使えないのよ~
宗像陽菜:ニャァ~~ん!
麝香院悦楼:【虹海月】の指定特技は《毒術》だからね。
麝香院悦楼:響くんは持っていないのだ
暮石響:マヒマヒ
麝香院悦楼:では器術忍術を回復し
麝香院悦楼:マヒを振るよ
麝香院悦楼:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 1

麝香院悦楼:《火術》。
麝香院悦楼:さらに行動しよう。《毒術》のクリティカルヒット。
麝香院悦楼:余裕のありそうな宗像くんを目標に!
麝香院悦楼:くらましでマイナス2修正だよ。
暮石響:煉獄します?
宗像陽菜:その首を刎ねて~~!
巳六針助:煉獄煉獄煉獄煉獄
麝香院悦楼:あっ! 【煉獄】くるか……!?
ヤモリ:そりゃもちよ
ヤモリ:目標5でい
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 12[6,6] → 12

暮石響:ww
宗像陽菜:おわっ
暮石響:出すぎ!
GM:www
巳六針助:なんだあ?
ヤモリ:なんか今日多いな……ありがたく回復
GM:忍術と妖術のどっち回復させます?
ヤモリ:忍術回復だよう
麝香院悦楼:【煉獄】の射撃1点は忍術に受ける!
GM:では改めて、クリティカルヒットの奥義破りする人は宣言どうぞ!
暮石響:破りたい 破りたいのだが
ヤモリ:するよう
暮石響:凪ったらマジで終わりなんだよね……
巳六針助:うーん 凪が怖いんだよな……
GM:そこ二人は凪ったら終わりだね。
巳六針助:通ったら絶くらします
宗像陽菜:ワタシ...する!
宗像陽菜:2人は控えてて
巳六針助:宗像先生は影響ないもんね
暮石響:ごめんね~
暮石響:やぶらず。
巳六針助:こちらもやぶらず!
ヤモリ:そんじゃいくよう
ヤモリ:目標6
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 11[5,6] → 11

GM:では二人……修正とかなくて大丈夫かい
宗像陽菜:2D6-2>=6 (判定:医術)
ShinobiGami : (2D6-2>=6) → 6[2,4]-2 → 4 → 失敗

宗像陽菜:凪~~!
暮石響:ヤバ
ヤモリ:惜しいなあ
宗像陽菜:すっご!
巳六針助:ヤモ……♡
GM:こいつtekeyと寝てるから大丈夫だわ
宗像陽菜:やっぱヤモさんだわ...
ヤモリ:さっきファンブルしたからヤキ入れといたんだよ
麝香院悦楼:くらまし付なのにやすやすと破るか……!
麝香院悦楼:行動は……以上だ
GM:ではプロット4
GM:1D100どうぞ!
暮石響:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 96

巳六針助:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 37

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(宗像(逆凪))
<プロット5>
(麝香院)
→<プロット4>
(巳六、暮石)
<プロット3>
(埴神、B①)
<プロット1>
(トラ子)

巳六針助:暮石さん頼む!
暮石響:いきま~す
暮石響:麝香院くんに接近戦攻撃します。
巳六針助:ハア~~~~~ッ
GM:判定どうぞ!
暮石響:SG#4>=5 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

巳六針助:よおおおおおおおし
暮石響:まずは成功。
麝香院悦楼:《潜伏術》は近い……! のだが!
暮石響:ジョ~イ女医女医女医
巳六針助:ホホホww
麝香院悦楼:【診殺】が通っている……! F値が合計+3で8!
宗像陽菜:一緒にふゆと死ぬのよ!
麝香院悦楼:F値8ってなんだよ
暮石響:あっしかも火達磨かあ
巳六針助:頼むから死んでくれ
麝香院悦楼:あっそれはさっきの【毒飼】で治した
暮石響:そかそか!
暮石響:マヒと故障のみOK
麝香院悦楼:回避判定!
麝香院悦楼:2d6>=9
ShinobiGami : (2D6>=9) → 8[3,5] → 8 → 失敗

暮石響:こえ~!
宗像陽菜:っしゃぁ!
巳六針助:よsっし
麝香院悦楼:うぐううううう ファンブル!
巳六針助:うおおおおおおおお
暮石響:回想入れます。
暮石響:ダメージ+1。
暮石響:通れば死ぬぜ。
ヤモリ:素晴らしい
巳六針助:偉い
麝香院悦楼:仕方あるまい。最後の「B」に【かばう】を使わせる。
暮石響:B~~!!
「B」①:生命力0になり戦闘脱落。
暮石響:じゃあ後輩あとは…頼んだ
暮石響:手番以上。
巳六針助:ハア~~~~~~~
巳六針助:【黒絃】を使います。指定特技は潜伏術。
宗像陽菜:感情あげるよ!
暮石響:ちょいまち
巳六針助:おっ
宗像陽菜:!?
暮石響:今F値5?
GM:そうなるな。
暮石響:6以上出さないと成功しないってことでOKなら
巳六針助:いらないな
暮石響:《変装術》指定のほうがいいかも。
暮石響:あまてよ
暮石響:隠蔽術だな。
暮石響:これが目標値6で
暮石響:麝香員の回避で一番遠いかも。F値+5なら関係ないかもだけど。
ヤモリ:ファンブルシテルヨ
巳六針助:Fしてるから
麝香院悦楼:同時行動ダヨ
暮石響:同プロ行動じゃない?
ヤモリ:そだったね
麝香院悦楼:F値は+3!
巳六針助:ああ~そうか
巳六針助:じゃあ隠蔽術の方がいいな
GM:あっでも
GM:忍術潰れてるから《変装術》のほうが遠いと思うよ。
暮石響:あ~そっか!
暮石響:変装したほうがいいな。それなら
ヤモリ:皆脳が煮えてる
暮石響:ここまで頭使うことあんまない
宗像陽菜:Vになれ
巳六針助:シュバシュバ
巳六針助:じゃあ……振ります
暮石響:たのむ~~~
GM:判定どうぞ!
巳六針助:2D6>=6 (判定:隠形術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 5[1,4] → 5 → 失敗

巳六針助:あー
暮石響:くぅ~
GM:ああ~~っ!
巳六針助:F値+1が……
ヤモリ:おお……
GM:惜しかった! 非常に……!
宗像陽菜:惜しすぎた...っ
GM:ではプロット4の行動は終了。
GM:プロット3、『埴神』の手番。

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(宗像(逆凪))
<プロット5>
(麝香院)
<プロット4>
(巳六(逆凪)、暮石)
→<プロット3>
(埴神)
<プロット1>
(トラ子)

『埴神』:今回は【呪刀】を使用します。
『埴神』:ヤモリ、巳六、宗像を目標に指定。
『埴神』:プロット0に移動し、そのタイミングで攻撃を行います。
『埴神』:行動は以上。
暮石響:削りにかかってやがる!
GM:プロット1、ヤモリさんどうぞ。

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(宗像(逆凪))
<プロット5>
(麝香院)
<プロット4>
(巳六(逆凪)、暮石)
<プロット3>
(なし)
→<プロット1>
(トラ子)
<プロット0>
(埴神)

ヤモリ:行動なし
GM:OKです
『埴神』:ではプロット0、【呪刀】の命中判定。

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(宗像(逆凪))
<プロット5>
(麝香院)
<プロット4>
(巳六(逆凪)、暮石)
<プロット3>
(なし)
<プロット1>
(トラ子)
→<プロット0>
(埴神)

『埴神』:うーん……普通に振るか
『埴神』:重傷で1点受けて残り9。
『埴神』:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[2,4]+1 → 7 → 成功

宗像陽菜:デカすぎるッピ!
ヤモリ:回避放棄
『埴神』:成功、回避マイナス6、接近戦7点です。
暮石響:?
巳六針助:無理だ……
宗像陽菜:なんだぁ?! この値は
GM:宗像さんと巳六くんは回避できないので……
ヤモリ:そんで自分に【絶対防御】、《手練》だよ
宗像陽菜:こ、これが比良坂の力...データにないぞ
巳六針助:自分に【絶対防御】。
暮石響:甲賀者の力だろ!
巳六針助:ここに「切り札」を使用します。
宗像陽菜:!?
ヤモリ:ナンダァ
暮石響:あれは!?
GM:あれは……背景か!?
巳六針助:指定特技は《隠形術》。くらましが乗って目標10。
『埴神』:巳六針助の奥義破りは……放棄します
『埴神』:ヤモリの絶対防御に対して、【惟神】を完全成功の効果で使用!
『埴神』:願いの強みですね
『埴神』:指定特技は《地の利》。奥義破りがあればどうぞ。
暮石響:やぶるぞ。
巳六針助:凪です すまねえ
ヤモリ:当然破るよう、目標8
暮石響:目標10。
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 6[3,3] → 6

暮石響:SG#4>=10 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=10) → 11[5,6] → 11 → 成功

ヤモリ:うむ
暮石響:イエイ
宗像陽菜:やった!
GM:うおっ
ヤモリ:やるじゃん!!
暮石響:まだ舞えるぞ!!!!!
巳六針助:ありがとう……
『埴神』:では巳六くんとヤモリさんには接近4点ですね……
ヤモリ:まあ、ヤバなんですがねそれがもう
『埴神』:宗像さんには接近7点です
ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1

ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4

ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 5

巳六針助:4d6
ShinobiGami : (4D6) → 15[2,3,4,6] → 15

ヤモリ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 5

宗像陽菜:ぴゃ~! もう兵糧丸うんぬんの話じゃない!
宗像陽菜:脱落します
暮石響:陽菜~~~~!!!111
宗像陽菜:最後に時計を打ちました...伝わってください
巳六針助:戦術以外潰れました
GM:お疲れ様でした……
巳六針助:陽菜先生……!!
ヤモリ:体術のみ
GM:ラウンド終了!
GM:====
GM:====
GM:【第四ラウンド】

 【第四ラウンド】
 ・宗像陽菜【脱落】 生命力0/6 器・体・忍・謀・戦・妖
 ・巳六針助     生命力1/7 ・戦・・遊意0/1
  →故障、猛毒
 ・真壁トラ子    生命力1/6 ・体・
  →故障、火達磨
 ・暮石響      生命力1/6 ・忍・
  →故障
 ・麝香院悦楼    生命力2/6 器・・謀・
  →故障、マヒ《火術》、猛毒、【診殺】(F値+3)
 ・埴神       生命力9/12
  →故障、マヒ《身体操術》《分身の術》、呪い【影肢】、重傷、野望

GM:プロットお願いします! このタイミングで使用する効果がある人はそちらもどうぞ。
巳六針助:【影分身・百式】を使用します。これで種切れ。
Tekey:ヤモリがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
ヤモリ:忍法なし、プロットOK
Tekey:暮石響がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
暮石響:プロットOK
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:宣言忘れてましたが「B」④ちゃんが戦場にエントリーしたぜ!
暮石響:しないで
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
『埴神』:今回は【黄泉神】はなし。
GM:プロットOKかな?
巳六針助:プロットOK!
GM:では……オープン!
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:暮石響がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:ヤモリがダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:ではプロット6、『埴神』の行動!

【戦場:雑踏】
→<プロット6>
(埴神)
<プロット5>
(暮石、麝香院)
<プロット3>
(巳六、トラ子、B④)

『埴神』:『ウムギヒメは乳汁を塗る』。《地の利》の【山神】。
『埴神』:これを通常の、キャラクターを選択して生命力を回復させ、戦場を高所に変更する効果として使用します。
『埴神』:奥義破りあればどうぞ。
暮石響:選択するキャラクターは麝香院さんかな?
暮石響:何点回復するんだっけな。
GM:回復は1点です!
『埴神』:今回戦場も高所に変更しますよ、対象は通ってから……
暮石響:1点か……
暮石響:コケたら終わりなので、破らないでおきます。
巳六針助:回復まで来るとなれば、破らない理由はない。特技は全部潰れているが……スペチェも兼ねて破る!
巳六針助:どうせクリファンチェックなので、やらない理由がない
巳六針助:最後まで足掻くぞ!
ヤモリ:まあここでの1点は大きすぎるからねえ、破るよ
GM:OK! では二人で奥義破りどうぞ!
巳六針助:ヤモさん感情修正いる?
ヤモリ:んー、微妙なところだなあ
巳六針助:手練からだと10が9になるくらいか
巳六針助:攻撃の時に取っておいた方がいいかもね
ヤモリ:いやでもここで1点回復されたらどの道おしまいか、貰っておくよ
巳六針助:確かになあ それに今F値4だから
暮石響:回復込みなら3点HPになるわけで
巳六針助:一点あったところって感じだね
暮石響:回想パンチならふたりとも打点3点乗るんじゃない?
暮石響:破る破らないはおまかせしますが、打点計算のところだけメモしておくね
ヤモリ:3あると響さん無視できちゃうんだよねえ
暮石響:あ~たしかに。スペ出す前提だった、俺が(???)
巳六針助:煉獄がね……
暮石響:あ、そうじゃん煉獄込みなら
暮石響:わたしの打点2と煉獄でも1か。
暮石響:合計3になる。
巳六針助:というわけで、やります!ここはやはり回復が欲しい!
GM:どぞっぞ!
巳六針助:ヤモさんにも感情修正1を投げよう
ヤモリ:【煉獄】の成功率も下がってるから、似たような数字だとどの道押し込める人材がバラけるほうが安全そうというわけでもらう、目標9
巳六針助:2d6>=12
ShinobiGami : (2D6>=12) → 7[2,5] → 7 → 失敗

巳六針助:駄目!
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 9[4,5] → 9

巳六針助:よおおおおし
ヤモリ:っしゃい!!!!!
宗像陽菜:うぉーーー!
暮石響:やりますね~!!
ヤモリ:判断力!!!!
GM:通すか!!
『埴神』:奥義は失敗。【大いなる怒り】を受けます……
『埴神』:WT
ShinobiGami : 変調表(2) → マヒ:修得している特技の中からランダムに一つを選び、その特技が使用不能になる。この効果は、修得している特技の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《身体操術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。

『埴神』:1D5
ShinobiGami : (1D5) → 1

『埴神』:《罠術》がマヒ!
『埴神』:攻撃は【呪刀】を宣言。
暮石響:マヒマヒ
巳六針助:は~~~~~
『埴神』:PC三体を指定して、プロット0へ移動!
巳六針助:これがデッドエンド宣言というわけか
暮石響:呪刀、プロット0で判定がいやらしい
GM:ファンブルしないからね……
宗像陽菜:大人しくファンブルせんかい!
GM:普通に超強いよね
ヤモリ:さてはて
GM:ではでは
GM:プロット5! 1D100どうぞ!
暮石響:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 35

麝香院悦楼:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 2

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(埴神)
→<プロット5>
(暮石、麝香院)
<プロット3>
(巳六、トラ子、B④)

暮石響:やったぜ。
GM:先手は暮石さんだ!
巳六針助:よっっっし
暮石響:【瞬転】します。
暮石響:SG#5>=6 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=6) → 11[5,6] → 11 → 成功

暮石響:成功。
GM:出すねェ……
暮石響:【凶手】する意味は……ないかな。
巳六針助:えらすぎ
ヤモリ:やるねぇ!
暮石響:紫電で最低でも打点2は保証されている。
麝香院悦楼:回復できなかったのが響く……!
暮石響:というわけで接近戦攻撃を麝香院に。
暮石響:《潜伏術》で判定。
巳六針助:がんがえ~~
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 9[1,3,5] → 9

暮石響:3,5で成功。
麝香院悦楼:ウウッ
巳六針助:っしゃうおおおおおおおおお
麝香院悦楼:目標値は6なのに……!
暮石響:女医女医女医
ヤモリ:ロンリーなだけはある
麝香院悦楼:回避のF値8で出目9が必要!
宗像陽菜:呪われるがいいわ!
麝香院悦楼:どうする……逆凪したら終わりだ……
暮石響:かばうで確実に防ぐはアリやよね。
麝香院悦楼:そうだね……
暮石響:あの……そういえば、かばうって
暮石響:サポ忍法だから……
暮石響:1ラウンド1回だけですよね?
GM:その通りです!
暮石響:よかった~~~!カス忍法がよ(暴言)
麝香院悦楼:……B④が【かばう】!
暮石響:フン……
麝香院悦楼:回避は放棄だ!
巳六針助:はあはあはあ
「B」④:イタイデス
暮石響:ではB④ちゃんに2点のダメージだ。
暮石響:手番以上。
「B」④:残りHP2
麝香院悦楼:僕の手番だ! うおおおおお!
麝香院悦楼:『アナフィラキシー・ショック』! 《毒術》のクリティカルヒット!
麝香院悦楼:目標は暮石!
暮石響:俺かよ!
麝香院悦楼:くらましで奥義破りにはマイナス2修正だ!
暮石響:俺しか届かないか。
ヤモリ:こっち遠いしね……
暮石響:まだ仕事をやる目はあるので……がんばって奥義破りします。
暮石響:【瞬転】は適用されているはず。サポ忍法の効果は即時適用で大丈夫だったかな?
GM:即時適用です!
暮石響:ありがとう~
巳六針助:当然破る。実質凪みたいなもんだからなァ~~~!!
ヤモリ:絶対ファンブル出来ないので破らないぜごめんね、代わりに通ったら【絶対防御】投げるよ
暮石響:OKOK
GM:ヤモリさん【煉獄】使わなくて大丈夫?
巳六針助:こっちもくら絶投げるから安心してくれや
暮石響:煉獄どうしようね。
ヤモリ:んーーー、悩むねー
巳六針助:あと一点なら
暮石響:煉獄入れば攻撃判定の方に回想補正入れられるもんね。
巳六針助:違った、後二点なら
宗像陽菜:あと煉獄が通れば毒飼でF値を下げる足掻きもつぶせるという説もある
ヤモリ:でもここでファンブルしたらその後終わるのと、今後自力で必要な判定値考えると
ヤモリ:使わない方が安全じゃない?
巳六針助:判定と言うリスクを踏むより
巳六針助:僕もそっちの方が良いと思います
宗像陽菜:確かに
暮石響:OK ミシンくんは奥義破り参加するでだいじょうぶ?
巳六針助:します!
暮石響:は~いじゃあ二人かな。
GM:煉獄なし、奥義破り二人ですね。
GM:判定どうぞ!
巳六針助:スぺシャルが出れば戦線復帰できるので、ここはもうやらない選択肢がない。
暮石響:《毒術》はくらまし込で目標値8。
暮石響:3d6
ShinobiGami : (3D6) → 11[1,5,5] → 11

巳六針助:2d6>=12
ShinobiGami : (2D6>=12) → 6[2,4] → 6 → 失敗

暮石響:5,5で成功。
巳六針助:だめ!
GM:出目強マン!
巳六針助:響さん偉すぎ
宗像陽菜:ひ~!つよい!
麝香院悦楼:行動は終了……!
暮石響:【瞬転】鬼強え!成功すれば…
GM:ではプロット3。1D100どうぞ!
巳六針助:うおおおお
巳六針助:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 26

ヤモリ:急にハリキリだしたなあ
「B」④:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 56

ヤモリ:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 96

【戦場:雑踏】
<プロット6>
(埴神)
<プロット5>
(暮石、麝香院)
→<プロット3>
(巳六、トラ子、B④)

巳六針助:よし!
GM:ヤモリさんからですね。行動どうぞ……!
巳六針助:待った!
GM:ナニッ
巳六針助:最後の奥義を使用します。
GM:なんだろう
巳六針助:いるよな……まだ……!従者がよお!
暮石響:自分の手番じゃなかったっけ?
暮石響:主変?
巳六針助:あっそうだ 何でもないです
GM:これこれ♡【主変】は自分の手番だと言うておろう♡
GM:焦るでない小童♡
巳六針助:ごめんねナケマックス
暮石響:足掻く姿勢、最高だぜ
ヤモリ:そんなに寝取りの味が忘れられなくなったかぁ?浮気小僧
GM:というわけで改めてどうぞ!
ヤモリ:あいよ、では【野分】、《刀術》判定、回想乗っけて+3
ヤモリ:間合いの修正も乗ってるぜい
ヤモリ:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 9[4,5] → 9

暮石響:最高~~~~~
巳六針助:よおおおおおおおおおし
宗像陽菜:よっし!
麝香院悦楼:うおおおお……!
麝香院悦楼:《刀術》は目標値8!
麝香院悦楼:2d6-2>=8
ShinobiGami : (2D6-2>=8) → 8[2,6]-2 → 6 → 失敗

暮石響:オホホw
巳六針助:おおおおおおおおおおお
麝香院悦楼:うおっ……!
宗像陽菜:うぉーーー!!
ヤモリ:ハハハ ハハハハ
暮石響:【野分】生きたなあ
麝香院悦楼:耐久手段……なし!
麝香院悦楼:生命力2点……接近戦ダメージ2点を受け……
麝香院悦楼:戦闘脱落!
巳六針助:死ねえええええええええ!!!!!
『埴神』:麝香院悦楼の戦闘脱落により、行動を停止します。
巳六針助:はあはあはあはあはあ
「B」④:同じく。戦場には一応残っているよ。
ヤモリ:こっから4Bが残りを皆殺しにして勝者になるルート
巳六針助:やめろ!
暮石響:“ユガ”の誕生なんだ
「B」④:行動はパスします。
GM:巳六くんの行動どうぞ。
巳六針助:行動はパス。
GM:それではラウンド終了時。
GM:全員戦闘続行の意思が無ければ、誰か一人が戦果として、麝香院の持つ『花接ぎ』を獲得できます。
暮石響:続行意志ありません。
ヤモリ:脱落するよお
GM:脱落はしなくていいよぉ
巳六針助:こちらも続行意思はありません。
GM:OK! 『花接ぎ』は誰が獲得するかな?
巳六針助:オレが獲得します!
GM:了解です!
GM:それでは、クライマックス戦闘を終了します。
GM:プライズ『花接ぎ』の効果により、巳六針助は医療技術『花接ぎ』を修得しました。
GM:そして、『埴神』は破壊する、ということで間違いないでしょうか?
巳六針助:……破壊します。時間が必要なら、こちらで何とかする。
GM:了解です。
GM:クライマックスフェイズを終了します。
GM:====
『埴神』:ぶぅん。
『埴神』:『増殖体の活性化シークエンスを実行します』
『埴神』:『コード入力をお願いします』
麝香院悦楼:「ハァッ……『ウムギヒメは乳汁を塗る』!」
麝香院悦楼:声を張り上げる。
『埴神』:『承認されました──』
宗像陽菜:コードの入力と同時、宗像陽菜が動く
宗像陽菜:指先を舌から鎖骨、胸、そして下腹部に沿わせてなぞる
宗像陽菜:「胎海境・包血宿月産命宮たいかいきょう・ほうげつしゅくげつさんみょうぐう
宗像陽菜:海を孕んだ輩――、解剖学者曰くヒトを含む哺乳類はそのはらわたに海を内包するという。
宗像陽菜:その胎の宮を以て蛭子神の神座となす見立ての術理
宗像陽菜:その真髄は自身の能力拡張とそれ以外全ての能力低下
宗像陽菜:二つの神の領域が広がり、衝突する
宗像陽菜:「その奥義は...これ以上使わせないよ」
『埴神』:乳白色の液体を滴らせていたが、不規則に振動し停止する。
巳六針助:(……解ってきた。宗像先生は、命に”向き合いすぎる”んだ。奥義における触媒の価値を、誰よりも深く、ある種不当に認識している)
巳六針助:(だから神様に捧げる神座しきゅうの価値も、天井まで吊り上がる――その代償として、彼女の”子供”たちではないオレたちは……)
麝香院悦楼:「逐降か。山神に対して海の権能とは、合理的だ」
麝香院悦楼:倒れた「B」を睥睨する。
麝香院悦楼:「再生は難しそうだね」
宗像陽菜:「いったい”ソレ”の中にいくつ詰め込んだんですか...っ」
麝香院悦楼:「君の良識では測れまい」
麝香院悦楼:「だが、千五百の産屋を建てるぐらいは成し遂げるさ」
暮石響:「宗像先生」男が、ぽつりと呟いて。
暮石響:「救うべき相手・・・・・・を、間違い無きよう」
宗像陽菜:「響くん...大丈夫、分かってます...」
宗像陽菜:分かっている...はずだ
宗像陽菜:惟神の使用と同時並行に散布したウィルス
宗像陽菜:生物、無生物と未だ主張が別れる分野だが彼女はそれを無生物と認識し、操作する
宗像陽菜:特定因子に同定した発症経路、条件は”二度感染する”こと
宗像陽菜:「院長、じきに発熱で動けなくなります...自身の医術でも体力は大きく消耗しますよ」
宗像陽菜:「大人しく...渡してッ」
巳六針助:「……」ことここに至って、最も青臭い理想論を唱えていたはずの少年が。
巳六針助:何も言わない。ただ、探るように、試すように。貴女を見据えている。
麝香院悦楼:「フ、は──」発汗、眩暈、嘔吐感、悪寒。
麝香院悦楼:「君の”医学”は卓越している、宗像くん」
麝香院悦楼:「だが、それでは”医療”に足りない」注射器を己に突き刺す。
宗像陽菜:「なにを...っ」
麝香院悦楼:ウイルスを活性化させる触媒だ。ウイルスの毒性を敢えて高め──相互自食を引き起こす。
麝香院悦楼:「っはぁ……」鼻血を拭う。
巳六針助:「……自食作用オートファジー!」
麝香院悦楼:「勉強の成果が出たか、巳六くん?」
麝香院悦楼:峠を動かし、肉体は回復すらしている。
巳六針助:通常細胞が自身を喰らい生存を試みる反応を、”共喰い”に応用させた。
麝香院悦楼:毒を知り、飼い慣らして見せる。故に”毒匠”。
宗像陽菜:(致命傷に至るあと一歩、それが余りにも遠い、悔しい...何よりも許せないのは)
宗像陽菜:それに安心してしまっている自分がいること
ヤモリ:「医忍ってのはほんとさぁ、なんか難しい顔して『活かすことに長けた我々が最も殺しに長けてるいるのだ』とかよく言うけどね~」
ヤモリ:「毎日武器振り回して人殺しの練習してる方が上手に決まってるだろうがい」
ヤモリ:ドス、と鈍い音、麝香院悦楼の胸部に衝撃が走る。
麝香院悦楼:「ぐっ…!」
ヤモリ:見ると、ヤモリがその腕を突き出していてる、掌に空いた真っ赤な穴からは傷に見合わぬ少量の出血。
巳六針助:見るより先に、その術理の正体を察する。
ヤモリ:自らの腕を砲身とし、血中の魔鉄にて骨片を加速、本来ならば銃器で行うバヨネットの"合せ技"である。
巳六針助:麝香院悦楼が毒の匠だとするならば、矢鳴ヤモリは鉄血の戦闘機構だ。
ヤモリ:「そおら、逃げな、こわい狩人が来たよう」
麝香院悦楼:素早く止血を行う。戦闘中だがその手際は揺らぎない。
麝香院悦楼:自らを死なせないことも、忍医の戦いの一つであるからだ。
巳六針助:「ヤモさん。撃ったり切ったりは任せた」その方が、自分などよりもよほど上手くやれる。即座にそう判断する。
巳六針助:「オレは……皆を守る方法を探す」
ヤモリ:「じゃあ縫ったり縛ったりは任せるよい」
巳六針助:軽く拳を合わせる。攻撃に備える。
麝香院悦楼:「やはり視野が狭窄だね。戦闘技術は称賛に値する……が」
麝香院悦楼:トントン、とこめかみを叩く。
麝香院悦楼:「これは狩りでも、ましてや戦闘でもない」
麝香院悦楼:「死とは、誰もが負う災害だ」
麝香院悦楼:「僕たち医者は、その進路を導くのさ。難しい顔をしてね」
麝香院悦楼:「天災と戦う訓練は積んできたかい?」
麝香院悦楼:手を上げる。
「B」:「う」「お」
「B」:「う、ああ」「あああああ」
「B」:更なる個体が落下する。
『埴神』:『排出シークエンスを実行します。退避してください』
「B」:落下する数は十や二十ではない。
ヤモリ:「ちと、多いなこりゃ」
「B」:もはや群れではなく、波と呼ぶ方が正しい。
「B」:脆弱な個体が、それでも高速機動の世界に突入し、殺意を以て手足を振るう。
「B」:雨粒をすべて回避できる人間がいるだろうか?
「B」:この大波濤が、その問いの答えである。
巳六針助:肉の爆風であり、防塁であり、災害だ。高速機動の機能が刻印された「B」は、一つ一つが兵隊バチの如き殺傷の機構に等しい。
「B」:「「「あああああああああああああああああ!」」」
ヤモリ:「なるべくヤモさんの後ろにいな、守れはしないが、運良きゃ命を拾えるかもだ」
巳六針助:頷く。背中合わせに。
巳六針助:「合わせる」
ヤモリ:言って、裂帛の気合いとともに手刀を振り、舌を打ち鳴らす。
ヤモリ:裏巌流の【奥義】は波の中心を打ち払い、血肉の飛沫が弾ける。
巳六針助:同時。宙が歪み、布じみて皺と結び目がぐちゃぐちゃに結節される。
巳六針助:「B」の波濤。軌道が停止し、歪曲し、あるいは旋回することで、二人の半径を避ける。
ヤモリ:ふたりの忍びによる【奥義】を合わせた絶技、だがしかしすぐに第二、それすら飲み込む三波が迫り
ヤモリ:「死ぬなよお」
ヤモリ:どう、と肉に流される。
巳六針助:「折角また会えたんだ」
巳六針助:「良い男になるまで死ぬもんか」
巳六針助:腕を振るいながらも、肉に呑み込まれる。
「B」:「わあああああ!!!」
「B」:力任せに腕を振るい、敵味方に関わらず薙ぎ払う。
「B」:波が襲うのは、前に立っていた二人だけではない。
宗像陽菜:肉の波濤が迫っていた時、好機だと感じた
宗像陽菜:優しい人たちに阻まれず自身のすべき使命を全うする
宗像陽菜:そう、冷えた頭で思考が巡る一方
宗像陽菜:身体は既に処置を開始していた
宗像陽菜:(最初から...1人だけで立つって決めてたのに...救う相手を間違えるなって言われたのに)
宗像陽菜:(ここで自分の願いすら曲げたら....もう)
宗像陽菜:大腕部断裂ー縫合完了 頭側部挫傷ー固定完了
宗像陽菜:完了 完了 完了
宗像陽菜:指先一つ動かなくなるまで処置を続ける
宗像陽菜:(あれ...私.....誰を助けたかったんだっけ....................?)
宗像陽菜:波濤が過ぎ、血と肉の塊となり地面に伏したまま言葉が漏れる
宗像陽菜:「................いき、て」
暮石響:瞬転の術。優れた動体視力を用いた忍びですら、認知の及ばぬ程の速度で動くこの技には、弱みもまた存在していた。
暮石響:平地であれば苦労する筈のない、予想を超えた“肉の壁”の襲来に。先ほどのように思うような速度を出せず。
暮石響:「ぐっ……!?」肉を裂かれ、臓腑を抉られて。己から出た声に驚愕の色が混じる。
暮石響:千切れ、砕かれた筈の足が。ほんの僅か。動きに最低限、支障の無いレベルで繋がっている。
暮石響:視線を向けた先に。その神業を披露してみせた女の姿はなく。
暮石響:「………」ふざけるな、という怒声を既の所で飲み込んで。歯を噛み砕かんほどに噛み締めて。男は再び動く。
暮石響
暮石響:生と死の境目が曖昧になったこの場所で、“麝香院悦楼”の秘を探り、見たものは。
暮石響:彼の想いのみにあらず。その記憶の一端にも触れた。触れてしまった。
暮石響:旧友として。戦友として。
暮石響:かつて所属していた、同僚として。それは、己が忘れ去っていたはずのものだった。
暮石響
暮石響:恋人が出来た、と伺った時には、耳を疑ったものだった。
暮石響:任務ならまだしも、私事で女と関わるのは極力避けていた己と違い、彼はよく言えばそういった連中の扱いが上手く、悪く言えば女にだらしなかった。
暮石響:そんな男を夢中にさせる女がこの世に居るとは、夢にも思わなかったから。
暮石響:普段の飄々とした様子とは打って変わって、熱の入った語り口をする友を見て。
暮石響:断じてそういった趣味があるわけではなかったが。その女に軽く嫉妬を覚えたことに、我ながら驚いたものだ。
暮石響:こんな感情が己の中にもあったのだと。
暮石響:そのような驚愕は、その相手の身分を知った時に吹っ飛んでしまったが。
暮石響
暮石響:忍びに求められるのは、天賦の才でも、培った技術でもない。
暮石響:何よりも強い信念である。
暮石響:忍びとしての道を歩むと決め手から、常に、己に言い聞かせてきた言葉。
暮石響:その心の虚を突くように。
暮石響:旧友の顔を模した、その妖魔に対し。あろうことか己は躊躇ってしまった。
暮石響:結果的には。
暮石響:名も覚えたばかりの部下の忍びが一人、先走り。身の丈に合わぬ力を行使した結果。神の怒りを買い。
暮石響:風の噂でその後。荒ぶる神を鎮めるため、一人の巫女が命を散らしたことを知った。
暮石響:友が姿を消したのも、それから間もなくであった。
暮石響:己の失態であるという抗議を、上は認めてはくれなかった。
暮石響:まだ、使い道は幾らでもあったから。
暮石響

・PC4の【秘密】
かつてあなたには、戦友と呼べる一人の忍びがいた。
任務だけでなく、色恋の相談にも乗るほどに互いを信頼した友人だった。
しかし、その恋人が死亡したことを契機に戦友は失踪してしまう。
彼の足取りを長年追っていたあなたは、青望病院に「院長」がその人物である、という情報を掴み、潜入していたのだ。

幽霊の少女を見たあなたは、戦友がこの場所にいることを確信する。
少女の姿は、かつて見た戦友の恋人に瓜二つだったのである。

あなたの【本当の使命】は、「院長」の真意を探ることだ。
ただし、表の【使命】も【追加の使命】として扱う。達成した場合功績点1点。

暮石響
暮石響:上から一定の評価を得ていた忍びであっても、流派を抜け、その後の人生を歩んでいくことは難しい。
暮石響:然し、特段珍しい話というわけでもない。“抜け忍”に至るまでの過程は厳しいものであるが。
暮石響:情報の漏洩を防ぐために己に充てがわれたのは、今までの人生の記録を抹消する術。
暮石響:まだ扱いが良い方であったのだろう。他人に言わせればだがね。
暮石響
暮石響:『あんたは、生きていると言えるのか』
暮石響:気に障る、癪な小僧だ。
暮石響:結局、全てを抹消された筈の己の心には。曖昧模糊としながらも、消すことのできぬものが、今でも残ったままだ。
暮石響:生きているでも、死んでいるでもない。
暮石響:灰色。
暮石響:己という存在を表すのにこれほど妥当な言葉はないだろう。
暮石響:いつまでも、いつまでも。幻を追い続けて───死ぬための理由を探している。
暮石響:「死者を、救うことは出来ない」
暮石響:死は安寧である。それを脅かすことは、誰にも許されることではない。
暮石響:そして。
暮石響:「お前が、愛した女を」
暮石響:「蔑ろにしていい────訳が無い!」
暮石響:仮初の命を与えられた、屍の群れを飛び越えて。大きく跳躍すると同時。
暮石響:膝を抱えるようにして上げた片足、その踵の一点に。
暮石響:青い電光が収束していく。
暮石響:かつて己が所属していたとある“機関”。
暮石響:呪いや札を用いて行使していた、それらの忍法を扱うことは、今の己には叶わない。
暮石響:然し。
暮石響:一度、全てを失った筈のこの身体は。
暮石響:“八色の雷”を幾度もその身に宿したこの身体は。
暮石響:人の身体を常に巡っている、微弱な電流にも影響を及ぼしていた。
暮石響:体内の生体電気を著しく増幅させると同時、針の穴を穿つような、繊細な気のコントロールを両立したこの技は。
暮石響:今現在の暮石響にしか繰り出すことの出来ぬ奥義。
暮石響:最も効率良く、相手の生命の灯火を消すための、“先の先”。
暮石響:吹き出した血が雷に混じる。足を振り下ろすと同時、落雷のように降り注いだ紫電は。
暮石響:麝香院悦楼の脳天目掛け、“天災”のように迫る。
麝香院悦楼:「暮石……!」
麝香院悦楼:一人、積み重なった肉の山の上で構えていた。
麝香院悦楼:反撃されることすら想定外だった。面の攻撃に対して、回避することは不可能だ。
麝香院悦楼:そして一撃が入れば、その間隙を次が突く。それが死ぬまで続く。
麝香院悦楼:(そういう陣だ。そういう運命だ)
麝香院悦楼:(それを、超えたというのか)
麝香院悦楼:(回避を──)
麝香院悦楼:視界がぐらつく。
麝香院悦楼:「ウイルス、か──!」
麝香院悦楼:宗像の施した”医療”が、足を絡めとる。
麝香院悦楼:「ッ、守れ! 僕を──」
巳六針助:「防御に」
麝香院悦楼:雷を見上げるように、山の上に倒れ込む。
麝香院悦楼:一人でもクッションにすれば、被害は減らせる──
巳六針助:その指令が届くことはない。
巳六針助:「……初めて、仕掛けを捨てて」「純粋な防御に回ったな。悦楼サン」
巳六針助:ず る り
巳六針助:肉の山から、全身をぐちゃぐちゃにほつれさせた巳六針助がはい出て来る。
巳六針助:患部を影の絃で補綴してなお、夥しい量の血液と、臓腑が流れ出ている。だが。
巳六針助:「……宗像先生が、助けてくれたんだ」
巳六針助:影の絃だけではない。忍びとしての、外科治療が施された痕さえもある。
巳六針助:(こうしてくれるって、解ってた。オレだってきっと、同じことをする
巳六針助:彼女に何も言わなかったのは、試していたからでも、失望していたからでもない。
巳六針助:自分と同種の人間には、何も”言う必要がない”と思っていたからだ。
巳六針助:宗像陽菜が信念に基づく行動を取ると決めた以上、この結末は決まっていたことだとすら感じている。
巳六針助:「暮石さんの言葉で、わかったよ」
巳六針助:「あんただって、苦しんでる」
巳六針助:「昔愛したひとのかたちをした命を、こんな風に使い捨てて”しまえる”ことに」
巳六針助:「そうじゃなきゃ、『自分一人が苦しめばいい』なんて言うわけがない」
巳六針助:「……あんたも、病人だったんだ」
巳六針助:「だから」
巳六針助:【飢渇】、という忍のわざがある。
巳六針助:高速機動を重ねるごとに仕掛けを張り巡らせ、相手を陥れる策を概してそう呼ぶ。
巳六針助:巳六針助の攻撃媒体であり医療媒体は、縫合絃であり神経糸でもある【黒絃】。つまり、脳神経外科の領分だった。
巳六針助:「……指令はできない」
巳六針助:「これ以上、あんたにこの子たちは殺させない」
巳六針助:「殺させちゃいけないんだ。それは、オレがやる」
巳六針助:「命に責任を持つって言うのは、こういうことだ」
巳六針助:ず―――どどどどどどどどどどっ!!!!!
巳六針助:【飢渇】によって張り巡らされた絃は、麝香院悦郎が頼るであろう「B」の脳内に過たず打ち込まれ、その神経配列を書き換えている。
巳六針助:「うっ……あ、あ」
巳六針助:「ぐおおっ、ああああ――ッ!!」
巳六針助:悲鳴に近い絶叫と共に。
巳六針助:影の絃によって包まれた兵団が、麝香院悦楼の腱を切断し――自壊も構わず、落雷を”受けるしかない”態勢を、須臾の間作り出す!
暮石響:轟音。
暮石響:麝香院悦楼の下へと降った雷は。身体の神経系及び筋肉質へ次々に干渉、破壊され。
暮石響:「悪いが」
暮石響:「止める気は無い」
暮石響:続けざま放った、大斧のように振り落とした足刀が。男の肩口を深々と抉る。
麝香院悦楼:「……ッ!!」
麝香院悦楼:神経が焼き切れる。もはや脳波による命令は叶わない。
麝香院悦楼:だが──突き刺さった脚が、力強く握りしめられる。
麝香院悦楼:「暮石……」
麝香院悦楼:即効性のある筋緊張剤。手足に仕込んだ薬剤を砕く。
麝香院悦楼:「くれいしぃぃ……!!」
麝香院悦楼:引力の支配や、黒絃の操作などではない。
麝香院悦楼:動くべき筋肉を収縮させ、止まるべき筋肉を伸長する。
麝香院悦楼:医薬学の”研究”が、麝香院を幽鬼のように立ち上がらせる。
暮石響:砕かれん程に握られたその手を。縋り付くような、その手を見て。
暮石響:「俺の前から、黙って消えた事を」
暮石響:「今更、蒸し返すつもりはない。結局、お前の中で。俺という存在が、其処までだったというだけの話」
暮石響:「それが」くくっ、と喉を鳴らす。
暮石響:「今更、しがみつこうというのか。良いだろう」
暮石響:削がれた彼の肉に、思い切り手を突き出す。吹き出す血も厭わず、決して離さぬように握り締め、睨み合う。
暮石響:この瞬間を逃すほど、甘い忍びでは無いから。
暮石響:「やれ」
麝香院悦楼:「……何……?」
麝香院悦楼:知っている。知っていた。
麝香院悦楼:暮石響が単独で動く戦法を取る忍びであると。
麝香院悦楼:これではまるで、自分を布石に追撃をさせるような──
ヤモリ:産まれた、決定的な隙。
ヤモリ:その刹那に――
ヤモリ:想う。
ヤモリ:死と引き換えに死を克服する力。
ヤモリ:本当にそんなものがあったなら、ひとはもう殺すしか無くなってしまう。
ヤモリ:か細い希望にすべてを賭けて"それでも"と他の道を歩み続けるよりも、足を止めてそれを使うための言い訳を創り出すほうがずっとずっと"現実的"だから。
ヤモリ:最初は多くが躊躇するだろう、しかし、ひとり、もうひとりとそれが成されるたびに慣れが心を蝕んでいく。
ヤモリ:膨大な力と金、あるいは善意でもって"言い訳"は必然的に整備され、洗練されていくだろう。膨大な力と金それを持つ者たちの手によって。
ヤモリ:どのような優しい願いから生み出されたものであっても関係は無い、それがどれだけ多くの命を救おうが関係はない、人を喰らうものは総じて"バケモノ"なのだから。
ヤモリ:("善い殺人"がこの世にあって良いものかよ)
ヤモリ:ヤモリは手段としての殺人を否定はしない。
ヤモリ:手に馴染む己の日常であり、忍の世界にはありふれたものだ。――ただ、それは絶対に悪行でなければならない。
ヤモリ:たとえ、どんなに仕方がなくったって。
ヤモリ:たとえ、殺されるのがとてつもない悪だったとしても。
ヤモリ:たとえ、殺すことで、大勢の善良な命が救われるとしても。
ヤモリ:殺人そのものが善なる事はあり得ない、あり得てはいけない。
ヤモリ:その道の先はどうあったって地獄だ。
ヤモリ:それを認めれば言い訳の出来る強いやつがいくらでも人を殺して良いことになるし、言い訳も出来ない弱いやつはいくらでも殺されて良いことになってしまう。
ヤモリ:そんな地獄はきっと、現実の表の世界にだってありふれたものだと誰かが言うかもしれない。
ヤモリ:(――認めるか)
ヤモリ:(――認めるものかよ、そんなものが、アタシが命を賭けて護っているものだって)
ヤモリ:破綻した願いだと、誰もが言うだろう。
ヤモリ:(殺人者であるアタシは邪悪なケダモノである責任がある)
ヤモリ:(その代わり、陽の光の中で生きるてめぇらには善き存在でいる責任がある)
ヤモリ:夢のような力を手に入れたとして、
ヤモリ:例え、この身が元に戻っても、思い出は元通りにはならない。
ヤモリ:あの時失った家族を黄泉の淵から連れ戻せるのだとしても、家は元通りには決してならない。
ヤモリ:殺しは――死とは取り返しのつかないものなのだ、絶対に。

・真壁トラ子の【秘密】
かつてあなたは、鞍馬神流に連なる『望月家』という剣術流派にて、当代最強の剣士と謳われていた。
しかしある不始末のために、今まで通りの剣術を扱えないように肉体に傷をつけられ、家を放逐されたという過去がある。

そして、宵町ミツバもまた、望月家の後継者候補であったことをあなたは知っている。
彼女は生来の病弱さから、継承権は無いに等しかった。
しかしあなたの放逐に伴って実力者が次々と失われ、ついにはミツバに白羽の矢が立ったのである。
家のことはもはや捨てた過去だ。しかし衰退する望月家にしがみつくミツバには、興味がある。

あなたはいつでもマスターシーン「セカンド・オピニオン」を開始することができる。
シーンの内容に従って、あなたは新しい【使命】を獲得する。

ヤモリ:きっとこの先も、誰にも決して明かしはしない生きる理由がある。
ヤモリ:ばかばかしくて、荒唐無稽。冗談みたいな信念。
ヤモリ:表の、穏やかで清らかな人々が、幸せであれるように。
ヤモリ:光の下で生きるおさなごが、力ある"魔"に、一夜にして全てを奪われないように。
ヤモリ:だから、そのルールをかき乱す花接ぎなんて『医療技術』をヤモリは絶対悪であると断じる。
ヤモリ:既にそれは物言わぬおさなごの躯を積み上げて、優秀なふたりの医忍に手をかけた、許せるものではない。
ヤモリ:しからば――
ヤモリ:「斬る」
ヤモリ:積み重なった血肉をかき分けて、女が飛び出してくる。
ヤモリ:その姿は満身創痍、全身に裂傷がはしり、片方の足は折れた骨が突き出している。
ヤモリ:しかし、どういう理屈かこれまでで一番の速度でその身は弾丸のごとく突き進む。
ヤモリ:右手を"鞘"――すなわち自らの胸の中に深々と差し込む。
ヤモリ:肉を裂いて、刃。胸の内より現れた骨で編まれた柄を掴み取る。
巳六針助:(出る)
巳六針助:(”あれ”が――)
ヤモリ:抜刀するは血濡れの『月狗』。
ヤモリ:矢鳴ヤモリの血中に溶け込み、その命を支える妖魔鉄が刀の姿をとったもの。
ヤモリ:満月と新月の宵にのみ天空を通じて活性をする。
ヤモリ:今宵はそのどちらにも該当はしない、しかしその例外を可能にするすべが、この場にはある。
ヤモリ:――満月の夜には、出産が増えるという話がある。
ヤモリ:学術的な根拠は解明されていない。しかし産婦人科にかけられているカレンダーには月の満ち欠けが記載されているし、マタニティーアプリの中にはやはりその日の月の状態を確認できる機能が付いているものもある。
ヤモリ:月下美人が新月や満月の日に大輪の花を咲かせるように、珊瑚が満月の夜に一斉産卵するように、自然界でも誕生と月とは密接な関わりがある。
ヤモリ:そして今この場には、巨大な生と死の呪法が溢れている。
ヤモリ胎海境たいかいきょう包血宿月産命宮ほうげつしゅくげつさんみょうぐう。月の名と魔を孕んだある医忍の【奥義】。
ヤモリ:それに手をかける。逆算の類感呪術。
ヤモリ:過大なる月の陰気が許したただひと太刀のみの例外。
ヤモリ:【裏巌流月鉱剣、彼岸潮】
ヤモリ:天賦の殺人剣、超直感と月の魔物の本能によってその場で最も危険となるものを半ば反射的に切り裂く。
ヤモリ:がお、う、と斬撃が飛んだ。
麝香院悦楼:「……!」
麝香院悦楼:驚愕に目を見開く。
麝香院悦楼:それは、「B」の波状攻撃を終え、三人もの敵が生命を維持していたため。
麝香院悦楼:死の災厄を、三人もの人間が乗り越えていたため。
麝香院悦楼:あるいは──
麝香院悦楼:地に臥せる宗像陽菜。その姿を認め。
麝香院悦楼:「救ったか」
麝香院悦楼:上半身を袈裟に斬られ、意識を喪失した。
巳六針助:……戦局が長引けば長引くほど、技の冴えは鈍り、仕掛けの数は潰えていく。
巳六針助:だが、彼女はこのひと呼吸に賭けた。どこからこれを目算していたのか、ということは考えるまでもない。
ヤモリ:ほどけた刀が寝床を目指して胸の穴へずるりと這い寄る。
ヤモリ:「ハッ、お仕事完了だ」
巳六針助:戦場に満ちた神気を喰らい、それをたった一回の”奥義”として変える。暮石響も、その予兆を完璧に識っていた。
ヤモリ:言って、ずしゃりと崩れ落ちる。
巳六針助:……なんて。
巳六針助:なんて強い、忍者なのだろう。
ヤモリ:「あーーー、ちくしょう、景気の良い仕事だったってのによぉ」
ヤモリ:これからすることを考えると、きっと成功報酬はパーだろう。
ヤモリ:しかし、どこか満足げな顔でヤモリは目を閉じた。

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【エンディング:執刀】

GM:──青望病院・廊下
GM:ガラガラと騒がしい音を立てて、二台のストレッチャーが手術室に向かう。
GM:一つに横たわるのは宵町ミツバ。
GM:もう一つには、シーツを赤黒く濡らす、巳六針助が乗せられている。
一般ナース:「ほ、ほんとうに大丈夫なんですかぁ~、宗像先生!」
一般ナース:「緊急手術で…しかも術式が不明って…危なすぎますよ~!」
一般ナース:ナースが悲鳴を上げる。
一般ナース:忍医である彼女ですら、この状況は異常なものなのだ。
宗像陽菜:「...重要な医療技術も容体も怪しい状態での施術で不安になるのはわかるよ」
宗像陽菜:「でも大丈夫、青望で優秀な医師がこの場に2人もいます」
宗像陽菜:「前例のない手術ですが私は十分に成功する目算があると思う...信じて」
一般ナース:「というか宗像先生もボロボロじゃないですかぁ~!?」
一般ナース:「ええい、ままよ! 患者入ります~!」
GM:ストレッチャーが二つ並べられ、機材が並べられていく。
GM:人工心肺のアクティベーションがされる──
巳六針助:「……」瞳を開ける。
巳六針助:生命力の損耗を避けるため、可能な限り全身の保存に努めていた。
巳六針助:「……宗像先生。術式の執刀を頼む。この中なら、あんたが一番上手くできる……」
巳六針助:時間が惜しい、とばかりに早口で言いながら、同時に宗像陽菜の言葉に耳を傾ける。
宗像陽菜:「ミシン君、寄生妖魔人狼の性質についてはキミの専門分野...その上で聞くわ」
宗像陽菜:「この施術で救われる命にはキミも入っているのよね?」
巳六針助:「あんたに人を殺させる手術を頼むと思う?」笑う。
巳六針助:「死んでも・・・・できなかっただろ。さっきみたいにさ」
巳六針助:「……今から術式の説明をする。聞いてくれ」
巳六針助:「移植の対象は、オレに寄生した『狼憑き』という妖魔ウイルスの生命意思」
巳六針助:「それを『花接ぎ』によって移植する。術式によって、患者の生命力は賦活される」
宗像陽菜:「なるほど...ミシン君の中には二つの命がある状態...それなら施術のリスクはかなり軽減されるけど」
巳六針助:「病原体を薬として運用する技術医療だ」苦しそうに頷く。
宗像陽菜:「臓器についてはどうするつもり? 人工心臓なら青望ここにもあるけど...」
巳六針助:「当然、そういう話になる」
巳六針助:「人工心臓は合致しない。『花接ぎ』の対象にできるのは、一つの生命力のみだからだ」
巳六針助:「『花接ぎ』の本質は受粉・・だ。本来起こるべき免疫反応を、意思という無形のバイパスで概念的に迂回する」
巳六針助:「呪術医療の概念も噛んでるから、ここは宗像先生の専門だと思う。……とにかく、”同一視”されない臓器を使用することはできない」
巳六針助:「一つの雌蕊めしべに二つ以上の花弁は咲かないよな?」
巳六針助:「つまり、何を使えばいいのかは……わかるよな。宗像先生」
宗像陽菜:「えぇ、重要なのは臓器提供者がドナー”同一の個体”であるということ...」
巳六針助:「さす、が……ごぶっ」声がかすれる。血が漏れる。
巳六針助:「そうだよ……正解は、”同一の個体”だ。つまり、オレの臓器を用いる」
巳六針助:「オレと『狼憑き』は、寄生って特性上、概念的に”ひとつ”だからだ。類感呪術の贄として利用できる」
宗像陽菜:「でもだよ、ミシン君...心臓は高速機動する忍者の中でも重要な臓器、黒弦で補完しても....あ」
宗像陽菜:先の戦いの中で1つの予感に至る、自身の血液循環を保管した1人の狩人
巳六針助:「この術式は、オレの考案じゃない」
巳六針助:「自分の生命力を捻じ曲げて、死の縁に瀕したオレを助けてくれた師匠がいた」
巳六針助:「自分の危険も顧みず、命を燃やして”狼憑き”への特効薬を作ってくれた仲間がいた」
巳六針助:「自分の信念をげてでも、神経系を移植して繋ぎ直す技を教えてくれた友達がいた」
巳六針助:「……自分のことなんか何も話さないのに、死んでるも同然の体を……人を守るために使った、あの人がいた」
巳六針助:「今度は。オレが受け継いできたものを、アンタたちに贈る番だ」
巳六針助:「輸血材には矢鳴ヤモリの血液を少量借りる。オレの絃でバイパスして、循環系を生成する」
巳六針助:……ずっと、戦いの最中。考え続けていた。考え続けることができた。
巳六針助:宗像陽菜の言っていた、「皆が善くなる結末」を。
巳六針助:自分の命を使う方が、遥かに簡単で、犠牲も少ない。
巳六針助:だが、それは安易な「逃げ」だ。妥協だ。己の命をそうして差し出すものがいれば、
巳六針助:その延長線上には、弱いものを差し出す社会しかなくなる。
宗像陽菜:「強いね...ミシン君は」
宗像陽菜:「私は差し出して楽になる方法しか見つけられなかったけど」
宗像陽菜:「キミは逃げずに立ち向かい続けたんだ...」
巳六針助:「立ち向かい続けられたのは」
巳六針助:「あんたと皆が作った時間があったからだ」
巳六針助:「……あんたもだ、悦楼サン」
巳六針助:「あんな最悪なもんを作ってくれたおかげで、逆に新しい術式を発明できたよ」
巳六針助:誰とも知らぬ、暗がりに向かってその名を呼ぶ。
巳六針助:「もともと『花接ぎ』は、あんたの作ったものだろ。……オレの生命維持を任せる」
巳六針助:「――執刀医が足りない。力を貸せ」
巳六針助:「悦郎サンが、まだ医者ならな」
麝香院悦楼:「…君の指示に従うのは癪だな」
麝香院悦楼:ずるりと身体を引きずって現れる。大きな切創からはまだ血が流れている。
巳六針助:「死にそうなとこ悪いけど、死ぬ気で頼むよ……失敗したら、オレたち全員廃業だ」
麝香院悦楼:「少し知識があるだけの臓器提供者に過ぎないだろう、巳六くん……宗像くん。宵町ミツバの主治医は君だ」
麝香院悦楼:「君が主導したまえ。それならば、快く従おう」
巳六針助:「はは……」笑う。「違いない」
巳六針助:「オレが善くなったのだって、宗像先生のお陰なんだから」目を閉じる。
宗像陽菜:「ふふっ、成功したら3人仲良く入院ですね...」
宗像陽菜:「__これより特殊指定医術”花接ぎ”により妖魔感染者との生命および臓器移植手術を執刀いたします」
宗像陽菜:純白の手袋を嵌め、強く握り込む
麝香院悦楼:「提供者側、臓器摘出および「狼憑き」の生命力抽出に入る」
麝香院悦楼:「5分で終わる。レシピエント側準備を進めてくれ」
麝香院悦楼:麻酔の完了を確認し、メスを取る。
麝香院悦楼:「……宗像くん」
宗像陽菜:「非麻酔による神経閉塞による痛覚遮断を開始します...なんです、院長?」
麝香院悦楼:「僕は自身が間違っているとは思わない。しかし同時に、敗者だ」
麝香院悦楼:「僕は君の信念を否定した。自己犠牲の上に成り立つ医療など、医療ではないと」
麝香院悦楼:「だが……君の”献身”によって、敗北を喫した」
麝香院悦楼:「その信念にも、死に抗う、一定の力があることを認めよう」
麝香院悦楼:息を吐く。鉗子を手に取る。
宗像陽菜:困ったような笑顔を浮かべぽつりと呟く
宗像陽菜:「今回、私は拾えた側でしたが結果的に全てを救えたのは奇跡のような巡り合わせがあったからです」
宗像陽菜:「私達は理不尽を前に苦悩して、挫折し...進まなくてはいけません」
宗像陽菜:「だからですかね...私が麝香会ここを辞められないのは」
宗像陽菜:「この奇跡を奇跡で終わらせないようにしましょう...私達も”善く”なり続けなければなりませんから」
麝香院悦楼:「やはり君の言葉は、性善説的で僕とは正反対だ。胃がもたれるよ」
麝香院悦楼:目を細め、にやりと微笑む。
麝香院悦楼:「いいね。その方が病院にとっても、都合がいいだろう」
麝香院悦楼:「宗像くん。この後の病院のことを、君に任せようと思う」
宗像陽菜:少しだけ目を見開き...頷く
麝香院悦楼:「優秀な看護師たちがいる。運営については彼女たちが答えるだろう」
麝香院悦楼:「僕を……死を打ち破って見せたその信念で、新しい麝香会総合病院を導いてみたまえ」
宗像陽菜:「あなたはこれからどうするの?」
麝香院悦楼:「そうだな、死者の蘇生は比良坂機関の有する禁忌だ」
麝香院悦楼:「研究データは隠蔽できない、君たちのせいでね」くつくつと笑う。
麝香院悦楼:「一年か、十年か……比良坂の使者がやってきたら、休暇を楽しむとするよ」
宗像陽菜:「もし、響くんがいたらこう言ってるわよ」
宗像陽菜:「”悦楼、残念だがウチは優秀な人材を遊ばせるほど甘くないぞ”」
宗像陽菜:「ってね、だから自分の時間ができたなら存分にやりたいことをやるべきだわ」
宗像陽菜:「えぇ、宗像陽菜...院長を拝命いたします」
麝香院悦楼:「……頑固な奴ばかりだ」
麝香院悦楼:「麝香院悦楼。麝香会総合病院・院長の座を……君に譲与する」
麝香院悦楼:銀のトレイを差し出す。『花接ぎ』によって摘出され、黄金色に淡く光る臓器が乗せられている。
麝香院悦楼:「君の成功を祈る」
宗像陽菜:本当に、困ったように微笑みながら摘出された臓器を入れ替え、接ぎ、結ぶ
宗像陽菜:そうして前代未聞の手術を終え
宗像陽菜:宗像陽菜は麝香会総合病院の院長になった

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【エンディング:宗像陽菜】

GM:──個人病室
GM:事件から数日が経過した。
GM:三寒四温という言葉の通り、肌寒い風が過ぎさった今日の日差しは、汗ばむような熱を持っている。
GM:後処理、引継ぎ、新体制の報告──山ほどの仕事があり、それらはまだ落ち着きを見せないだろう。
GM:それでもあなたは、主治医としての業務も欠かさず行っていた。
GM:雲間から眩い光が見える病室。
宵町ミツバ:銀髪を光に溶かして、ベッドの上で少女は窓を眺めていた。
宗像陽菜:聴診器を離し、短く安堵の息をつく
宗像陽菜:「ん、呼吸も数値も安定してる」
宗像陽菜:「頑張ったね...ミツバちゃん」
宵町ミツバ:「あっ、はい。ありがとうございます」
宵町ミツバ:患者衣を直し、声に反応する。
宵町ミツバ:「手術の後は、とっても……体が軽いです」
宵町ミツバ:「先生と、他にも多くの方が協力してくださったと聞いています」
宵町ミツバ:「私の頑張りなんて。どうお礼をしたらいいか……」
宗像陽菜:「確かに...この手術は例がないモノで色々な人の助けがあってようやくつかみ取れたわ」
宗像陽菜:「でもね...一番大事なのはミツバちゃんが治りたいって思ったから」
宗像陽菜:「私達はその気持ちに応えて...ちょっと背中を押しただけ」
宗像陽菜:手で細く光で煌めく髪をすいて頭を撫でる
宗像陽菜:「.......患者のプライバシーの観点からはあまり褒められることではないけれど」
宗像陽菜:「お家の事を聞いたわ」
宵町ミツバ:「……」
宵町ミツバ:頭に触れる手に体重を預けていたが、背筋を伸ばす。
宵町ミツバ:「すみません、隠していたわけではないのです」
宵町ミツバ:「病院内で、忍びの流派同士の揉め事はご法度ですから……」
宵町ミツバ:「忘れさせられていた、のだと思います」
宗像陽菜:「そうね...ウチはそういう手段を使うこともある」
宗像陽菜:「だからこうして治った今考えてほしいの」
宗像陽菜:「ミツバちゃんはどうしたい?」
宗像陽菜:「いや、このままお家に戻りたいって本当に思える?」
宗像陽菜:ベッドに腰を下ろし、少し身体を寄せる
宵町ミツバ:「…そうですね。厳しい家でした」
宵町ミツバ:「ヤナリさん……いえ、ヤモリさんに戻ってくるようお願いしましたが」
宵町ミツバ:「思えば彼女の言う通り、衰退する定めなのかもしれません」
宵町ミツバ:「失礼を言ったと……謝らなければいけませんね」
宵町ミツバ:息を吐く。
宵町ミツバ:「……ですので、私はやはり、家に戻るべきだと思うのです」
宵町ミツバ:「私は他の生き方を、手段を知りません。与えられるままに生きてきた」
宵町ミツバ:「今の、私の意思に従ってくれる身体であれば」
宵町ミツバ:「私自身の目で、望月家の姿を見ることができます」
宵町ミツバ:「家のためでなく……その内で生きる人のため」
宵町ミツバ:「人の姿を、私は学びたい」
宗像陽菜:「もし、ミツバちゃんがそれしか生き方が知らなくて他の望まれる人のためって考えてたら提案するつもりだったの」
宗像陽菜:「うちの子にならない? って」
宗像陽菜:「裏の世界も、閉じた家という箱庭の事も切り離して...学校で他愛ない話したり一緒にテレビ見たりとか」
宗像陽菜:「そういう他愛ないまま生きる権利もミツバちゃんには当然あるんだもの」
宗像陽菜:「でも、戦うって決めたんだね」
宵町ミツバ:「そんなことを考えていらっしゃったんですね……」
宵町ミツバ:驚いている。
宵町ミツバ:「…しかし、ええ」
宵町ミツバ:胸元を抑える。
宵町ミツバ:「私に移植されたのは、人の臓器と……魔の生命と聞きました」
宵町ミツバ:「魔なる力がこの身を動かしているのなら、それも私の一部です」
宵町ミツバ:「目を背けるだけでは、きっと飲まれてしまいますから」
宵町ミツバ:「私の剣として飼い慣らせば、力になってくれるでしょう」
宵町ミツバ:目を閉じて微笑む。
宗像陽菜:いつ死ぬかもわからぬ少女は無為に流されるだけでなく自分の命を繋ぎとめた命と向き合い行く先を決めた
宗像陽菜:その回復に胸が少し暖かくなり笑みが漏れてしまう
宗像陽菜:「...なら、私はミツバちゃんの覚悟を尊重する」
宗像陽菜:「でも忘れないでね、ここは病院であり傷ついた人達の家だから」
宗像陽菜:「身体だけじゃなくて心も擦り切れて折れそうなときはいつでも頼って」
宗像陽菜:「私達はキミ達の味方だよ」
宵町ミツバ:「はい」
宵町ミツバ:「骨身に染みて、理解しているつもりです」
宵町ミツバ:いたずらっぽく、歯を見せて笑う。
宵町ミツバ:「──そうだ、宗像先生。これを」
宵町ミツバ:戸棚を開け、銀のリングを取り出す。
宵町ミツバ:「どたばたして、お返しするのが遅れました」
宵町ミツバ:「……よく効くお守りでした」
宵町ミツバ:「どうか、先生の今後を守ってくださるよう。私からもお祈りしました」
宵町ミツバ:リングを差し出す。
宵町ミツバ:「…宗像先生。何もかも本当に、ありがとうございました」
宗像陽菜:「ふふっ、いっぱい返してもらっちゃったな...」
宗像陽菜:受け取り、大切そうに薬指に戻す
宗像陽菜:「あらためてミツバちゃん...手術成功おめでとう」
宗像陽菜:「これからもキミの人生が健やかであることを祈ってる...祈り続けてる」
宗像陽菜:「...信じてくれてありがとう」
宗像陽菜:麝香会総合病院傘下、青望病院
宗像陽菜:忍びの世を生きる者達の職域医療機関であり反目しあう影の者たちが唯一1つの意思の下に集う場所
宗像陽菜:これまでも、これからも

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【エンディング:暮石響】

GM:──搬入口付近
GM:建物の裏手にある搬入口には、濃い影がかかっている。
GM:陽光の強さが影を深くしているのだろうが、やはり底冷えするような空気が流れていると感じる。
GM:業者の搬入に居合わせ、その待機時間も終わりが近い頃合いであった。
一般ナース:「それでぇ~、びっくりしたんですよぉ~」
一般ナース:「まさかあのお局ナースが、御曹司のお医者様と……」
一般ナース:世間話……もとい院内の裏話に花を咲かせている。
暮石響:「さぞ皆さん、驚かれたことでしょう」
暮石響:適当に相槌を打ちながら、上辺だけの笑みを張り付かせて。業務完了を意味するサインを終える。
暮石響:「ところで、この度わたくし。転勤となりまして」
暮石響:「後任の挨拶も済んでない所、大変申し訳ないのですが。此度で青望さんへ足を運ぶことも最後になるかと思います」
暮石響:「これ、皆様でよかったら」
暮石響:そう言って、紙袋をナースさんに渡します。中身は鳩の形を模したビスケットの詰め合わせだ。
一般ナース:「はえっ!? そんなぁ~!」
一般ナース:「暮石どのとはいっぱい話がはずんだのにぃ~! 残念です……」
一般ナース:紙袋をうやうやしく受け取る。
一般ナース:「なんでまた急に。次は何処に行くか決まってらっしゃるんですかぁ?」
暮石響:私も残念です、と声色を変えずに。
暮石響:「北の方とは伺っています。私、寒いのは得意なので。妥当な人選かと」冗談めかして微笑む。
暮石響:「月並みな言葉ではありますが。青望さんと……“”新院長”の」
暮石響:「今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。……ああ」そういえば。と呟いて。
暮石響:「幽霊の噂。あれからは如何でした?」
一般ナース:「はぁ……寂しくなりますね……もぐ……」ビスケットを食べている。
一般ナース:「ふぁい、幽霊ですかぁ~?」
一般ナース:「そういえば、この数日はとんと聞いていませんねぇ。連日うるさかったのに……」
一般ナース:「はっ、もしかして……!」
一般ナース:暮石の顔に注目する。
一般ナース:「暮石さんについていっちゃうのかもしれませんよぉ~!」
一般ナース:コワーイ、と体をくねらせている。
暮石響:「それは……」
暮石響:「背筋が凍りそうですね。……冗談ではなく」
暮石響:あの“幽霊もどき”との約定は果たしてやったつもりである。
暮石響:元より、正式な依頼という訳でもない。タダでさえ、無賃労働など死んでも御免だというのに。
暮石響:境遇に同情し、親切心から手を貸すような甘い人間とでも出会っていたら、話は違ったのかもしれないが。
暮石響:挨拶もそこそこに、駐車場へと歩む。
暮石響:社用車のカギを開け、運転席へと座って。ため息をついた後。エンジンをかける手をはたと止めて。
暮石響:念の為に振り返り。後部座席を見下ろしてみる。
ジガ:「……」
ジガ:シートベルトを付けようとしている少女の姿がある。
ジガ:ゆっくりシートベルトを戻し。
ジガ:後部座席の足元の隙間に身を隠す。
暮石響:「見えてるんだよ……」
暮石響:「降りろ」
ジガ:「そんな……殺生なこと言わんといて……」
ジガ:「ジガちゃん考えました。失うはずだった命」
ジガ:座席の上に正座する。
ジガ:「どうか、響くんの元で使わせてくださいなさって!」
ジガ:「炊事とか……たまに洗濯とか……稀に掃除とか、やります!」
暮石響:「私がこの世で最も許せないことの一つは。他人が私の家を我が物顔で荒らすことだ」
ジガ:「じゃ、じゃあっ」
ジガ:「ジガちゃんの家ってコトにして……居候させてあげても、いいケド……?」上目遣い。
暮石響:今すぐにでも、その顔面を握り潰してやりたい衝動を必死で抑えつつ。
暮石響:別に抑えなくてもいいなと思ったので、前座席から身を乗り出して少女の顔を片手で挟み込む。
ジガ:「あごごごごご」
暮石響:「………もっと」
暮石響:「有意義な事に使えよ。大学でも何でも、行きたいんだろう」
暮石響:「私に連れは必要ない。そんなモノを抱えながら生きていける程、強くないと自覚しているからだ」
ジガ:「行くよ。行くし」
ジガ:「でも私、響くんの十倍弱いし。コセキ無いし」
ジガ:「まずは歩き方を学ぶのですよ。ジガちゃん産まれたばかりだかんね」
ジガ:「その点、響くんは合格だよ」
ジガ:暮石の肩に手を置く。
ジガ:「君は人生を、立派に歩いてる」
ジガ:「ちゃんと有意義だから、安心しなって」
ジガ:ぽんぽん、と数度肩を叩く。
暮石響:こちらが理詰めで説こうとも。何を言っても、暖簾に腕を押すような感覚。
暮石響:かつての友は。己の罪と真正面から向き合うことを避け、それを無理矢理に飲み込まんとしたが為、眼前の少女の殺害を試みた。
暮石響:然し、結局のところ。この少女の“性格”が心底、受け付けなかったという側面もあるのかもしれない。
暮石響:突然変異で生まれた、自我。
暮石響:何も無い場所から、このような人格がポンと湧いて出てくるものか?
暮石響:「………」
暮石響:この手の手合とのやり取りは。こちらが何を言っても無駄だと経験上、己は知っている。
暮石響:嫌という程、味わってきたから。
暮石響:「腐れ縁か……」腹立たしそうに呟いて。
暮石響:「戸籍と……」
暮石響:「住む場所までは、用意してやる。絶対に俺の家には立ち入らせん」
暮石響:「そこまでだ。私がお前の尻を拭いてやるのは」
暮石響:ふん、と鼻を鳴らしてエンジンをかける。
ジガ:「えっ……いいの!?」
ジガ:目を輝かせる。
ジガ:「やったやった! 後からやめるのはナシだからね!」
ジガ:足をばたつかせ、シートベルトを引き出す。
ジガ:「あっ、響くん! 非常事態が発生した…!」
暮石響:「何だよ」
ジガ:「シートベルト、どうやるのこれ!? やったことない!」
ジガ:カチャカチャと金具を動かしている。
暮石響:はあ、と頭を抱えつつ。運転席のドアを開ける。
暮石響:生温い日差しと風が、男を撫でた。
暮石響:居心地が良い、などと。死んでも言うつもりはない。

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【エンディング:巳六針助&矢鳴ヤモリ】

GM:──中庭
GM:暖かな日差しが降り注ぐ昼前の中庭。
GM:鼻腔をくすぐるのは、花の匂いというよりも、草木の生命力であった。
GM:時計が静かに時を刻む。
十九里早藤:「──どうして、まだここにいるの?」
十九里早藤:中庭の入り口。建物の陰となった場所から、声を掛ける。
十九里早藤:深く沈んだ表情は、光の加減だけがもたらすものではないだろう。
十九里早藤:「巳六くんはもう、健康体なんだよ」
十九里早藤:「ベッドの数は限りがあるんだ。すぐに退院してほしい」
巳六針助:中庭のベンチに佇み、あなたを振り返る。
巳六針助:「うん」言葉も少なく、頷く。「だから、今日は……お礼を言いに来た」
巳六針助:「『B』に仕込まれたバックドアのこととか」
巳六針助:「十九里先生の”ライカン”に対する研究とか」
巳六針助:「……これまで、よくしてくれたこととかも、そうだし」
巳六針助:言葉を選ぶように、続ける。
巳六針助:「昔のオレのことを、覚えててくれてありがとうって言うの……忘れてた」
巳六針助:「青望病院の巳六針助は、たぶんもう死んじゃったけど。十九里先生は、覚えててくれたから」
十九里早藤:「…そうだ」
十九里早藤:震える声で返す。
十九里早藤:「私が覚えていたのは、巳六主任の姿だった」
十九里早藤:「子供らしく青臭く悩むくせして、高い技術を持ち、あきらめが悪い」
十九里早藤:「君と同じ素養を持った、けれど君ではないひと」
巳六針助:「うん……」
十九里早藤:「”少年”……君は、私にとって切除すべき病巣だった」
十九里早藤:「時間をかけて切り取れば、元の巳六主任に戻ると……」
十九里早藤:深く息を吐く。
十九里早藤:「でも、死んだのなら。もういらない」
十九里早藤:「少年、君のためにしたことじゃない。だから礼も必要ない」
十九里早藤:「出ていきなさい……ここは、死者のいる場所じゃない」
巳六針助:目を伏せる。振り返る。「そうだね」
巳六針助:「だからこれは、ハグレモノとしての巳六針助の言葉だ」
巳六針助:「オレ、十九里先生みたいな」
巳六針助:「人を助けられる人になるよ」
巳六針助:……簡単なことだ。記憶を消して、都合よく操作して。
巳六針助:そんなことができるなら、”巳六針助”の人格を、彼女の思うがままに改造することだってできたはずだ。
巳六針助:だから、彼女は……本当に、助けようとしていたのだと思う。
巳六針助:『忍』の巳六針助という、患者を。
巳六針助:「……それでも」
巳六針助:「きっと、死人のためだけでもないはずだ」
巳六針助:「一緒に寝てくれて、怖い夢を見なかった。だから、オレは十九里先生を信じる」
巳六針助:「……十九里先生。今まで、お世話になりました」
巳六針助:「先生も、元気で」
巳六針助:頭を下げて、一度だけ瞳の奥を見つめ。
巳六針助:私物を纏めたスポーツバッグを掛ける。振り返ることなく、出口へ歩いていく。
十九里早藤:背中に声をかけることもない。
十九里早藤:ただ、左腕を伸ばして、撫でるような仕草をする。
十九里早藤:「…」
十九里早藤:暗がりへと、踵を返す。
GM:ーーーー
GM:──理事長室
GM:ブラインドが降ろされた理事長室の内部では、調度品が鈍く輝いている。
GM:一枚板のデスクに座る部屋の主は、漏れ出る陽光を背後に眉間に皺を寄せていた。
蜂須賀スズメ:「それではもう一度、確認いたしますわね?」
ヤモリ:「おう」
蜂須賀スズメ:「貴方にお任せした仕事は、幽霊をとっちめること」
蜂須賀スズメ:「これは見事に果たしてくれましたわ。怪異退治の専門家、面目躍如といったところかしら」
蜂須賀スズメ:手を軽く叩き合わせる。
ヤモリ:「トラ子さんにかかればちょちょいのちょいだよぉ」
蜂須賀スズメ:「ホッホッホ、これは頼もしい…ではもう一つ」
蜂須賀スズメ:「極秘裏にお願いした、『医療技術』の回収」
蜂須賀スズメ:「ワタクシ地下の霊安室に一晩閉じ込められたせいで体調を崩してまして」
蜂須賀スズメ:「詳しい経緯を、まだあなたの口からは聞いていないですわね」
ヤモリ:「あー、あれね、あれはね……」
蜂須賀スズメ:コンコン、と机を叩く。
蜂須賀スズメ:「いいんですのよ、お出しになってくれれば」
ヤモリ:「失敗作だったんだよねぇ、危険なものだからその場の医者と相談して破棄したんね」
蜂須賀スズメ:「今すぐ『医療技術』を置いて頭を下げてくれれば諸々水に流してもよいのですわよ」
ヤモリ:ケロリと言う。
蜂須賀スズメ:「…ハァ?」
ヤモリ:「詳しいことは陽菜チャンせんせに聞いてくれよな、専門的なことはよくわかんないからねぇ」
ヤモリ:責任の矛先をするりと変える忍法である。
蜂須賀スズメ:「せんもっ、はあっ? テメッ……」
蜂須賀スズメ:「ワタクシはあなたに! 持ってくるように言ったんですの!」
蜂須賀スズメ:バァン! 机を叩く!
蜂須賀スズメ:「あなたも忍びなら使命が第一でしょう!!」
蜂須賀スズメ:「危険かどうかなんてこれっぽっちも知ったこっちゃね~んですのよ!! どう落とし前つけてくれますの!?!?!?!?」
ヤモリ:「そう出来たら良かったんだけどねえ、アレはもうなんかこう」
ヤモリ:「運ぼうとしたら爆発してこの病院が跡形もなく吹っ飛びそうだったもんでなあ」
ヤモリ:「泣く泣くその場で、おお、なんたるこったい」
ヤモリ:「【使命】と病院を天秤にかけ、苦渋の決断をトラ子さんは……」すらすらとデタラメを言う。
蜂須賀スズメ:「ンギュギギィギェ…ェ……」
蜂須賀スズメ:感情が昂ぶりすぎて喉から絞り出している。
ヤモリ:「どしたん?血圧高そうだぞ~~、良い医者知ってんだ、紹介しよか?」
蜂須賀スズメ:顔面には血管が浮かび上がり、今にも爆発しそうだ。
蜂須賀スズメ:「それは…いいです、わね」
蜂須賀スズメ:「お礼に……アナタの葬儀をしてくれる葬儀屋を手配してやりますわァァァッ!!!!!!」
ヤモリ:「というわけで今回は成功報酬は無し、基本給だけでアタシも我慢だ、痛み分けだな」
蜂須賀スズメ:バゴン! 激しい怒りのエネルギーを受けマホガニーのデスクが宙を舞う!
ヤモリ:「おお!」感嘆の声
蜂須賀スズメ:頭の両側、ツインテールの砲口がヤモリを向いている!
蜂須賀スズメ:「く、た、ば、れ、愚民がァァァァァ!!!!!」
ヤモリ:「ひひひ、憎まれっ子ほど世にはばかるってな!」
ヤモリ:素早く看護服を脱ぎ捨てる!
ヤモリ:「じゃ、お世話になりましたってことで」
ヤモリ:「経費と基本給はちゃんと振り込んでおいてくれよ~~!」
ヤモリ:銃撃音を背に窓へと体当たり、きらめくガラス片を纏って中庭へと着地する。
蜂須賀スズメ:「待てぇーッ!! この泥棒!! XXXXがァ~ッ!!!」
蜂須賀スズメ:理事長室からの怒号が背中を押すだろう……
ヤモリ:「ひひひ、おもしれえねーちゃんだなあ」
ヤモリ:ぺたぺたとスリッパのまま入口目掛けて駆けていく、その道すがら。
ヤモリ:「おろ?退院かい?」見慣れた少年の姿を見つける。
巳六針助:「ヤ」目線の端に。「ヤモさん!!」
ヤモリ:「じゃ~~~~、身体には気を付けてね~~~~~~」"トラ子"の声色を作ってそのまま通り抜ける。
巳六針助:「そうだけど……あっ!おい!待て!」
巳六針助:がっとパーカーの襟を掴もうとする。
ヤモリ:「待たないよ~~ん、おっかないのが追っかけてくるんだって」
ヤモリ:脱兎の背中。
巳六針助:「おっかないのォ!?」振り向く。甲高い怒号と針が斉射される。
巳六針助:「うわっ、危な!何したんだよッ」走って追いかける。
ヤモリ:「依頼を踏み倒した、まあたまにはこういう事もある」
ヤモリ:ひひひ、と笑う。
巳六針助:「も~~~~ッ」
巳六針助:ぱ、と手を取る。
巳六針助:「こっち!逃げるよ!」
巳六針助:「このままお別れなんて絶対させね~からな!」
ヤモリ:「そーいやキミ、なんか言ってたよな今度からはずっとヤモさんの傍にいるとか何とか」
ヤモリ:「あ、じゃあちょうど良かった、前から行きたいところがあったんだよねぇ」
巳六針助:「え”……」目を白黒させる。「ちょ、ど、どこ!?」
ヤモリ:「まあまあ、いいからいいから」言って、握られた手を逆にぐいと引いて駆け出していく。
巳六針助:中庭の街路樹を飛び越える。三段飛ばしでベンチを駆け飛び、疾駆。ビル街をたちまち飛び越え、影となる。
巳六針助:初めて、「忍」としての跳躍を引き出した――あの日の光景のようだった。
GM:ーーーー
GM:──██山
GM:地図から抹消された山稜である。
GM:非常な奥地であり、バスで3時間、そこから徒歩で5時間という程度の土地だ。
GM:このような人が踏み入らないであろう場所が態々秘匿されているのには理由がある。
GM:──たとえば、強力な妖魔を封じ込めるため、結界が張られている場合などだ。
妖魔:『ぐおおおるぉ! どこだ、どこに隠れた!』
妖魔:狒々と闘牛を掛け合わせたような、巨大な体躯の妖魔が咆哮する。
妖魔:声の衝撃だけで木々は揺れ、地衣類が吹き飛ぶ。体躯以上の力を持つことは明らかだった。
妖魔:『久方ぶりのヒトの肉、逃がさんぞ! 出てこぉぉい!!』
巳六針助:その様子を、狭い洞穴に押し込められながら視認している。
巳六針助:(ヤ……ヤモさん)
巳六針助:(なにこれ?)
ヤモリ:(ひひひ、おーこわ、やっぱ強いなあ)
ヤモリ:ニコニコと額から血を流しながら遠くへその注意を向けている。
ヤモリ:(なにって、ホラ、見ての通りアレつえーじゃん?)
ヤモリ:(ヤモさんソロだと事前準備が足りないなあって依頼スルーしてたんだけどさあ、キミが金魚のフンみたいにくっついて来るってんなら、おおいけるじゃんって)
巳六針助:(頭おかしくなりそう)
ヤモリ:眩いスマイル、名案だろ?とその表情が言っている。
巳六針助:(ええ~っ……? まあ、良いけどさぁ……)
巳六針助:影の絃を取り出す。
巳六針助:(あと別に、誰にでもくっつくわけじゃないからな!)
ヤモリ:(それよりこれ、なんとかできる?医者やってたんだろ?)
ヤモリ:ぷらぷらと揺れる腕を見せる、脱臼してる。
巳六針助:(あっ!さっきの高速機動でやられてたのかよ!)
ヤモリ:(自分でハメてもいいんだけどさ~~、毎度ちょっと痛めちゃうんだよねえ)
巳六針助:(こういうのは無理に手嵌合するより、固定具と補助具を組み合わせた方が楽になるんだよ……)
妖魔:『バオオオオッ!』
巳六針助:ブツブツ言いながらも、影の絃と木の枝で素早く脱臼位置を保護し、添え物をする。
GM:ドォォン! 洞窟全体が振動する。
ヤモリ:(うおー、すげえなこりゃ)
GM:妖魔が辺りの巨木を引き抜き、手当たり次第に投げつけているようだ。
巳六針助:(そろそろヤバいな。しょうがないな、合わせよう。こっちが縫ったり縛ったりするから……)
巳六針助:知らず、笑みがこぼれている。
ヤモリ:(いやいや、これじゃ動かせないじゃん、いっちゃん良い直し方とかそういうんじゃなくていい感じに動かせるようにしてほしいわけこっちは)
ヤモリ:添え木でポコポコと針助の頭を叩く。
巳六針助:(動かせないじゃなくて動かすなっつってんの!)
ヤモリ:(片手であれを倒せってえのぉ?も~~、ワガママだねぇ)
巳六針助:(大体ヤモさんズルできるでしょズル)
巳六針助:(も~、しょうがないな……)
巳六針助:言いながら、補助具の組成を組み替える。肩部と肘部が引きあうような形になり、軽く澄んだ音が鳴った。
ヤモリ:(お、やるじゃん)
巳六針助:(応急手当だからね。後でもっかい見せて)
巳六針助:(整形外科は専門外なんだよほんとはッ)
ヤモリ:(まったく、こんな技を隠してやがったなんてよ、はじめてあったときはただの人畜無害なガキですってツラしてよ、すっかり騙されちゃったぜい)
ヤモリ:(忍び、向いてんじゃないの?)
ヤモリ:意地悪そうに笑う。
巳六針助:(これからその技を無料タダで人助けのために使ってやるんだぜ)
巳六針助:(これでも向いてるかい?)
巳六針助:軽口を返し、妖魔に向き直る。
巳六針助:(じゃあ、仕掛けるよ。1、2の……)
ヤモリ:(こっちに合わせろちゃあ生意気だ、良いぜい、成長を見せてみろよ)
ヤモリ:そうして、ふたつの影が飛び出していき――
ヤモリ
ヤモリ:「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~、しんど……」
ヤモリ:頭から臓物の破片を引っかぶったヤモリが満身創痍で草の上に倒れ込む、大の字だ。
巳六針助:妖魔の死骸に仰向けに凭れかかり、ぐったりしている。
ヤモリ:「ひひ、また生き延びちまったい」
巳六針助:飛び出かけた臓物をちくちく自分で縫い終わり、息を吐く。
巳六針助:「……無茶、しすぎ……」
ヤモリ:相も変わらず自分の命を顧みることも無い立ち回り。
ヤモリ:それは暗に「護ってみろよ」と針助を挑発するようでもあった。
巳六針助:だからその挑発に、乗ることにした。
巳六針助:あえて隙を晒し、相手の居着きを誘い出すような機動の間を縫い、解し、結ぶ。
巳六針助:そうして巳六針助と矢鳴ヤモリは、また一つの戦いを生き残った。
巳六針助:「あのさ」
巳六針助:「オレが愛想尽かすの待ってるなら、無駄だからな」
ヤモリ:「ん~~~?」気だるげに生返事。
ヤモリ:「ひひ、自意識過剰ってやつじゃねえかい?」
巳六針助:「ヤモさんが結構気にしいなのは解ってるんだよ」
巳六針助:身を起こす。
ヤモリ:「おいおいカウンセリングは専門外だろい?外科医サマ」
巳六針助:月が出ていた。こわいものが幼子を食い荒らしてしまいそうな夜闇の中、ただ標じみて煌々ときらめく月が。
ヤモリ:木々の隙間から見える星をただ眺めている。
巳六針助:「別にカウンセリングじゃないよ……」
巳六針助:「ずっと、こっちだって気にしてたんだ」
巳六針助:「ただの観察。ちょっとはわかる……わかりたい……と……思う……」
ヤモリ:「そこはビシっと言い切ったらどうなんだい?格好がつかねえやつだねえ」
巳六針助:「じゃあ言うけど」口を尖らす。
巳六針助:「傍にいれて嬉しい」
巳六針助:「今までみたいに遠くから身勝手に守った気になるよりも」
巳六針助:「こっちの方が、ずっときついけど……ずっと生きてるって感じがするよ」
巳六針助:寝転がっている矢鳴ヤモリの顔を覗き込んで、屈託なく笑う。
巳六針助:「うへへ」
ヤモリ:「馬鹿だなあ、そんなフツーの、素朴な幸福が欲しいってんならこんな所にいるべきじゃないってのにねえ」
ヤモリ:血と闇が支配する森に目をやる。
ヤモリ:「勝手なやつだよ、キミは」
ヤモリ:ま、そりゃこっちも同じか、と独りごちる。
巳六針助:「きっと、普通の幸せには戻れないよ。オレは」
巳六針助:「でも、普通の幸せを助ける奴の幸せってのもある。そうでしょ?」
巳六針助:「オレ、やっぱり人を助けられる人になりたいんだ」
ヤモリ:「ハ、あるものかよそんなもの」
ヤモリ:こんな、影の世界で幸福になろうだなんて虫の良い話だ。
ヤモリ:ずっと、そう思って生きてきた。
ヤモリ:「ないない、ここにはそんなもの幸福なんてこれっぽっちもな」
ヤモリ:「弱っちいくせに、生意気言ってんじゃねえぞ」
ヤモリ:「同意も協力もしてやらねえぞ、そんなもの証明したいってんなら」
ヤモリ:「勝手にしな・・・・・
ヤモリ:「勝手なやつなんだからよ、キミは」
巳六針助:「……うん!」にかりと笑う。「ありがと、ヤモさん」
巳六針助:「ヤモさんだって、きっと幸せになれるよ」
巳六針助:脈絡もなく。
ヤモリ:「はぁ?何お礼言ってんだ、わかんねやつだなあ」バツが悪そうに上体を起こす。
巳六針助:「おわ」起きた上体に、今度はこちらがバランスを崩す。
巳六針助:倒れたまま。「……ミツバちゃんが生きてることより、死ぬことの方が幸せなんてありえない」
巳六針助:「十九里先生にだって、あのまま戻らないオレの影を追わせていいはずがない」
巳六針助:「ジガには大学に行ってほしいし、悦楼サンだって……本当は、時間がなかっただけなんだ」
巳六針助:「でも、生きてる限り幸せになるチャンスはあるんだよ」
巳六針助:「死人にしてやれることは何もないって、暮石さんが言ってたけど……逆だって成り立つよな」
ヤモリ:「……そのことだけどさあ」眉根を寄せる。
ヤモリ:「アレ、キミが持ってるんでしょ?」
巳六針助:「『花接ぎ』……のこと?」
巳六針助:「あれ、言っておくけどもう思い出せないよ?」
ヤモリ:「そりゃ安心、なんてするかよ」
ヤモリ:「キミは嘘つきの人狼だったんだからねえ」
巳六針助:「ちょ……やめろよ!『狼憑き』はもういなくなっただろ!」
巳六針助:「大体アレめちゃくちゃ大変だったんだぞッ 急に記憶が消えたりついたり!」
巳六針助:体育座りのまま後ずさる。
ヤモリ:「急に都合よく思い出したりなんかするなよ」
ヤモリ:「例え、それがヤモさんを助けるためだろうと、使ったらぶっ殺してやるからな」
巳六針助:「ヤモさんにぶっ殺されるなら、いいよ」
巳六針助:「勝手にする・・・・・。……ギリギリまで使わないようにはするけどね」
巳六針助:「でも、ヤモさんを裏切るようなことはしないから!」
ヤモリ:「そういうことじゃねえだろ、まったく……」
ヤモリ:「はあ、こんなに頑固なやつだとは思わなかったぜ……」
巳六針助:「もう一人の師匠が捻くれ者だからね」
巳六針助:「ついでに命知らず」
巳六針助:言って、くすくすと笑う。
ヤモリ:「言っておくが、アタシはキミの手に負えるような女じゃねえぞ」
ヤモリ:「こんな奴、幸福にしようだなんて百万遍後悔させてやらあ」
巳六針助:「うん」そうじゃない、とは言わない。化け物であろうと、壊れていようと、
巳六針助:「幸せになる権利はある」
巳六針助:「……オレ、ヤモさんを幸せにしたいって思うよ」
巳六針助:「好きなんだ。ずっと」
ヤモリ:「モノ好きなことで」
巳六針助:「この先、生きてられるか解らないから……」ちょっと頭を掻いて。
巳六針助:「最初に言った」
ヤモリ:「60点だな、今のは」
巳六針助:「ろ……」固まる。「今、ひとの告白に」
巳六針助:「点数つけた?」
ヤモリ:「はもっと頼りがいあるとこ見せるんだぞ」
ヤモリ:「このヤモリさまが耄碌して『ああ、ワタシこの人となら幸せになれちゃうかも?』ってなっちまうような甲斐性見せてみろってんだ」
巳六針助:「次も一緒にいれるのは嬉しいけどさ……」
ヤモリ:「いつでもリベンジしたら良いさ、キミがてめぇの宣言――いや、信念・・を裏切らない限りは」
ヤモリ:「ずっと見ててやるよ、傍でな」
巳六針助:「……うん」
巳六針助:遠慮がちに、手を伸ばして。
巳六針助:矢鳴ヤモリの頬に触れた。
巳六針助:「ヤモさんって、月みたいだね」
ヤモリ:「キミのことは、太陽みたいだと思っていたよ」
巳六針助:「うへへ」頬を緩める。「いつも傍にいてくれて、怖い夜の闇から守ってくれる」
巳六針助:「冷たくて、遠くて、でも触ってみたらどろどろ溶けそうでさ……」
ヤモリ:「もう全部手遅れだから教えてあげちゃうけどよ」
巳六針助:「えっ」
ヤモリ:「アタシに好きだって言わせたかったら、キミは表の、陽の明かりの中に戻るだけで良かったんだぜ」
ヤモリ:「簡単に出来たってのに、こんな面倒な道を選びやがったんだから」
ヤモリ:「そう楽にいくと思うなよ」
ヤモリ:笑って言う。
ヤモリ:寂しそうに、眩しそうに、それでもどこか嬉しそうに巳六針助を見る。
ヤモリ:「やあしかし、こりゃ久しぶりにがっぽり入ってくるな」
ヤモリ:妖魔の屍を眺め。
ヤモリ:「パーッと使っちゃおうか」
ヤモリ:「そうだなあ……温泉・・とかどうだいよ」
巳六針助:「ええ? 一回篠伏に帰ろうかなって思ってたんだけど――」言ってから。
巳六針助:「……」
巳六針助:「……うん」
巳六針助:「ちょうど、漬かりたい気分なんだ。温泉」
ヤモリ:「ひひひ、となれば、下山だ下山」
ヤモリ:討伐の証拠に妖魔から歯を一本ねじり取ると、それを懐に仕舞う。
巳六針助:「……皆に、どんな顔して会えばいいのか分かんないな……」
ヤモリ:「酒が酒が呑めるぞ~~♪っと」
ヤモリ:ふらふらと、傷も癒えぬその身体で歩を進める。
巳六針助:頭を掻きながら。恥ずかしそうに、山道を続く。
ヤモリ:「ぼんやりした顔で歩きやがって、置いてっちまうぞ?」
ヤモリ:「傍にいるんだろ?」
巳六針助:「む」眉根を寄せる。「そうだよ」
巳六針助:「うっかり幸せになっても知らないからな」
巳六針助:「……篠伏帰るなら、ついでに一緒に……住む……?」やや遠慮がちに。
巳六針助:「いつも野宿とかしてただろ!危なっかしいんだよあれ!」
ヤモリ:「あん?定住するわきゃねえだろこのヤモさんが、色気づきやがって小僧が」
ヤモリ:「このアタシに喧嘩売ったんだ、うんざりするくらい振り回されな」
ヤモリ:ひひ、とただ笑みで返す。
ヤモリ:その口を三日月のように、釣り上げて。
GM:====
GM:====
GM:====
GM:『蜜る月の話』
GM:====
GM:====
GM:====

【目次へ戻る】

【アフタープレイ】

GM:~功績点配布の続き~
GM:「琴線に触れた」。セッションで最も琴線に触れたキャラクター一人を選び功績点を1点与えます。自分は選べません。誰も選ばないことは可能。
GM:では皆様、ダイスを伏せてPC番号をプロットしてもらいましょう!!!!!!!!!
Tekey:宗像陽菜がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:暮石響がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ヤモリがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:巳六針助がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:全員決まったようですわね。
GM:それでは……オープン!
Tekey:暮石響がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:ヤモリがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:巳六針助がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:宗像陽菜がダイスを公開しました。出目は「2」です。
GM:うおおおお
暮石響:すごいぞこれは
巳六針助:ハ オア
宗像陽菜:凄い事よ
ヤモリ:モテまくり
GM:総舐め! これはすごい
GM:じゃあ選択した理由を簡単に言ってもらっちゃおうかな。
GM:宗像先生から……
宗像陽菜:は~い!
宗像陽菜:普段の考え方からこっちの忍びの所作を噛み下して形にしてくれる部分のありがたさもあるけど
宗像陽菜:やっぱり一番は花接ぎの結論を目一杯考えた上でしっかり納得できる部分ですね
GM:確かに。しっかり考え抜いてくれましたね。
宗像陽菜:やっぱり医療の卓としても命に目一杯向き合ってくれたから
宗像陽菜:その部分でもやっぱりミシン君が琴線でした
巳六針助:ありがとうございます……それに関しても宗像先生になら託せる、ということでもあり
巳六針助:やはりミツバさんのことを助けよう!という気持ちになれたのも
巳六針助:宗像先生がどれだけ患者に向き合っているか、というのを間近で見続けることが出来たからだと思います
GM:医者として共感できる姿勢が評価されたようです。お見事!
GM:それでは次に……暮石さんに先に行ってもらおうかな。(【時転】)
暮石響:プロットが!?
暮石響:じゃあやりま~す
暮石響:あの~そもそも……私……【孤狼】って装備忍法を修得していたので
暮石響:まともにPCたちとあんまり絡んでない気もするんですよね。
GM:孤独なsilhouetteでしたね。
暮石響:そんな限られたレアキャラとの邂逅の中でどこが印象的だったかな~と思えば
暮石響:第二サイクルの針助くんのシーンで言われた、「あんた今生きてるの?」ってやつですね。
暮石響:灰者という背景を修得したことや頂いた秘密から形成されたのがこのキャラクターだったので
暮石響:生きているでも死んでいるでもない中途半端な燃え尽き手前でウダウダやっている奴(超訳)というのは
暮石響:本当にこいつを言い表すにぴったりだな……とめちゃ興奮してました。
GM:キャラクターの設定もしっかり見てくれたところが心を掴んだ!というわけですね…!
暮石響:クライマックスのジャッコインとのスーパー男男大戦をやるにあたり、そのあたりの言及からも個人的アゲ⤴️度が増したような気がしたので
暮石響:マジであそこのシーンよかったな~と今でも思います。そんな感じ!
巳六針助:ありがとう暮石さん……
GM:高湿度男男バトルしてくれたのがGMとても嬉しかったですよ……
巳六針助:そうそう、灰者のくだりに関しては暮石さんが何故「死者を送る」というカバーについていたのか?と言う部分もそうだし
巳六針助:何よりガントスさんは生きることも死ぬことも出来ず立ち止まったままの男が
巳六針助:それでも前に進もうとするさまが好きだろうなと思っていたので……信じて言及しました!
暮石響:後輩……俺のようになるな
暮石響:ありがとうねえ
巳六針助:皆の秘密も氏名達成の条件も見えにくいなか、ロールの方針をブラさず 最後まで信念を貫いていたと思います
巳六針助:また会おうぜ、先輩
GM:また新たな男男の萌芽……
GM:ありがとうございました!
GM:それでは次はヤモリさんにお願いします。
ヤモリ:はーい
ヤモリ:巳六針助くんを選んだよ
GM:やはりな…(なんだと……!?)
ヤモリ:なんかこうテクニカルなこととかそういうの置いといて
ヤモリ:すげー全力だったな、一生懸命だったなというのがあって
ヤモリ:時にはうお、前のめりすぎ!というくらいまでいっちゃってたんだけどその熱がキャラクターとシンクロしててかなり良かったなと思いました
ヤモリ:擦れ擦れボーイは向かないぜ
GM:危なっかしいほどのパワがあったぜ!
ヤモリ:そんな熱を持ってヤモリにまっすぐ真剣に向き合ってもくれたので、嬉しくなっちゃうよねえ
ヤモリ:というわけで琴線です
巳六針助:ありがとう……ヤモさん……
GM:熱を持ったロールを最後まで貫いてくれると感動しちゃいますよね。
ヤモリ:カッコよかったぜえ
巳六針助:こいつはずっと贈り狼の頃から、「向き合い続けること」だけは止めない、という方針にしようと思っていたんですが
巳六針助:時にはそれが行き過ぎてご迷惑を掛けることもありつつ……
ヤモリ:いやでも本当に良かったんですそれが、言った通りね
巳六針助:それがヤモさんとの出会いと再会で、やっと「壊れていても化け物でも幸せになってもいいように、人を助ける人になる」という
巳六針助:シンプルな着地点に結論を持ってくることができ……月並みな言葉ですが、ヤモさんとの出会いが巳六針助を変えたのかなと思います
巳六針助:これからも傍にいるよ!!
GM:ありがとうございました!
GM:では最後、巳六くんお願いします!
巳六針助:はい。こちらは真壁虎子……もとい、矢鳴ヤモリさんを選びました。
巳六針助:理由はシンプルかつ単純で、ヤモさんは巳六針助の初めての「守ったもの」になったからです。
巳六針助:様々な別れと死を経験し、過去の自分と自我が混濁し、信じるものですら定かではない中
巳六針助:再会するまでは彼女との「デートの約束」が正気を保つよすがであり、
巳六針助:再会した後は「お互いに守り合う」という約束こそが、このキャラクターの信じるものの一つになったのだと思います。
巳六針助:つまり、辛い時に傍にいてくれて、自分のやったことには意味がある、と励ましてくれる人でした。
巳六針助:そう言う感じで……琴線に選ばせて頂きました……
GM:巳六くんの心の根幹を支えてくれたんだねえ
ヤモリ:照れるじゃねえか
ヤモリ:ほんとにねー、針助くんがこっちの言ったこと、ヤモのキャラ性をしっかり受け止めて返し続けてくれたからこそこいつもここまで来れたので
ヤモリ:ありがたいよ本当に、温泉行こうね
巳六針助:行きましょう 結婚もしよう!!
ヤモリ:はぁ~~ヤモさんが家庭を持つわきゃねーだろ!!(と言って毎度逃げる)
GM:二人の今後も楽しみですね! ありがとうございました!
GM:というわけで……琴線の配布も終了!
GM:功績点配布の項目が全て完了し……結果こうなりました!
GM:功績点
宗像陽菜……5
巳六針助……10
矢鳴ヤモリ…7
暮石響………6

GM:おめでとう! キャラシにメモしておきましょう!
暮石響:やった~~!!パクパク!
宗像陽菜:ありがとうございます!
ヤモリ:もgもg
巳六針助:ウオオオ頂きます!
GM:功績点配布が完了し、これにて……晴れて全行程終了となりました。
GM:改めて、『蜜る月の話』終幕です!
ヤモリ:おっつかれ~~い
GM:PLの皆様、ご参加ご協力いただき、ありがとうございました!
巳六針助:お疲れ様でした…………本当に楽しいセッションでした ありがとうございました
ヤモリ:GMもありがとね~~
暮石響:あっ待てい GMを褒めるターンがあるじゃんね
宗像陽菜:そうなんだよなァ~~
宗像陽菜:このまま畳ませはしないじゃんね
暮石響:私真っ先に思ったのがこの秘密考えるのめ~~~~~ちゃ大変だろうなということと
GM:へへへ~
暮石響:全てが揃ったことによるパズルみたいな美しさ…がオイ!マジモンじゃねえかよ!とビビりまくってしまいましたよ
暮石響:蜜る月~~~のミーニングも多分に含まれていたの後から知って驚いたしさ~
GM:ありがとうございます! Xで言いふらしてください
宗像陽菜:ミシン君の過去と今まで他のシナリオに散りばめられた要素を全部回収するの本当に凄いというか...
巳六針助:褒められずに……終われると思ったのか これしきの……ことで……!(ナランチャ)
宗像陽菜:そんなことできるんだってビビった
ヤモリ:十九里早藤の存在が好き、なんなんだよあの女は
暮石響:PLを殺すために研がれた刃すぎ
GM:要素はがっつり拾いたかった! 巳六君はCP以外では珍しい継続PCだから…
巳六針助:まず、秘密によって状況が二転三転するシノビガミシナリオとしての構成が本当に上手だし
GM:同時に初期作成の方にもドラマを持っていただけるよう頑張りました。院長出てくるのが遅すぎないか?
宗像陽菜:ジガちゃんも殺意籠ってない? ガントスさんへの
巳六針助:キャラも個性的かつ、誰か何をしたいのかというのがちゃんとわかるようになっているのも良いし
巳六針助:そして……病院というテーマの拾い方!
GM:十九里に関しては…なんなんでしょうね。あの女は
GM:彼女の中にはラブコメがあったと思われます。
暮石響:えつろうもジガも両刺さりしてオトク♥とウキウキしていた
暮石響:そうそう テーマが一貫してるよね~
GM:ジガは本来幽霊のように存在感の希薄な少女だったのですが……
巳六針助:十九里先生が少年の中の昔の男を追ってるの
GM:ガントスさんだしいいかなって 調味料を入れ過ぎた
巳六針助:マジで興奮したし、湿度びっしゃびしゃで嬉しかったです
GM:NPC気に入ってもらえてよかった~!
暮石響:ラードを入れまくった芹沢サン?
宗像陽菜:ミツバちゃんも可愛かったしぶっ刺さってたよ!
暮石響:アレ~ッ!?うまいよこの幽霊少女!
ヤモリ:「そんなに脂を食いたければ食わせてやる!!」
巳六針助:何でオレはメスガキなんて入れてしまったんだろうな?
GM:濃口めすがき
宗像陽菜:重病人なら淫行できねぇと思ったか? って思いながら診察逃したの辛すぎる
GM:ミツバも気に入ってもらえてありがてえな…
暮石響:何で俺はロリにデカパイを盛ってしまったんだろうな
GM:初期案ではヤモリさんに合わせて金髪だった
巳六針助:ヤバ
GM:蜂須賀スズメのせいで……
巳六針助:今回のビジュアルはビジュアルで
暮石響:スズメずるすぎ
ヤモリ:www
巳六針助:ヤツルさん思い出してPTSDになれたからオトクなんすよね
暮石響:年二で出してほしい ナケビに
GM:www
宗像陽菜:www
GM:また出てくるでしょう。カネの匂いのするところに
巳六針助:やった~~
暮石響:オ~~~ホッホッホッホ
巳六針助:病院のテーマの擦り方も本当によくてね……
巳六針助:命の選択をすることは罪なのか?と言う話でもあり、同時に嫌でも「その時」が来るのが病院である、という
巳六針助:二律背反をPLを信じて投げてくれたのが良かったです
宗像陽菜:ずっと命に向き合い続けてその果てに悦郎がいたからね...
GM:命を扱うということで非常にテーマが重くなり……
巳六針助:そこに対してPCが四者四様の答えを返せるようになってたのもね~~
GM:誤魔化さずに投げられたのはやはりPLの皆様のおかげですね。
暮石響:そうなると今回首魁に収まったという結果があってもなくても
暮石響:PC1が宗像陽菜でよかったな……となった
GM:ウム……
巳六針助:「献身」と「自己犠牲」の違いは
暮石響:マジでこのEDにたどりつけたのもここの比重がデカすぎるとおもう クラマ戦闘の意味でも…
巳六針助:「死んでも救う」と「死んで救う」の違いなのだというのを
巳六針助:ちゃんと示してくれたのよね 宗像先生
GM:侘助さんに対しては初GMだと思うけどその才気はやはり本物であった
ヤモリ:陽菜先生……エロ病院を、よろしくお願いします……
暮石響:身を以て示してくれたからさァッ
宗像陽菜:えへへ...嬉しい~!
暮石響:もう 頼れるのは 宗像先生しか
宗像陽菜:でもその結論に付いたのはミシン君のおかげだから
宗像陽菜:ドクター巳六の真っ直ぐさのおかげだよ
暮石響:狼inミツバどうなるのかな~
暮石響:ヴェノムってほしいが…
ヤモリ:ワイルドになっちゃうの?
GM:狼憑きとしての我みたいなものは処置の過程で失われていると思われますが
GM:まあデンジャラスビーストしてもいいです
宗像陽菜:!?
巳六針助:性質は残ってるのかもな……
巳六針助:ヤバ
暮石響:エッ!?この体型でギリギリモザイクビキニを!?
GM:みんなが教えてくれた……可能性は無限大だって!
巳六針助:ミツバちゃんには申し訳ないことをして……
巳六針助:いや……言うほど申し訳なくなくなってきたな
GM:申し訳なくあれ
巳六針助:良いコトしたかも!
GM:よかったね~!
宗像陽菜:(その理屈ならミシン君もデンジャラスビーストになるのでは?)
ヤモリ:なんてこったい
暮石響:今回一番安心したのは十九里先生が黒戸三四(贈り狼で私が使用したPC)オルタじゃなくてよかった~ってなったことかも
GM:www
GM:なぜか序盤から心配されてたやつ!
ヤモリ:流石にそれやるのは大冒険すぎるw
宗像陽菜:www
暮石響:いや99無いとはわかってたけど……
巳六針助:それやったら
暮石響:村燃やされた前科は消えないから……
GM:村燃やしたのは許可取ってたから…
巳六針助:マジでもう……パキパキになっちゃってたはず
暮石響:許可したわ…
ヤモリ:ヘヘ、お前の村……よく燃えたぜ
GM:誓って殺しはやってません
暮石響:懐かしい気持ちになってよかった
暮石響:こういう熱をいつまでも持っていきたい ありがとう……
GM:えへへ 今回のセッションもいつか思い出してくれれば感無量です。
暮石響:クライマックス戦闘本当に面白かったな……(勝てたから言えるのか?)
宗像陽菜:結果、勝てたから問題ないぜぶへへっ
GM:アレはヤバかったと思う
巳六針助:本当に楽しかったよ……大事なセッションの一つになりました
巳六針助:【試練】【朽気】はアホ死ね
宗像陽菜:ヤバいマギロギシナリオ並みに強かった
ヤモリ:ちょっと前半ガバガバ過ぎましたね僕は
GM:すまん……PC誰か一人でも範囲攻撃能力があればかなりマシだったんや
暮石響:PL側としてはオイこれ勝てねえだろ!と絶望するぐらいがいちばん楽しいんだけど やっぱ結局は勝てる前提のバランスであることを望んでいるフシがあったりなかったりしているので
暮石響:流石に強かったか……wとはなったか……
暮石響:範囲持ちいなかったしね…
巳六針助:やっぱ絶対防御なんてダセーよな!
GM:流石に強かった……w
巳六針助:範囲攻撃撃ちくんの方がカッコよくて素敵だぜ!
GM:でも……みんなそれに勝ったんだよ!
GM:接近戦7点ダメージとかばら撒かれて生きてたんだよ!
宗像陽菜:それはそう
GM:おめでとう! 君たちこそ真の強者だ!
暮石響:いきているのがふしぎ
宗像陽菜:どうして...いきてンだ?
ヤモリ:教えてくれぇ!どうして俺は!
GM:まだ生きてるんだ!?
暮石響:サンキュー主変
GM:名誉NTR医師
暮石響:これもあの女が持っていたという事実が面白すぎる
暮石響:全身ネトネトのネトネトの実の能力者
巳六針助:ありがとう十九里先生
巳六針助:先生から受け継いだNTR忍法の味は最高でした
ヤモリ:お前に必要なのは病院ではない! DLsiteだ!(ギュッ)
GM:これが……現場の”医療”なのかもしれませんね。
宗像陽菜:やはり...そうか
暮石響:全てを忘れ他の女の元へ向かおうとする「あなた」を監禁し耳元で愛しているよと今夜も歳上のお姉さんに囁かれる音声
巳六針助:十九里先生これからどうなっちゃうんですか?
GM:斜歯でやってるプロジェクトに戻ると思うよ。
宗像陽菜:そんな~~、一緒に医療しましょうよ~
宗像陽菜:出向だもんな~
GM:全身NTR人間を逆NTRできるかは……宗像院長の裁量にかかっている
GM:白い巨塔
暮石響:隠語?
宗像陽菜:続きは”閨合戦”で
GM青望病院DLsiteの今後が楽しみになったところで……
ヤモリ:巨塔ォ
GM:ぼちぼち解散とさせていただければと存じます。
暮石響:おつかれさまでござんした
宗像陽菜:は~い! 素晴らしいセッションをありがとうございました!
巳六針助:ウス!エーックス!で沢山はなそうね~
ヤモリ:おつかれ~~い、楽しかったね~~
巳六針助:次回ナケビガミも楽しみにしとります!
一般ナース:お疲れ様ですぞ~
暮石響:楽しい時間だったぜ~!お誘いいただいてありがとうごぜえますだ…
巳六針助:逆にGMで招待もさせてね!
宗像陽菜:ってなんでここにすぞちゃんが?!
巳六針助:本当に楽しいビガミだったぜ……
GM:本当の本当に終わり
暮石響:👆️💦
GM:自分も楽しかったです。ご参加ありがとうございました!!!!!
GM:おつかれさまでした~! また遊びましょう!
暮石響:またぜひ!遊びましょう!
暮石響:ノシ
巳六針助:お疲れさまでした!また遊ぼうね~~
ヤモリ:では次の戦いの舞台で!あでゅ~~

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